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第2章 国
第29話 エレベスへ
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「忘れ物はないか?」
「は~い」
「じゃあ、しゅっぱーつ」
レイグランドを殺してから次の日、早速みんなで街に向かうことにした。エレベスは三日の道なので道中で魔物に会うだろう。それを倒しながら進んで核はいっぱいあるからいらないけど、素材はヤンバに売ればいいからな。安値で売ればヤンバに恩が売れる寸法だ。こっちがやられる心配はいらないのは強みだよな~。なんせ剣や弓が戦ってくれるんだからな。今回は弓君も連れていく、剣君だけでもいいんだけど、今回はみんなを連れているからな。用心に越したことはない。
ちなみに今回、一緒に来てくれたのはアイリ、リック、マイル、レイニー。他の人達は遠慮してくれたみたいなので、行きたかったら鉄騎士たちに言ってくれれば行けるといっておいた。年頃のお姉さんもいるので喜んでいたよ。
道なき道を進んでいると早速魔物がやってきたので処分。ガーツ達の集落への道を整備しようと思ったけど、全員領民になっちゃったから、エレベスへの道を整備してもらおうかな。そうすれば馬車の速度も上がるし、尻もいたくなくなる。馬車を改造っていうのもありだけど、そんな知識ないしな~。でこぼこをなくす方が簡単だろうし、そうしてもらうかな~。
そんなことを考えながら、二日が経過した。三日の道だと思ったけど、早めについてびっくりだ。野営の飯はそこそこ美味しかったけど、街の飯が楽しみだな~。
「ヒフミ様、僕達は冒険者ギルドに行ってきます」
「えっ? 冒険者ギルド?」
おお、小説で聞いていた冒険者ギルド! やっぱり、そういった施設はあるのか~。リックたちは成人していないんだから無理なんじゃ?
「成人していなくても、冒険者になれるんですよ。ランクはないんですけどね」
「あ~、なるほどね。子供への仕事を斡旋してくれるって感じか」
「そうです」
マイルが疑問を察したのか説明してくれた。成人するまでランクは保留だけど、登録はしてくれるわけね。
「マイルも行くのか?」
「私も登録しておこうと思って、少しでもヒフミ様の役に立つには魔法を生かした仕事稼ごうかと」
健気だね~。だけど、あんまり、危ない仕事はしてほしくないな~。
「マイル達にはあんまり、危ない仕事をしてほしくないんだけどな~」
「えっ」
「冒険者なんて危険な仕事だろ? 命を懸けるようなことはしてほしくないんだよ」
心配を口にするとマイルは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。どうしたんだ?
「ははは、ヒフミ様は女ったらしだね~。こりゃ、マイルも赤くなるわ~」
「レイニー?」
レイニーが後ろから肩を抱いてきた。お胸が逆の肩にあたって心地よい。女ったらしっていうのは俺の事か? 心配しているだけなんだけどな。
「ヒフミ様、俺達は返せないほどの恩を感じているんだよ。それぞれ、自分のできることで返していこうと思っているんだ。マイルは魔法も裁縫も畑もできるけど、それは俺達に譲ってくれたんだよ。どうか、わかっておくれ」
レイニーさんが真剣な顔で言ってきた。
マイルはみんなが畑や裁縫をするから身を引いて、自分は魔法を使ったことで恩を返そうとしている。魔法を使う仕事ってやっぱり、荒事しかないもんなんだな。
「……わかったよ。じゃあ、俺も同行しよう」
「えっ」
「俺も登録して、一緒にパーティーを組むんだ」
リビングシリーズを持たせているから大丈夫だけど、危なくなったら守ってあげられるだろう。それに町から出ていくなんて言われたら領民が少なくなってしまうからな。一緒のパーティーなら、そんな心配もなくなる。
「やった~、お兄ちゃんとパーティー!」
「僕も嬉しいです。ヒフミ様と一緒」
リックとアイリは嬉しそうに抱き着いてきた。頭を撫でてやると目を細めて嬉しそうだ。
「ヒフミ様と一緒……」
マイルは俯いて呟いている。怒っているのかな? 恩を返したい人と同じパーティーじゃ、恩を返せないか?
「マイルはそれでいいかな?」
「ヒフミ様と一緒……」
「マイル?」
「あっ、はい! 私もそれでいいです!」
マイルはぶつぶつと何かを言っていたんだけど肯定してくれた。何だか上の空だったみたいだけど大丈夫かな?
「ははは、じゃあ、私はヤンバって人と面通ししてくるよ。ついでに素材も売っておくからみんなは先に行っておいで」
「ああ、ありがとう。少し時間かかるかもしれないから、終わったらあの店でうちあおう」
「わかったよ」
レイニーにすべて任せて、俺達は冒険者ギルドへ。冒険者ギルドは異世界転生物では常連の施設だよな。何だか、緊張する~。
「は~い」
「じゃあ、しゅっぱーつ」
レイグランドを殺してから次の日、早速みんなで街に向かうことにした。エレベスは三日の道なので道中で魔物に会うだろう。それを倒しながら進んで核はいっぱいあるからいらないけど、素材はヤンバに売ればいいからな。安値で売ればヤンバに恩が売れる寸法だ。こっちがやられる心配はいらないのは強みだよな~。なんせ剣や弓が戦ってくれるんだからな。今回は弓君も連れていく、剣君だけでもいいんだけど、今回はみんなを連れているからな。用心に越したことはない。
ちなみに今回、一緒に来てくれたのはアイリ、リック、マイル、レイニー。他の人達は遠慮してくれたみたいなので、行きたかったら鉄騎士たちに言ってくれれば行けるといっておいた。年頃のお姉さんもいるので喜んでいたよ。
道なき道を進んでいると早速魔物がやってきたので処分。ガーツ達の集落への道を整備しようと思ったけど、全員領民になっちゃったから、エレベスへの道を整備してもらおうかな。そうすれば馬車の速度も上がるし、尻もいたくなくなる。馬車を改造っていうのもありだけど、そんな知識ないしな~。でこぼこをなくす方が簡単だろうし、そうしてもらうかな~。
そんなことを考えながら、二日が経過した。三日の道だと思ったけど、早めについてびっくりだ。野営の飯はそこそこ美味しかったけど、街の飯が楽しみだな~。
「ヒフミ様、僕達は冒険者ギルドに行ってきます」
「えっ? 冒険者ギルド?」
おお、小説で聞いていた冒険者ギルド! やっぱり、そういった施設はあるのか~。リックたちは成人していないんだから無理なんじゃ?
「成人していなくても、冒険者になれるんですよ。ランクはないんですけどね」
「あ~、なるほどね。子供への仕事を斡旋してくれるって感じか」
「そうです」
マイルが疑問を察したのか説明してくれた。成人するまでランクは保留だけど、登録はしてくれるわけね。
「マイルも行くのか?」
「私も登録しておこうと思って、少しでもヒフミ様の役に立つには魔法を生かした仕事稼ごうかと」
健気だね~。だけど、あんまり、危ない仕事はしてほしくないな~。
「マイル達にはあんまり、危ない仕事をしてほしくないんだけどな~」
「えっ」
「冒険者なんて危険な仕事だろ? 命を懸けるようなことはしてほしくないんだよ」
心配を口にするとマイルは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。どうしたんだ?
「ははは、ヒフミ様は女ったらしだね~。こりゃ、マイルも赤くなるわ~」
「レイニー?」
レイニーが後ろから肩を抱いてきた。お胸が逆の肩にあたって心地よい。女ったらしっていうのは俺の事か? 心配しているだけなんだけどな。
「ヒフミ様、俺達は返せないほどの恩を感じているんだよ。それぞれ、自分のできることで返していこうと思っているんだ。マイルは魔法も裁縫も畑もできるけど、それは俺達に譲ってくれたんだよ。どうか、わかっておくれ」
レイニーさんが真剣な顔で言ってきた。
マイルはみんなが畑や裁縫をするから身を引いて、自分は魔法を使ったことで恩を返そうとしている。魔法を使う仕事ってやっぱり、荒事しかないもんなんだな。
「……わかったよ。じゃあ、俺も同行しよう」
「えっ」
「俺も登録して、一緒にパーティーを組むんだ」
リビングシリーズを持たせているから大丈夫だけど、危なくなったら守ってあげられるだろう。それに町から出ていくなんて言われたら領民が少なくなってしまうからな。一緒のパーティーなら、そんな心配もなくなる。
「やった~、お兄ちゃんとパーティー!」
「僕も嬉しいです。ヒフミ様と一緒」
リックとアイリは嬉しそうに抱き着いてきた。頭を撫でてやると目を細めて嬉しそうだ。
「ヒフミ様と一緒……」
マイルは俯いて呟いている。怒っているのかな? 恩を返したい人と同じパーティーじゃ、恩を返せないか?
「マイルはそれでいいかな?」
「ヒフミ様と一緒……」
「マイル?」
「あっ、はい! 私もそれでいいです!」
マイルはぶつぶつと何かを言っていたんだけど肯定してくれた。何だか上の空だったみたいだけど大丈夫かな?
「ははは、じゃあ、私はヤンバって人と面通ししてくるよ。ついでに素材も売っておくからみんなは先に行っておいで」
「ああ、ありがとう。少し時間かかるかもしれないから、終わったらあの店でうちあおう」
「わかったよ」
レイニーにすべて任せて、俺達は冒険者ギルドへ。冒険者ギルドは異世界転生物では常連の施設だよな。何だか、緊張する~。
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