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第1章 異世界
第13話 人狩り
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「街を見つけて、戻ってくると馬のいない馬車を見つけまして」
帰ってきた鉄のマネキンの報告を聞く。このマネキンには木とは反対方向に人里を調べさせていた。木の馬マネキンと一緒に行かせていたんだが、馬マネキンには子供が二人乗せられている。子供は少し顔色が可笑しいな。
「言葉わかる?」
盗賊達とは言葉は交わしたが会話というよりも態度で示していて確認が取れていなかった、なので確認を取ってみた。あっちの言葉はわかっても言ったことがわからない、言語自体が違かったら終わりだよな。
確認をとると子供達は力なく頷く。女の子がお腹をさすって人差し指を咥えた。見つめる先には食べようと思っていたイノシシのもも肉焼き。狩り担当の弓君が取ってきてくれたのだ、輸送は石君が代行してくれているので安心です。弓君は矢をマナで作り出しているそうなので無限に近い、コスパいいな~。
「お腹すいてるんだな。とりあえず、これを飲みな」
スタミナポーションを二個取り出して二人に渡した。二人は首を傾げて恐る恐る口に運ぶ。
「「美味しい!」」
ん? スタミナポーションが美味しいだと!
驚愕の事実、スタミナポーションは美味しいようです。
元の世界の飲み物を知っている俺としてはまずいに分類されるスタミナポーションが美味しい。この世界の食文化は残念文化のようですな。
「お母さんを助けて!」
スタミナポーションを一気に飲み干した幼女が馬マネキンから降りて迫ってきた。背丈から鑑みると5~7歳くらいだろうか? 下っ腹に頭が当たるくらいだな。
「何があったんだ?」
「盗賊に襲われて、その人たちがいなくなったのを見て逃げてきたんです。方々に逃げたのでお母さんたちとははぐれてしまって」
幼女の代わりに少年が答えた。
なるほどなるほど、昨日の盗賊達みたいなのはその人たちを探していたって事か? という事はまだまだ盗賊はいるのかな?
「人数は?」
「10人だと思います」
という事は昨日の5人はスライムにあげたから、あと5人か。余裕だな。
幼女と少年のお願いに頷いて答えると盗賊の場所を指さした。鉄のマネキンと木のマネキンをそれぞれの馬マネキンに跨がせる。子供達は木の馬マネキンの引いている大八車に乗せていく。護衛で盾君と剣君が5体づつついてくれているので人間相手なら30は余裕で倒せそうだ。盗賊の持っていた短剣や剣を腰に差して準備完了。もちろん、この盗賊どもの武器にも精霊生成薬をぶっかけてある。準備は怠っていません。
「あっちです」
二人の案内で進んでいく。道なき道とはいえ平原、それほど歩きにくい道ではない。それでも舗装されていないから大八車が揺れてしまっているな。
「大丈夫か?」
「少し揺れでお尻がいたい..」
大八車に乗せていた二人の心配をすると幼女がお尻をさすっていた。乗り心地は最悪なようだな。サスペンションみたいなことを何かで代用できないだろうか? 未来の猫型ロボットのように少し浮かせるとか? 魔法の世界ならそれが一番簡単そうだな。石君にそう言った魔法がないか聞いてみよう。
そんな事を考えていると目的の場所に着いたようだ。遠目に祠のようになっている場所が見える。平原なのでこれ以上、近づくとバレそうだ。
「剣君、石君。潜入してきて~」
「御意」「はい」
見た目普通の武器や石なので潜入もお手の物。とりあえず、人質の安全確保だよね。
「お兄ちゃんは賢者さんなの?」
「リビングアイテムをこんなに使役しているなんて...」
幼女と少年が驚いています。普通にこんなにアイテムたちを使っていたら驚くよね。やっぱり。
「そんなようなものだよ。他言無用でお願いね」
「「はい!」」
人差し指で口を抑えて言うと二人はすっごい笑顔で了承してくれた。子供だから言いたくなっちゃうだろうな~。まあ、その時はしょうがないって事にしておこう。
こちらの戦力は剣君、盾君30体と騎馬二機。完全にオーバーキルだな。騎馬だけで片付くよ。
「潜入成功。人質は女子供のようです。盗賊達は仲間が帰ってこない事に苛立ちを感じているようで人質が危険です」
剣君の一体が戻ってきて進言。この子達も居なくなっているわけだから苛立つよね。残りの盗賊はあの人達を捕まえられたわけだな。昨日の盗賊よりは強いのかも。少し用心していこう。
潜入した剣を盗賊達に握らせて、突入の時間を迎える。
帰ってきた鉄のマネキンの報告を聞く。このマネキンには木とは反対方向に人里を調べさせていた。木の馬マネキンと一緒に行かせていたんだが、馬マネキンには子供が二人乗せられている。子供は少し顔色が可笑しいな。
「言葉わかる?」
盗賊達とは言葉は交わしたが会話というよりも態度で示していて確認が取れていなかった、なので確認を取ってみた。あっちの言葉はわかっても言ったことがわからない、言語自体が違かったら終わりだよな。
確認をとると子供達は力なく頷く。女の子がお腹をさすって人差し指を咥えた。見つめる先には食べようと思っていたイノシシのもも肉焼き。狩り担当の弓君が取ってきてくれたのだ、輸送は石君が代行してくれているので安心です。弓君は矢をマナで作り出しているそうなので無限に近い、コスパいいな~。
「お腹すいてるんだな。とりあえず、これを飲みな」
スタミナポーションを二個取り出して二人に渡した。二人は首を傾げて恐る恐る口に運ぶ。
「「美味しい!」」
ん? スタミナポーションが美味しいだと!
驚愕の事実、スタミナポーションは美味しいようです。
元の世界の飲み物を知っている俺としてはまずいに分類されるスタミナポーションが美味しい。この世界の食文化は残念文化のようですな。
「お母さんを助けて!」
スタミナポーションを一気に飲み干した幼女が馬マネキンから降りて迫ってきた。背丈から鑑みると5~7歳くらいだろうか? 下っ腹に頭が当たるくらいだな。
「何があったんだ?」
「盗賊に襲われて、その人たちがいなくなったのを見て逃げてきたんです。方々に逃げたのでお母さんたちとははぐれてしまって」
幼女の代わりに少年が答えた。
なるほどなるほど、昨日の盗賊達みたいなのはその人たちを探していたって事か? という事はまだまだ盗賊はいるのかな?
「人数は?」
「10人だと思います」
という事は昨日の5人はスライムにあげたから、あと5人か。余裕だな。
幼女と少年のお願いに頷いて答えると盗賊の場所を指さした。鉄のマネキンと木のマネキンをそれぞれの馬マネキンに跨がせる。子供達は木の馬マネキンの引いている大八車に乗せていく。護衛で盾君と剣君が5体づつついてくれているので人間相手なら30は余裕で倒せそうだ。盗賊の持っていた短剣や剣を腰に差して準備完了。もちろん、この盗賊どもの武器にも精霊生成薬をぶっかけてある。準備は怠っていません。
「あっちです」
二人の案内で進んでいく。道なき道とはいえ平原、それほど歩きにくい道ではない。それでも舗装されていないから大八車が揺れてしまっているな。
「大丈夫か?」
「少し揺れでお尻がいたい..」
大八車に乗せていた二人の心配をすると幼女がお尻をさすっていた。乗り心地は最悪なようだな。サスペンションみたいなことを何かで代用できないだろうか? 未来の猫型ロボットのように少し浮かせるとか? 魔法の世界ならそれが一番簡単そうだな。石君にそう言った魔法がないか聞いてみよう。
そんな事を考えていると目的の場所に着いたようだ。遠目に祠のようになっている場所が見える。平原なのでこれ以上、近づくとバレそうだ。
「剣君、石君。潜入してきて~」
「御意」「はい」
見た目普通の武器や石なので潜入もお手の物。とりあえず、人質の安全確保だよね。
「お兄ちゃんは賢者さんなの?」
「リビングアイテムをこんなに使役しているなんて...」
幼女と少年が驚いています。普通にこんなにアイテムたちを使っていたら驚くよね。やっぱり。
「そんなようなものだよ。他言無用でお願いね」
「「はい!」」
人差し指で口を抑えて言うと二人はすっごい笑顔で了承してくれた。子供だから言いたくなっちゃうだろうな~。まあ、その時はしょうがないって事にしておこう。
こちらの戦力は剣君、盾君30体と騎馬二機。完全にオーバーキルだな。騎馬だけで片付くよ。
「潜入成功。人質は女子供のようです。盗賊達は仲間が帰ってこない事に苛立ちを感じているようで人質が危険です」
剣君の一体が戻ってきて進言。この子達も居なくなっているわけだから苛立つよね。残りの盗賊はあの人達を捕まえられたわけだな。昨日の盗賊よりは強いのかも。少し用心していこう。
潜入した剣を盗賊達に握らせて、突入の時間を迎える。
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