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第1章 異世界

第6話 精霊って便利

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【製作 LV10】

【新】

 皮兜
 皮鎧
 皮靴
 大八車
 小さな家
 釣り竿
 マネキン
 馬のマネキン
 石の壁

 製作レベルが上がって防具関係の製作が可能になった。10レベルになったのにしょぼいようなきがするな。嬉しい物と言ったら大八車くらいか。

「ん? まてよ...」

 マネキンって精霊生成薬をかければ動くのか? 剣や盾に精霊生成薬が効いたのだから人形やマネキンにも効くって事だよな。木材が30程必要だ。少し石君達の成果を待つか。

「オークが襲ってきたので撃退した」

「えっ」

 石君達が帰ってきて報告してきた。オークと接触してしまったか、まあ、いつかはそうなると思っていたよ。オーク達に俺達の存在がバレてしまったな。

「オークは一匹?」

「はい、一匹で他にはいなかった。お肉が出た」

 スライム以外の魔物の素材は見たことなかったがオークはお肉が出るのか? スライムは液体だから死んだらなくなってしまうのは分かる。オークはドロップ品みたいなものを残してなくなるのかな?

「死骸は?」

「倒したところにある」

 スライムみたいにいなくならずにそこに存在するみたいだな。オークは肉以外は使えないのか?

「核も取ってきた。それ以外はゴミ」

 なるほど、石君達は自分で思考して、必要になる物だけを取ってきたようだ。しかし、死骸が残るって事はオークに確実にバレそうだな。オークの核を精霊生成薬に変えておくか。

「おっ! オークの核は精霊生成薬が5個出来るな」

 いい誤算だ。魔物の核によっては精霊生成薬の出来る量は変わるようだ。相変わらず小精霊生成薬なのでまだまだだけどな。オークの核で出来た精霊生成薬で石剣君を量産。これで7本になった。一本の石の剣でオークを狩れたのだから単純にオーク七匹以上の戦力になっているはずだ。

「これだけあれば洞窟の入り口くらいなら占領できるかもな。だけど、油断はしてられないぞ」

 ああいった集落を作っているって事は頭がいるはずなんだ。小説などの知識によるものだけど、普通に考えてもリーダーがいるはずなんだよな。
 命は一つだ。ゲームみたいに死に戻り何て見込めない。命を大事に、これだけは忘れないで行こう。
 というわけで戦力増強に勤しむ為にスライム井戸にやってきた。石剣君に倒させて核が溜まっている。さっきのオークと接触した石君達には石剣君を3本つけた。オークが警戒してチームを組んでくると踏んで3本にしてみた。オークが三匹で来るなら石剣君達の勝ちだ。石君達にはやばそうならすぐに撤退と言ってある。彼らは戦闘力がないからしょうがない。俺も石君達の事は言えないけどな。剣道なんてやったことないからへっぴり剣術である。スライムならともかく、人型のそれも自分よりも大きい奴に勝てる気はしない。

「スライムの核は十個か」

 スライム井戸には十個程の核が集まっていた。この短時間で十個はかなり嬉しいな。明日、スライム井戸の戦果を見てみて、行けそうならオークの洞窟に攻め入ってみるかな。
 俺はホクホク顔で物置小屋に帰還。スライムの核を使って精霊生成薬を作成。その間に集まっていた木材を使ってマネキンを作って、精霊生成薬をかけてみたが効果はなかった。
 俺と同じくらいの大きさがあるマネキンなので小精霊生成薬ではダメなようだ。中精霊生成薬を作れるようにならないとダメそうだ。
 項垂れながらも残りの九個中、八個を石剣君にして、残りの一個で石斧君を作った。木材の採取に限界が来たみたいで木材の集まりが悪くなってきたんだよな。石斧君がいれば木を切れるので簡単に木材が手に入る。森を切り開く必要はないんだけど、とにかく、木材が欲しいんだよな。製作レベルをガンガン上げるにはこれしかないしな~。
 という事で石斧君に頑張ってもらいます。だけど、明日の朝からやってね....俺ねるからさ~、木を切るのはうるさいんだわ~。
 石斧君に木を切ってって言ったら早速切り始めてしまったんだよね。頑張ってくれるのは嬉しんだけど、時間を考えてね斧君。
 石斧君に朝まで待ってもらうと物置小屋で眠りに入る。折角なのでロフトで寝てみようと思った。実家は布団なので床に寝るのはいつもの事、折角作ったんだからロフトで寝たいのだ。
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