上 下
4 / 59
第1章 異世界

第4話 精霊?

しおりを挟む
「いたいた」

 早速やってきました。スライムを狩った所にスライム達が集まっていた。4匹群がっていて、緑だけじゃなくて赤と青もいる。これは確実にポーションの色だろうな。

 という事で全部狩った。石の剣は木の剣の二倍の威力がありそうだ、二発で倒せたからな。
 色違いの核はそれぞれのポーションになるみたいだ。確認が取れたのでどんどん狩りたいが現状は死骸を漁っているスライムを狩る事くらいしかできないな。暗くなるとたいまつはいくらあっても足りないだろうからな。どんどん狩って行きたいところだ。持てる量がかぎられるからそんなに狩れないがそこは割り切るしかないな~。

「おっとそうだ。核があれば小精霊生成薬が作れるんだった」

 物質の素材は木でも行けるけど、石でもいいのだからそっちで作ってみることにした。そこら辺に落ちている石を十個拾う。そして作製。ビンに入っている液体が足元に生成される。

「薬とは書いてあったけど本当に液体なんだな~」

 精霊ってどういう意味なのかも分からない。何かにぶっかければいいのかな? 試しに石にかけてみる。

「おお、足が生えてきた?」

 石に足が生えてきた地面に置いてみると更に頭とか手が生えてくる。これが精霊って事か? 完全にミニゴーレムだ。

「命令をどうぞ」

「おお、話せるのか」

 ぎこちない声を出してくる石君、ちゃんと見ると可愛いもんだな。手と足の生えた石だから目とかはないけどな。精霊というよりは小さなゴーレムって感じだ。

「因みに石君は何ができる?」

「私は主に荷物運びができます。手をかごのように変化させて運びます」

 おお、荷物もちか~、今一番欲しい人材だぞ、人じゃないけど。

「あとは指定されたアイテムを拾ってくる事ができます。歩く速度は遅いのでそれ程集まらないと思いますが」

 なるほどね。主に荷物に関係することができるわけね。しかし、今はこういった人海戦術的な方法をしたい身としては猫の手も借りたい状況だ。遅かろうが早かろうが助かるぞ。

「俺の作った小屋の位置はわかるか?」

「はい、わかります」

「じゃあ、その小屋に石や小枝を常時集めてくれ。因みに石君はいつまで動ける?」

「私達精霊の寿命は約一年です」

「おお、365日って事か!」

「伸ばす事も可能です。精霊マナポーションを私にかけてくれれば更に一年延ばす事が出来ます」

 石君は色々知っていて有能だな。精霊マナポーションはそういう役割なのか。

「じゃあ、アイテムを集めて行ってくれ」

「了解しました」

 色々と心強い味方が生まれました。更に増やしますけどね。

 石君を更に二匹増産! 最初の石君と一緒で素材を小屋に集めてもらう。木材や石を集めてもらうのはかなり助かるぞ。俺はスライム核を集めるのに専念できるからな。そして、更に石君を、と言いたい所だけど、石以外にも効果があるのかを試したい。
 剣とか盾とかクワとかジョーロとかにかけてみて効果があったら最高な結果しか想像できないんだよな。畑、耕してくれたり、水やりしてくれたり、剣と盾なんて一緒に冒険してくれたりしてくれるんだぞ。想像だけでいきかけるわ!
 とか思っている間に、スライムを5匹倒して核をゲット。やはり、スライム達は自分たちの死骸に群がるようだ。この習性を利用すればスライム核自動生成システムを確立できそうだな。もうちょっと余裕がでてきたら考えてみるかな。
 ベリーハードゲーを好きでよくやっていたのが幸いしているな。この状況がかなりのヌルゲーに感じる。

「....可笑しいな。テセリウスのやろうがこんなヌルゲーにするだろうか? おかしいよな」

 ヌルゲー過ぎてほくそ笑んでいると疑問が思い浮かんだ。テセリウスはベリーハードと言っていたんだ。それなのにこんなに順調なのはおかしいよな。

「フゴフゴ!」

「!?」

 森の奥から変な声が聞こえてきた。まるで豚の様な鼻声だ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ラストダンジョンをクリアしたら異世界転移! バグもそのままのゲームの世界は僕に優しいようだ

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はランカ。 女の子と言われてしまう程可愛い少年。 アルステードオンラインというVRゲームにはまってラストダンジョンをクリア。 仲間たちはみんな現実世界に帰るけれど、僕は嫌いな現実には帰りたくなかった。 そんな時、アルステードオンラインの神、アルステードが僕の前に現れた 願っても叶わない異世界転移をすることになるとは思わなかったな~

異世界転生したら【スキル】が【グミ】でした 【魔王】の友達もできたので世界を平和にしたいと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はエガワ シュンヤ。グミが好きだった僕は異世界に転生した とても珍しいスキルを手に入れたけれど、人攫いにあってしまって両親と離れ離れ やっと成人して冒険者になれたけど、珍しいスキルが発動することはなかった だけど、レベルが上がったことで世界が変わった

家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~

厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない! ☆第4回次世代ファンタジーカップ  142位でした。ありがとう御座いました。 ★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。

スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!! 僕は異世界転生してしまう 大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった 仕事とゲームで過労になってしまったようだ とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた 転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった 住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる ◇ HOTランキング一位獲得! 皆さま本当にありがとうございます! 無事に書籍化となり絶賛発売中です よかったら手に取っていただけると嬉しいです これからも日々勉強していきたいと思います ◇ 僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました 毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます

社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル 14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり 奥さんも少女もいなくなっていた 若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました いや~自炊をしていてよかったです

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

いつもの電車を降りたら異世界でした 身ぐるみはがされたので【異世界商店】で何とか生きていきます

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
電車をおりたら普通はホームでしょ、だけど僕はいつもの電車を降りたら異世界に来ていました 第一村人は僕に不親切で持っているものを全部奪われちゃった 服も全部奪われて路地で暮らすしかなくなってしまったけど、親切な人もいて何とか生きていけるようです レベルのある世界で優遇されたスキルがあることに気づいた僕は何とか生きていきます

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

処理中です...