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4巻

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 第一話 追跡


 雪の降る街、ジャーブルに着いた僕――日向ひなたれん
 街の入り口で待っていたニーナさんから、先行していたルーファスさん達が領主の屋敷で戦闘になったと聞いて、ひとまず合流することにする。
 この街の領主アザベルは、僕達が追っている奴隷商どれいしょうのブザクほどではないにせよ、困った奴らしい。街の腐敗ふはいを目にしたレイティナ様が直談判じかだんぱんに行ったら、戦闘になったと聞いた。レイティナ様は王族だから、この街で暮らす人達のことを考えると、許せなかったんだろうな。
 ダークエルフのニーナさんと一緒に領主の屋敷の前に着くと、ルーファスさんが迎えてくれた。

「ルーファスさん、大丈夫だった?」
「ああ、レン。恥ずかしながら手傷を負ったよ。装備のおかげですぐに回復はしたけどな」

 ルーファスさんがお腹を見せて話してきた。確かに少し血で汚れている。ベテランの冒険者で、僕の作った装備も着ていたんだけど、それでも負傷してしまったらしい。

「でも、凄いね。少し古いとはいえこの装備を貫通するなんて」
「ああ、アザベルとかいうあの野郎も、けがれと関係していそうだ」

 ため息交じりにルーファスさんと話す。
 世界樹の分体である少女――ワルキューレが各地に落とした、人々を浄化する世界樹の雫。
 それを受けても改心しなかった人ってことだもんな~。多分、穢れと関係してるでしょうね。

「ブザクもここにいたのかな」
「その可能性は大きいな」

 ルーファスさんの返答を聞きながら、僕はこの屋敷に来る前に立ち寄った、街の市場での出来事を思い出していた。


 少しでも情報収集できればと、僕とニーナさんは屋敷へ行く途中にある市場に寄っていた。
 領主であるアザベルが街からいなくなったのに、住民達はどこ吹く風で、市場はなかなかにぎわっている。

「いらっしゃい、いらっしゃい。そこのお兄さん、新鮮な魚だよ。どうだい?」

 歩いていると、さけのような魚を掲げて、おじさんが話しかけてきた。
 思えばこの世界に来てから魚はあんまり食べてないな。ピースピアの近くに川はあったけど、僕らとしては魔物肉のほうが簡単に手に入るから、魚釣りには行っていなかった。

「じゃあいくつかもらおうかな」
「まいど! お兄さん、綺麗な子を連れてるね。うらやましいな~。ってうちも美人の嫁さんが家で待ってるけどな!」

 おじさんはそう言って魚をでかい袋に詰めていく。
 羨ましいなんて言われても、僕なんてニーナさんには不釣り合いだけどね。

「私は綺麗なのか?」
「ん? おお、絶世の美女というやつだな」

 ニーナさんがおじさんに、自分の容姿のことを聞いている。美女って言われているのになぜかうつむいているよ。

「そ、そうか……」

 ニーナさんはダークエルフだけど、このおじさんはあんまり気にしないみたいだな。というかこの街にいる人族は、みんなそういうのを気にしていない印象だ。

「コヒナタは私を綺麗と言ってくれていたけど、実感がなかったんだ。どんな服を着てみせても、あんまりお前には効果がなかったから……」
「……」

 ピースピアでのあのファッションショーには、そんな意図があったのか。あちこちで鈍感って言われていたのも、こういうことの積み重ねだったのかな。

「えっと、おじさん」
「おお? なんだ、鈍感兄ちゃん」

 話を変えるためにおじさんに話しかけたら、そんな返事が来た。
 どうせ、鈍感ですよ。でも、初めて会うあなたに言われる筋合いはないぞ。

「ブザクっていう奴隷商を知りませんか? 仮面をつけた奴隷を連れているはずなんですが」
「ん~、仮面? それを言うなら、ここの領主の衛兵は、全員仮面をつけているぞ」

 おじさんはそんなことを言った後、あごに手を当てて考え込んだ。

「お~、そういえば。だいぶ前に、領主と一緒に市場を見に来た奴がいたな。そのブザクって奴かはわからないが」
「どんな人でしたか?」
「ああ、身なりは良かったが、太っていて鼻息が荒くて気持ち悪かったぞ」

 当たりだ。以前、巫女みこのルーラちゃんが見かけた時の情報とも一致している。

「そいつも仮面の奴隷を連れてたんだ。三メートル以上の大男だった」

 ルーラちゃんの話によると、ブザクはスラムの孤児院で子供達に「お前達を金に換えてやる」と言い放ち、仮面の奴隷に子供達を担がせて連れ去ったらしい。
 このおじさんが見たのは、その奴隷かもしれない。そんなに大きな男だったんだな。

「どこに向かったか、わかりますか?」
「ん~……そういえば北に獣人が集まっているっていう話をしていたな。そこへ行くとか行かないとか言ってたような」

 ということは、この街よりさらに北に向かったってことか。
 獣人か。この世界にそういう種族がいるのは知ってたけど、そういえば今まであんまり目にしなかったような気がする。

「獣人達は、昔、人族に迫害されていたと聞く。我々エルフ系の種族と同じようにな。人族は圧倒的に人口が多いから、それも致し方ないことなんだろう」

 ニーナさんはそう説明してくれたのだった。


「エイハブの話じゃ、奴はここからさらに北の街に興味を持っていたみたいだな」

 元衛兵のエイハブさんは、ルーファスさん達と一緒に先行して街に来て、情報収集をしてくれた。

「それ、僕らも聞きました。流石さすがエイハブさんだね」

 アザベルの衛兵はみんな仮面をつけていた、と市場のおじさんは言っていた。
 そして、ルーラちゃんや、ピースピアに来た魔族が言うには、ブザクも仮面の大男を従えていたという。それらを考えると、この二人は関係を持っていそうなんだよな。

「外で立ち話も何だ、屋敷に入ろう」

 ルーファスさんにうながされて、僕らは領主の屋敷へと入っていく。

「この屋敷の地下に隠し通路があったんだ。領主達はそこから逃げていった」

 廊下を歩きながら、ルーファスさんが説明してくれる。
 屋敷は入口から奥に長くて、この街の形と同じような長方形だ。歩いていくと、突き当たりに階段が見えてきた。あそこから地下に下りるらしい。

「領主を守っていた兵士は全員死体で、操られていた。操っていたのは虫でな、雫が効かなかったのはそのせいだろう」
「なるほど」

 階段を下りながら、ルーファスさんの説明を聞いていく。すると階段を何度か折り返したところの踊り場に、兵士が倒れていた。

「この人達がそう?」
「ああ、こいつらだよ。死体の中に入った虫が体を操っていたんだ」

 ルーファスさんが忌々いまいましげに言う。
 仮面をつけている兵士達は確かに全員事切れていて、異様な光景だ。

「ポイズンとマクラがいなかったらきつかったよ。流石、レンの従魔だ。あんなに小さくてもサイクロプス並みの強さだからな」

 ポイズンとマクラはそれぞれ蜘蛛くもと羊の魔物なんだけど、どうやらルーファスさん達が無事だったのは彼らのおかげもあるようだ。
 手傷を負ったルーファスさんを守りながら、敵をここまで追い詰めたらしい。後でいっぱいでてあげよう。

「ホントに助かったよ。流石にあの人数をさばきながら追い詰めることは、できなかっただろうからな。とはいえ、あと一歩で逃げられたが……」

 階段を下りながら話していると、下のほうから声が聞こえてきた。

「ルーファスがこんなに軟弱なんじゃくとは、思わなかったな」

 この声は……。

「エイハブ! 軟弱とまで言われる筋合いはねえぞ。そもそも俺は斥候せっこうが本職で、あんな力仕事は専門外だ」
「確かに、別行動せずに最初から俺がいれば、アザベルを捕まえられていたかもな」
「ぐぬぬ」

 階段を下り切ったところにいたエイハブさんが、ルーファスさんに手厳しい一言を放った。ルーファスさんも負けじと文句を言うけど、見事に反撃されている。
 まったく、喧嘩するほど仲がいいってやつかな。

「レン、こっち」

 二人に呆れていると、奥の部屋からファラさんが声をかけてきた。
 この間、元受付嬢で冒険者のファラさんに僕は告白した。ファラさんも僕を想っていてくれたから、付き合うことになったんだけど……うん、手招きしている姿も可愛いな。
 ファラさんのいる部屋に入ると、クリアクリスとレイティナ様もいた。

「お兄ちゃんここ~」

 クリアクリスの指すほうを見ると、壁に幅四メートルほどの大穴が開いている。

「ある程度補強はされているが、なんだか、動物が掘ったような穴だな」

 後ろから来たニーナさんが、首を傾げて呟く。
 確かに人が作ったにしては土がき出しで、荒々しい感じだ。松明たいまつ代わりに世界樹の枝を地面に刺し、中を覗いてみる。すると所々に木の柱が立ってはいたが、それも丸太そのままといった様子だった。

「……ここの領主のことだけど、穢れが関わっていることを考えると、ルーファス達が戦ったっていうその領主自体、偽物なんじゃないかな?」

 ファラさんが突然、推理を始めた。

「どういうこと?」
「ん~、あくまでも推測だけど。偽物がここから屋敷に侵入して本物の領主を殺し、入れ替わったとか」

 確かにこれを作ったのが領主なら、抜け道だとしても、もうちょっと綺麗に作るよね。今まさに僕は、作り直したい気持ちでいっぱいだし。

「そうかもしれないわね」

 ファラさんの話を聞いて、レイティナ様が口を開いた。

「あの領主も仮面をつけていたんだけど、それは火傷のあとと目を隠すものだったわ。殺意や復讐を思わせる、恐ろしい三つ目を」
「三つ目?」
「ええ。三つめの目があったのよ、ひたいに」

 三つの目……魔族みたいなものかな?

「三つ目というと、北国の……」
「そうかもしれないわね……」

 ファラさんとレイティナ様は、何か思い当たる節があるようで、俯き合っている。
 何かあったのかな?

「昔、北の氷の大地に大穴が現れて、そこから出てきた赤い肌の三つ目の種族が、世界を支配しようと暴れたという話があるの」
「それを退治してもらうために勇者召喚が行われて、勇者のおかげで赤い肌の種族、レッドトライアイズは滅びて平和が訪れた。そのはずなのに……」

 ファラさんに続いて、レイティナ様がそう語る。
 過去の勇者召喚には、ちゃんと意味があったんだな。間違いで召喚された上に追い出された僕としては、なんだか羨ましい。

「でも、あの領主の肌は赤くなかったぞ」

 ルーファスさんとエイハブさんも、喧嘩が終わったみたいで話に入ってきた。

「……ハーフ、とか?」
「その可能性はあるな」

 どこか考え込んだ様子のルーファスさん。

「子孫だからと迫害された復讐か……状況はまったく異なるが、私達も一歩間違えれば、そんな思いに囚われていたかもしれない。コヒナタには感謝しかないな」

 ニーナさんは僕を見つめて呟く。
 確かにダークエルフさん達をあのまま放っておいたら、人族と争いになって血が流れただろうね。そうして復讐の鬼になっていたかもしれない。

「レッドトライアイズの平均寿命は、人族と同じくらいだと聞いたことがある。もしかしたら生き残りが密かに子孫を残してきて、顔の火傷は、彼らを見つけた人族にやられたのかもね」

 ファラさんの話は、結構いい線いってそうだ。

「そういう話は、本人に聞いたほうが早いね。【ブレイドホース召喚】」
『ヒヒ~ン!』

 地下の穴は大きいから、従魔のブレイドホースでも余裕で通れる。スピードも充分あるから、この子で追うぞ。明かりとして、世界樹の枝をブレイドホースにくくりつけておく。

「ファラさん、クリアクリス、行こう」
「はい!」
「は~い」

 僕はブレイドホースにまたがって、二人に手を差し出した。二人は笑顔でその手を取り、ファラさん、クリアクリスの順に跨る。

「ここはお願いね~」
「気を付けて~」

 屋敷はレイティナ様達に任せて、僕達は領主アザベルを追う。
 ブレイドホースは三人の重みにも負けずに走り出した。
 ファラさんとクリアクリスがいれば鬼に金棒、どんな敵でも粉砕コースだ。

「お兄ちゃん、暴れていいんだよね?」
「ああ。でも、領主は殺しちゃダメだぞ。まずは話し合いだ」
「は~い」

 クリアクリスが首を傾げて聞いてきたので、注意事項を伝えると、元気に返事をする。いい子に育ってくれて、僕は嬉しいよ。

「ふふ、まるで遠足に行くみたいだね。レン」
「はは、僕らにとっては遠足だよ。ファラ」

 最近、ファラさんと二人きりの時には僕も呼び捨てで呼ぶって話になったんだ。
 クリアクリスがいるから、二人きりではないんだけどね。
 僕とファラさんは微笑んで見つめ合い、唇を重ねる。
 ブレイドホースに揺られながら重ねた唇は、とても甘かった。

「あ~、お兄ちゃんとキス~。私もする~」
「クリアクリスはほっぺにね」
「ぶ~」

 ファラさんがクリアクリスを自身の前に抱き上げた。僕は後ろを向いて、クリアクリスのほっぺにキス。それに合わせて、ファラさんも反対側からキスすると。クリアクリスは満足したように頬を緩めた。

「ムフ~、ファラお母さんもいいかも~」
「ふふ、ビスチャさんが泣いちゃうよ」

 先日、クリアクリスは母親のビスチャさんと父親のグリードさんと、ようやく再会を果たせた。

「……でも、私もクリアクリスみたいな子供が欲しいな」

 ファラさんはうるんだ瞳で僕を見つめる。
 うまくやれよ、と言ってくれた父さん、僕はこっちで頑張れそうです。


「まだ出口が見えないな」

 僕らはブレイドホースに乗って、隠し通路を駆けている。
 今のところ人影も見えないし、外にもたどり着けない。どんだけ掘ってるんだよ。

「これは、あのゾンビ兵の力で掘ったのかな?」

 ファラさんが疑問を口にする。

「その可能性はあるけど、スコップを使ったって感じじゃないんだよね」

 死体とはいえ人間が掘ったなら、何か道具を使ったはず。でもその場合は、道具の跡ができると思うんだ。
 この通路は動物が掘ったような、荒々しさがあるんだよね。通路というより、洞窟に近い。

「人の死体を操れるんだから、同じように穴を掘るのにけている動物を操ったのかも?」

 ファラさんが顎に手を当てて、考え込みながら言った。
 なるほど、そうだよね。別に人間じゃなくてもいいんだもんな。

「お兄ちゃん、止まって!」
「おっと、どうした?」

 クリアクリスの声に、僕はブレイドホースの体を叩いて合図を送り、止まらせる。

「前から何か来る」

 クリアクリスはブレイドホースから降りて、前方に目をらした。

「見えた!」
「アースドラゴン……」

 黄色のトゲトゲした体のドラゴンが、道を押し広げながら突進してきている。
 クリアクリスはぴょんぴょん跳ねて喜んでるけど、ファラさんは驚愕きょうがくしていた。

「やっぱり死体か。虫に操られている……」

 ドラゴンの目や口で、虫がウネウネと動いているのが見える。とても気持ち悪い。

『ギャ~!』

 咆哮ほうこうを上げたアースドラゴンは、そのまま口から黄色いブレスを吐いてきた。

「そんなの効かないよ! 【ホーリーシールド】」

 すぐさま展開される、クリアクリスのシールド。ブレスをものともしないで防ぎ切る。

「力でも負けないよ~」

 アースドラゴンはブレスを吐きながら、クリアクリスのホーリーシールドを押しやろうとする。しかし打ち破れず、押し込むこともできないでいた。
 それでも、クリアクリスの足が少し地面にめり込んでいるのを見ると、相当な力が加わっているのがうかがえた。

「次はこっちの番だよ!」

 クリアクリスはブレスが切れたタイミングでホーリーシールドを解いて、ドロップキックをドラゴンの顔に命中させた。ドラゴンは血をまき散らして転倒する。
 クリアクリスのドロップキックは、かなりの速度だった。なのに転倒するだけで済んでいるドラゴンは、やはりそれなりに強いみたいだ。

「まだ終わりじゃないよ~。炎のやり! 水の槍!」

 両手にそれぞれの槍を発現させ、クリアクリスがアースドラゴンへと投げつける。
 以前、僕との練習で初めて使った時とは、槍の大きさが全然違っていた。クリアクリスはピースピアで遊んでいただけではなく、あの装備を使いこなそうと日々鍛錬たんれんしていたのかもしれない。

『ギャ~オ……』

 投げ放たれた二つの属性の槍が混じり合い、爆発を起こす。アースドラゴンの首が砕け散っていく。
 虫はバラバラと地面に落ちて動きを止めた。こいつらは、寄生していないと死んでしまうのかな。

「お兄ちゃん、終わった~」

 クリアクリスが抱きついてきたので受け止める。

「おっと、クリアクリスは強いな~」

 頭をでながらめると、気持ちよさそうに目を細めて「えへへ」と頬を緩ませた。
 本当に彼女は強いな~。父親のグリードさんと比較しても相当強い。魔族の中でも特別な存在なのかもな。
 さて、今回のアースドラゴンのドロップアイテムも良いものが出ました。


【アースドラゴンのジェム】
【アースドラゴンの卵】
【アースドラゴンの魂石こんせき
【アースドラゴンのうろこ


 初めてのドラゴン種のジェムは、かなり嬉しい。僕も男の子だからドラゴンは大好物です。
 ゾンビになっていたからジェムもゾンビのものかと思ったけど、スキル採取の神の影響か、元のドラゴンのジェムになっていた。それともゾンビ自体が特殊なもので、魔物としてのジェムはないのかもしれない。
 まあ、あんまり考えていても仕方ないので切り替えていこう。
 ドラゴンの鱗は、すぐにでも加工したいな~。そろそろみんなの装備も新調したいと思ってたんだよね。アザベルにはお礼をしないといけないね。
 せっかくだからアースドラゴンを召喚して先導させよう、ということで召喚。

「さあ、アザベルを追いかけようか。相手も追われて困るから、こんな強い個体を使ってきたんだろうし」
「そうだね。それにしてもドラゴンを使役してるなんてね。死体でも、そうそう出会えないよ」

 確かに、今までドラゴンを見たことなかったな~。貴重なドラゴンをありがとうございます。
 待ってなくても、お礼にうかがいます、ドラゴンと一緒に。

『ギャオ~~‼』

 なんだか気合入ってるな、アースドラゴン君。ゾンビ化する前の記憶を持っているかのような、そんな感じがする……あれ?
 ふとアイテムボックスを確認してみたら、さっき獲得した魂石っていうアイテムがなくなってる。
 魂石には、魂が宿る石って説明が書かれていたはずだ。召喚と一緒にそれが消えたってことは、アースドラゴンに再びその魂が宿ったのかな? それで記憶を受け継いだのかも。
 もしかしたらこのドラゴン、自分の体を悪用されたことを恨んでいて、魂石を残したのかもしれない。
 恨みは恨みを呼び寄せるのかな……と少し暗いことを考えてしまった。


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