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第二章 学校
第48話 オーガさんがいないの~
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「ガアァ~」
「地の精霊、力を貸してください![スワンプ]!」
ルーツ君は説明していた通り、地面を沼にしているの。この世界の魔法は英語さんなの、アイも結構教えてもらったからわかるの。
「あの時は剣があったけど、今回はない。地の精霊、敵を倒す刃をください![アースソード]」
そうなの、学校は刃物禁止だからみんな剣とかは持てないの。魔法で出したものは大丈夫みたいだからルーツ君は土色の剣を作り出したの。地面から土が集まってきてルーツ君の手に剣が作られていくの。カッコいいの。
「アイもあれやってみたいの!」
「ダメよアイ。ただのファイアがああなっちゃうんだから、剣もあれになっちゃうはずよ。この学校がなくなっちゃう」
「む~、それでもやりたいの~」
「もっと魔法を学んでからね」
ルーツ君と同じような剣を作りたいけど、ダメって言われたの。ルナちゃんはダメって言いながら慰めるように頭を撫でてくれているの。ルナちゃんに頭を撫でられると落ち着くの~。
「水と火の精霊、みんなも力を貸して![ショット]」
「ガア!」
足を取られて動けないオーガさんにルーツ君は三色の弾を当てているの。アイと一緒で複数の精霊を扱えるから凄くかっこいいの。
「あの時よりも強くなれてる! このまま、押し切る」
ルーツ君は沼になっている地面を回りながら魔法を当てていくの。背後に回ると地の剣で切り付けて、離れるを繰り返しているの。オーガさんはどんどん傷ついて行って体が黒くなっていくの。
「これで最後!」
ルーツ君は大きく飛び上がってオーガさんの頭に剣を振りかざしたの。
「ガア!」
「うわっ!」
オーガさんの黒くなってきた体が煙を出し始めたの。熱い空気がアイ達を襲ったの。
「オーガは傷つけば傷つくほど狂暴になるのです。気を付けてください」
「リエッタ先生それはもっと早く!」
「ほら、よそ見しない」
「わっ! こいつ、沼から出れたのか!」
「沼が固まってるの!」
オーガさんが沼から飛び出してルーツ君に拳を振りかざしたの。沼を見るとオーガが埋まっていた所が固まっていたの。アイは思わず叫んじゃったの。
「オーガの体温で沼が固められたのです。オーガは傷つくと興奮状態になってしまって体温が劇的に上がります。皆さん、覚えておいてください」
リエッタ先生は説明しているの。みんな固唾を飲んで見守っているの。あんな大きな魔物さんとの死闘を見るのは緊張するの。
「ヤア! .....ハァハァ...」
しばらく剣と拳の戦いになってルーツ君はオーガの足に剣を突き立てたの。だけど、その剣に体を預けちゃって前のめりに倒れちゃったの。
「終わりですね。よく頑張りました」
「はぁはぁ...」
リエッタ先生に頭を撫でられたルーツ君。余裕がないみたいでリエッタ先生を見上げるだけなの。
「このようにオーガの体力はかなり高い事が伺えますね」
傷だらけのオーガを触りながらリエッタ先生が説明して行くの。
「次は誰が行きますか?」
「えっ! 終わりじゃないんか?」
リエッタ先生が次と言っているの。アゲハちゃんが驚いて聞き返してるの。ルーツ君だけだと思ったらみんなやるみたいなの。
「誰も行かないのですか?」
みんな無言で俯いているの。ルーツ君とオーガの死闘を見たら言い出せないと思うの。
「では、アイ様。やってみますか?」
「アイがやっていいの?」
「ふふ、いいですよ。気を付けてくださいね。命には関わらないですが相手は魔物ですからね」
リエッタ先生がアイを指名してきたの、先生がオーガさんに触れるとオーガさんが綺麗になっていったの。アイはやりたいと思っていたから丁度いいの。
「せ、先生。アイは子供です。危ないんじゃ」
「可笑しなことを言いますねルナ様。ルナ様も十分子供だと思いますけど」
「そう言う話じゃ!」
「大丈夫ですよ。危険があるようでしたらオーガは止まりますから」
ルナちゃんが心配しているの。アイに何かポーズを取ってきてるけど、分からないの。あれは何が言いたいの?
「では、始めますよ」
「は~いなの!」
リエッタ先生が手を振り上げたの。アイが返事をすると手を振り下ろしてスタートの合図を出したの。
「ガア!」
「ほいっなの!」
オーガさんが飛びついてきたの。アイは素早く躱して宙に浮いているの。
「飛んでる!?」
みんな驚いているの。みんなできないの?
「ガア! ガア!」
オーガさんがアイを捕まえようと跳ねているの。可愛いの。
「グアァァァァ!」
「凄い力なの~」
オーガさんが木を引っこ抜いてアイに投げつけてきたの。速度は遅いから見てから躱せるの。
「アイ! 魔法はダメよ!」
「え~、それじゃ倒せないの~」
「精霊に任せなさい!」
「む~、仕方ないの」
ルナちゃんが叫んできたの。魔法は使っちゃダメって、どうすればいいのって思ったら精霊さんに任せればいいって言われたの。仕方ないからそうするの、アイも魔法の剣を出したかったから残念なの。
「グアァァァァァ」
「また、木なの?」
オーガさんがまた木を引っこ抜いて投げようとしているの。オーガさんは手詰まりって感じなの。
「精霊さんお願いするの」
アイは精霊さんにお願いしたの。そうするとみんな頷いてそれぞれ持ってるアイテムを空に掲げたの。何だか楽しみなの。
「ガ~!」
「頑張るの!」
地面に降りてみたらオーガさんが木を武器にして攻撃してきたの。精霊さんが作った結界みたいな膜に木を押し当てているの。必死な姿に感動して応援してしまったの。
「準備できたの?」
精霊さんが大きく、丸って合図を出して来たから確認を取ったの。その間もオーガさんは頑張っているの。
「じゃあ、やるの~」
『えっ...』
精霊さんがアイの前に集まってアイテムを白いクジラさんに向けたと思ったらクジラさんから真っ白でぶっとい柱みたいなビームがオーガさんを消してしまったの。オーガさんだけじゃなくて、その後ろの木とか山が消えてしまったの。みんな、唖然として見つめているの。オーガさんはどこかにいってしまったの?
「地の精霊、力を貸してください![スワンプ]!」
ルーツ君は説明していた通り、地面を沼にしているの。この世界の魔法は英語さんなの、アイも結構教えてもらったからわかるの。
「あの時は剣があったけど、今回はない。地の精霊、敵を倒す刃をください![アースソード]」
そうなの、学校は刃物禁止だからみんな剣とかは持てないの。魔法で出したものは大丈夫みたいだからルーツ君は土色の剣を作り出したの。地面から土が集まってきてルーツ君の手に剣が作られていくの。カッコいいの。
「アイもあれやってみたいの!」
「ダメよアイ。ただのファイアがああなっちゃうんだから、剣もあれになっちゃうはずよ。この学校がなくなっちゃう」
「む~、それでもやりたいの~」
「もっと魔法を学んでからね」
ルーツ君と同じような剣を作りたいけど、ダメって言われたの。ルナちゃんはダメって言いながら慰めるように頭を撫でてくれているの。ルナちゃんに頭を撫でられると落ち着くの~。
「水と火の精霊、みんなも力を貸して![ショット]」
「ガア!」
足を取られて動けないオーガさんにルーツ君は三色の弾を当てているの。アイと一緒で複数の精霊を扱えるから凄くかっこいいの。
「あの時よりも強くなれてる! このまま、押し切る」
ルーツ君は沼になっている地面を回りながら魔法を当てていくの。背後に回ると地の剣で切り付けて、離れるを繰り返しているの。オーガさんはどんどん傷ついて行って体が黒くなっていくの。
「これで最後!」
ルーツ君は大きく飛び上がってオーガさんの頭に剣を振りかざしたの。
「ガア!」
「うわっ!」
オーガさんの黒くなってきた体が煙を出し始めたの。熱い空気がアイ達を襲ったの。
「オーガは傷つけば傷つくほど狂暴になるのです。気を付けてください」
「リエッタ先生それはもっと早く!」
「ほら、よそ見しない」
「わっ! こいつ、沼から出れたのか!」
「沼が固まってるの!」
オーガさんが沼から飛び出してルーツ君に拳を振りかざしたの。沼を見るとオーガが埋まっていた所が固まっていたの。アイは思わず叫んじゃったの。
「オーガの体温で沼が固められたのです。オーガは傷つくと興奮状態になってしまって体温が劇的に上がります。皆さん、覚えておいてください」
リエッタ先生は説明しているの。みんな固唾を飲んで見守っているの。あんな大きな魔物さんとの死闘を見るのは緊張するの。
「ヤア! .....ハァハァ...」
しばらく剣と拳の戦いになってルーツ君はオーガの足に剣を突き立てたの。だけど、その剣に体を預けちゃって前のめりに倒れちゃったの。
「終わりですね。よく頑張りました」
「はぁはぁ...」
リエッタ先生に頭を撫でられたルーツ君。余裕がないみたいでリエッタ先生を見上げるだけなの。
「このようにオーガの体力はかなり高い事が伺えますね」
傷だらけのオーガを触りながらリエッタ先生が説明して行くの。
「次は誰が行きますか?」
「えっ! 終わりじゃないんか?」
リエッタ先生が次と言っているの。アゲハちゃんが驚いて聞き返してるの。ルーツ君だけだと思ったらみんなやるみたいなの。
「誰も行かないのですか?」
みんな無言で俯いているの。ルーツ君とオーガの死闘を見たら言い出せないと思うの。
「では、アイ様。やってみますか?」
「アイがやっていいの?」
「ふふ、いいですよ。気を付けてくださいね。命には関わらないですが相手は魔物ですからね」
リエッタ先生がアイを指名してきたの、先生がオーガさんに触れるとオーガさんが綺麗になっていったの。アイはやりたいと思っていたから丁度いいの。
「せ、先生。アイは子供です。危ないんじゃ」
「可笑しなことを言いますねルナ様。ルナ様も十分子供だと思いますけど」
「そう言う話じゃ!」
「大丈夫ですよ。危険があるようでしたらオーガは止まりますから」
ルナちゃんが心配しているの。アイに何かポーズを取ってきてるけど、分からないの。あれは何が言いたいの?
「では、始めますよ」
「は~いなの!」
リエッタ先生が手を振り上げたの。アイが返事をすると手を振り下ろしてスタートの合図を出したの。
「ガア!」
「ほいっなの!」
オーガさんが飛びついてきたの。アイは素早く躱して宙に浮いているの。
「飛んでる!?」
みんな驚いているの。みんなできないの?
「ガア! ガア!」
オーガさんがアイを捕まえようと跳ねているの。可愛いの。
「グアァァァァ!」
「凄い力なの~」
オーガさんが木を引っこ抜いてアイに投げつけてきたの。速度は遅いから見てから躱せるの。
「アイ! 魔法はダメよ!」
「え~、それじゃ倒せないの~」
「精霊に任せなさい!」
「む~、仕方ないの」
ルナちゃんが叫んできたの。魔法は使っちゃダメって、どうすればいいのって思ったら精霊さんに任せればいいって言われたの。仕方ないからそうするの、アイも魔法の剣を出したかったから残念なの。
「グアァァァァァ」
「また、木なの?」
オーガさんがまた木を引っこ抜いて投げようとしているの。オーガさんは手詰まりって感じなの。
「精霊さんお願いするの」
アイは精霊さんにお願いしたの。そうするとみんな頷いてそれぞれ持ってるアイテムを空に掲げたの。何だか楽しみなの。
「ガ~!」
「頑張るの!」
地面に降りてみたらオーガさんが木を武器にして攻撃してきたの。精霊さんが作った結界みたいな膜に木を押し当てているの。必死な姿に感動して応援してしまったの。
「準備できたの?」
精霊さんが大きく、丸って合図を出して来たから確認を取ったの。その間もオーガさんは頑張っているの。
「じゃあ、やるの~」
『えっ...』
精霊さんがアイの前に集まってアイテムを白いクジラさんに向けたと思ったらクジラさんから真っ白でぶっとい柱みたいなビームがオーガさんを消してしまったの。オーガさんだけじゃなくて、その後ろの木とか山が消えてしまったの。みんな、唖然として見つめているの。オーガさんはどこかにいってしまったの?
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