26 / 79
第一章 愛
第26話 芋づる式なの
しおりを挟む
「西の人に黒い瞳で黒髪の人種が多いって聞いたことがある」
「って事はアイちゃんはそっちの人なのか?」
「かもな」
「じゃあ、なんでコンデフォート様の元にいるんだ?」
「さあな」
こっそりとラルクお兄ちゃん達の家に入ったの。お兄ちゃん達は首を傾げているの。ペンギンさんみたいなの。
「アイちゃんは不思議な力をもっているみたいだからな」
「あ~、コンデフォート様に言われた奴か。何か不思議なことがあっても口外しないようにってやつね」
「馬車の白い馬の事も言われたな」
「あの馬な~。ウルフの襲撃の時に少し見たんだよな~」
「あれって、ユニコーンってやつだろ?」
白いお馬さんがユニコーンとか言っているの、アイも見たいの! 角がみたいの~。
「ん? なんか言ったかレッグ?」
「いんや?」
「どうした?」
「いや、なんか気配が増えたような?」
レッグお兄ちゃんがキョロキョロと周りを見ているの。冒険者だから、アイの気配に気づいたのかもしれないの。気をつけるの!
「ここか? いや、ここか?」
レッグお兄ちゃんが手を伸ばしてきたの。アイは避けるの!
「いるぞいるいる!」
「おいおい、レッグ酔ってるのか?」
「二人もよく見ろよ。ほら」
お兄ちゃん達がアイを見てきてるの。でも、アイは白いクジラさんの魔法で透明になっているの見えないの~。
「全然見えないぞ」
「じゃあこれをだな。ほいっ」
「嫌なの!」
「「!? アイちゃん」」
「ほらな~ってアイちゃん!」
レッグお兄ちゃんが水をかけてきたの。アイは濡れちゃったの。折角ルナちゃんが買ってくれた服なの。
「なんで見えなく? いやそれよりもどうやってきたの?」
「ルナちゃんが眠ったのを見てやってきたの。そうしたら、白いクジラさんが透明にしてくれたの」
「白いクジラ?」
アイが説明するとお兄ちゃん達は首を傾げているの。やっぱり、アイが説明するとみんな首を傾げてペンギンさんになるの。可笑しいの。
「透明になる魔法は光魔法の[サンミラー]だな。上級魔法で光を反射して透明になっちまうんだ、今は使い手がいないはず」
「...なるほどね。アイゼン様が口外しないように言うわけだ」
みんな納得したみたいに頷いているの。
「アイちゃんは凄いな」
「この歳でそんな上級魔法を行使できるなんてな~」
「アイは凄いの!」
「確かに凄いな。だけど、使い方には気をつけろよ」
「って言うか、この間の馬車を破壊したのもアイちゃんなのか?」
「ごめんなさいなの..」
「いや俺達はいいんだけどよ」
アイが凄い事に気が付いて色々と察してしまったみたいなの。馬車破壊事件はルナちゃんが被ってくれたから誤魔化せたの。今回の透明化がバレちゃったから芋づる式にバレていっちゃったの。お母さんのダイエット失敗事件みたいなの、ゴミ箱から甘いお菓子のからの袋が見つかって、どんどんバレていくの。芋づる式は怖いの。
「って事はポポガ村のドラゴンも?」
「あれはルナちゃんなの」
「あ~そうなんだって、村長は空を見ていたぞ」
「ルナちゃんとアイが飛んでいたの。そこでルナちゃんが魔法を使っちゃったの」
「へ~空を...って空を飛ぶ魔法も使い手はいないぞ」
やっぱり、芋づる式なの~。
「色々規格外って事か」
「おっと、二人共、そろそろ交代の時間だ。いくぞ」
「どこに行くの?」
「村の人達と交代で見張りをしているんだよ」
「え~。じゃあ、寝れないの?」
折角、来たのにラルクお兄ちゃんと寝れないの、寂しいの。
「アイちゃんは待っていてね」
「ラルクお兄ちゃんが行くならアイも行くの~。見張りに行くの」
「あらら、やっぱりそうなっちゃうか」
お兄ちゃん達は困っちゃったの。だけど、折角来たのにラルクお兄ちゃんと離れたくないの。
「仕方ない連れていくか」
「いいの?」
「ああ、何かあっても近くにいれば守れるしな」
レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんは優しいの。アイを連れて行ってもいいって言っているの。
「ラルクと一緒にいたいんじゃ仕方ないもんな」
「ああ、それにラルクをロリコンにするのも一挙だしな」
「おい!」
お兄ちゃん達がラルクお兄ちゃんを揶揄いだしたの。やっぱり、仲がいいの~。
「って事はアイちゃんはそっちの人なのか?」
「かもな」
「じゃあ、なんでコンデフォート様の元にいるんだ?」
「さあな」
こっそりとラルクお兄ちゃん達の家に入ったの。お兄ちゃん達は首を傾げているの。ペンギンさんみたいなの。
「アイちゃんは不思議な力をもっているみたいだからな」
「あ~、コンデフォート様に言われた奴か。何か不思議なことがあっても口外しないようにってやつね」
「馬車の白い馬の事も言われたな」
「あの馬な~。ウルフの襲撃の時に少し見たんだよな~」
「あれって、ユニコーンってやつだろ?」
白いお馬さんがユニコーンとか言っているの、アイも見たいの! 角がみたいの~。
「ん? なんか言ったかレッグ?」
「いんや?」
「どうした?」
「いや、なんか気配が増えたような?」
レッグお兄ちゃんがキョロキョロと周りを見ているの。冒険者だから、アイの気配に気づいたのかもしれないの。気をつけるの!
「ここか? いや、ここか?」
レッグお兄ちゃんが手を伸ばしてきたの。アイは避けるの!
「いるぞいるいる!」
「おいおい、レッグ酔ってるのか?」
「二人もよく見ろよ。ほら」
お兄ちゃん達がアイを見てきてるの。でも、アイは白いクジラさんの魔法で透明になっているの見えないの~。
「全然見えないぞ」
「じゃあこれをだな。ほいっ」
「嫌なの!」
「「!? アイちゃん」」
「ほらな~ってアイちゃん!」
レッグお兄ちゃんが水をかけてきたの。アイは濡れちゃったの。折角ルナちゃんが買ってくれた服なの。
「なんで見えなく? いやそれよりもどうやってきたの?」
「ルナちゃんが眠ったのを見てやってきたの。そうしたら、白いクジラさんが透明にしてくれたの」
「白いクジラ?」
アイが説明するとお兄ちゃん達は首を傾げているの。やっぱり、アイが説明するとみんな首を傾げてペンギンさんになるの。可笑しいの。
「透明になる魔法は光魔法の[サンミラー]だな。上級魔法で光を反射して透明になっちまうんだ、今は使い手がいないはず」
「...なるほどね。アイゼン様が口外しないように言うわけだ」
みんな納得したみたいに頷いているの。
「アイちゃんは凄いな」
「この歳でそんな上級魔法を行使できるなんてな~」
「アイは凄いの!」
「確かに凄いな。だけど、使い方には気をつけろよ」
「って言うか、この間の馬車を破壊したのもアイちゃんなのか?」
「ごめんなさいなの..」
「いや俺達はいいんだけどよ」
アイが凄い事に気が付いて色々と察してしまったみたいなの。馬車破壊事件はルナちゃんが被ってくれたから誤魔化せたの。今回の透明化がバレちゃったから芋づる式にバレていっちゃったの。お母さんのダイエット失敗事件みたいなの、ゴミ箱から甘いお菓子のからの袋が見つかって、どんどんバレていくの。芋づる式は怖いの。
「って事はポポガ村のドラゴンも?」
「あれはルナちゃんなの」
「あ~そうなんだって、村長は空を見ていたぞ」
「ルナちゃんとアイが飛んでいたの。そこでルナちゃんが魔法を使っちゃったの」
「へ~空を...って空を飛ぶ魔法も使い手はいないぞ」
やっぱり、芋づる式なの~。
「色々規格外って事か」
「おっと、二人共、そろそろ交代の時間だ。いくぞ」
「どこに行くの?」
「村の人達と交代で見張りをしているんだよ」
「え~。じゃあ、寝れないの?」
折角、来たのにラルクお兄ちゃんと寝れないの、寂しいの。
「アイちゃんは待っていてね」
「ラルクお兄ちゃんが行くならアイも行くの~。見張りに行くの」
「あらら、やっぱりそうなっちゃうか」
お兄ちゃん達は困っちゃったの。だけど、折角来たのにラルクお兄ちゃんと離れたくないの。
「仕方ない連れていくか」
「いいの?」
「ああ、何かあっても近くにいれば守れるしな」
レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんは優しいの。アイを連れて行ってもいいって言っているの。
「ラルクと一緒にいたいんじゃ仕方ないもんな」
「ああ、それにラルクをロリコンにするのも一挙だしな」
「おい!」
お兄ちゃん達がラルクお兄ちゃんを揶揄いだしたの。やっぱり、仲がいいの~。
0
お気に入りに追加
714
あなたにおすすめの小説
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました
mikadozero
ファンタジー
3月19日 HOTランキング4位ありがとうございます。三月二十日HOTランキング2位ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーー
エマは突然勇者パーティから「お前はパーティを抜けろ」と言われて追放されたエマは生きる希望を失う。
そんなところにある老人が助け舟を出す。
そのチャンスをエマは自分のものに変えようと努力をする。
努力をすると、結果がついてくるそう思い毎日を過ごしていた。
エマは一人前の冒険者になろうとしていたのだった。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
【完結】拾ったおじさんが何やら普通ではありませんでした…
三園 七詩
ファンタジー
カノンは祖母と食堂を切り盛りする普通の女の子…そんなカノンがいつものように店を閉めようとすると…物音が…そこには倒れている人が…拾った人はおじさんだった…それもかなりのイケおじだった!
次の話(グレイ視点)にて完結になります。
お読みいただきありがとうございました。
レンタル従魔始めました!
よっしぃ
ファンタジー
「従魔のレンタルはじめました!」
僕の名前はロキュス・エルメリンス。10歳の時に教会で祝福を受け、【テイム】と言うスキルを得ました。
そのまま【テイマー】と言うジョブに。
最初の内はテイムできる魔物・魔獣は1体のみ。
それも比較的無害と言われる小さなスライム(大きなスライムは凶悪過ぎてSランク指定)ぐらいしかテイムできず、レベルの低いうちは、役立たずランキングで常に一桁の常連のジョブです。
そんな僕がどうやって従魔のレンタルを始めたか、ですか?
そのうち分かりますよ、そのうち・・・・
【完結】悪役だった令嬢の美味しい日記
蕪 リタ
ファンタジー
前世の妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生した主人公、実は悪役令嬢でした・・・・・・。え?そうなの?それなら破滅は避けたい!でも乙女ゲームなんてしたことない!妹には「悪役令嬢可愛い!!」と永遠聞かされただけ・・・・・・困った・・・・・・。
どれがフラグかなんてわかんないし、無視してもいいかなーって頭の片隅に仕舞い込み、あぁポテサラが食べたい・・・・・・と思考はどんどん食べ物へ。恋しい食べ物達を作っては食べ、作ってはあげて・・・・・・。あれ?いつのまにか、ヒロインともお友達になっちゃった。攻略対象達も設定とはなんだか違う?とヒロイン談。
なんだかんだで生きていける気がする?主人公が、豚汁騎士科生たちやダメダメ先生に懐かれたり。腹黒婚約者に赤面させられたと思ったら、自称ヒロインまで登場しちゃってうっかり魔王降臨しちゃったり・・・・・・。もうどうにでもなれ!とステキなお姉様方や本物の乙女ゲームヒロインたちとお菓子や食事楽しみながら、青春を謳歌するレティシアのお食事日記。
※爵位や言葉遣いは、現実や他作者様の作品と異なります。
※誤字脱字あるかもしれません。ごめんなさい。
※戦闘シーンがあるので、R指定は念のためです。
※カクヨムでも投稿してます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる