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第一章 愛
第8話 可愛い精霊さん
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「もう大丈夫?」
「大丈夫なの。でも、アイは泣いてないの」
「はいはい」
泣いてないって言ったらルナちゃんに呆れられちゃったの。でも、アイは泣いていないの、泣いたらお母さんに会えないの、しょうがないの。
「着きました、お嬢様」
おめめの腫れが引くころにお店に着いたの。オーグナーさんが運転席から声をかけてくれたの。馬車の運転する人は御者って言うんだって、全然知らなかったの。
「どうぞ、お嬢様方」
「ありがとうオーグナー」
オーグナーさんが怖くなくなっているの、ルナちゃんとアイに手を差し出してくれて馬車から下ろしてくれたの、とっても優しいの。
「これはこれはルナ様、いらっしゃいませ」
「ええ、インクさん。今日もよろしくね」
「はい」
お耳の長い白い肌のお姉さん、インクさんが微笑んでルナちゃんに応えているの。とってもいい笑顔でインクさんは輝いているの。
「アイの洋服を見繕って、そうね。10セット程」
「10セット!? 畏まりました」
インクさんがルナちゃんの声に驚いてるの、すぐにお顔を元に戻して喜んでいるの。とっても嬉しそうで何だか嬉しいの。
「なの?」
インクさんを見ているとインクさんの肩に何かが見えたの。小指くらい小さい可愛いリスさんみたいだったの!
「インクさん!」
「な~に? えっと、アイちゃんだったかしら?」
「うん、アイなの」
「それで、どうしたの?」
「インクさんの肩にいる子は誰なの?」
「えっ!?」
インクさんはアイの言葉を聞いて驚いているの。肩にいるリスさんもすっごく驚いてインクさんの服の襟に隠れちゃったの。可愛いから隠れなくていいの。
「アイ? 何を言っているの?」
「...ルナ様、アイ様はどういった?」
ルナちゃんが首を曲げているの。インクさんは汗をかいて、ルナちゃんにアイの事を聞いているの。その間、リスさんは顔を出したり隠れたりアイを見ているの。そのまま、見てくれてればアイも見れるから見ていてほしいの。
「...アイはアイよ。それよりもインク、あなた、精霊を飼っているの?」
「...」
ルナちゃんが怖い顔でインクさんに聞いているの。なんでそんなに怖い顔なの?
「精霊はとても強力な魔法媒体、冒険者でもない限り許可は下りないはずよ」
「黙っていましたが、私は冒険者でもあるのです。お店を持ってからはあまり活動していませんが」
ルナちゃんがインクさんを問い詰めているの。とっても怖いけど、インクさんの言葉で元の可愛い顔に戻ったの、良かったの。
「許可を得ているならいいのよ。でも、何で隠していたの?」
「ルナ様が怖がると思いまして..あと、オーグナーさんやアイゼン様方には言ってあります」
「そうだったの? それなら尚更大丈夫ね。何だかごめんなさい」
「いえ、それはいいのですが...」
「なの?」
インクさんがアイを見てきたの。興味深げにリスさんと一緒に見てきているの。リスさん可愛いの。
「アイ? 精霊はどんな姿をしているの?」
「リスさんなの! 可愛いの」
「あら? そうなの? 私も見てみたいわ」
「見えないの?」
「ふふ、精霊が見えるのは精霊に許された人だけなのよ。インクのようにエルフなら普通に見えるのだけど、人族は稀よ」
「まれなの?」
「そうですよ」
ルナちゃんとインクさんがアイの顔を見て微笑んでいるの。精霊さんのリスさんを見れるのは珍しいみたいなの。じゃあ、その分見ないと勿体ないの。
「もっと見たいの!」
「畏まりました」
「わ~、可愛いの~」
青色の小指サイズのリスさんがインクさんの肩から飛んできたの。アイの肩に乗ると首の周りをクルクル回っているの、可愛すぎるの!
「私も見てみたいわね」
「ルナ様も見える日が来るかもしれませんよ。魔法適性が高いのですから」
「そう願いたいわね」
「適正なの?」
「そうですよ。魔法適性が高いと精霊と仲良くなりやすいのです。アイ様は水の精霊と親和性が高いようですね」
「お水なの?」
「そうですよ。その子は水の精霊ですから」
「お水さんなの? じゃあ、あっちの赤い子は何なの?」
「「えっ...」」
さっきから壁に張り付いてる赤い子がいたの。リスさんと同じサイズでお猿さんみたいな姿なの。可愛いからあっちも触りたいの。
「インク、あなた見えるかしら?」
「申し訳ありません。私でも見えません」
「エルフはすべての属性が見えるのではなかったかしら?」
「見えるには見えるのですが、極小の精霊は見えない事もあります」
「という事は生まれたばかりの精霊って事かしら?」
「そう言うことになりますね」
ルナちゃんとインクさんは考え込んでいるの。ここでもペンギンさんのモノマネが見れたの、何だか楽しいの。
「エルフよりも魔法適性が高いという事ですね」
「...インク、黙っておいてね」
「大丈夫です。安心してください」
ルナちゃんがインクさんの肩に手を置いてお口チャックしているの。お母さんが体重計に乗った時にチャックって教わったの。黙ってないとお尻ぺんぺんなの。
「大丈夫なの。でも、アイは泣いてないの」
「はいはい」
泣いてないって言ったらルナちゃんに呆れられちゃったの。でも、アイは泣いていないの、泣いたらお母さんに会えないの、しょうがないの。
「着きました、お嬢様」
おめめの腫れが引くころにお店に着いたの。オーグナーさんが運転席から声をかけてくれたの。馬車の運転する人は御者って言うんだって、全然知らなかったの。
「どうぞ、お嬢様方」
「ありがとうオーグナー」
オーグナーさんが怖くなくなっているの、ルナちゃんとアイに手を差し出してくれて馬車から下ろしてくれたの、とっても優しいの。
「これはこれはルナ様、いらっしゃいませ」
「ええ、インクさん。今日もよろしくね」
「はい」
お耳の長い白い肌のお姉さん、インクさんが微笑んでルナちゃんに応えているの。とってもいい笑顔でインクさんは輝いているの。
「アイの洋服を見繕って、そうね。10セット程」
「10セット!? 畏まりました」
インクさんがルナちゃんの声に驚いてるの、すぐにお顔を元に戻して喜んでいるの。とっても嬉しそうで何だか嬉しいの。
「なの?」
インクさんを見ているとインクさんの肩に何かが見えたの。小指くらい小さい可愛いリスさんみたいだったの!
「インクさん!」
「な~に? えっと、アイちゃんだったかしら?」
「うん、アイなの」
「それで、どうしたの?」
「インクさんの肩にいる子は誰なの?」
「えっ!?」
インクさんはアイの言葉を聞いて驚いているの。肩にいるリスさんもすっごく驚いてインクさんの服の襟に隠れちゃったの。可愛いから隠れなくていいの。
「アイ? 何を言っているの?」
「...ルナ様、アイ様はどういった?」
ルナちゃんが首を曲げているの。インクさんは汗をかいて、ルナちゃんにアイの事を聞いているの。その間、リスさんは顔を出したり隠れたりアイを見ているの。そのまま、見てくれてればアイも見れるから見ていてほしいの。
「...アイはアイよ。それよりもインク、あなた、精霊を飼っているの?」
「...」
ルナちゃんが怖い顔でインクさんに聞いているの。なんでそんなに怖い顔なの?
「精霊はとても強力な魔法媒体、冒険者でもない限り許可は下りないはずよ」
「黙っていましたが、私は冒険者でもあるのです。お店を持ってからはあまり活動していませんが」
ルナちゃんがインクさんを問い詰めているの。とっても怖いけど、インクさんの言葉で元の可愛い顔に戻ったの、良かったの。
「許可を得ているならいいのよ。でも、何で隠していたの?」
「ルナ様が怖がると思いまして..あと、オーグナーさんやアイゼン様方には言ってあります」
「そうだったの? それなら尚更大丈夫ね。何だかごめんなさい」
「いえ、それはいいのですが...」
「なの?」
インクさんがアイを見てきたの。興味深げにリスさんと一緒に見てきているの。リスさん可愛いの。
「アイ? 精霊はどんな姿をしているの?」
「リスさんなの! 可愛いの」
「あら? そうなの? 私も見てみたいわ」
「見えないの?」
「ふふ、精霊が見えるのは精霊に許された人だけなのよ。インクのようにエルフなら普通に見えるのだけど、人族は稀よ」
「まれなの?」
「そうですよ」
ルナちゃんとインクさんがアイの顔を見て微笑んでいるの。精霊さんのリスさんを見れるのは珍しいみたいなの。じゃあ、その分見ないと勿体ないの。
「もっと見たいの!」
「畏まりました」
「わ~、可愛いの~」
青色の小指サイズのリスさんがインクさんの肩から飛んできたの。アイの肩に乗ると首の周りをクルクル回っているの、可愛すぎるの!
「私も見てみたいわね」
「ルナ様も見える日が来るかもしれませんよ。魔法適性が高いのですから」
「そう願いたいわね」
「適正なの?」
「そうですよ。魔法適性が高いと精霊と仲良くなりやすいのです。アイ様は水の精霊と親和性が高いようですね」
「お水なの?」
「そうですよ。その子は水の精霊ですから」
「お水さんなの? じゃあ、あっちの赤い子は何なの?」
「「えっ...」」
さっきから壁に張り付いてる赤い子がいたの。リスさんと同じサイズでお猿さんみたいな姿なの。可愛いからあっちも触りたいの。
「インク、あなた見えるかしら?」
「申し訳ありません。私でも見えません」
「エルフはすべての属性が見えるのではなかったかしら?」
「見えるには見えるのですが、極小の精霊は見えない事もあります」
「という事は生まれたばかりの精霊って事かしら?」
「そう言うことになりますね」
ルナちゃんとインクさんは考え込んでいるの。ここでもペンギンさんのモノマネが見れたの、何だか楽しいの。
「エルフよりも魔法適性が高いという事ですね」
「...インク、黙っておいてね」
「大丈夫です。安心してください」
ルナちゃんがインクさんの肩に手を置いてお口チャックしているの。お母さんが体重計に乗った時にチャックって教わったの。黙ってないとお尻ぺんぺんなの。
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