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第一章 愛
第3話 ルナちゃんのお家
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「お嬢様、お風呂の準備ができました」
「分かったわ。アイ、行くわよ」
「お風呂?」
「服を見せてもらうお礼よ。お風呂何て入ったことないでしょ?」
お馬さんが引いている車は馬車って言うの、ルナちゃんに教えてもらったの。その馬車でルナちゃんのおうちに着いたの、ルナちゃんのおうちはとても大きくて入る時に見上げて目が回ったの、アイのおうちの10倍はありそうなの。
おうちに着いてすぐ、執事って言うお仕事のお爺さんのオーグナーさんがお風呂って言ってるの、ルナちゃんがお風呂に入ったことないでしょって言ってきたの、アイは首を横に振るの。毎日入ってるもん、アイはいい子なの。
「あら? そうなの? という事はとても裕福な家庭の子なのね。少なくとも爵位のある家庭にしかないはずだから」
ルナちゃんは首を横に振っているの、面白そうだからアイもしてみるの。ルナちゃんはちょっとムスッとしてるの、怒らせてしまったの?
「何が面白いのかしら。まったく、お子様なんだから。さあ、お洋服を脱ぐわよ」
「じ、自分で脱げるの」
「偉いのね。でも、メイドの仕事を奪ってはダメよ。これは貴族の嗜みなんだから」
お母さんよりもちょっと若いお姉さんたちがそれぞれ四人でアイとルナちゃんのお洋服を脱がし始めたの。何だかくすぐったいし、自分で脱げるから抵抗したの、だけど、ダメって怒られたの。お母さんの教えてくれたことが通用しないの。
「さあ、こっちよ。どう? コンデフォート家ご自慢の天望風呂よ」
ルナちゃんに手を引かれてお湯がいっぱい流れている広場に案内されたの。流れるプールで遊んだことがあるけど、そんな感じなの。ルナちゃんが空を指さすから見てみると太陽が真っ直ぐこっちを見ていたの。お母さんとお父さんと行った温泉みたいなの。
「夜はもっとすごいんだから」
「見てみたいの!」
「ふふ、じゃあ、夜も入りましょうか」
「なの!」
ルナちゃんと約束をしたの、顔を見合って微笑んでるの。
「それでアイの両親はどんな人なの? お父様に探してもらうにしても容姿とか分からないと分からないわ」
「お父さんはホームワークのお仕事をしているの」
「ほ? ホームワーク?」
「なの」
「そ、そうなの...。じゃ、じゃあ、お母さまは?」
「お母さんは運送業なの?」
「なんで首を傾げるのよ」
「お母さん、居なくなる事が多いから、良くわからないの」
「そうなのね。運送業だから、遠くに行ってしまって居なくなるのね」
「そうなの」
ルナちゃんは首を左右に何度か曲げて考えているの。お母さんが運送業をしているのは珍しいらしいからしょうがないの。幼稚園の友達のアズサちゃんにも言われたことがあるの。お母さんがトラック運転してるって揶揄われたの。アイは泣いちゃってお返しできなかったけど、今度は違うの、言い返すの。
「女性でそんな力仕事をしているなんて尊敬するわ」
「...尊敬なの?」
「難しかったかしらね。アイのお母様は凄いって事よ」
「凄い! お母さんは凄いの! いつも優しくて、いつも怖いの」
「あら、それは凄いわね。優しくて怖いなんてうちのお母さまみたいよ」
「そうなの? アイのお母さんは怒ると角が見えるようになるの。目が血走って、頬が膨れるの。それで喧嘩になって....置いて行かれたの」
アイ、泣かないもん。泣いたらお母さんが来てくれないもん。
「寂しくなっちゃったのね。ごめんなさい。調子に乗っちゃったわね。不安でしょうがないのでしょ。今は泣いていいのよ。存分にお泣きなさいな」
ルナちゃんが抱きしめてくれたの、お母さんとは違うぺったんこなお胸でアイを抱きしめてくれたの。お父さんもそうだけど、誰かに抱きしめてもらうととっても安心するの。
「ルナ、お風呂に入っているんですって? お友達と」
「お母様!?」
「何を驚いているのよ。ってお友達は...お邪魔だったかしら?」
ルナちゃんのお母さんに涙を見られちゃったの。お母さんたちのネットワークはとっても早いから大変なの。お母さんに泣いていたのがバレちゃうの。
「泣いてないの!?」
「お母様、何を誤解しているの。ただの友達よ。迷子みたいだったから助けてあげたのよ!」
「あら? ルナがそんな理由で助けるかしら? よっぽど思う所があったのではないの?」
「...お洋服がとても綺麗だったの。今、オーグナーに調べさせているわ。あれが分かればお母さまのお洋服も取っても綺麗になるんだから」
泣いていないってアピールしたの、だけど、全然気にしていないみたいなの。それよりもルナちゃんが何かを否定しているの。顔が真っ赤でゆでだこみたいになっているの。
「そうなの? それじゃ、折角だし、私も入ろうかしらね。メイド達」
『はい!』
お母さんとは違うとても長い髪のルナちゃんのお母さん、ルナちゃんと一緒で金色の髪が輝いているの。お人形のような綺麗な青い瞳で何だか、うっとりしてしまうの。
「...じゃあ、私達はもう上がります」
「ちょっと待ちなさい。私が入るのだからまだまだ入りなさい」
「のぼせてしまいますわ」
「私はルナのお母さんのウテナよ。あなたは?」
「アイは、アイなの」
ルナちゃんがお風呂から上がろうとするとお母さんのウテナさんが呼び止めたの、それでも出ようとしたルナちゃんを無視して、アイに自己紹介してくれたの。アイのお母さんよりも肌がとっても綺麗で羨ましいの。お母さんは小麦色の肌でカッサカサだったから、全然違うの。
「ふふ、可愛いわね。今日からうちの子になる?」
「ちょっとお母さま」
「あら? ヤキモチかしら?」
「もう! アイ、行きましょ」
「なの~」
「ふふ、ルナったら」
ルナちゃんに力いっぱい引っ張られてお洋服を脱いだ部屋に連れていかれたの。自分で着れるのにメイドのお姉さんたちが着せてくれるの、だけど、アイのお洋服じゃないの。まだ返せないみたいだからしょうがないみたいなの。
「分かったわ。アイ、行くわよ」
「お風呂?」
「服を見せてもらうお礼よ。お風呂何て入ったことないでしょ?」
お馬さんが引いている車は馬車って言うの、ルナちゃんに教えてもらったの。その馬車でルナちゃんのおうちに着いたの、ルナちゃんのおうちはとても大きくて入る時に見上げて目が回ったの、アイのおうちの10倍はありそうなの。
おうちに着いてすぐ、執事って言うお仕事のお爺さんのオーグナーさんがお風呂って言ってるの、ルナちゃんがお風呂に入ったことないでしょって言ってきたの、アイは首を横に振るの。毎日入ってるもん、アイはいい子なの。
「あら? そうなの? という事はとても裕福な家庭の子なのね。少なくとも爵位のある家庭にしかないはずだから」
ルナちゃんは首を横に振っているの、面白そうだからアイもしてみるの。ルナちゃんはちょっとムスッとしてるの、怒らせてしまったの?
「何が面白いのかしら。まったく、お子様なんだから。さあ、お洋服を脱ぐわよ」
「じ、自分で脱げるの」
「偉いのね。でも、メイドの仕事を奪ってはダメよ。これは貴族の嗜みなんだから」
お母さんよりもちょっと若いお姉さんたちがそれぞれ四人でアイとルナちゃんのお洋服を脱がし始めたの。何だかくすぐったいし、自分で脱げるから抵抗したの、だけど、ダメって怒られたの。お母さんの教えてくれたことが通用しないの。
「さあ、こっちよ。どう? コンデフォート家ご自慢の天望風呂よ」
ルナちゃんに手を引かれてお湯がいっぱい流れている広場に案内されたの。流れるプールで遊んだことがあるけど、そんな感じなの。ルナちゃんが空を指さすから見てみると太陽が真っ直ぐこっちを見ていたの。お母さんとお父さんと行った温泉みたいなの。
「夜はもっとすごいんだから」
「見てみたいの!」
「ふふ、じゃあ、夜も入りましょうか」
「なの!」
ルナちゃんと約束をしたの、顔を見合って微笑んでるの。
「それでアイの両親はどんな人なの? お父様に探してもらうにしても容姿とか分からないと分からないわ」
「お父さんはホームワークのお仕事をしているの」
「ほ? ホームワーク?」
「なの」
「そ、そうなの...。じゃ、じゃあ、お母さまは?」
「お母さんは運送業なの?」
「なんで首を傾げるのよ」
「お母さん、居なくなる事が多いから、良くわからないの」
「そうなのね。運送業だから、遠くに行ってしまって居なくなるのね」
「そうなの」
ルナちゃんは首を左右に何度か曲げて考えているの。お母さんが運送業をしているのは珍しいらしいからしょうがないの。幼稚園の友達のアズサちゃんにも言われたことがあるの。お母さんがトラック運転してるって揶揄われたの。アイは泣いちゃってお返しできなかったけど、今度は違うの、言い返すの。
「女性でそんな力仕事をしているなんて尊敬するわ」
「...尊敬なの?」
「難しかったかしらね。アイのお母様は凄いって事よ」
「凄い! お母さんは凄いの! いつも優しくて、いつも怖いの」
「あら、それは凄いわね。優しくて怖いなんてうちのお母さまみたいよ」
「そうなの? アイのお母さんは怒ると角が見えるようになるの。目が血走って、頬が膨れるの。それで喧嘩になって....置いて行かれたの」
アイ、泣かないもん。泣いたらお母さんが来てくれないもん。
「寂しくなっちゃったのね。ごめんなさい。調子に乗っちゃったわね。不安でしょうがないのでしょ。今は泣いていいのよ。存分にお泣きなさいな」
ルナちゃんが抱きしめてくれたの、お母さんとは違うぺったんこなお胸でアイを抱きしめてくれたの。お父さんもそうだけど、誰かに抱きしめてもらうととっても安心するの。
「ルナ、お風呂に入っているんですって? お友達と」
「お母様!?」
「何を驚いているのよ。ってお友達は...お邪魔だったかしら?」
ルナちゃんのお母さんに涙を見られちゃったの。お母さんたちのネットワークはとっても早いから大変なの。お母さんに泣いていたのがバレちゃうの。
「泣いてないの!?」
「お母様、何を誤解しているの。ただの友達よ。迷子みたいだったから助けてあげたのよ!」
「あら? ルナがそんな理由で助けるかしら? よっぽど思う所があったのではないの?」
「...お洋服がとても綺麗だったの。今、オーグナーに調べさせているわ。あれが分かればお母さまのお洋服も取っても綺麗になるんだから」
泣いていないってアピールしたの、だけど、全然気にしていないみたいなの。それよりもルナちゃんが何かを否定しているの。顔が真っ赤でゆでだこみたいになっているの。
「そうなの? それじゃ、折角だし、私も入ろうかしらね。メイド達」
『はい!』
お母さんとは違うとても長い髪のルナちゃんのお母さん、ルナちゃんと一緒で金色の髪が輝いているの。お人形のような綺麗な青い瞳で何だか、うっとりしてしまうの。
「...じゃあ、私達はもう上がります」
「ちょっと待ちなさい。私が入るのだからまだまだ入りなさい」
「のぼせてしまいますわ」
「私はルナのお母さんのウテナよ。あなたは?」
「アイは、アイなの」
ルナちゃんがお風呂から上がろうとするとお母さんのウテナさんが呼び止めたの、それでも出ようとしたルナちゃんを無視して、アイに自己紹介してくれたの。アイのお母さんよりも肌がとっても綺麗で羨ましいの。お母さんは小麦色の肌でカッサカサだったから、全然違うの。
「ふふ、可愛いわね。今日からうちの子になる?」
「ちょっとお母さま」
「あら? ヤキモチかしら?」
「もう! アイ、行きましょ」
「なの~」
「ふふ、ルナったら」
ルナちゃんに力いっぱい引っ張られてお洋服を脱いだ部屋に連れていかれたの。自分で着れるのにメイドのお姉さんたちが着せてくれるの、だけど、アイのお洋服じゃないの。まだ返せないみたいだからしょうがないみたいなの。
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