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第二章 海へ
第二十一話 ギルドのフェレナ
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冒険者ギルドは街の入り口に近い、街に入った時に見えていたんだが、まだ用がなかったから行かなかったんだよな。ギルドの中に入るとアリプソのギルドと同じように酒場が併設されている。違うところと言えば、吹き抜けになっていて二階三階が見える受付であることだろうか。上の階から下を見ている冒険者達がいて、貫禄が上に行けば行くほど強くなっている気がする。気のせいかもしれないけどね。
「いらっしゃいませ。ご用件は何でしょうか?」
一階の四個ある受付の空いていた、一番右側の受付に座ると少女のような見た目の受付嬢が迎えてくれた。
「どうされました?」
ピンク色の髪の少女は俺が何も言わないから戸惑っている。
「ひょっとして私が少女みたいだから戸惑っているんですか?それなら誤解ですよ。私はこう見えても100歳なんですよ。エルフを知っていますよね」
受付嬢の少女はそう言って髪から少しだけ出ている耳を見せてきた。おお、異世界で有名なエルフさんだ。初めてのエルフを見て俺は感動した。この世界でもエルフは長寿なようだな、少女はどう見ても10歳くらいにしか見えない。
「すいません。エルフを見るの初めてで」
「やっぱりー、エルフを始めてみる人の反応をしていたからそうじゃないかって思ったんです。私はフェレナっていいます。お見知りおきを~」
「俺はタツミ、こっちはルキアです」
「ルキアだよ~」
フェレナさんが自己紹介をして会釈をすると俺達も見習って自己紹介をした。ルキアを見てフェレナさんはニコニコしている。
「可愛いキャットマンですね~」
いやいや、あなたも十分可愛いですよ。言えるわけもないけど俺はそう思った。
「フェレナちゃんも可愛いよ~」
「え~えへへ~そうかな~」
ルキアに褒められてフェレナさんが頬を赤く染めている。二人とも愛でてあげたいと思ったが俺はなんとか我慢した。
「あ~すいません。それでどういったご用件で?」
フェレナさんは本来の職務を思い出して慌てて話した。しばらく、そのままでもよかったのだが、俺は本題を話し出した。
「カシムって人に脅迫されたんですけど、何かわかりますか?」
「カシムですか?冒険者にそう言った人いたかな~」
売りたい商品もあるわけだけど、それよりも先にカシムの情報を聞き出すのが先だよな。
「冒険者じゃなくて借金取りって名乗ってきたんですけど、何か情報がないかな~と思ってきたんですけど」
「あ~そうですか。そういえば借金取りと名乗ってお金をだまし取る詐欺がいくつか届いていましたね」
この世界の冒険者ギルドは警察のような事件も扱っているみたいだな。依頼ではそう言った物がなかったけどギルド職員が受け持っているのかもしれない。
「詐欺が実際にあるんですね」
「はい、借金していないのに来たり、借金の額が多かったりと色々な手法でやっているようです」
なるほど、という事はあの借用書は偽物かもしれないな。ウィンディーネでも呼んで真実かそうじゃないか見極めさせるか。
「ありがとうございました。あと、買い取ってほしい物があるんだけど」
「あっはい。鉱石や魔物の素材は大歓迎ですよ」
「ミスリルと銀のインゴットなんだけど」
買取をお願いして、フェレナさんが了承したので俺はインゴットを二本づつ受付の机に出した。
「インゴットにまでしてあるんですね。純度がとても高そうですけど、ご自分でやったんですか?」
「いいえ、一緒に採掘したドワーフの知り合いにしてもらいました」
「あ~ドワーフのお知り合いがいるんですね」
インゴットを眼鏡型のルーペで見ているフェレナさん。ここは自分でやったとは言わない方がいいだろう。不純物が落ちるチートをやっているからたぶん凄い物だと思うんだよな。ワッツには悪いけどワッツにやってもらったことにしておこう。
「純度がとても高いですね。ミスリルは一本金貨5枚ですね。二本ですので白金貨一枚です。銀は金貨二枚と言ったところですので二本で4枚ですね」
おお、やっぱり高値になってるな。ってミスリルとかの相場は知らないけどな。
「これだけ純度が高いと良い武器が作れますからね。普通の人のインゴットでは金貨にならない事も多々あるんですよ。それなのに5枚クラスのインゴットなんて。やっぱり、ドワーフの技術は凄いですね~」
「ははは、そうですね」
インゴットを掲げて見惚れているフェレナさんには悪いけど俺は乾いた笑いで応えた。やっぱり、鍛冶の服もチートさんなんだな。10本ずつ作ったけど少しずつ出していこう。先立つものもいっぱい持ちすぎるとその重さで身動き取れなくなるからな。
「ではこちらが買い取り金になります」
フェレナさんがそう言って白金貨一枚と金貨四枚を机に出した。
「タツミさんは採取系の依頼がいいと見ましたけどいかがですか?こちらの武器屋からの依頼は?ミスリル鉱石の採取と鉄の鉱石の採取なんですけど」
依頼を受けるつもりはなかったけどフェレナさんが勧めてくれているので受けておいてもいいかなと思ったのだが、ブロンズランクでも受けれるのかな?
「ブロンズランクでも受けれるんですか?」
「その言い方だと鉱石を持っているんですね。本来はシルバーランクの依頼ですけど、持っているならいいはずですよ。これを達成したらシルバーランクに推薦しますけどどうでしょうか?」
フェレナさんはそう言って輝く目で見つめてきた。俺の印象が良かったのか、めちゃめちゃ優遇されているようなきがする。これも人徳か?
「じゃあ、お願いします」
「よかった~。依頼主も喜びます。武器屋は倉庫街の前、市場の真ん中ら辺にあります」
「わかりました。こっちの用事が済んだら行ってみます」
依頼をお願いするとフェレナさんは喜んで依頼の羊皮紙に大きなハンコを押した。因みに報酬は銀貨2枚の物だった。
用事も済んだので俺達はギルドの扉に手をかけるとフェレナさんが「依頼お願いしますね~」と言ってきたのでルキアと一緒に手を振ってこたえた。フェレナさんはルキアにメロメロだな。目がハートマークになってるよ。
「いらっしゃいませ。ご用件は何でしょうか?」
一階の四個ある受付の空いていた、一番右側の受付に座ると少女のような見た目の受付嬢が迎えてくれた。
「どうされました?」
ピンク色の髪の少女は俺が何も言わないから戸惑っている。
「ひょっとして私が少女みたいだから戸惑っているんですか?それなら誤解ですよ。私はこう見えても100歳なんですよ。エルフを知っていますよね」
受付嬢の少女はそう言って髪から少しだけ出ている耳を見せてきた。おお、異世界で有名なエルフさんだ。初めてのエルフを見て俺は感動した。この世界でもエルフは長寿なようだな、少女はどう見ても10歳くらいにしか見えない。
「すいません。エルフを見るの初めてで」
「やっぱりー、エルフを始めてみる人の反応をしていたからそうじゃないかって思ったんです。私はフェレナっていいます。お見知りおきを~」
「俺はタツミ、こっちはルキアです」
「ルキアだよ~」
フェレナさんが自己紹介をして会釈をすると俺達も見習って自己紹介をした。ルキアを見てフェレナさんはニコニコしている。
「可愛いキャットマンですね~」
いやいや、あなたも十分可愛いですよ。言えるわけもないけど俺はそう思った。
「フェレナちゃんも可愛いよ~」
「え~えへへ~そうかな~」
ルキアに褒められてフェレナさんが頬を赤く染めている。二人とも愛でてあげたいと思ったが俺はなんとか我慢した。
「あ~すいません。それでどういったご用件で?」
フェレナさんは本来の職務を思い出して慌てて話した。しばらく、そのままでもよかったのだが、俺は本題を話し出した。
「カシムって人に脅迫されたんですけど、何かわかりますか?」
「カシムですか?冒険者にそう言った人いたかな~」
売りたい商品もあるわけだけど、それよりも先にカシムの情報を聞き出すのが先だよな。
「冒険者じゃなくて借金取りって名乗ってきたんですけど、何か情報がないかな~と思ってきたんですけど」
「あ~そうですか。そういえば借金取りと名乗ってお金をだまし取る詐欺がいくつか届いていましたね」
この世界の冒険者ギルドは警察のような事件も扱っているみたいだな。依頼ではそう言った物がなかったけどギルド職員が受け持っているのかもしれない。
「詐欺が実際にあるんですね」
「はい、借金していないのに来たり、借金の額が多かったりと色々な手法でやっているようです」
なるほど、という事はあの借用書は偽物かもしれないな。ウィンディーネでも呼んで真実かそうじゃないか見極めさせるか。
「ありがとうございました。あと、買い取ってほしい物があるんだけど」
「あっはい。鉱石や魔物の素材は大歓迎ですよ」
「ミスリルと銀のインゴットなんだけど」
買取をお願いして、フェレナさんが了承したので俺はインゴットを二本づつ受付の机に出した。
「インゴットにまでしてあるんですね。純度がとても高そうですけど、ご自分でやったんですか?」
「いいえ、一緒に採掘したドワーフの知り合いにしてもらいました」
「あ~ドワーフのお知り合いがいるんですね」
インゴットを眼鏡型のルーペで見ているフェレナさん。ここは自分でやったとは言わない方がいいだろう。不純物が落ちるチートをやっているからたぶん凄い物だと思うんだよな。ワッツには悪いけどワッツにやってもらったことにしておこう。
「純度がとても高いですね。ミスリルは一本金貨5枚ですね。二本ですので白金貨一枚です。銀は金貨二枚と言ったところですので二本で4枚ですね」
おお、やっぱり高値になってるな。ってミスリルとかの相場は知らないけどな。
「これだけ純度が高いと良い武器が作れますからね。普通の人のインゴットでは金貨にならない事も多々あるんですよ。それなのに5枚クラスのインゴットなんて。やっぱり、ドワーフの技術は凄いですね~」
「ははは、そうですね」
インゴットを掲げて見惚れているフェレナさんには悪いけど俺は乾いた笑いで応えた。やっぱり、鍛冶の服もチートさんなんだな。10本ずつ作ったけど少しずつ出していこう。先立つものもいっぱい持ちすぎるとその重さで身動き取れなくなるからな。
「ではこちらが買い取り金になります」
フェレナさんがそう言って白金貨一枚と金貨四枚を机に出した。
「タツミさんは採取系の依頼がいいと見ましたけどいかがですか?こちらの武器屋からの依頼は?ミスリル鉱石の採取と鉄の鉱石の採取なんですけど」
依頼を受けるつもりはなかったけどフェレナさんが勧めてくれているので受けておいてもいいかなと思ったのだが、ブロンズランクでも受けれるのかな?
「ブロンズランクでも受けれるんですか?」
「その言い方だと鉱石を持っているんですね。本来はシルバーランクの依頼ですけど、持っているならいいはずですよ。これを達成したらシルバーランクに推薦しますけどどうでしょうか?」
フェレナさんはそう言って輝く目で見つめてきた。俺の印象が良かったのか、めちゃめちゃ優遇されているようなきがする。これも人徳か?
「じゃあ、お願いします」
「よかった~。依頼主も喜びます。武器屋は倉庫街の前、市場の真ん中ら辺にあります」
「わかりました。こっちの用事が済んだら行ってみます」
依頼をお願いするとフェレナさんは喜んで依頼の羊皮紙に大きなハンコを押した。因みに報酬は銀貨2枚の物だった。
用事も済んだので俺達はギルドの扉に手をかけるとフェレナさんが「依頼お願いしますね~」と言ってきたのでルキアと一緒に手を振ってこたえた。フェレナさんはルキアにメロメロだな。目がハートマークになってるよ。
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