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第一章 異世界
第十六話 冒険者の寝床の名物ばあちゃん
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「あいよあいよ~。冒険者の寝床名物~旅料理人の腕自慢だよ~。一人銅貨三枚だよ~」
外からそんな声が聞こえてくる。俺は一人でこの量をさばくのか。
「案内した手前、俺達も手伝うよ」
「ルキアちゃんと一緒に料理運びま~す」
オッズとアイサがそう言って厨房にやってきた。当たり前だと言いたいところだが、引き受けてしまったのは俺なので感謝しか言えん。アイサはルキアに抱き着いて撫でまわしている。アイサはただルキアを愛でたいだけでは?
「番号札通りに運んでくれ。みんな同じ料理が行くと思うなよ~」
「なんでもいい、うまいもん食わせろ!」
「お待たせしました。ボアの香草焼きです」
厨房から大きな声で叫ぶとおっさんが腹に溜まればいいと言ってきやがった。そういう奴には食わせたくないが仕方ない。アイサとルキアがそのおっさんの列に配膳していく。
「お~、待ってました~。これは香草の香りか。調味料は塩しかないよな。何だか別の匂いもするんだが」
目ざとい親父が大きな声で語っている。こいつは生粋の食レポおっさんだな。語らずにはいられない厄介な客だ。ランチとか行くとそういうおっさんを見るがなんでいちいち人に聞こえる声で言うんだ。食のネタバレ禁止だぞ。
「こりゃ、まさか、野菜から出汁をとっているのか。この短時間で出汁を取るとは、やるなお前~」
おっさんが歯を光らせて褒めてきやがった。おっさんの笑顔はいらん。美人はいないのか?美人は?
服活用術によって、俺の料理人の服は驚異的な能力を発揮している。一流の料理人並みの動きを勝手に再現しているのだ。出汁とりも通常は長時間かけるものだがものの十五分で野菜や骨から抽出できた。普通3時間くらいは必要だと思うのだが、チートだわ、こりゃ。
「タツミさ~ん、あと十人はいるぞ~」
「おう、材料はあるから安心しろ」
材料の大半は宿屋のおばあさんのものだ。それでも採算がいくのはそのほとんどが冒険者達がもってきたものだからだそうだ。
材料があっても作る者がいなければ倉庫の肥やし、それが食べ物ならなおの事、早く使ってしまいたかったそうだ。勿体ない話だが、腐らせるのが普通だったようだ。
それで宿屋のおばあさんは、この企画を思いついて、いつの間にか名物になったんだとよ。このアリプソの冒険者の母なんて言われているらしい。占いでもやるのかな?
「よ~し。終わった~」
「ルキアちゃん疲れたね~」
オッズとアイサが床にへたり込んだ。アイサはルキアを抱きしめたままだ。
「三人ともありがとな。俺達の分も作ったから食べようぜ」
「おっと~、銅貨3枚だよ」
「強欲だと碌な死にかたしないぞ」
「あんたからは取らないよ。従魔もね」
「「ええ」」
「ええじゃないよ」
おばあさんは俺とルキアにニカッと笑いオッズ達に手を出した。渋々オッズ達は銅貨六枚を手渡した。
「それと、今回の儲けの3割だよ」
「おお、凄いな。ってくれるのか?」
「当たり前だろう。無駄になるはずだった食材を使ってあんなおいしいもん作ったんだからね。それにあたしも食べたいからくれるかい?」
「ああ、喜んで。じゃあオッズ達には給料として料理はタダだな」
そういって俺はオッズ達に銅貨六枚渡した。
食べ終わった人たちが一斉にいなくなって一回の雑魚寝室には俺達だけになった。雑魚寝室は夜だけ解放しているようなのでこういった使い方ができる。おばあさんと俺たちは食卓を囲んで食べ始める。作った俺でさえビビる美味しさだ。塩しかない世界にびっくりしたが一流の料理人はこういった環境でも旨味を生み出してしまうんだな。流石としか言いようがない。
売上の3割はなんと銅貨150枚だった。という事は銅貨500枚が売り上げだ。150人以上もさばいたのか・・・全くチートとしか思えん。素人に毛が生えた程度の俺が服を着ただけで素早い料理をこなした。
「ルキアちゃん、口についてるよ~」
「あう~」
「おっ、声が出せるのか?」
料理を食べているとアイサがルキアの口を拭っていた。すると怪訝そうな顔でルキアの口から声が出た。少しご立腹だな。
「あまり構いすぎると嫌われるぞ~」
「え~でも可愛いんだもん。世話焼きたくなるでしょ?」
オッズの言葉にアイサは焦っている。ルキアもネコ科の魔物だろうからな。あまり構っていると確かに嫌われそうだ。しかし、アイサの意見もごもっとも、不器用に木のスプーンでスープを口に運ぶ姿は愛らしいの一言だ。
「タツミさんって器用だよね。ゴブリンの着ぐるみの次はホワイトラビットの着ぐるみなんてさ」
アイサがそう言ってルキアの着ぐるみの耳を触る。配膳してもらっている時もそうだったのだが、ゴブリンの着ぐるみからラビットの着ぐるみに着替えさせていた。ゴブリンってやっぱりあんまり人気ないので俺的には気に入らなかったのだ。ラビットが一番いいと思って着せておいた。思った通りおっさんたちの目をくぎ付けにして待ち時間を大人しくさせることに成功したのだ。流石可愛いルキアだ。可愛いは正義。
ベリースネークの着ぐるみもゲットできているので後でのお楽しみだな。
「夕方になっちゃったね」
「まさか、あんなに来るとはな。宿屋の中だけだと思っていたよ」
アイサの言葉通り外は夕日が影を作っていた。宿屋の住人にだけ振舞うものだと思っていたので受けたのにな。まあ、楽しかったからいいけど。
「二階の角部屋を使っていいからね。何ならあたしの部屋に来るかい?」
「ブッ、ばあちゃん」
「ヒッヒッヒ、あんたみたいな。いい腕の料理人は欲しいからね~」
おばあさんは嗜み程度のジョークを話してきた。何とも総毛立つ話だ・・・おばあさんと寝るなんてどんな趣味だよ。
「この町で困ったことがあったらあたし、カイネンにいいな。金以外なら解決させるよ」
「ははは、そうします」
俺は引きつった顔で返事をした。オッズ達の事を知っていそうな話し方だった。金以外といった時に視線をオッズ達に移したからな。本当に占い師なんじゃないのか?
「じゃあ俺たちは自室にもどります」
「美味しかったです。またねルキアちゃん」
「おう、また明日」
「あう~」
食べ終わってオッズ達が二階に上がっていった。雑魚寝の部屋と違って二階は個室になっている。薄い壁に覆われた部屋なのであまり大きな音はたてない方がいい。あいつら同じ部屋で大丈夫なのか?主にオッズが耐えられないだろ?とか思う俺はゲスだろうか?
「お~結構広いな」
ルキアと一緒に二階の角部屋に着くと思いのほか広くてついつい声が出てしまった。ベッドも一人用だが十分な大きさだ。
「あう~」
「よしよし、ルキアも横に来てみろ」
ルキアがベッドの淵でバタバタしている。ルキアを抱き上げてベッドに寝かせると丁度いい大きさなのが分かった。これなら二人でも寝れるな。
「少し落ちそうだけど寝れそうだな」
「あ~あ」
「このまま、寝てもいいんだが、今日の収穫品の確認だ」
俺お待ちかねの服模写の収穫確認だ。実は料理を振舞っているときに食べ終わった人にタッチを求めたのだ。大体は冒険者だったが住人もいたからどんな職業の服が手に入ったのか楽しみでならない。
外からそんな声が聞こえてくる。俺は一人でこの量をさばくのか。
「案内した手前、俺達も手伝うよ」
「ルキアちゃんと一緒に料理運びま~す」
オッズとアイサがそう言って厨房にやってきた。当たり前だと言いたいところだが、引き受けてしまったのは俺なので感謝しか言えん。アイサはルキアに抱き着いて撫でまわしている。アイサはただルキアを愛でたいだけでは?
「番号札通りに運んでくれ。みんな同じ料理が行くと思うなよ~」
「なんでもいい、うまいもん食わせろ!」
「お待たせしました。ボアの香草焼きです」
厨房から大きな声で叫ぶとおっさんが腹に溜まればいいと言ってきやがった。そういう奴には食わせたくないが仕方ない。アイサとルキアがそのおっさんの列に配膳していく。
「お~、待ってました~。これは香草の香りか。調味料は塩しかないよな。何だか別の匂いもするんだが」
目ざとい親父が大きな声で語っている。こいつは生粋の食レポおっさんだな。語らずにはいられない厄介な客だ。ランチとか行くとそういうおっさんを見るがなんでいちいち人に聞こえる声で言うんだ。食のネタバレ禁止だぞ。
「こりゃ、まさか、野菜から出汁をとっているのか。この短時間で出汁を取るとは、やるなお前~」
おっさんが歯を光らせて褒めてきやがった。おっさんの笑顔はいらん。美人はいないのか?美人は?
服活用術によって、俺の料理人の服は驚異的な能力を発揮している。一流の料理人並みの動きを勝手に再現しているのだ。出汁とりも通常は長時間かけるものだがものの十五分で野菜や骨から抽出できた。普通3時間くらいは必要だと思うのだが、チートだわ、こりゃ。
「タツミさ~ん、あと十人はいるぞ~」
「おう、材料はあるから安心しろ」
材料の大半は宿屋のおばあさんのものだ。それでも採算がいくのはそのほとんどが冒険者達がもってきたものだからだそうだ。
材料があっても作る者がいなければ倉庫の肥やし、それが食べ物ならなおの事、早く使ってしまいたかったそうだ。勿体ない話だが、腐らせるのが普通だったようだ。
それで宿屋のおばあさんは、この企画を思いついて、いつの間にか名物になったんだとよ。このアリプソの冒険者の母なんて言われているらしい。占いでもやるのかな?
「よ~し。終わった~」
「ルキアちゃん疲れたね~」
オッズとアイサが床にへたり込んだ。アイサはルキアを抱きしめたままだ。
「三人ともありがとな。俺達の分も作ったから食べようぜ」
「おっと~、銅貨3枚だよ」
「強欲だと碌な死にかたしないぞ」
「あんたからは取らないよ。従魔もね」
「「ええ」」
「ええじゃないよ」
おばあさんは俺とルキアにニカッと笑いオッズ達に手を出した。渋々オッズ達は銅貨六枚を手渡した。
「それと、今回の儲けの3割だよ」
「おお、凄いな。ってくれるのか?」
「当たり前だろう。無駄になるはずだった食材を使ってあんなおいしいもん作ったんだからね。それにあたしも食べたいからくれるかい?」
「ああ、喜んで。じゃあオッズ達には給料として料理はタダだな」
そういって俺はオッズ達に銅貨六枚渡した。
食べ終わった人たちが一斉にいなくなって一回の雑魚寝室には俺達だけになった。雑魚寝室は夜だけ解放しているようなのでこういった使い方ができる。おばあさんと俺たちは食卓を囲んで食べ始める。作った俺でさえビビる美味しさだ。塩しかない世界にびっくりしたが一流の料理人はこういった環境でも旨味を生み出してしまうんだな。流石としか言いようがない。
売上の3割はなんと銅貨150枚だった。という事は銅貨500枚が売り上げだ。150人以上もさばいたのか・・・全くチートとしか思えん。素人に毛が生えた程度の俺が服を着ただけで素早い料理をこなした。
「ルキアちゃん、口についてるよ~」
「あう~」
「おっ、声が出せるのか?」
料理を食べているとアイサがルキアの口を拭っていた。すると怪訝そうな顔でルキアの口から声が出た。少しご立腹だな。
「あまり構いすぎると嫌われるぞ~」
「え~でも可愛いんだもん。世話焼きたくなるでしょ?」
オッズの言葉にアイサは焦っている。ルキアもネコ科の魔物だろうからな。あまり構っていると確かに嫌われそうだ。しかし、アイサの意見もごもっとも、不器用に木のスプーンでスープを口に運ぶ姿は愛らしいの一言だ。
「タツミさんって器用だよね。ゴブリンの着ぐるみの次はホワイトラビットの着ぐるみなんてさ」
アイサがそう言ってルキアの着ぐるみの耳を触る。配膳してもらっている時もそうだったのだが、ゴブリンの着ぐるみからラビットの着ぐるみに着替えさせていた。ゴブリンってやっぱりあんまり人気ないので俺的には気に入らなかったのだ。ラビットが一番いいと思って着せておいた。思った通りおっさんたちの目をくぎ付けにして待ち時間を大人しくさせることに成功したのだ。流石可愛いルキアだ。可愛いは正義。
ベリースネークの着ぐるみもゲットできているので後でのお楽しみだな。
「夕方になっちゃったね」
「まさか、あんなに来るとはな。宿屋の中だけだと思っていたよ」
アイサの言葉通り外は夕日が影を作っていた。宿屋の住人にだけ振舞うものだと思っていたので受けたのにな。まあ、楽しかったからいいけど。
「二階の角部屋を使っていいからね。何ならあたしの部屋に来るかい?」
「ブッ、ばあちゃん」
「ヒッヒッヒ、あんたみたいな。いい腕の料理人は欲しいからね~」
おばあさんは嗜み程度のジョークを話してきた。何とも総毛立つ話だ・・・おばあさんと寝るなんてどんな趣味だよ。
「この町で困ったことがあったらあたし、カイネンにいいな。金以外なら解決させるよ」
「ははは、そうします」
俺は引きつった顔で返事をした。オッズ達の事を知っていそうな話し方だった。金以外といった時に視線をオッズ達に移したからな。本当に占い師なんじゃないのか?
「じゃあ俺たちは自室にもどります」
「美味しかったです。またねルキアちゃん」
「おう、また明日」
「あう~」
食べ終わってオッズ達が二階に上がっていった。雑魚寝の部屋と違って二階は個室になっている。薄い壁に覆われた部屋なのであまり大きな音はたてない方がいい。あいつら同じ部屋で大丈夫なのか?主にオッズが耐えられないだろ?とか思う俺はゲスだろうか?
「お~結構広いな」
ルキアと一緒に二階の角部屋に着くと思いのほか広くてついつい声が出てしまった。ベッドも一人用だが十分な大きさだ。
「あう~」
「よしよし、ルキアも横に来てみろ」
ルキアがベッドの淵でバタバタしている。ルキアを抱き上げてベッドに寝かせると丁度いい大きさなのが分かった。これなら二人でも寝れるな。
「少し落ちそうだけど寝れそうだな」
「あ~あ」
「このまま、寝てもいいんだが、今日の収穫品の確認だ」
俺お待ちかねの服模写の収穫確認だ。実は料理を振舞っているときに食べ終わった人にタッチを求めたのだ。大体は冒険者だったが住人もいたからどんな職業の服が手に入ったのか楽しみでならない。
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