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第一章 異世界
第十一話 着ぐるみルキア
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「おはようございます」
「ああ、おはよう」
オッズ達が起きてきた。朝日が横から差し込んでくると同時に二人は起きてきた。尾根から見る景色は絶景である。
「暗くて見えなかったけど街が見えるんだな」
「ええ、あそこが僕らが拠点にしている街です。オラストロとは別の国に所属していますから安心してください」
そんなにオラストロから離れていないと思うが別の国のようだ。この地域は現代で言うところの中東とか欧州みたいに国々が乱立しているのかもしれない。
「準備ができたら行きましょうか」
「ああ・・・ルキア。起きろ、行くぞ」
眠そうな眼をこすりながらルキアが起きた。ずっと膝枕していたせいで俺は少し屈伸して痺れを和らげる。そして、出しておいたゴブリンの着ぐるみをルキアに着せる。
「そんな服じゃみっともないからな」
ルキアは首を傾げている。服を着たことがないのかもしれない。仕方ない、着せてやるか。
着ぐるみは後ろにチャックがある現代物のようで簡単に着つけられた。チャックを開けて足を通すだけだからな。だれでもできる。
「かわい~!」
ゴブリンの着ぐるみなので微妙な感じなのだがアイサが抱きしめてしまう。女の子ってやっぱり可愛い物好きなんだな。着ぐるみはパーカーに少し大きめのフードが付いている感じの軽装だ。本物のように重量がある感じではない。
「タツミさんが作ったのか?」
「ああ」
本当はスキルで出しているわけだが、ここは頷いておこう。本当の事を知られてもいいことなさそうだからな。
「じゃあ行きましょうか」
オッズを先頭に山を下っていく、尾根から見えた街の方角に歩いて行く。小屋から道ができているので、その道すじ通り歩いて行くだけだ、ほぼ獣道だけどな。
「みんな身を低く」
先頭を歩いていたオッズが手で合図しながら話した。
「どうした?」
「前方に数匹のゴブリンです」
どうやら、ゴブリンがいるようだ。
「5匹か・・」
「アイサの魔法で先制して残りを俺とタツミさんで」
「わかったわ」
「ルキアはじっとしてろよ」
ゴブリンとの戦闘になる。その前にルキアにその場から動かないように言って聞かせた。流石に子供が戦闘するなんて考えたくないからな。
即席パーティーだが見事な連携でゴブリン達を屠る。俺自体は戦闘の初心者だが、ステータスが初心者で留めてはくれない。熟練のような剣さばきでゴブリンの首が宙を舞った。
「はは、流石、騎士隊長だな」
「オッズよりも明らかに強いよね」
オッズとアイサがそう言ってハイタッチを求めてきた。アイサの言葉に苦笑いのオッズだったが俺の事は認めているようで反論はないようだ。しかし、騎士隊長だったという事は内緒にしてほしい。本当は騎士隊長ではなくて囚人だったのだから。
「そのことなんだけど、オラストロの騎士隊長だった事は内緒にしてくれないかな?」
「えっ、なんでですか?」
ハイタッチに答えて、俺の過去について語らないようにしてほしいというと呆気にとられたように呆けているオッズ。
「自慢してもしょうがないだろ?」
「そんなもんですか?」
「オッズだったら自慢して回っちゃうね」
「ああ、だって。冒険者って言うのは強ければ強いほど尊敬されるし、何より強いのが分かっていれば絡まれないしな~」
オッズとアイサの話を聞いていると何だか強さを誇示した方がいいような気がするが、その強さの由来がオラストロというのが気掛かりなのだ。オッズ達のオラストロについての知識が碌でもないのであんまり大っぴらに言ってほしくない。
「オラストロの騎士っていうのが問題なんだよ」
「あ~そうでしたね・・・」
オラストロというだけで納得してしまう、何だか複雑な心境だ。本当にオラストロっていう国は何なんだ?街を出るときは少し暗い国だなとは思ったが、普通のRPGゲームに出てくるような王城のある街だった気がするが。
「ルキア、もういいぞ」
茂みからぴょこと出てきたルキア。すぐに俺のズボンの腿あたりを掴んでくる。甘えん坊だな。
「ルキアちゃんは可愛いね~」
ルキアに抱き着いて頬ずりしているアイサ。ルキアも嫌じゃないのか逃げる仕草はしていない。アイサも美女なので俺としては眼福だな。
「ちょっとタツミさん」
「あ・・あははは」
俺の視線に気づいたオッズが睨みを利かせてきた。仕方ないだろ、美女が目の前で屈んだら胸元が見えてしまうのは。しかし、ルキアはいい仕事してますね。
「は~、じゃあ街に行きましょうか」
オッズは大きなため息をついて歩き出した。アイサもすぐ後ろについて歩いて行く。
「俺達もいくか」
ルキアにそういうとルキアは大きくうなずく。
ルキアにも言葉を教えてやらないとな。俺の言葉はわかってもルキアの気持ちはわからない。それにルキアの声も聴いてみたいしな。
「ああ、おはよう」
オッズ達が起きてきた。朝日が横から差し込んでくると同時に二人は起きてきた。尾根から見る景色は絶景である。
「暗くて見えなかったけど街が見えるんだな」
「ええ、あそこが僕らが拠点にしている街です。オラストロとは別の国に所属していますから安心してください」
そんなにオラストロから離れていないと思うが別の国のようだ。この地域は現代で言うところの中東とか欧州みたいに国々が乱立しているのかもしれない。
「準備ができたら行きましょうか」
「ああ・・・ルキア。起きろ、行くぞ」
眠そうな眼をこすりながらルキアが起きた。ずっと膝枕していたせいで俺は少し屈伸して痺れを和らげる。そして、出しておいたゴブリンの着ぐるみをルキアに着せる。
「そんな服じゃみっともないからな」
ルキアは首を傾げている。服を着たことがないのかもしれない。仕方ない、着せてやるか。
着ぐるみは後ろにチャックがある現代物のようで簡単に着つけられた。チャックを開けて足を通すだけだからな。だれでもできる。
「かわい~!」
ゴブリンの着ぐるみなので微妙な感じなのだがアイサが抱きしめてしまう。女の子ってやっぱり可愛い物好きなんだな。着ぐるみはパーカーに少し大きめのフードが付いている感じの軽装だ。本物のように重量がある感じではない。
「タツミさんが作ったのか?」
「ああ」
本当はスキルで出しているわけだが、ここは頷いておこう。本当の事を知られてもいいことなさそうだからな。
「じゃあ行きましょうか」
オッズを先頭に山を下っていく、尾根から見えた街の方角に歩いて行く。小屋から道ができているので、その道すじ通り歩いて行くだけだ、ほぼ獣道だけどな。
「みんな身を低く」
先頭を歩いていたオッズが手で合図しながら話した。
「どうした?」
「前方に数匹のゴブリンです」
どうやら、ゴブリンがいるようだ。
「5匹か・・」
「アイサの魔法で先制して残りを俺とタツミさんで」
「わかったわ」
「ルキアはじっとしてろよ」
ゴブリンとの戦闘になる。その前にルキアにその場から動かないように言って聞かせた。流石に子供が戦闘するなんて考えたくないからな。
即席パーティーだが見事な連携でゴブリン達を屠る。俺自体は戦闘の初心者だが、ステータスが初心者で留めてはくれない。熟練のような剣さばきでゴブリンの首が宙を舞った。
「はは、流石、騎士隊長だな」
「オッズよりも明らかに強いよね」
オッズとアイサがそう言ってハイタッチを求めてきた。アイサの言葉に苦笑いのオッズだったが俺の事は認めているようで反論はないようだ。しかし、騎士隊長だったという事は内緒にしてほしい。本当は騎士隊長ではなくて囚人だったのだから。
「そのことなんだけど、オラストロの騎士隊長だった事は内緒にしてくれないかな?」
「えっ、なんでですか?」
ハイタッチに答えて、俺の過去について語らないようにしてほしいというと呆気にとられたように呆けているオッズ。
「自慢してもしょうがないだろ?」
「そんなもんですか?」
「オッズだったら自慢して回っちゃうね」
「ああ、だって。冒険者って言うのは強ければ強いほど尊敬されるし、何より強いのが分かっていれば絡まれないしな~」
オッズとアイサの話を聞いていると何だか強さを誇示した方がいいような気がするが、その強さの由来がオラストロというのが気掛かりなのだ。オッズ達のオラストロについての知識が碌でもないのであんまり大っぴらに言ってほしくない。
「オラストロの騎士っていうのが問題なんだよ」
「あ~そうでしたね・・・」
オラストロというだけで納得してしまう、何だか複雑な心境だ。本当にオラストロっていう国は何なんだ?街を出るときは少し暗い国だなとは思ったが、普通のRPGゲームに出てくるような王城のある街だった気がするが。
「ルキア、もういいぞ」
茂みからぴょこと出てきたルキア。すぐに俺のズボンの腿あたりを掴んでくる。甘えん坊だな。
「ルキアちゃんは可愛いね~」
ルキアに抱き着いて頬ずりしているアイサ。ルキアも嫌じゃないのか逃げる仕草はしていない。アイサも美女なので俺としては眼福だな。
「ちょっとタツミさん」
「あ・・あははは」
俺の視線に気づいたオッズが睨みを利かせてきた。仕方ないだろ、美女が目の前で屈んだら胸元が見えてしまうのは。しかし、ルキアはいい仕事してますね。
「は~、じゃあ街に行きましょうか」
オッズは大きなため息をついて歩き出した。アイサもすぐ後ろについて歩いて行く。
「俺達もいくか」
ルキアにそういうとルキアは大きくうなずく。
ルキアにも言葉を教えてやらないとな。俺の言葉はわかってもルキアの気持ちはわからない。それにルキアの声も聴いてみたいしな。
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