22 / 57
第一章 ゲームの世界へ
第22話 魔物同士の争い
しおりを挟む
「この地を荒らす不届きものが!」
リトルが声を荒らげる空で戦闘されると何もできなくなっちゃうぞ。と普通ならばそうなるんだけど。
「みんなこれを」
「あ! 師匠の魔法付きのこん棒!」
声をあげて【ホーリーボルト】の【スクロール】を付与したこん棒を手渡す。こん棒もたくさん手に入ったから魔法の杖みたいに使おうと思って作っておいたんだよな。無限に使えるわけじゃないのが玉に傷。魔法を使い切ると霧散して消えてしまう。有用なアイテムはこうやって制限されるんだよな。
「はは、私が魔法使ってる。面白い」
「儂もじゃ! 楽しいの~」
レッドとルドマンさんが嬉しそうに声をあげてる。
こん棒の先から聖なる矢が飛ぶ。リトルを襲うワイバーンに当たると地面に落ちてくる。羽を少しでも傷つけられれば落ちてくる。地面に落ちたらこっちのものだ。
「はっ! やっ!」
ワイバーンに切りかかって両足を切りつける。前のめりに倒れるワイバーンの背中に乗り首を切りつけると動かなくなる。
「師匠の真似して!」
「落とすのは儂に任せろ」
次々と落ちてくるワイバーン。アスノ君は僕と同じように落ちてきたワイバーンを仕留めていく。落ちてくるワイバーンが多いと思ったらリトルも頑張って戦っる。同じワイバーンでもリトルの方が強いみたいだな。
「ハァハァ。見たか! 私たちの方が強いんだぞ!」
しばらく倒しているとワイバーン達が逃げていく。リトルが高らかに勝鬨をあげると僕らの前に降りてくる。よく見るとリトルの体はボロボロだ。
「ありがとうランカ。助かった」
「無茶するね。僕らがいなくてもやるつもりだったでしょ?」
「皆を守る為だ。その為なら私の命など、いつでも捨てる」
傷だらけの体を舐めながらリーダーらしい声をあげる。リトルとなら仲間になってもいいかもしれないな。
「はい、人間が使ってるポーション。魔物にも効くかわからないけど、傷を治せる薬だよ」
「ん? ほ~、人間はこんなものを使ってるのか」
ポーションを手渡す。初めて飲むポーションを楽しそうに飲み干すリトル。見ていて気持ちいい飲み方だな。
「う……うまい、こんなに美味しいものがあるとは」
「え? そんなに?」
中級ポーションに感動の声をあげるリトル。ポーションの味は栄養飲料のような薬臭い味だ。僕は好きだけど、人を選ぶ味だよな。
「これを沢山くれないか? 皆もこれを飲めば生きていける」
「ええ!? 食料にするってこと?」
「ああ、私達は水だけでも生きていけるからな」
元々草食な食生活でも生きていけるようなことを言っていたから可能なのか。思ってみればマナで出来てる魔物なわけだからマナを取り込めれば生きていけるのか。
「数に限りがあるからな~。まあ作ればいいんだけど」
「そうか……。人間は取引というのはするのだろ? 何か私達であげられるものがあればこれと交換してくれないか?」
残念そうに俯くリトルだったけど、すぐに頭をあげて提案してくる。薬草を持ってきてくれれば無限に作れるわけだけど、支配者の話をもう少し聞きたいな。
「ポーションは薬草で作れるんだ。リトルの仲間が逃げた森にも薬草はなってるはず」
「おお! ではそれを」
「あと支配者についても聞きたい。この峡谷の支配者はだれ?」
僕の言葉に喜んで答えるリトル。続けて聞くと首を傾げる。
「峡谷の支配者は今はいない。誰も支配していないからな」
「ええ!? それなら僕を【フィールドクリスタル】の元に案内して。それで住みよい大地にするよ」
リトルの言葉に嬉しさが込みあがる。ゲームの時にはいくつかの大地を支配していた。【フィールドクリスタル】の取り合いも横行していて、守るのも大変だった。ゲームが現実となったこの世界なら僕だけが手に入れられるかも。
「大地を変えられるという事か? それは凄いなランカ。だが、その約束を本当に守ってくれるのか?」
不安な表情のリトル。そうだよな、会ったばかりの人を信じられるはずないよな。
「はは、ごめんね。無理だよね。もう少し僕らと一緒に過ごして決めてくれればいいよ」
「すまないランカ。傷ついた私を助けてくれたのに……」
群れの安全を考えたらそんな凄い力を今日あった人に使わせるのは怖いよな。仕方ない事だ。
「リトル君! 師匠はすっごくすっごくいい人なんだ! ちゃんと見ててよ!」
「あ、ああ……」
アスノ君がリトルの足を蹴って声をあげる。戸惑うリトルは何だか可愛らしい。そして僕は恥ずかしい。顔が熱くなるのを感じて両手で顔を隠してしまうよ。
「ランカは雌なのか? つがいはアスノか?」
「「はぁ?」」
リトルのまさかの声にアスノ君と一緒に変な声が上げた。つがいって夫婦ってことだよな。なんでそれで僕とアスノ君? ってリトルも僕を女だと思っているのか! 失礼な!
「ふふ、ランカは男の子だよリトル。それと男の子が女の子と間違えられたりするのは傷つくからわからなかったら聞かない方がいいわよ。それも友達を増やすコツ」
「む? そうなのか。すまないなランカ。人の雄雌はよくわからなくてな」
レッドが楽しそうに笑いながら説明する。リトルは分かってくれたみたいで謝ってくれる。
「ではつがいはレッドか? ランカはいい雄、羨ましい事だ」
「「ええ!?」」
再度リトルが嬉しそうに変なことを話す。レッドと一緒に顔を見合って変な声をあげてしまう。羨ましいってまさか、君は……。
「私に釣り合う雄がいなくてな。レッドが羨ましい」
「……ってことはリトルは雌ということか?」
「む……確かに性別を間違えられたり、分からなかったりするのは傷つくものだな。反省しよう」
ルドマンさんの声にリトルが残念そうに俯く。分かってくれたようで嬉しいけれど、僕とアスノ君とレッドが傷を負っちゃったよ。ってなんでアスノ君は顔を隠しているんだ?
「僕と師匠がつがい……うへへ」
……アスノ君の独り言を僕は聞かなかったことにする。僕にそんな趣味はないからね。
リトルが声を荒らげる空で戦闘されると何もできなくなっちゃうぞ。と普通ならばそうなるんだけど。
「みんなこれを」
「あ! 師匠の魔法付きのこん棒!」
声をあげて【ホーリーボルト】の【スクロール】を付与したこん棒を手渡す。こん棒もたくさん手に入ったから魔法の杖みたいに使おうと思って作っておいたんだよな。無限に使えるわけじゃないのが玉に傷。魔法を使い切ると霧散して消えてしまう。有用なアイテムはこうやって制限されるんだよな。
「はは、私が魔法使ってる。面白い」
「儂もじゃ! 楽しいの~」
レッドとルドマンさんが嬉しそうに声をあげてる。
こん棒の先から聖なる矢が飛ぶ。リトルを襲うワイバーンに当たると地面に落ちてくる。羽を少しでも傷つけられれば落ちてくる。地面に落ちたらこっちのものだ。
「はっ! やっ!」
ワイバーンに切りかかって両足を切りつける。前のめりに倒れるワイバーンの背中に乗り首を切りつけると動かなくなる。
「師匠の真似して!」
「落とすのは儂に任せろ」
次々と落ちてくるワイバーン。アスノ君は僕と同じように落ちてきたワイバーンを仕留めていく。落ちてくるワイバーンが多いと思ったらリトルも頑張って戦っる。同じワイバーンでもリトルの方が強いみたいだな。
「ハァハァ。見たか! 私たちの方が強いんだぞ!」
しばらく倒しているとワイバーン達が逃げていく。リトルが高らかに勝鬨をあげると僕らの前に降りてくる。よく見るとリトルの体はボロボロだ。
「ありがとうランカ。助かった」
「無茶するね。僕らがいなくてもやるつもりだったでしょ?」
「皆を守る為だ。その為なら私の命など、いつでも捨てる」
傷だらけの体を舐めながらリーダーらしい声をあげる。リトルとなら仲間になってもいいかもしれないな。
「はい、人間が使ってるポーション。魔物にも効くかわからないけど、傷を治せる薬だよ」
「ん? ほ~、人間はこんなものを使ってるのか」
ポーションを手渡す。初めて飲むポーションを楽しそうに飲み干すリトル。見ていて気持ちいい飲み方だな。
「う……うまい、こんなに美味しいものがあるとは」
「え? そんなに?」
中級ポーションに感動の声をあげるリトル。ポーションの味は栄養飲料のような薬臭い味だ。僕は好きだけど、人を選ぶ味だよな。
「これを沢山くれないか? 皆もこれを飲めば生きていける」
「ええ!? 食料にするってこと?」
「ああ、私達は水だけでも生きていけるからな」
元々草食な食生活でも生きていけるようなことを言っていたから可能なのか。思ってみればマナで出来てる魔物なわけだからマナを取り込めれば生きていけるのか。
「数に限りがあるからな~。まあ作ればいいんだけど」
「そうか……。人間は取引というのはするのだろ? 何か私達であげられるものがあればこれと交換してくれないか?」
残念そうに俯くリトルだったけど、すぐに頭をあげて提案してくる。薬草を持ってきてくれれば無限に作れるわけだけど、支配者の話をもう少し聞きたいな。
「ポーションは薬草で作れるんだ。リトルの仲間が逃げた森にも薬草はなってるはず」
「おお! ではそれを」
「あと支配者についても聞きたい。この峡谷の支配者はだれ?」
僕の言葉に喜んで答えるリトル。続けて聞くと首を傾げる。
「峡谷の支配者は今はいない。誰も支配していないからな」
「ええ!? それなら僕を【フィールドクリスタル】の元に案内して。それで住みよい大地にするよ」
リトルの言葉に嬉しさが込みあがる。ゲームの時にはいくつかの大地を支配していた。【フィールドクリスタル】の取り合いも横行していて、守るのも大変だった。ゲームが現実となったこの世界なら僕だけが手に入れられるかも。
「大地を変えられるという事か? それは凄いなランカ。だが、その約束を本当に守ってくれるのか?」
不安な表情のリトル。そうだよな、会ったばかりの人を信じられるはずないよな。
「はは、ごめんね。無理だよね。もう少し僕らと一緒に過ごして決めてくれればいいよ」
「すまないランカ。傷ついた私を助けてくれたのに……」
群れの安全を考えたらそんな凄い力を今日あった人に使わせるのは怖いよな。仕方ない事だ。
「リトル君! 師匠はすっごくすっごくいい人なんだ! ちゃんと見ててよ!」
「あ、ああ……」
アスノ君がリトルの足を蹴って声をあげる。戸惑うリトルは何だか可愛らしい。そして僕は恥ずかしい。顔が熱くなるのを感じて両手で顔を隠してしまうよ。
「ランカは雌なのか? つがいはアスノか?」
「「はぁ?」」
リトルのまさかの声にアスノ君と一緒に変な声が上げた。つがいって夫婦ってことだよな。なんでそれで僕とアスノ君? ってリトルも僕を女だと思っているのか! 失礼な!
「ふふ、ランカは男の子だよリトル。それと男の子が女の子と間違えられたりするのは傷つくからわからなかったら聞かない方がいいわよ。それも友達を増やすコツ」
「む? そうなのか。すまないなランカ。人の雄雌はよくわからなくてな」
レッドが楽しそうに笑いながら説明する。リトルは分かってくれたみたいで謝ってくれる。
「ではつがいはレッドか? ランカはいい雄、羨ましい事だ」
「「ええ!?」」
再度リトルが嬉しそうに変なことを話す。レッドと一緒に顔を見合って変な声をあげてしまう。羨ましいってまさか、君は……。
「私に釣り合う雄がいなくてな。レッドが羨ましい」
「……ってことはリトルは雌ということか?」
「む……確かに性別を間違えられたり、分からなかったりするのは傷つくものだな。反省しよう」
ルドマンさんの声にリトルが残念そうに俯く。分かってくれたようで嬉しいけれど、僕とアスノ君とレッドが傷を負っちゃったよ。ってなんでアスノ君は顔を隠しているんだ?
「僕と師匠がつがい……うへへ」
……アスノ君の独り言を僕は聞かなかったことにする。僕にそんな趣味はないからね。
77
お気に入りに追加
997
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル
14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった
とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり
奥さんも少女もいなくなっていた
若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました
いや~自炊をしていてよかったです
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
その幼女、最強にして最恐なり~転生したら幼女な俺は異世界で生きてく~
たま(恥晒)
ファンタジー
※作者都合により打ち切りとさせて頂きました。新作12/1より!!
猫刄 紅羽
年齢:18
性別:男
身長:146cm
容姿:幼女
声変わり:まだ
利き手:左
死因:神のミス
神のミス(うっかり)で死んだ紅羽は、チートを携えてファンタジー世界に転生する事に。
しかしながら、またもや今度は違う神のミス(ミス?)で転生後は正真正銘の幼女(超絶可愛い ※見た目はほぼ変わってない)になる。
更に転生した世界は1度国々が発展し過ぎて滅んだ世界で!?
そんな世界で紅羽はどう過ごして行くのか...
的な感じです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる