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第一章 ゲームの世界へ
第5話 ミスリルのアスノ
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「宿屋は銅貨10枚か」
宿屋に入って案内された部屋で呟く。六畳間にベッドと机と椅子があるだけの部屋。泊まるだけなら十分な部屋だな。
「ご飯は食堂で食べれるんだっけ。別料金なんだよな~」
お腹が空いてきた。思ってみればこの世界に来てから一度も食べ物を食べてなかった。楽しすぎてお腹が空くのも忘れてた。
「ここでいいかな」
食堂に降りてきて空いてる席に座る。メニューはない、宿屋の店主にお任せするのがこの宿屋の決まりらしい。
「お任せ、お待ちだ嬢ちゃん!」
席について少し待つと宿屋の店主さんが大きな肉とパンを持ってきてくれた。スープも置くと大きくお辞儀をして厨房に戻って行く。また間違えてくる人だ。
「嬢ちゃんじゃないって……。ん、うまい」
愚痴をこぼしてお肉を口に運ぶ。程よい脂が旨みに変わる。白米が欲しいところだけどパンで我慢。パンとも合うから助かる。
「ごめんねランカ君。うちの旦那が嬢ちゃんなんて言って」
「あ、大丈夫ですよスズさん」
舌鼓を打っていると宿屋の女将さんが声をかけてくれる。店主さんのガーフさんはルガーさんみたいに鈍感なんだろう。
「鈍感なうちの旦那は料理は上手いんだけどね」
「はい。とても美味しいです」
「ありがとねランカ君」
素直な感想を話すと嬉しそうにお礼を言ってくるスズさん。ゲームの世界じゃ拝めない人たちだ。この世界が本当に現実なのを感じる。
「じゃあ、戻るよ。おかわりが欲しかったら言ってね。おまけするからさ」
「あ、はい」
スズさんはそういって厨房に戻って行く。おかわりか、こんなにいっぱい食べられないけどな。
机に乗せられた大きなお肉とパンとスープ。僕だけじゃ食べられないな。
「わ~!?」
「うわ!? な、なんだ?」
大きなお肉をフォークとナイフで切り分けていると急に大きな声が聞こえた。
声の主は7歳くらいの少年。少年は僕の腰につけていた剣に手を伸ばして目を輝かせる。
「す、すごい! Dランクの鉄の剣だ!」
少年は僕と剣を交互に見て声をあげる。
「親方もまだEランクしか作れないのに凄い。あなたのお名前を聞いてもいいですか?」
「親方? えっと僕はランカだけど……」
少年は僕の両手を握って質問してくる。唖然としながらも答えると僕の手を離して剣へと視線を向けた。
「あ、あの。抜いてみてもいいですか?」
「えっと、君の名前は?」
「あ! ごめんなさい! 僕の名前はアスノって言います。親方、ルドマンさんに教えてもらおうと王都からやってきました」
剣に手を伸ばして聞いてきたから名前を聞くと驚きの答えが返ってきた。Eランクしか作れないルドマンさんにも驚いたけど、少年の名前にも驚いた。
アスノ、別名【ミスリルのアスノ】。
ミスリルの装備を作らせると特殊な効果を持った武具を作り出すNPCだ。中盤では大変お世話になったNPCだな。
なんで始まりの町のオルコッドにいるんだ? 本来なら中央都市の王都【セントラルアルステード】にいるはずなのに。
「あの、剣を抜いても?」
「ああ、どうぞ」
「やった~。じゃあ早速」
Dランクの鉄の剣を引き抜くアスノ。切れ味を光で証明する鉄の剣。涎を垂らしながら彼は見つめている。変態かな?
「凄いです! みんなEランクしか作れなくて寝るまも惜しんで鍛冶に没頭しているのに」
「みんな?」
アスノの言葉に首を傾げる。ルドマンさんだけじゃないってこと? 鉄がないのも不思議に思ったけど、もしかしてこの世界って出来たばかりなのか? それで素材がないことや職人のレベルが低い説明がつく。
思ってみればお店にいるNPCは作ったものを売っているんじゃなくて、作られているアイテムを売っていただけだ。
それがゲームじゃなくなって自ら作らないといけなくなった。それでレベルが1になってしまったのかもな。ガワだけ作られていてお店にいるNPC自体のレベルは低かったんだろう。
「決めました!」
チン! 声と共に勢いよく剣をしまうアスノ。
「師匠になってください!」
「は? 師匠?」
彼の言葉に更に首を傾げる。なんで僕が師匠に?
「僕は冒険者だよ。鍛冶屋じゃないよ」
「え? ですがこの鉄の剣はあなたが作ったものですよね?」
「ま、まあ確かに僕が作ったんだけど……」
「じゃあ、師匠です! Dランクの武器を作れるあなたに弟子入りしたいんです。本当はルドマンさんに弟子入りしようと思ったんですけどね」
ニカっと笑うアスノ君。僕は大きく首を横に振る。
「いやいや、ダメだよ! 僕は弟子は取らない」
僕のアイテム合成や強化は普通のやり方と違う。プレイヤーの特権みたいなものだからね。それを見られるとめんどくさいことになる。ここは断固拒否だ。
「師匠!」
「ダメ!」
食事を終えて自室に避難。追いかけてくるアスノ君も頑なで追いかけてくる。
部屋の扉の前で座り込んでいる。この子ってこんなキャラだったのか。思ってたのと違うな。
「ゲームの中のアスノは真面目で誠実な子だったんだけどな」
人の嫌うことはしないいい子、そんなイメージを持っていた。これじゃ頑固なだけのキャラだよ。とりあえず、ルドマンさんのところに話をしに行くか。本来は彼のところに弟子入りする予定だったみたいだし。
「なんじゃその鉄の剣は!」
アスノ君に出会って次の日。ルドマンさんのお店に行くと剣を見られて悲鳴にも似た声をあげられる。まじまじと剣と僕を交互に見てくる。アスノ君と同じ反応だ。
「なぜDランクの剣があるんじゃ!」
「凄いですよねルドマンさん!」
Dランクの剣を抜いて涎を流す二人。変態が増えただけだ~。
「ふむ……なるほどの~」
ルドマンさんが落ち着くのを待って説明すると顎に手を当てて考え込む。因みに剣は手放してくれない様子。
「恥ずかしいことだがな。店を持ってるくせにEランクの剣しか作れなくてな。昔はもっとすごいもんを作っていたような気がするんだがな。気のせいじゃった」
やっぱり世界がリセットされたって感じなのかもしれないな。少しだけ記憶を持っているんだろう。アルステードさんはどうして世界を作り直したんだろうか?
「……ランカ君。私からもお願いを聞いてくれないか?」
「え?」
「剣を作る姿を見せてくれ!」
「え!? ええ~!?」
ルドマンさんが床に頭をこすり付けて懇願してくる。アスノ君もそれを見て真似してる。
こ、困ったな、錬金術は見せられるものじゃないんだけどな。全部インベントリ内でやってるから。
「鉄と木材はある。お願いだ! Dランクの剣をもう一本見せてくれ。報酬は弾む!」
顔をあげずに再度お願いをしてくるルドマンさん。こんなに言われたらやらざる負えない。
「わかりました。だけど、完成品を見せることしかできませんよ」
「ありがとう! ありがとう!」
ルドマンさんは泣きながらお礼を言ってくる。素材を受け取りDランクの鉄の剣を完成させる。
「こんな短時間で……これを見本に今日から頑張らなくては。これは報酬の金貨だ。使ってくれ」
Dランクの鉄の剣を手渡すと剣を抱きしめて金貨を手渡してきた。彼は奥の部屋に入って行く。しばらくするとハンマーで鉄を叩く音が聞こえてくる。
「アスノ君も見てくれば?」
「いいえ! 僕はランカさんの弟子ですので!」
「そ、そう……」
アスノ君は頑なに僕に弟子入りしたいみたいだ。不思議な技法で作っているなんて思っているんだろうな。まあ、おかげで更に錬金術師のレベルが上がったからいいんだけどさ。お金も手に入ったしね。
宿屋に入って案内された部屋で呟く。六畳間にベッドと机と椅子があるだけの部屋。泊まるだけなら十分な部屋だな。
「ご飯は食堂で食べれるんだっけ。別料金なんだよな~」
お腹が空いてきた。思ってみればこの世界に来てから一度も食べ物を食べてなかった。楽しすぎてお腹が空くのも忘れてた。
「ここでいいかな」
食堂に降りてきて空いてる席に座る。メニューはない、宿屋の店主にお任せするのがこの宿屋の決まりらしい。
「お任せ、お待ちだ嬢ちゃん!」
席について少し待つと宿屋の店主さんが大きな肉とパンを持ってきてくれた。スープも置くと大きくお辞儀をして厨房に戻って行く。また間違えてくる人だ。
「嬢ちゃんじゃないって……。ん、うまい」
愚痴をこぼしてお肉を口に運ぶ。程よい脂が旨みに変わる。白米が欲しいところだけどパンで我慢。パンとも合うから助かる。
「ごめんねランカ君。うちの旦那が嬢ちゃんなんて言って」
「あ、大丈夫ですよスズさん」
舌鼓を打っていると宿屋の女将さんが声をかけてくれる。店主さんのガーフさんはルガーさんみたいに鈍感なんだろう。
「鈍感なうちの旦那は料理は上手いんだけどね」
「はい。とても美味しいです」
「ありがとねランカ君」
素直な感想を話すと嬉しそうにお礼を言ってくるスズさん。ゲームの世界じゃ拝めない人たちだ。この世界が本当に現実なのを感じる。
「じゃあ、戻るよ。おかわりが欲しかったら言ってね。おまけするからさ」
「あ、はい」
スズさんはそういって厨房に戻って行く。おかわりか、こんなにいっぱい食べられないけどな。
机に乗せられた大きなお肉とパンとスープ。僕だけじゃ食べられないな。
「わ~!?」
「うわ!? な、なんだ?」
大きなお肉をフォークとナイフで切り分けていると急に大きな声が聞こえた。
声の主は7歳くらいの少年。少年は僕の腰につけていた剣に手を伸ばして目を輝かせる。
「す、すごい! Dランクの鉄の剣だ!」
少年は僕と剣を交互に見て声をあげる。
「親方もまだEランクしか作れないのに凄い。あなたのお名前を聞いてもいいですか?」
「親方? えっと僕はランカだけど……」
少年は僕の両手を握って質問してくる。唖然としながらも答えると僕の手を離して剣へと視線を向けた。
「あ、あの。抜いてみてもいいですか?」
「えっと、君の名前は?」
「あ! ごめんなさい! 僕の名前はアスノって言います。親方、ルドマンさんに教えてもらおうと王都からやってきました」
剣に手を伸ばして聞いてきたから名前を聞くと驚きの答えが返ってきた。Eランクしか作れないルドマンさんにも驚いたけど、少年の名前にも驚いた。
アスノ、別名【ミスリルのアスノ】。
ミスリルの装備を作らせると特殊な効果を持った武具を作り出すNPCだ。中盤では大変お世話になったNPCだな。
なんで始まりの町のオルコッドにいるんだ? 本来なら中央都市の王都【セントラルアルステード】にいるはずなのに。
「あの、剣を抜いても?」
「ああ、どうぞ」
「やった~。じゃあ早速」
Dランクの鉄の剣を引き抜くアスノ。切れ味を光で証明する鉄の剣。涎を垂らしながら彼は見つめている。変態かな?
「凄いです! みんなEランクしか作れなくて寝るまも惜しんで鍛冶に没頭しているのに」
「みんな?」
アスノの言葉に首を傾げる。ルドマンさんだけじゃないってこと? 鉄がないのも不思議に思ったけど、もしかしてこの世界って出来たばかりなのか? それで素材がないことや職人のレベルが低い説明がつく。
思ってみればお店にいるNPCは作ったものを売っているんじゃなくて、作られているアイテムを売っていただけだ。
それがゲームじゃなくなって自ら作らないといけなくなった。それでレベルが1になってしまったのかもな。ガワだけ作られていてお店にいるNPC自体のレベルは低かったんだろう。
「決めました!」
チン! 声と共に勢いよく剣をしまうアスノ。
「師匠になってください!」
「は? 師匠?」
彼の言葉に更に首を傾げる。なんで僕が師匠に?
「僕は冒険者だよ。鍛冶屋じゃないよ」
「え? ですがこの鉄の剣はあなたが作ったものですよね?」
「ま、まあ確かに僕が作ったんだけど……」
「じゃあ、師匠です! Dランクの武器を作れるあなたに弟子入りしたいんです。本当はルドマンさんに弟子入りしようと思ったんですけどね」
ニカっと笑うアスノ君。僕は大きく首を横に振る。
「いやいや、ダメだよ! 僕は弟子は取らない」
僕のアイテム合成や強化は普通のやり方と違う。プレイヤーの特権みたいなものだからね。それを見られるとめんどくさいことになる。ここは断固拒否だ。
「師匠!」
「ダメ!」
食事を終えて自室に避難。追いかけてくるアスノ君も頑なで追いかけてくる。
部屋の扉の前で座り込んでいる。この子ってこんなキャラだったのか。思ってたのと違うな。
「ゲームの中のアスノは真面目で誠実な子だったんだけどな」
人の嫌うことはしないいい子、そんなイメージを持っていた。これじゃ頑固なだけのキャラだよ。とりあえず、ルドマンさんのところに話をしに行くか。本来は彼のところに弟子入りする予定だったみたいだし。
「なんじゃその鉄の剣は!」
アスノ君に出会って次の日。ルドマンさんのお店に行くと剣を見られて悲鳴にも似た声をあげられる。まじまじと剣と僕を交互に見てくる。アスノ君と同じ反応だ。
「なぜDランクの剣があるんじゃ!」
「凄いですよねルドマンさん!」
Dランクの剣を抜いて涎を流す二人。変態が増えただけだ~。
「ふむ……なるほどの~」
ルドマンさんが落ち着くのを待って説明すると顎に手を当てて考え込む。因みに剣は手放してくれない様子。
「恥ずかしいことだがな。店を持ってるくせにEランクの剣しか作れなくてな。昔はもっとすごいもんを作っていたような気がするんだがな。気のせいじゃった」
やっぱり世界がリセットされたって感じなのかもしれないな。少しだけ記憶を持っているんだろう。アルステードさんはどうして世界を作り直したんだろうか?
「……ランカ君。私からもお願いを聞いてくれないか?」
「え?」
「剣を作る姿を見せてくれ!」
「え!? ええ~!?」
ルドマンさんが床に頭をこすり付けて懇願してくる。アスノ君もそれを見て真似してる。
こ、困ったな、錬金術は見せられるものじゃないんだけどな。全部インベントリ内でやってるから。
「鉄と木材はある。お願いだ! Dランクの剣をもう一本見せてくれ。報酬は弾む!」
顔をあげずに再度お願いをしてくるルドマンさん。こんなに言われたらやらざる負えない。
「わかりました。だけど、完成品を見せることしかできませんよ」
「ありがとう! ありがとう!」
ルドマンさんは泣きながらお礼を言ってくる。素材を受け取りDランクの鉄の剣を完成させる。
「こんな短時間で……これを見本に今日から頑張らなくては。これは報酬の金貨だ。使ってくれ」
Dランクの鉄の剣を手渡すと剣を抱きしめて金貨を手渡してきた。彼は奥の部屋に入って行く。しばらくするとハンマーで鉄を叩く音が聞こえてくる。
「アスノ君も見てくれば?」
「いいえ! 僕はランカさんの弟子ですので!」
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