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第一章 新しい命
第五話 親愛なる王
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「ジーニ!あなた!」
屋敷の前に降りるとお母様に抱き抱えられた。そのままお父様が包むように抱きしめているとシリカさんが毛布を掛けてくれた。
「皆さま、外ではなんですから中に入りましょ」
「ふふ、そうね」
中に入り暖炉の前のソファーに座る。お父様はみんなに何があったのかを話していく。するとシリカさんが頷いて話し出した。
「やはりそうでしたか・・・・内通者がいたんですね」
「ああ、確かにあの双子はそう言っていた。「これであのデブも喜ぶだろう」ってな・・・」
「ん、私の情報通り」
「ララ、証拠も大丈夫?」
「大丈夫だよ。ほら」
ララのだした紙には魔法の印で封印されていたあとがありその印はあのロクーデ伯爵家の物だったそして内容を見るとアステリアの街の弱点とそれは身勝手な内容だった。
「なるほどな。ロクーデ伯爵は俺の事が嫌いだったんだな」
「私には色目を使ってきて最低な男ですけどね」
「だけどあの男だけの計画とは思えないな」
「おそらく後ろに誰かがいますね」
みんな難しい顔で考え込む。この証拠を叩きつけて本当にうまく行くのか。ロクーデ伯爵の後ろ盾が我が家よりも上だった場合もみ消されて家族に危険が迫るかもしれないその為躊躇っている。
「だ~う~」
僕が声を上げるとみんなが振り向き笑う。
「ははは、強いお前は緊張もしないよな」
「私達が怖がってたらダメよね」
「ん、証拠はある!大丈夫」
ララさんが胸を張って宣言するとみんなが大声で笑った。
「そういえば言いそびれたな・・・・ただいま」
「「「「おかえり」」」ダ~ブ~」
屋敷の中の雰囲気は暗い物から明るい物になりお父様の帰還を喜んだ。
次の日から街中ではお父様の帰還の話でにぎわっていた。
それからしばらくして僕たちは王城に呼ばれた。
ツヴァイが無事戻りその事をしった王がツヴァイに勲章を与えるという事らしいが・・・。
少なくともお父様は怒られてもおかしくない。何故かというと自分の所有していた領土を取られ部下は皆殺されているのだ。普通ならば伯爵から降格されてもおかしくはない。なので僕たちは不審に思いつつも言われるがまま王城に向かう。
「ぐあ~~~、何なんだあの赤ん坊は!!」
双子の兄ルーズが痛む手を抑えながら叫ぶ。同じように弟のフーズも憤っていた。
「ツヴァイにあんな子供がいるなんて聞いていないぞ!」
「申し訳ありません。ロクーデからもそんな話は」
「もういい....あのデブとはもう組まん!」
「そうだね。あんな醜いものはいらないね」
「ははー、直ちに」
双子は部下にロクーデに手は貸さないと告げて。更に怒りを増しツヴァイの屋敷を荒らす。
「ちきしょう!ちきしょう!」
「恨めしい。こんな姿じゃバーンに帰れないじゃないか!」
「それだけじゃないだろう・・・俺達は・・・俺達は....赤子に負けたんだよ!!」
バーンとはアドスバーンの本国である。そこに彼らの仕える王がいるという事だろう。負けただけでも恥ずかしいと言うのに負けた相手が赤子という最低最悪な理由が双子の心を砕く。
双子は憤りながらもアステリアから動くことは叶わなかった。
僕たちは王城に着くと立派な馬車から僕を抱いたまま降りるお母様のメリア、そしてお父様のツヴァイも続いて降りる。
「ツヴァイ様~」
少し離れた所から金髪のイケメンが駆けてくる。はあはあと息を切らせている彼は歓喜の表情でツヴァイの手を取った。
「あ~、本当にツヴァイ様だ。無事に帰ってこられたと聞き馳せ参じました」
「ああ、無事だよ。俺がいない間大丈夫だったか?」
ツヴァイの質問にイケメンが答えている。どうやらツヴァイ家を乗っ取ろうとロクーデが色々な所に手を廻そうとしていたようで悪い噂が飛び交っていたらしい。ろくでもないな。
「それで?王様は俺に何のようで?」
「勲章がもらえるらしいのですが詳しくは私もわかりません・・・父の独断なので」
え?今、父っていったよこの人。
「この方はアルス様ですよ。このアルサレムの王子です」
メリアお母様が僕に耳打ちしてきた。とてもこそばゆい。王子とは納得のイケメンだ~。だが負けんぞ僕だって大きくなれば・・・ね~?。
「ここで考えていてもしょうがないですよ。応接室に向かいましょう」
アルスに案内されて応接室に向かう。王子に案内されるなんてお父様はどれだけ凄い人なんだ?。
「お~来たかツヴァイ、無事でよかった」
「ええ、ご心配をおかけしました」
王と思わしき人が応接室に入ってきてツヴァイとハグをしている。どうやらかなり親密な間柄のようだ。
「しかし、ツヴァイが負けるとはな・・・何があった?」
「王様、その事でお話が」
僕たちは王様に今まで得た情報を話していく。しばらくして王様の顔が苦痛に満ちていった。
「まさかそんなことがな・・・。我がアルサレムの貴族にそんな者がいたとは・・・」
「嘆かわしい」
アルス王子と王が頭を抱えて俯いた。しかしツヴァイはこの二人とどんな関係なんだ?。
「ダーダー」
「お?どうした、ジーニー」
「お~先ほどから気になっていたがその子がツヴァイの子か」
王様は僕を興味深々の顔で覗いてくる。そしてお母様に抱かせてほしいとお願いして僕を抱き上げた。
「お~よしよし・・・ツヴァイよ。お前の子は加護なしなのか?」
「・・ええ」
王様は少し申し訳ないような顔をしてからお父様を見ていた顔を僕に向けて笑顔で笑った。
「それにしては可愛らしいな。・・この風習はどうにかならんのか?」
「私もどうかと思っているのですが教会がそうしていますし」
「そうだったな。聖魔法を盾にされてはな、儂も強く出れん」
どうやら加護なしの規定は教会が決めているようだ。そして教会は回復魔法を独占していて王族ですら意見を言いにくいという事らしい。人種差別も激しいこの世界でなおかつこんな職権乱用のような事をしているとは・・自分の両親が優しい人でよかった。
「ではまたあとで玉座の間でな」
「はい」
王様はそういって僕をお母様に戻して応接室を後にした。
「とてもお優しい方なのですね」
「ああ、私はあの方の盾であり槍なのだ」
お父様は王様の去っていった扉を見つめてそういった。
「王子はいかれないのか?」
「僕はこれからアステリアに向かうんですよ」
「「え!」」
お母様とお父様が驚きの声をあげた。
「あそこは危ない、大丈夫なのか?」
「・・・私もただ王座を待つだけではダメなんですよ」
「そうか・・・」
王子の言葉に俯いてからお父様は僕をみる。そして小声で話す、
「王子を助けてくれないか?王がこんな出征を指示するはずがないんだ」
「ダ~ア?」
「じゃあ何故ってか?大臣かそのくらいの奴が王を介さないでそう指示したんだろう」
どうやら策略に巻き込まれてしまっている王子なようだ。たぶんただ王の後を追うだけではダメだとか言われたのだろう。
「ダ~ダ~!」
僕は親指を立ててokの合図をお父様に見せるとお父様は満面の笑みで僕を抱きしめた。よっぽどこの王子が大切なのだろう。
「では行ってまいる」
アルス王子はそう言ってマントを翻して部屋を出ていった。
「アルス王子は本気なようだがどうだろうか。あの双子に勝てるかわからん」
険しい顔でお父様が呟く。僕の見立てだとお父様よりも弱い王子は負けるだろう。
流石の王子の隊は5000の兵で構成されている。それだけならば必ず勝てるくらいの戦力差である。しかしここは魔法のある世界それを簡単に覆すのだ。
「あいつらは黒魔法を使っている。アドスバーンは黒魔法を強化しているんだ、それにアステリアの城壁は自分で言うのも何だが強固だしな」
黒魔法、僕も本で読んだ。
黒魔法は相手の精神を操る物が多い、例えば混乱や催眠だ。それで合点がいった、あの双子が僕やお父様に魔力を飛ばしていたのはそれだったのだと、ただ僕の魔力量が多すぎて操れなかったようだけど。
「あの聖剣を持ち出しているのなら大丈夫だと思うが」
聖剣グラディア、地に愛された者だけが持てると言われている聖剣、地を操る事ができると言われている。
「だが、万が一がね」
お父様がアルス王子の心配を話した後。玉座の間でお父様は勲章をもらいロクーデの悪事を打ち明けた。
ロクーデの家はすぐに取り潰しになった。これはあの双子が手を引いたことで実現したのだろう、その真実をジーニ達は知る事はない。
僕はホッとして帰路に立った。
僕はお父様を助けた後もアステリアの人達の為に狩りをしていた為更にステータスを上げた。
アステリア・ジーニ
LV 1
HP 5 [4000倍(秘匿)20000]
MP 3 [4000倍(秘匿 12000]
STR6 [4000倍(秘匿)24000]
VIT5 [4000倍(秘匿)20000]
DEX7 [4000倍(秘匿)28000]
AGI5 [4000倍(秘匿)20000]
INT4 [4000倍(秘匿)16000]
MND3 [4000倍(秘匿)12000]
スキル [神眼(秘匿)][超早熟][超大器晩成][匍匐の達人][格闘の基礎][空中散歩][魔法全集]
称号 [小さくても力持ち][ハイハイ世界記録][一歳で熊を仕留めた][一歳で世界最強][救急救命士][暗殺家業]
うおい!、いつからアステリア家が暗殺家業になったんだよ、と自分で突っ込んでしまったがたぶんこれは双子の腕をもぎ取った時に一瞬血が出なかったからかな?心臓取ってないし殺してもいないしましてや親父ならもっとうまく盗むよって言ってないよ!
まあいいか...魔法全集は今回いろんな種類の魔法を使った事でスキル化したのかな?。魔法は覚えてはいるけど使ってはいないからスキルとして認められなかったのかもしれない。
救命士はたぶん瀕死だったお父様を治したことでついたのかな。
それぞれの称号の効果はこんな感じ、
[救急救命士] ヒールなどの回復魔法、また回復アイテムの効果が2倍
[暗殺家業] スニーク行動時の発覚率がマイナス2倍
うおい!、更に倍々ゲーム~・・・まあいいか・・・気にしたら負けだ!いいね?お兄さんとの約束だよ、ってまだ1チャイだけども・・・。
これで更に隠密でアルス王子を助けられるわけですよん。
「では、任せたぞ」
「ア~イ!」
王城から帰ってきた後。僕はお父様に見送られアステリアに向かってかけていった。この事はお母様とシリカさん達には知らされていない、この事がお父様の運命を大きく変える事を今の僕とお父様は知らなかった。
屋敷の前に降りるとお母様に抱き抱えられた。そのままお父様が包むように抱きしめているとシリカさんが毛布を掛けてくれた。
「皆さま、外ではなんですから中に入りましょ」
「ふふ、そうね」
中に入り暖炉の前のソファーに座る。お父様はみんなに何があったのかを話していく。するとシリカさんが頷いて話し出した。
「やはりそうでしたか・・・・内通者がいたんですね」
「ああ、確かにあの双子はそう言っていた。「これであのデブも喜ぶだろう」ってな・・・」
「ん、私の情報通り」
「ララ、証拠も大丈夫?」
「大丈夫だよ。ほら」
ララのだした紙には魔法の印で封印されていたあとがありその印はあのロクーデ伯爵家の物だったそして内容を見るとアステリアの街の弱点とそれは身勝手な内容だった。
「なるほどな。ロクーデ伯爵は俺の事が嫌いだったんだな」
「私には色目を使ってきて最低な男ですけどね」
「だけどあの男だけの計画とは思えないな」
「おそらく後ろに誰かがいますね」
みんな難しい顔で考え込む。この証拠を叩きつけて本当にうまく行くのか。ロクーデ伯爵の後ろ盾が我が家よりも上だった場合もみ消されて家族に危険が迫るかもしれないその為躊躇っている。
「だ~う~」
僕が声を上げるとみんなが振り向き笑う。
「ははは、強いお前は緊張もしないよな」
「私達が怖がってたらダメよね」
「ん、証拠はある!大丈夫」
ララさんが胸を張って宣言するとみんなが大声で笑った。
「そういえば言いそびれたな・・・・ただいま」
「「「「おかえり」」」ダ~ブ~」
屋敷の中の雰囲気は暗い物から明るい物になりお父様の帰還を喜んだ。
次の日から街中ではお父様の帰還の話でにぎわっていた。
それからしばらくして僕たちは王城に呼ばれた。
ツヴァイが無事戻りその事をしった王がツヴァイに勲章を与えるという事らしいが・・・。
少なくともお父様は怒られてもおかしくない。何故かというと自分の所有していた領土を取られ部下は皆殺されているのだ。普通ならば伯爵から降格されてもおかしくはない。なので僕たちは不審に思いつつも言われるがまま王城に向かう。
「ぐあ~~~、何なんだあの赤ん坊は!!」
双子の兄ルーズが痛む手を抑えながら叫ぶ。同じように弟のフーズも憤っていた。
「ツヴァイにあんな子供がいるなんて聞いていないぞ!」
「申し訳ありません。ロクーデからもそんな話は」
「もういい....あのデブとはもう組まん!」
「そうだね。あんな醜いものはいらないね」
「ははー、直ちに」
双子は部下にロクーデに手は貸さないと告げて。更に怒りを増しツヴァイの屋敷を荒らす。
「ちきしょう!ちきしょう!」
「恨めしい。こんな姿じゃバーンに帰れないじゃないか!」
「それだけじゃないだろう・・・俺達は・・・俺達は....赤子に負けたんだよ!!」
バーンとはアドスバーンの本国である。そこに彼らの仕える王がいるという事だろう。負けただけでも恥ずかしいと言うのに負けた相手が赤子という最低最悪な理由が双子の心を砕く。
双子は憤りながらもアステリアから動くことは叶わなかった。
僕たちは王城に着くと立派な馬車から僕を抱いたまま降りるお母様のメリア、そしてお父様のツヴァイも続いて降りる。
「ツヴァイ様~」
少し離れた所から金髪のイケメンが駆けてくる。はあはあと息を切らせている彼は歓喜の表情でツヴァイの手を取った。
「あ~、本当にツヴァイ様だ。無事に帰ってこられたと聞き馳せ参じました」
「ああ、無事だよ。俺がいない間大丈夫だったか?」
ツヴァイの質問にイケメンが答えている。どうやらツヴァイ家を乗っ取ろうとロクーデが色々な所に手を廻そうとしていたようで悪い噂が飛び交っていたらしい。ろくでもないな。
「それで?王様は俺に何のようで?」
「勲章がもらえるらしいのですが詳しくは私もわかりません・・・父の独断なので」
え?今、父っていったよこの人。
「この方はアルス様ですよ。このアルサレムの王子です」
メリアお母様が僕に耳打ちしてきた。とてもこそばゆい。王子とは納得のイケメンだ~。だが負けんぞ僕だって大きくなれば・・・ね~?。
「ここで考えていてもしょうがないですよ。応接室に向かいましょう」
アルスに案内されて応接室に向かう。王子に案内されるなんてお父様はどれだけ凄い人なんだ?。
「お~来たかツヴァイ、無事でよかった」
「ええ、ご心配をおかけしました」
王と思わしき人が応接室に入ってきてツヴァイとハグをしている。どうやらかなり親密な間柄のようだ。
「しかし、ツヴァイが負けるとはな・・・何があった?」
「王様、その事でお話が」
僕たちは王様に今まで得た情報を話していく。しばらくして王様の顔が苦痛に満ちていった。
「まさかそんなことがな・・・。我がアルサレムの貴族にそんな者がいたとは・・・」
「嘆かわしい」
アルス王子と王が頭を抱えて俯いた。しかしツヴァイはこの二人とどんな関係なんだ?。
「ダーダー」
「お?どうした、ジーニー」
「お~先ほどから気になっていたがその子がツヴァイの子か」
王様は僕を興味深々の顔で覗いてくる。そしてお母様に抱かせてほしいとお願いして僕を抱き上げた。
「お~よしよし・・・ツヴァイよ。お前の子は加護なしなのか?」
「・・ええ」
王様は少し申し訳ないような顔をしてからお父様を見ていた顔を僕に向けて笑顔で笑った。
「それにしては可愛らしいな。・・この風習はどうにかならんのか?」
「私もどうかと思っているのですが教会がそうしていますし」
「そうだったな。聖魔法を盾にされてはな、儂も強く出れん」
どうやら加護なしの規定は教会が決めているようだ。そして教会は回復魔法を独占していて王族ですら意見を言いにくいという事らしい。人種差別も激しいこの世界でなおかつこんな職権乱用のような事をしているとは・・自分の両親が優しい人でよかった。
「ではまたあとで玉座の間でな」
「はい」
王様はそういって僕をお母様に戻して応接室を後にした。
「とてもお優しい方なのですね」
「ああ、私はあの方の盾であり槍なのだ」
お父様は王様の去っていった扉を見つめてそういった。
「王子はいかれないのか?」
「僕はこれからアステリアに向かうんですよ」
「「え!」」
お母様とお父様が驚きの声をあげた。
「あそこは危ない、大丈夫なのか?」
「・・・私もただ王座を待つだけではダメなんですよ」
「そうか・・・」
王子の言葉に俯いてからお父様は僕をみる。そして小声で話す、
「王子を助けてくれないか?王がこんな出征を指示するはずがないんだ」
「ダ~ア?」
「じゃあ何故ってか?大臣かそのくらいの奴が王を介さないでそう指示したんだろう」
どうやら策略に巻き込まれてしまっている王子なようだ。たぶんただ王の後を追うだけではダメだとか言われたのだろう。
「ダ~ダ~!」
僕は親指を立ててokの合図をお父様に見せるとお父様は満面の笑みで僕を抱きしめた。よっぽどこの王子が大切なのだろう。
「では行ってまいる」
アルス王子はそう言ってマントを翻して部屋を出ていった。
「アルス王子は本気なようだがどうだろうか。あの双子に勝てるかわからん」
険しい顔でお父様が呟く。僕の見立てだとお父様よりも弱い王子は負けるだろう。
流石の王子の隊は5000の兵で構成されている。それだけならば必ず勝てるくらいの戦力差である。しかしここは魔法のある世界それを簡単に覆すのだ。
「あいつらは黒魔法を使っている。アドスバーンは黒魔法を強化しているんだ、それにアステリアの城壁は自分で言うのも何だが強固だしな」
黒魔法、僕も本で読んだ。
黒魔法は相手の精神を操る物が多い、例えば混乱や催眠だ。それで合点がいった、あの双子が僕やお父様に魔力を飛ばしていたのはそれだったのだと、ただ僕の魔力量が多すぎて操れなかったようだけど。
「あの聖剣を持ち出しているのなら大丈夫だと思うが」
聖剣グラディア、地に愛された者だけが持てると言われている聖剣、地を操る事ができると言われている。
「だが、万が一がね」
お父様がアルス王子の心配を話した後。玉座の間でお父様は勲章をもらいロクーデの悪事を打ち明けた。
ロクーデの家はすぐに取り潰しになった。これはあの双子が手を引いたことで実現したのだろう、その真実をジーニ達は知る事はない。
僕はホッとして帰路に立った。
僕はお父様を助けた後もアステリアの人達の為に狩りをしていた為更にステータスを上げた。
アステリア・ジーニ
LV 1
HP 5 [4000倍(秘匿)20000]
MP 3 [4000倍(秘匿 12000]
STR6 [4000倍(秘匿)24000]
VIT5 [4000倍(秘匿)20000]
DEX7 [4000倍(秘匿)28000]
AGI5 [4000倍(秘匿)20000]
INT4 [4000倍(秘匿)16000]
MND3 [4000倍(秘匿)12000]
スキル [神眼(秘匿)][超早熟][超大器晩成][匍匐の達人][格闘の基礎][空中散歩][魔法全集]
称号 [小さくても力持ち][ハイハイ世界記録][一歳で熊を仕留めた][一歳で世界最強][救急救命士][暗殺家業]
うおい!、いつからアステリア家が暗殺家業になったんだよ、と自分で突っ込んでしまったがたぶんこれは双子の腕をもぎ取った時に一瞬血が出なかったからかな?心臓取ってないし殺してもいないしましてや親父ならもっとうまく盗むよって言ってないよ!
まあいいか...魔法全集は今回いろんな種類の魔法を使った事でスキル化したのかな?。魔法は覚えてはいるけど使ってはいないからスキルとして認められなかったのかもしれない。
救命士はたぶん瀕死だったお父様を治したことでついたのかな。
それぞれの称号の効果はこんな感じ、
[救急救命士] ヒールなどの回復魔法、また回復アイテムの効果が2倍
[暗殺家業] スニーク行動時の発覚率がマイナス2倍
うおい!、更に倍々ゲーム~・・・まあいいか・・・気にしたら負けだ!いいね?お兄さんとの約束だよ、ってまだ1チャイだけども・・・。
これで更に隠密でアルス王子を助けられるわけですよん。
「では、任せたぞ」
「ア~イ!」
王城から帰ってきた後。僕はお父様に見送られアステリアに向かってかけていった。この事はお母様とシリカさん達には知らされていない、この事がお父様の運命を大きく変える事を今の僕とお父様は知らなかった。
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