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第八章 倍倍

第二十三話 倍倍!!

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 僕が眠っていた間に決戦は終結した。

 外へと逃げ延びた魔人はジーニの兄妹達に拘束され。また罠の街に閉じ込められたものは青年の魔人、トゥルースとゴスロリの魔人、フェイクを残して拘束されていた。ダインズが死んだ時この二人の魔人以外が元の人格を取り戻して大人しくなった。これをみて二人の魔人は苦笑いをして結界を破りどこかへ飛んでいったらしい。

 どちらも人に危害を加えそうだった為、今みんなで探しているそうです。

 それからボルケーノはダインズが討たれたと同時に抵抗をやめた。彼も本当はレミさんの所に帰りたかったんだと思う。でもダインズを思って泣いていたよ。恩があるっていっていたからそのせいだろうね。

 こちらの被害に死人はいなかった。欠損レベルの怪我はいたけど僕が目を覚まして一気に回復させました。みんなとても驚いて喜んだ。まあ、このせいで僕は天使から神まで崇められるようになっちゃったけどね。

 僕を生き返らせてくれた妹は着々と大きくなってきた。メリアお母様は愛おしくお腹を擦ってる。早く出てきておくれよ。

 妹の名前をどうしようか考えていたら、お母様が考えておいてくれたみたい。その名前は、

「この子の名前はファルナよ。光を纏うものって意味なの。ピッタリでしょ」

 メリアお母様の命名に僕は頷いた。正に僕を助けてくれた時の姿まんまだったから。

 ファルナ、元気に生まれてきてね。お礼にチュッチュしてあげるんだからね~。

「ふふ、元気にお腹を蹴っているわ。ジーニ何か言ったの?」
「えへへ、内緒だよ。生まれて来たら教えてあげる」

 平和になったアステリアに僕らは帰ってきた。アステリアの人達も平和な日常を暮らしている。

 僕らはたまに学園に行くけど教えることはないとか言われてしょっちゅう休みです。ダンジョンの授業やトレントとドラゴン達に呼ばれるときはあるけどほとんど休み。だから寂しがり屋のお母様と毎日お話ししています。

「ジーニ、私達も構ってくれないか。寂しいぞ」
「そうですよ。一緒に遊びましょ」

 ローズさんもデシウスも寂しそうにしている。折角なのでみんなで懐かしのプールで遊びましょ~。

 眩しい太陽に照らされるみんなの素肌が僕の鼻を伸ばす。

「ん、ジーニ様はお胸が好き」
「え~えへへ、ララさんのお胸も可愛くて好きだよ」

 ララさんが揶揄ってきたので返してみたらララさんは顔を赤くしてそっぽ向いちゃった。頭を撫でてあげると水の中に潜っていっちゃった。

「ジーニ様、私も撫でてください」

 シリカさんが頭を近づけてきてそう言ってきたのでなでなでしてあげると微笑んで僕の頬にキスをしてくれた。

「あの時はどうなる事かと思いましたけど帰ってきて正解でした。あのまま狭間の世界で暮らしていたら私はみんなを..ジーニ様を失う所でした」

 シリカさんはダインズの口車に乗って、狭間の世界にいようとしていた。だけど今になって恐ろしい事なんだって身震いしてる。

「もう大丈夫だよ。僕がシリカさんを守るから」
「!?、ハイ!」

 シリカさんを抱きしめてそう言うとシリカさんは輝く笑顔で答えてくれた。

「「「「「ギャギャギャギャギャ!!」」」」」

 変な声が聞こえてくる。これはこの世界のG、ゴブリンの鳴き声だ。

「久しぶりだね。みんな行くよ!」
「「「「「ハイ!」」」」」

 水着姿でゴブリンを屠っていくジーニ達、ゴブリンは戦慄して逃げまどう。しかし誰も逃げられない、最強の子供ジーニからは。

「僕はアステリア・ジーニ。最高に可愛くて強いのさ!」

 ニーブガウスの平和はジーニによって確立された。これからもニーブガウスは平和であろう。

「僕のお話はこれでおしまい、でも僕はこれからもニーブガウスを守っていく、大事な人がいるから。名残惜しいけどこれでお終いだよ。それじゃ!倍倍!!」
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感想 179

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みんなの感想(179件)

彩斗
2023.01.16 彩斗

やっと読み終わった。

青年姿見たかったけど、致し方ない!
だって子供姿に罪はない!

でも二人の子供を考えたら…な? (・∀・)ニヤニヤ

カムイイムカ(神威異夢華)
2023.01.16 カムイイムカ(神威異夢華)

感想ありがとうございます

最後まで読んでいただいてすごく嬉しいです
未来を考えるのは楽しい^^

解除
咲
2020.11.01

ワンコが従順〆(゚▽゚*) メモメモ

解除
咲
2020.10.31

アイテムバック、作ればいいのに……
何故だろう•́ω•̀)?

そもそも、貰えそうだけど

解除

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