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第七章 異変
第三十二話 加護なしの可能性
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「ははは、まさかこれで終わりではないですよね」
[ダインズイルミネーション]によってジーニは攻撃を受けた。ダインズは確かな手ごたえを感じたのだが確信が持てずにダインズイルミネーションが当たり、発生した煙を見ている。
「やはり無傷...」
ダインズは最高の技を放ったつもりだった。しかしジーニは無傷である。そしてジーニの手には光り輝く盾が。
「それは、なんですか!」
「これはレジーの盾だよ。凄いでしょ。僕のマナで大きさも自由なんだよ」
ジーニはレジーの盾をさすりながら自慢する。魔剣グリードよりも丈夫でジーニのマナにも適応しているレジーの盾は話している間もマナを増幅させていく。
「これ面白いんだよ。こうやって剣を差し込むところがあるんだ~」
レジーの盾は持ちての所に剣を差し込む空洞が出来ている。そこに剣を差し込むと、
「差し込むとこうやって盾の受けてた蓄積ダメージを剣に纏わせることができるんだよ」
「何ですかそれは!、反則でしょ」
僕はニッコリと笑ってダインズイルミネーションで受けたダメージを魔剣グリードに纏わせる。ジーニは魔剣グリードから光沢を帯びた黒々した強い斬撃を放つ。
「さあ、全部避けてね。全部避けられたら僕の必殺技を見せてあげるよ。寝ずに考えた技だから期待しててね」
「あなたという人は、そんな一撃一撃が必殺のような斬撃を放っておいてまだあるというのですか。肉体を持ったのは失敗でしたね..」
ダインズは歯噛みする。絶対に勝てる自信があったから肉体を持ったのだと、しかしそれは計算違いだった。ジーニとの力の差は歴然である。
「これは撤退を視野に入れなければいけませんね。そうなると奥の手を出すしかありません」
「そっちも何かあるみたいだね。でもさせないよ。もういいでしょダインズ、世界は恐怖してるよ。君を苦しめた人は死んだんだよ。それでいいじゃないか」
僕の言葉にダインズは俯く。肩を震わせて泣いていると思った僕は斬撃を放つのをやめた。
「何を言うのかと思ったらそんな戯言を、私を苦しめた人は死んでなどいません。今も私達を見下して見ているのですよ」
ダインズは空を見上げた。ダインズの言っている人はアステラ様もシャイン様の事なのはすぐに分かった。
「二人は関係ないよ」
「関係ないわけがないでしょ、神なのですよ。私を助ける事などどうさもない事です」
「神様だって全能じゃないんだ。見落とす事だってあるんだよ。加護だって全員にできないから仕方なく弱い人達を優先的に守ってくれているんだよ」
「そんな言葉私は信じません。私が神ならばどんな不幸も退けて見せます。私のような人を作らせません!」
「ダインズ、君じゃあ無理だよ。この世界を壊そうとしている君にはそれは無理だよ」
「壊すのではないんです。作り替えるんですよ。この世界のすべてを一度壊してそのマナを使って私が作り替えるのです、神となって!」
この世界、ニーブガウスを壊すとそのすべての経験値をダインズは受け取る。その経験値で得た力で神になろうとしてるのか。
「あなたも私のマナにするつもりでしたが今のままでは勝てる気がしませんね。という事で私は奥の手を発動して逃げさせていただきます」
「そんな事はさせないっていったでしょ」
「そうさせるしかないのですよ。大切な物を守るためにはね!!」
ダインズが水晶を真下へと放り投げた。海に落ちていく水晶は光だし爆発を起した。
「グルアアアアア!!!」
急に獣のような声が聞こえてきた、その方向を見るとボルケーノが猛々しく叫んでいる。そしてみるみるマナを増して熱を放出し始めた。
「何をしたんだ!」
「ジーニ様、あなたがまだ知らない事をお教えしましょう。加護なしとは神まで登れるもの。その一方、加護なしとは闇にも落ちれる物なのです。お分かりですか?」
「まさか、そんな。今の水晶で加護なしを魔人にしたって事?」
「正解です。世界には迫害され差別されてきた加護なしがわんさかいます。負の感情のエネルギーの元の多くは、加護なし達の物、エネルギーを逆流させることで魔人化を実現しました。そのすべてが力を得て戦闘欲によって動き出すのです。加護なしを多く持っている国になればなるほどその脅威は計り知れないでしょうね...くくく」
ダインズは不敵な笑顔を作り僕へと言い放った。
みんなが危ない、すぐに戻らなくっちゃ。
「みんな戻るよ!」
「何があったんですか?」
僕はサラさんとライとレイを抱えてアステリア経由でブラウディアへと向かう。アステリアの人達も加護なしが多いんだ。とても危ないかもしれない。
「ジャンヌはこっちに来てる?、すぐに引き返すようにいって。ジャンヌはシュミットに行ってくれるように言うんだ」
「バブ!」
レイはジーニの指示で念話を飛ばした。ジャンヌは聞き届けてシュミットへと向かう。
これにより加護なしによる魔人化が発生して色々な街で被害をだした。ジーニのしてきた加護なしを擁護する活動は大きく後退していく。
実質、僕はフェイクに負けたんだ。
[ダインズイルミネーション]によってジーニは攻撃を受けた。ダインズは確かな手ごたえを感じたのだが確信が持てずにダインズイルミネーションが当たり、発生した煙を見ている。
「やはり無傷...」
ダインズは最高の技を放ったつもりだった。しかしジーニは無傷である。そしてジーニの手には光り輝く盾が。
「それは、なんですか!」
「これはレジーの盾だよ。凄いでしょ。僕のマナで大きさも自由なんだよ」
ジーニはレジーの盾をさすりながら自慢する。魔剣グリードよりも丈夫でジーニのマナにも適応しているレジーの盾は話している間もマナを増幅させていく。
「これ面白いんだよ。こうやって剣を差し込むところがあるんだ~」
レジーの盾は持ちての所に剣を差し込む空洞が出来ている。そこに剣を差し込むと、
「差し込むとこうやって盾の受けてた蓄積ダメージを剣に纏わせることができるんだよ」
「何ですかそれは!、反則でしょ」
僕はニッコリと笑ってダインズイルミネーションで受けたダメージを魔剣グリードに纏わせる。ジーニは魔剣グリードから光沢を帯びた黒々した強い斬撃を放つ。
「さあ、全部避けてね。全部避けられたら僕の必殺技を見せてあげるよ。寝ずに考えた技だから期待しててね」
「あなたという人は、そんな一撃一撃が必殺のような斬撃を放っておいてまだあるというのですか。肉体を持ったのは失敗でしたね..」
ダインズは歯噛みする。絶対に勝てる自信があったから肉体を持ったのだと、しかしそれは計算違いだった。ジーニとの力の差は歴然である。
「これは撤退を視野に入れなければいけませんね。そうなると奥の手を出すしかありません」
「そっちも何かあるみたいだね。でもさせないよ。もういいでしょダインズ、世界は恐怖してるよ。君を苦しめた人は死んだんだよ。それでいいじゃないか」
僕の言葉にダインズは俯く。肩を震わせて泣いていると思った僕は斬撃を放つのをやめた。
「何を言うのかと思ったらそんな戯言を、私を苦しめた人は死んでなどいません。今も私達を見下して見ているのですよ」
ダインズは空を見上げた。ダインズの言っている人はアステラ様もシャイン様の事なのはすぐに分かった。
「二人は関係ないよ」
「関係ないわけがないでしょ、神なのですよ。私を助ける事などどうさもない事です」
「神様だって全能じゃないんだ。見落とす事だってあるんだよ。加護だって全員にできないから仕方なく弱い人達を優先的に守ってくれているんだよ」
「そんな言葉私は信じません。私が神ならばどんな不幸も退けて見せます。私のような人を作らせません!」
「ダインズ、君じゃあ無理だよ。この世界を壊そうとしている君にはそれは無理だよ」
「壊すのではないんです。作り替えるんですよ。この世界のすべてを一度壊してそのマナを使って私が作り替えるのです、神となって!」
この世界、ニーブガウスを壊すとそのすべての経験値をダインズは受け取る。その経験値で得た力で神になろうとしてるのか。
「あなたも私のマナにするつもりでしたが今のままでは勝てる気がしませんね。という事で私は奥の手を発動して逃げさせていただきます」
「そんな事はさせないっていったでしょ」
「そうさせるしかないのですよ。大切な物を守るためにはね!!」
ダインズが水晶を真下へと放り投げた。海に落ちていく水晶は光だし爆発を起した。
「グルアアアアア!!!」
急に獣のような声が聞こえてきた、その方向を見るとボルケーノが猛々しく叫んでいる。そしてみるみるマナを増して熱を放出し始めた。
「何をしたんだ!」
「ジーニ様、あなたがまだ知らない事をお教えしましょう。加護なしとは神まで登れるもの。その一方、加護なしとは闇にも落ちれる物なのです。お分かりですか?」
「まさか、そんな。今の水晶で加護なしを魔人にしたって事?」
「正解です。世界には迫害され差別されてきた加護なしがわんさかいます。負の感情のエネルギーの元の多くは、加護なし達の物、エネルギーを逆流させることで魔人化を実現しました。そのすべてが力を得て戦闘欲によって動き出すのです。加護なしを多く持っている国になればなるほどその脅威は計り知れないでしょうね...くくく」
ダインズは不敵な笑顔を作り僕へと言い放った。
みんなが危ない、すぐに戻らなくっちゃ。
「みんな戻るよ!」
「何があったんですか?」
僕はサラさんとライとレイを抱えてアステリア経由でブラウディアへと向かう。アステリアの人達も加護なしが多いんだ。とても危ないかもしれない。
「ジャンヌはこっちに来てる?、すぐに引き返すようにいって。ジャンヌはシュミットに行ってくれるように言うんだ」
「バブ!」
レイはジーニの指示で念話を飛ばした。ジャンヌは聞き届けてシュミットへと向かう。
これにより加護なしによる魔人化が発生して色々な街で被害をだした。ジーニのしてきた加護なしを擁護する活動は大きく後退していく。
実質、僕はフェイクに負けたんだ。
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