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第六章 学園都市ブラウディア
第三十話 西地区
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「お~いジーニ、俺達はそろそろ帰るぞー」
お父様達はそろそろ自分達の街に戻らなくちゃいけないみたい。寂しいけど仕方ないよね。
「お兄ちゃん、みんなを送ったら戻って来ていい?」
「う~ん、ルインズガルの不安は全部取り除いたはずだから大丈夫だと思うけど。できればお父様とお母様を守っていてほしいな」
「「バブバブ!」」
「はは、ライとレイがやってくれるか?じゃあ大丈夫かな」
「いいの?やった~、ありがとうねライ、レイ」
ジャンヌは二人の頭を撫でる。ジャンヌはみんなを送った後すぐにブラウディアに戻ってくるだろう。
ジャンヌはみんなを乗せた馬車を浮かせてアステリアへと飛んでいった。
「一日もすればジャンヌは帰ってくるかな」
みんなを見送ると庭の門の前に見知った親子が。
「あれ?カルル君とそのお父さん?」
「ジーニ様!」
親子は教会で助けたカルル君親子だった。
「どうしたんですか?」
「実は助けてほしくて」
「ジーニ様お願いします」
親子は焦ってる。何があったんだろう。取りあえず外じゃ話しにくいだろうから屋敷に入ってもらった。
「それで、どうしたの?」
「はい、私はオルル、こっちは私の息子のカルルです。私達は西地区に住んでいるのですがカルルくらいの子供達が同じ毒に侵されているんです。普通の毒消し草では治らなくてそれで・・・」
「ジーニ様助けて・・」
「落ち着いてください、お茶をどうぞ」
ありがとうございますと言ってオルルさんとカルル君はお茶を一口口に入れて落ち着きを取り戻した。
どうしよう・・・西地区で大っぴらに神聖魔法を使ったりしたら教会がいい気しないよね。
「ジーニ様、その人達をここに呼んではどうですか?」
「ん、同時に西地区を調べて毒の原因を探ろ」
シリカさんとララさんの意見はとても有効そう。でも一人で行動させるのは怖いからナナとハチもララさんといってもらおう。
「ララさんお願いできる?」
「喜んで」
「それとカルル君はその毒であんなになっちゃったんだよね」
カルル君は頷いた。毒消し草が利かなくて更にあんな、死にそうにまでなっちゃう毒はあるのかな?
「ナナとハチはこの毒について何か意見はないかな?」
「・・・たぶんあれだよな」
「あれしかないわよ」
何か心当たりがあるのみたい。二人で耳打ちしあってる。
「はいはい。二人だけで話さない」
「すいません!」
「たぶん[蛇毒]という呪いだと思います」
「呪い?」
「呪術と言われる物なんですがそれを何かに込めたと思われます」
ローズさんが二人に促すと二人は焦りながらも心当たりを話した。ローズさんはどんな訓練をしてるのかな、凄く怯えてる。
でも二人のおかげで大体の見当がついたみたい。
西地区の人達は子供だけ呪いにかけられてる。これは子供にしかかからない呪いだと思われる。という事は、
「ふむ、確信は持てませんが教会の線が濃いですね」
「我々もそう思います。[鴉]も結構ダインズからの依頼を受けていたので・・その」
「なるほど、蛇毒って言うのも[鴉]の技なのかな?」
「特別難しいものではありません・・・その、教えればある程度魔法を使える者なら」
「・・・」
最悪な事に[鴉]の人達が提供した技術で教会がやっているのかもしれない。そして子供を抱えた親が教会に訪れて加護なしは治さずに加護を持っている人だけを助ける。加護を持っている親は信者になっていくか・・・。
「何とも世知辛い」
「だけどまだ予想の段階。しっかりと調べて治してあげよう」
「作戦まではこの事は内密に」
「何故です?知らせておいた方が行動が早くなるんじゃ?」
「すでに信者がいるかもしれないし、加護なしが神聖魔法を使えるなんてわかったらダインズが黙ってないと思うんだ。まあその時はダインズがなくなる時だけどね」
僕の言葉に親子は目をまん丸くして驚いてた。でもしっかりと僕の言いつけを守ってくれるみたい頷いてた。
情報収集に二日くらい欲しいってララさんとナナ、それにハチが言っていたので二日間は呪いを受けている人達に我慢してもらおうと思ったんだけど悲しんでる人はみたくないから魔道具を作ってみた。
この魔道具は聖属性の文字を六か所に書くことで呪いを抑制する力を付与してくれる、その付与の範囲は100メートルほどだけど西地区の半分は覆えるはず。
怪しまれないように服に付与してオルルさんとカルル君に街を歩き回ってもらう。幸いなことに危篤になっている人はいないみたいよかった。
お父様達はそろそろ自分達の街に戻らなくちゃいけないみたい。寂しいけど仕方ないよね。
「お兄ちゃん、みんなを送ったら戻って来ていい?」
「う~ん、ルインズガルの不安は全部取り除いたはずだから大丈夫だと思うけど。できればお父様とお母様を守っていてほしいな」
「「バブバブ!」」
「はは、ライとレイがやってくれるか?じゃあ大丈夫かな」
「いいの?やった~、ありがとうねライ、レイ」
ジャンヌは二人の頭を撫でる。ジャンヌはみんなを送った後すぐにブラウディアに戻ってくるだろう。
ジャンヌはみんなを乗せた馬車を浮かせてアステリアへと飛んでいった。
「一日もすればジャンヌは帰ってくるかな」
みんなを見送ると庭の門の前に見知った親子が。
「あれ?カルル君とそのお父さん?」
「ジーニ様!」
親子は教会で助けたカルル君親子だった。
「どうしたんですか?」
「実は助けてほしくて」
「ジーニ様お願いします」
親子は焦ってる。何があったんだろう。取りあえず外じゃ話しにくいだろうから屋敷に入ってもらった。
「それで、どうしたの?」
「はい、私はオルル、こっちは私の息子のカルルです。私達は西地区に住んでいるのですがカルルくらいの子供達が同じ毒に侵されているんです。普通の毒消し草では治らなくてそれで・・・」
「ジーニ様助けて・・」
「落ち着いてください、お茶をどうぞ」
ありがとうございますと言ってオルルさんとカルル君はお茶を一口口に入れて落ち着きを取り戻した。
どうしよう・・・西地区で大っぴらに神聖魔法を使ったりしたら教会がいい気しないよね。
「ジーニ様、その人達をここに呼んではどうですか?」
「ん、同時に西地区を調べて毒の原因を探ろ」
シリカさんとララさんの意見はとても有効そう。でも一人で行動させるのは怖いからナナとハチもララさんといってもらおう。
「ララさんお願いできる?」
「喜んで」
「それとカルル君はその毒であんなになっちゃったんだよね」
カルル君は頷いた。毒消し草が利かなくて更にあんな、死にそうにまでなっちゃう毒はあるのかな?
「ナナとハチはこの毒について何か意見はないかな?」
「・・・たぶんあれだよな」
「あれしかないわよ」
何か心当たりがあるのみたい。二人で耳打ちしあってる。
「はいはい。二人だけで話さない」
「すいません!」
「たぶん[蛇毒]という呪いだと思います」
「呪い?」
「呪術と言われる物なんですがそれを何かに込めたと思われます」
ローズさんが二人に促すと二人は焦りながらも心当たりを話した。ローズさんはどんな訓練をしてるのかな、凄く怯えてる。
でも二人のおかげで大体の見当がついたみたい。
西地区の人達は子供だけ呪いにかけられてる。これは子供にしかかからない呪いだと思われる。という事は、
「ふむ、確信は持てませんが教会の線が濃いですね」
「我々もそう思います。[鴉]も結構ダインズからの依頼を受けていたので・・その」
「なるほど、蛇毒って言うのも[鴉]の技なのかな?」
「特別難しいものではありません・・・その、教えればある程度魔法を使える者なら」
「・・・」
最悪な事に[鴉]の人達が提供した技術で教会がやっているのかもしれない。そして子供を抱えた親が教会に訪れて加護なしは治さずに加護を持っている人だけを助ける。加護を持っている親は信者になっていくか・・・。
「何とも世知辛い」
「だけどまだ予想の段階。しっかりと調べて治してあげよう」
「作戦まではこの事は内密に」
「何故です?知らせておいた方が行動が早くなるんじゃ?」
「すでに信者がいるかもしれないし、加護なしが神聖魔法を使えるなんてわかったらダインズが黙ってないと思うんだ。まあその時はダインズがなくなる時だけどね」
僕の言葉に親子は目をまん丸くして驚いてた。でもしっかりと僕の言いつけを守ってくれるみたい頷いてた。
情報収集に二日くらい欲しいってララさんとナナ、それにハチが言っていたので二日間は呪いを受けている人達に我慢してもらおうと思ったんだけど悲しんでる人はみたくないから魔道具を作ってみた。
この魔道具は聖属性の文字を六か所に書くことで呪いを抑制する力を付与してくれる、その付与の範囲は100メートルほどだけど西地区の半分は覆えるはず。
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