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第六章 学園都市ブラウディア
第二十六話 桃花会の仕事
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「ジーニはいるかしら?」
「エアリアさん?」
僕の教室にエアリアさんがやってきた。教室内は騒然、まるでアイドルでもやってきたかのような歓声が教室内を支配した。
「ちょっといいかしら?」
「はい、大丈夫ですけど」
僕とフローラちゃんはエアリアさんの後ろをついて行く。前回エンカ君に連れて行かれた部屋に着くとエアリアさんは深く椅子に座った。
「ちょっと小耳にはさんだのだけど、南の魔の森[ナイトフォレスト]から魔物の群れが来ているそうなの」
「え?」
僕とフローラちゃんは共に見合ってからエアリアさんの話を聞いていく。
「私達、桃花会は街の人達には内緒で学園都市ブラウディアを守っている組織なの。学園内の仕事もあるのだけどこれが一番の仕事ね」
何だか特撮ヒーローみたい。何だかドキドキしてきた。
「それで今日は僕らの出番何ですか?」
「ふふ、嬉しそうね。実の所あなた達の強さに桃花会の中からも指摘があったのよ。エンカ君もその時は擁護してくれたのだけどね」
エンカ君が僕らを庇ってくれたって聞いて僕は何だか胸が熱くなった。昨日の敵は今日の友なんだね。
「それで今回の群れはジーニにやってもらおうと思って声をかけたのだけど出来るかしら?」
「任せてください」
「じゃあ、お願いね」
エアリアさんから手紙を受け取ると僕は部屋から出ていこうとしたんだけどフローラちゃんに服を掴まれて振り返った
「ジーニちゃん、私も行っていい?」
「エアリアさん、いいですか?」
「いいわよ。でも気をつけてね。ナイトフォレストの魔物にはAランク以上の魔物も報告されているから」
Aランク以上って事はまた魔石が手に入るかもしれない。やったね。
「じゃあエアリアさん行ってきます」
「先生にこの事はいっておくから心配しないでね」
「「は~い」」
次の授業はビシャス先生だったから大丈夫だろうけどね。どうせまたどうしようもないポーションを飲まされるだけだろうし。
まあケモ耳ポーションは大変すばらしい発明でした。
魔の森ナイトフォレストは学園都市ブラウディアから歩きで3日という距離に位置している。ここは学園都市ブラウディアから1日の距離にある砦[チェインロック]
「隊長!!偵察から帰還した兵の情報では数は3千、魔物の種類はナイトフォレストに多く出現するナイトトレントが多くしめているようです。中にはエルダートレントと思わしき影を目撃したようです」
「よし、相手はトレント何だな。では炎魔法が弱点になる。この砦が最後の砦だと思え!」
「「「「「応」」」」」
砦の兵士達の号令に砦は揺れた。
砦の兵士はせいぜい3百といったところだろう。とても守り切れない。
桃花会は前回のこのスタンピードに参加したが砦は崩壊そして桃花会のメンバーにも負傷者を出してしまっている。それだけ恐ろしい出来事なのだ。
しかし今回はジーニとフローラがいる。
「あれは!」
チェインロック砦の隊長が空飛ぶ物体に向かって指さした。それは紛れもなくジーニとフローラであった。
「凄い!ブラウディアから飛んできたのか!何という魔力の持ち主」
砦のすれすれを飛んでジーニは魔物の群れがいるであろう方角へと飛んでいく。砦はジーニ達が発生させた風にどよめきが立ち唖然としていた。その風はまるで新幹線の通過駅のような突風であった。
「そろそろかな~?」
僕とフローラちゃんだいぶ飛んできたはずと辺りを見回す。砦まで一日の距離で更に倍近くきたから見えてきてもおかしくないんだけど。
「ジーニちゃん、あっち~」
フローラちゃんが指さす方向には森が見えたその森がそのまま移動しているように見える。
「あれはトレントって奴かな?。よく見ると大きな木もいるね」
ジーニ達はトレント達を捉えた。トレントの大群を指揮しているのはどんな魔物なのかジーニは興味津々だ。
「あんなにいっぱいの魔物を指揮するんだから言葉も話せるかな。オークキングの件もあるから会ってみたいんだけど」
「ジーニちゃんの悪い癖だね~。嫌いじゃないけどよくわからない」
僕の考えにフローラちゃんは首を傾げてる。
だけど出来れば魔物さん達とも仲良くしたいんだよね。
「取りあえず近寄ってあの大きな木に話しかけてみようかな」
ジーニは移動していくトレント達に空から近寄っていく。
「「「「「[ウッドショット]」」」」」
ジーニを視界に入れたトレント達は木の弾を撃ちだす魔法を唱えて迎撃している、しかしジーニにとってその攻撃は幾百と放たれてもダメージにはならなかった。
「何だか機械みたいな反応。これは話せる魔物はいないかもね」
「やっちゃう?」
フローラちゃんは時々やんちゃになる。それは魔人化をしてしまった影響かもしれない。
「もうちょっと様子見ようか。フローラちゃんは待ってて」
僕の言葉にフローラちゃんは頬を膨らませて不満顔。でも魔物だからってすぐに倒しちゃうのもオークキングにも悪いしな~。
ジーニはトレントの大群の中央に降り立った。トレント達は進軍を止めて距離を取り、木の弾を撃ち出している。
「ちょっと弾を当てるのやめてくれるかな。話が分かる人はいる?。」
僕の言葉はトレント達に届かない、いつまでも木の弾を撃ってくるトレント達はMPが切れていき端から枯れていく。
「ちょっとどういう事?」
ただ魔法を撃つだけで枯れていく彼らを見て僕は悲しくなっていく。
「何でそんなことになっても魔法を撃ち続けるの。何で!」
僕は魔力を解放させた。マナの塊が僕とトレント達を包み込む。この中では僕以外の魔法は禁止。
トレント達はギシギシといいながら体を動かそうとしているけど僕のマナで停止させる。
「さあ、一番強そうなのを探そう」
フローラちゃんにも降りてきてもらう。僕の[マナフィールド]では許した相手だけが自由に動けます。
ジーニの[マナフィールド]はトレントの大群を飲み込み進軍を止めている。中にはエルダートレントと言われる大樹もいるのだがその体は一ミリも動けないでいた。
エルダートレントは戸惑っていた。
「な~んだというのだ...このマナは何だ。儂はただ人間共を許せんだけなのに」
エルダートレントは人間への復讐心のみで進軍していた。彼は過去に木々を傷つけていた人間達に復讐する為エルダートレントまで上りつめた。人間への復讐のみでのし上がったのを考えると凄い復讐心だ。
「一番大きなトレントさん。こんにちは。僕はアステリア・ジーニだよ」
小さなそれは小さな人間の子供がエルダートレントに挨拶を交わした。
「エアリアさん?」
僕の教室にエアリアさんがやってきた。教室内は騒然、まるでアイドルでもやってきたかのような歓声が教室内を支配した。
「ちょっといいかしら?」
「はい、大丈夫ですけど」
僕とフローラちゃんはエアリアさんの後ろをついて行く。前回エンカ君に連れて行かれた部屋に着くとエアリアさんは深く椅子に座った。
「ちょっと小耳にはさんだのだけど、南の魔の森[ナイトフォレスト]から魔物の群れが来ているそうなの」
「え?」
僕とフローラちゃんは共に見合ってからエアリアさんの話を聞いていく。
「私達、桃花会は街の人達には内緒で学園都市ブラウディアを守っている組織なの。学園内の仕事もあるのだけどこれが一番の仕事ね」
何だか特撮ヒーローみたい。何だかドキドキしてきた。
「それで今日は僕らの出番何ですか?」
「ふふ、嬉しそうね。実の所あなた達の強さに桃花会の中からも指摘があったのよ。エンカ君もその時は擁護してくれたのだけどね」
エンカ君が僕らを庇ってくれたって聞いて僕は何だか胸が熱くなった。昨日の敵は今日の友なんだね。
「それで今回の群れはジーニにやってもらおうと思って声をかけたのだけど出来るかしら?」
「任せてください」
「じゃあ、お願いね」
エアリアさんから手紙を受け取ると僕は部屋から出ていこうとしたんだけどフローラちゃんに服を掴まれて振り返った
「ジーニちゃん、私も行っていい?」
「エアリアさん、いいですか?」
「いいわよ。でも気をつけてね。ナイトフォレストの魔物にはAランク以上の魔物も報告されているから」
Aランク以上って事はまた魔石が手に入るかもしれない。やったね。
「じゃあエアリアさん行ってきます」
「先生にこの事はいっておくから心配しないでね」
「「は~い」」
次の授業はビシャス先生だったから大丈夫だろうけどね。どうせまたどうしようもないポーションを飲まされるだけだろうし。
まあケモ耳ポーションは大変すばらしい発明でした。
魔の森ナイトフォレストは学園都市ブラウディアから歩きで3日という距離に位置している。ここは学園都市ブラウディアから1日の距離にある砦[チェインロック]
「隊長!!偵察から帰還した兵の情報では数は3千、魔物の種類はナイトフォレストに多く出現するナイトトレントが多くしめているようです。中にはエルダートレントと思わしき影を目撃したようです」
「よし、相手はトレント何だな。では炎魔法が弱点になる。この砦が最後の砦だと思え!」
「「「「「応」」」」」
砦の兵士達の号令に砦は揺れた。
砦の兵士はせいぜい3百といったところだろう。とても守り切れない。
桃花会は前回のこのスタンピードに参加したが砦は崩壊そして桃花会のメンバーにも負傷者を出してしまっている。それだけ恐ろしい出来事なのだ。
しかし今回はジーニとフローラがいる。
「あれは!」
チェインロック砦の隊長が空飛ぶ物体に向かって指さした。それは紛れもなくジーニとフローラであった。
「凄い!ブラウディアから飛んできたのか!何という魔力の持ち主」
砦のすれすれを飛んでジーニは魔物の群れがいるであろう方角へと飛んでいく。砦はジーニ達が発生させた風にどよめきが立ち唖然としていた。その風はまるで新幹線の通過駅のような突風であった。
「そろそろかな~?」
僕とフローラちゃんだいぶ飛んできたはずと辺りを見回す。砦まで一日の距離で更に倍近くきたから見えてきてもおかしくないんだけど。
「ジーニちゃん、あっち~」
フローラちゃんが指さす方向には森が見えたその森がそのまま移動しているように見える。
「あれはトレントって奴かな?。よく見ると大きな木もいるね」
ジーニ達はトレント達を捉えた。トレントの大群を指揮しているのはどんな魔物なのかジーニは興味津々だ。
「あんなにいっぱいの魔物を指揮するんだから言葉も話せるかな。オークキングの件もあるから会ってみたいんだけど」
「ジーニちゃんの悪い癖だね~。嫌いじゃないけどよくわからない」
僕の考えにフローラちゃんは首を傾げてる。
だけど出来れば魔物さん達とも仲良くしたいんだよね。
「取りあえず近寄ってあの大きな木に話しかけてみようかな」
ジーニは移動していくトレント達に空から近寄っていく。
「「「「「[ウッドショット]」」」」」
ジーニを視界に入れたトレント達は木の弾を撃ちだす魔法を唱えて迎撃している、しかしジーニにとってその攻撃は幾百と放たれてもダメージにはならなかった。
「何だか機械みたいな反応。これは話せる魔物はいないかもね」
「やっちゃう?」
フローラちゃんは時々やんちゃになる。それは魔人化をしてしまった影響かもしれない。
「もうちょっと様子見ようか。フローラちゃんは待ってて」
僕の言葉にフローラちゃんは頬を膨らませて不満顔。でも魔物だからってすぐに倒しちゃうのもオークキングにも悪いしな~。
ジーニはトレントの大群の中央に降り立った。トレント達は進軍を止めて距離を取り、木の弾を撃ち出している。
「ちょっと弾を当てるのやめてくれるかな。話が分かる人はいる?。」
僕の言葉はトレント達に届かない、いつまでも木の弾を撃ってくるトレント達はMPが切れていき端から枯れていく。
「ちょっとどういう事?」
ただ魔法を撃つだけで枯れていく彼らを見て僕は悲しくなっていく。
「何でそんなことになっても魔法を撃ち続けるの。何で!」
僕は魔力を解放させた。マナの塊が僕とトレント達を包み込む。この中では僕以外の魔法は禁止。
トレント達はギシギシといいながら体を動かそうとしているけど僕のマナで停止させる。
「さあ、一番強そうなのを探そう」
フローラちゃんにも降りてきてもらう。僕の[マナフィールド]では許した相手だけが自由に動けます。
ジーニの[マナフィールド]はトレントの大群を飲み込み進軍を止めている。中にはエルダートレントと言われる大樹もいるのだがその体は一ミリも動けないでいた。
エルダートレントは戸惑っていた。
「な~んだというのだ...このマナは何だ。儂はただ人間共を許せんだけなのに」
エルダートレントは人間への復讐心のみで進軍していた。彼は過去に木々を傷つけていた人間達に復讐する為エルダートレントまで上りつめた。人間への復讐のみでのし上がったのを考えると凄い復讐心だ。
「一番大きなトレントさん。こんにちは。僕はアステリア・ジーニだよ」
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