101 / 252
第四章 ルインズガル大陸
第三十九話 アルサレム①
しおりを挟む
ツヴァイ達が街に到着すると門にいた兵士達が驚き戸惑っていた。それもそのはずだ馬車が宙を舞ってくるのだから。
ツヴァイはジャンヌに近くに止めてくれといったのだがジャンヌは気にせずに街の中央へと向かってしまったのだ。
門にいた兵士達は急いで駆けつけてきたがそこには自分達の上司であるクァンタムやツヴァイと言う有名人がいたために安心して話しかけてきた。
「クァンタム隊長、それにツヴァイ様...どうされたんですか?」
「驚かせてすまない。アステリアの王、ツヴァイ様を迎えに行ったのだが凄い魔道具があると言って帰りに乗ってきたのだ」
予めジャンヌの事は公表しないようにと話し合っていたので馬車は魔道具だということにしている。
「ああ、そうだったんですね」
「君も知っているだろ。この街の状況をそれを終結させるために来ていただいたんだ」
兵士は頷く。みな異変には気づいていたのだが王が動かないために何もできないでいた。クァンタム達が動いている事をしりホッと胸を撫でおろしているようだ。
「出来るだけ王城には内密にしておきたい」
「って言ってもあんな派手に現れたのでは無理ですよ」
「そこを何とか皆に言い聞かせてくれ。頼む」
クァンタムは頭を下げてお願いをしている。兵士達は困りながらもクァンタムのお願いを何とか遂行していく。
アルサレムの兵士達は皆住民達にそれなりに好かれているので大丈夫だろう。王城には情報はいかずにすむはずだ。
そしてツヴァイ達はアステリア邸へと向かうのだった。
荷物を一通り屋敷にいれていく、そしてその時異変が起きる。
「こんな所に鎧なんてあったか?」
アステリア邸にツヴァイの知らない物が数多く置いてあるのだ。それに気付きツヴァイはそれへと手を伸ばす。
そして、
「うっ、やはり敵か!」
鎧が動き出しツヴァイを切りつけた。油断していたのもあるがツヴァイは迂闊にも傷をつけられてしまった。
「敵だ。構えろ」
「「「「はい!」」」」
ツヴァイ邸の中からも無数の鎧が現れる。皆ロングソードを振り切りつけてくる。
「剣筋は中々だが体がなっていないな!」
ツヴァイは剣を剣で受けて蹴りを放つ。鎧は衝撃でよろけ壁にぶち当たると兜と胴体が離れた。
「な!、こいつらなんかおかしいと思ったら魔物だぞ!リビングアーマーとか言う奴か?」
ツヴァイの言葉に皆反応して鎧達の体へと打撃を繰り出し壁へとブチ当てる。鎧達は皆兜が取れて立ち上がりこちらを見据えるが中身などなかった。
鎧はツヴァイの言った通りリビングアーマーであった。魔物のランク的にはCやDの類いである。鎧自身の性能も強さに変わるのだがこの魔物達はD以下の鎧なのだろう簡単に制圧していった。
「よし、これで最後だ!」
「結構やわかったですね」
「私達が帰ってきた事は悟られたね」
「ああ、そうだな」
ツヴァイ達は警戒しながらも屋敷に籠る事になった。
「アーマーの持ってた剣は結構使えそうだな」
「そうね。私はこっちの短剣タイプ貰おうかな」
「じゃあ俺は大剣タイプもーらおっと」
キーファ、フッティア、マリーはそれぞれリビングアーマーが持っていた剣をてにもつ。しかしその時、
「うわ!こいつも魔物か!」
キーファが手に持った大剣の柄がキーファに噛みついてきた。それを皮切りにマリーの持った短剣やフッティアが持った戦斧タイプなども目を覚ましてその場にいたツヴァイ達を襲い始めた。
「チィ!、ついて早々2連戦か!」
リビングウェポンと言われるこの魔物達も元の武器の強さでランクが変わる魔物だ。今回のこいつらはB~Dランク、フッティアの持っていた戦斧がBランクだと思われる。とても強敵だ。
「みんな、早めに加勢に来てくれ。私の武器じゃこいつには勝てない」
フッティアの持っていた元々の武器も相当な物だった。ワンジとニーナで作った武器だったのだ。しかしそれを上回るリビングウェポンの為武器が見る間に欠けていく。
「分かってるんですけどこっちも中々」
「ちょっとやばい...」
キーファは間合いの長い大剣が相手、更にキーファは獣や人以外との戦闘は経験不足である。体を持っていない魔物との戦闘などどうすればいいのかわからないのだった。
そしてマリーは遠距離系の強者である。近接でしつこくやられるとあまり力を発揮できないでいる。
「「ハイパワーブレイド」こちらは終わった加勢する」
クァンタムが上段の強烈な剣技でリビングウェポンを3匹倒してフッティアへと加勢に向かう。更に残りの二人にもツヴァイが加勢に入り事なきを得た。
「ハァハァ、助かりました」
「お前達まだまだだな。帰ったら訓練のやり直しだ」
「面目ない。護衛として来てこれでは...」
ツヴァイ達は敵がいなくなったことに安堵して荷物をとりに外に出ると屋敷の庭が凄い事になっていた。
「何だこれは....ハウンドドックか....」
「確かCランクの魔物ですね」
「これ全部ジャンヌ様が?」
「キャッキャ」
屋敷の庭で二階ほどの高さに浮かぶジャンヌは手を叩いて笑っている。どうやらツヴァイ達が生死をかけていた時、新手のハウンドドックが来ていたようだ。ジャンヌの巨人達は凄まじい速さでハウンドドック達を蹴散らしていった。軽く数えて20は居る、何とも末恐ろしい子供だろうか。
ツヴァイはため息を吐いた。
「ジーニもそうだがジャンヌもでたらめだな。ジャンヌに王城に行ってもらうか?」
「ツヴァイ様それは...」
「冗談だよ冗談...ハッハッハッハ....」
「目が笑ってないですけど...」
ツヴァイは再度ため息を吐く。自分よりもはるかに強そうな子供が二人もできてしまったのだ。そりゃあ、ため息もでますよね...。
ツヴァイはジャンヌに近くに止めてくれといったのだがジャンヌは気にせずに街の中央へと向かってしまったのだ。
門にいた兵士達は急いで駆けつけてきたがそこには自分達の上司であるクァンタムやツヴァイと言う有名人がいたために安心して話しかけてきた。
「クァンタム隊長、それにツヴァイ様...どうされたんですか?」
「驚かせてすまない。アステリアの王、ツヴァイ様を迎えに行ったのだが凄い魔道具があると言って帰りに乗ってきたのだ」
予めジャンヌの事は公表しないようにと話し合っていたので馬車は魔道具だということにしている。
「ああ、そうだったんですね」
「君も知っているだろ。この街の状況をそれを終結させるために来ていただいたんだ」
兵士は頷く。みな異変には気づいていたのだが王が動かないために何もできないでいた。クァンタム達が動いている事をしりホッと胸を撫でおろしているようだ。
「出来るだけ王城には内密にしておきたい」
「って言ってもあんな派手に現れたのでは無理ですよ」
「そこを何とか皆に言い聞かせてくれ。頼む」
クァンタムは頭を下げてお願いをしている。兵士達は困りながらもクァンタムのお願いを何とか遂行していく。
アルサレムの兵士達は皆住民達にそれなりに好かれているので大丈夫だろう。王城には情報はいかずにすむはずだ。
そしてツヴァイ達はアステリア邸へと向かうのだった。
荷物を一通り屋敷にいれていく、そしてその時異変が起きる。
「こんな所に鎧なんてあったか?」
アステリア邸にツヴァイの知らない物が数多く置いてあるのだ。それに気付きツヴァイはそれへと手を伸ばす。
そして、
「うっ、やはり敵か!」
鎧が動き出しツヴァイを切りつけた。油断していたのもあるがツヴァイは迂闊にも傷をつけられてしまった。
「敵だ。構えろ」
「「「「はい!」」」」
ツヴァイ邸の中からも無数の鎧が現れる。皆ロングソードを振り切りつけてくる。
「剣筋は中々だが体がなっていないな!」
ツヴァイは剣を剣で受けて蹴りを放つ。鎧は衝撃でよろけ壁にぶち当たると兜と胴体が離れた。
「な!、こいつらなんかおかしいと思ったら魔物だぞ!リビングアーマーとか言う奴か?」
ツヴァイの言葉に皆反応して鎧達の体へと打撃を繰り出し壁へとブチ当てる。鎧達は皆兜が取れて立ち上がりこちらを見据えるが中身などなかった。
鎧はツヴァイの言った通りリビングアーマーであった。魔物のランク的にはCやDの類いである。鎧自身の性能も強さに変わるのだがこの魔物達はD以下の鎧なのだろう簡単に制圧していった。
「よし、これで最後だ!」
「結構やわかったですね」
「私達が帰ってきた事は悟られたね」
「ああ、そうだな」
ツヴァイ達は警戒しながらも屋敷に籠る事になった。
「アーマーの持ってた剣は結構使えそうだな」
「そうね。私はこっちの短剣タイプ貰おうかな」
「じゃあ俺は大剣タイプもーらおっと」
キーファ、フッティア、マリーはそれぞれリビングアーマーが持っていた剣をてにもつ。しかしその時、
「うわ!こいつも魔物か!」
キーファが手に持った大剣の柄がキーファに噛みついてきた。それを皮切りにマリーの持った短剣やフッティアが持った戦斧タイプなども目を覚ましてその場にいたツヴァイ達を襲い始めた。
「チィ!、ついて早々2連戦か!」
リビングウェポンと言われるこの魔物達も元の武器の強さでランクが変わる魔物だ。今回のこいつらはB~Dランク、フッティアの持っていた戦斧がBランクだと思われる。とても強敵だ。
「みんな、早めに加勢に来てくれ。私の武器じゃこいつには勝てない」
フッティアの持っていた元々の武器も相当な物だった。ワンジとニーナで作った武器だったのだ。しかしそれを上回るリビングウェポンの為武器が見る間に欠けていく。
「分かってるんですけどこっちも中々」
「ちょっとやばい...」
キーファは間合いの長い大剣が相手、更にキーファは獣や人以外との戦闘は経験不足である。体を持っていない魔物との戦闘などどうすればいいのかわからないのだった。
そしてマリーは遠距離系の強者である。近接でしつこくやられるとあまり力を発揮できないでいる。
「「ハイパワーブレイド」こちらは終わった加勢する」
クァンタムが上段の強烈な剣技でリビングウェポンを3匹倒してフッティアへと加勢に向かう。更に残りの二人にもツヴァイが加勢に入り事なきを得た。
「ハァハァ、助かりました」
「お前達まだまだだな。帰ったら訓練のやり直しだ」
「面目ない。護衛として来てこれでは...」
ツヴァイ達は敵がいなくなったことに安堵して荷物をとりに外に出ると屋敷の庭が凄い事になっていた。
「何だこれは....ハウンドドックか....」
「確かCランクの魔物ですね」
「これ全部ジャンヌ様が?」
「キャッキャ」
屋敷の庭で二階ほどの高さに浮かぶジャンヌは手を叩いて笑っている。どうやらツヴァイ達が生死をかけていた時、新手のハウンドドックが来ていたようだ。ジャンヌの巨人達は凄まじい速さでハウンドドック達を蹴散らしていった。軽く数えて20は居る、何とも末恐ろしい子供だろうか。
ツヴァイはため息を吐いた。
「ジーニもそうだがジャンヌもでたらめだな。ジャンヌに王城に行ってもらうか?」
「ツヴァイ様それは...」
「冗談だよ冗談...ハッハッハッハ....」
「目が笑ってないですけど...」
ツヴァイは再度ため息を吐く。自分よりもはるかに強そうな子供が二人もできてしまったのだ。そりゃあ、ため息もでますよね...。
1
お気に入りに追加
5,867
あなたにおすすめの小説
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
ラストダンジョンをクリアしたら異世界転移! バグもそのままのゲームの世界は僕に優しいようだ
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はランカ。
女の子と言われてしまう程可愛い少年。
アルステードオンラインというVRゲームにはまってラストダンジョンをクリア。
仲間たちはみんな現実世界に帰るけれど、僕は嫌いな現実には帰りたくなかった。
そんな時、アルステードオンラインの神、アルステードが僕の前に現れた
願っても叶わない異世界転移をすることになるとは思わなかったな~
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
病弱な僕は病院で息を引き取った
お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった
そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した
魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る
墓守の荷物持ち 遺体を回収したら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアレア・バリスタ
ポーターとしてパーティーメンバーと一緒にダンジョンに潜っていた
いつも通りの階層まで潜るといつもとは違う魔物とあってしまう
その魔物は僕らでは勝てない魔物、逃げるために必死に走った
だけど仲間に裏切られてしまった
生き残るのに必死なのはわかるけど、僕をおとりにするなんてひどい
そんな僕は何とか生き残ってあることに気づくこととなりました
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる