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第四章 ルインズガル大陸
第三十八話 周辺諸国の混乱
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アルサレムの混乱はシュミットまで及んでいた。アルサレムで湧いたゾンビやスライム達が周辺の村を襲っていたのだ。
アルサレムの領地の村から依頼が来たことで発覚した。ソフィアとソーアが僧兵と共に対処に当たっている。
「敵がヘる気配がないわね。魔力も薄くだけれどアルサレムの方向から途切れていないわ」
「そう....」
ソフィアは目を凝らしてアルサレムを見据える。そこにはかつてジーニがいた時よりも少し弱い魔力の円が描かれているがソフィアはそれを口には出さなかった。不安を表に出すと自分がその不安に負けるような気がしたのだ。
そして二人は僧兵と共に周辺の村々を警護していく。
ツヴァイの乗る馬車がアステリアとアルサレムの真ん中あたりに着いた時、ツヴァイは異変に気付く。
「魔物どころか、動物がいない?」
そうなのだ。何故かこの中間辺りからのアルサレムへの道には全くと言っていいほど動物達が見当たらないのだ。
ツヴァイをアルサレムに早く入れるために操作されている事も知らずにツヴァイを乗せた馬車はアルサレムへと進んでいく。
「なんか荷物が動いてませんか?」
「え?あ、ほんとだ」
半ばほどに来ている今やっと馬車の中の荷物がおかしい事に気が付いた。
「ダ~ア~!バ~ブ~?」
「うわ!、ジャンヌ様!」
「何!ジャンヌ?」
御者席にいたツヴァイはキーファ達の声で馬車内を覗く。交代交代で御者をしていたツヴァイ達。とても疲れているが慣れない回復魔法で馬を回復しながらアルサレムへと向かっていたのだ。しかしジャンヌがいる事に驚いて疲れをわすれる。
「なんでお前が....」
「あの時のおかしな音はジャンヌ様だったんだね」
「あ~、あのフッティアさんのおならですね」
「・・・・」
フッティアは二人の言葉に唖然とした様子。しかしなんでジャンヌが来たのかわからないみんなはジャンヌを見下ろす。
「ア~イ?」
「すまん、皆ここで休憩だ」
「あ、はい、わかりました」
「私もそろそろ限界であった。正直助かる」
ジャンヌのおかげで休憩にありつけた、皆は正直ほっとしている。一日ほどぶっ続けで走行していたのだ。疲れるのも当たり前である。
「ダブダブダブ!!」
「そんなにお腹空いていたのか?。まったく荷物に紛れて来るとはどっちに似たのやら」
「この位の赤ん坊って柔らかい物しかたたべれないんじゃ?。まあ現に食べているから良いけど」
「このままいくのは危険ですけど今から引き返すにはかなりの時間が」
「・・・・しょうがないこのままいくぞ。ジャンヌも相当強いとジーニも言っていたしな丁度いいかもしれん」
「わかりました。とりあえず今日一日は体を休めましょう」
ジャンヌは渡されたパンやら何やらを勢いよく食べていく、一歳にもなっていないくせによく食べる幼児である。
ツヴァイの発言はまたメリアに怒られるものとなるのだがこれはまた今度。
ツヴァイ一行は一日野宿を決め込むのだった。しかし正直このまま乗り込まなくてよかった。万全まではいかないまでも多少は回復できるだろう。
しかし次の日からは驚異的な速度でアルサレムへと行ける事となった。
「うわ!」
「うっぷ、気持ち悪い」
「この浮遊感はやばいわね」
「俺の子供達はなんでこんなに強いんだ...」
「何とも羨ましい....子供達だけで世界を手に入れられそうですな...」
ツヴァイ達がのる馬車が空高く舞い上がり高速でアルサレムへと向かっていく。馬は野に放っているが相当の重さであるはず。なのに軽々と持ち上げていく風の女神。
ジャンヌはパワーレベリングのおかげでジャンヌ自身のステータスと巨人達の能力が爆上げされている。そのおかげで風の女神だけで今の現状である。
馬車内では各々の感想を口に出す。そしてこの浮遊感にやられてフッティアは胃の内容物をぶちまけてしまうがそれを優しく介抱するキーファを更に好きになっていくのだった。
しかしクァンタムはとても物騒な事を言っている。ジャンヌやジーニにその気がないのは言うまでもないのである。
馬車が全速力で走って二日というこの距離をものの20分で到着してしまうジャンヌであった。
アルサレムの領地の村から依頼が来たことで発覚した。ソフィアとソーアが僧兵と共に対処に当たっている。
「敵がヘる気配がないわね。魔力も薄くだけれどアルサレムの方向から途切れていないわ」
「そう....」
ソフィアは目を凝らしてアルサレムを見据える。そこにはかつてジーニがいた時よりも少し弱い魔力の円が描かれているがソフィアはそれを口には出さなかった。不安を表に出すと自分がその不安に負けるような気がしたのだ。
そして二人は僧兵と共に周辺の村々を警護していく。
ツヴァイの乗る馬車がアステリアとアルサレムの真ん中あたりに着いた時、ツヴァイは異変に気付く。
「魔物どころか、動物がいない?」
そうなのだ。何故かこの中間辺りからのアルサレムへの道には全くと言っていいほど動物達が見当たらないのだ。
ツヴァイをアルサレムに早く入れるために操作されている事も知らずにツヴァイを乗せた馬車はアルサレムへと進んでいく。
「なんか荷物が動いてませんか?」
「え?あ、ほんとだ」
半ばほどに来ている今やっと馬車の中の荷物がおかしい事に気が付いた。
「ダ~ア~!バ~ブ~?」
「うわ!、ジャンヌ様!」
「何!ジャンヌ?」
御者席にいたツヴァイはキーファ達の声で馬車内を覗く。交代交代で御者をしていたツヴァイ達。とても疲れているが慣れない回復魔法で馬を回復しながらアルサレムへと向かっていたのだ。しかしジャンヌがいる事に驚いて疲れをわすれる。
「なんでお前が....」
「あの時のおかしな音はジャンヌ様だったんだね」
「あ~、あのフッティアさんのおならですね」
「・・・・」
フッティアは二人の言葉に唖然とした様子。しかしなんでジャンヌが来たのかわからないみんなはジャンヌを見下ろす。
「ア~イ?」
「すまん、皆ここで休憩だ」
「あ、はい、わかりました」
「私もそろそろ限界であった。正直助かる」
ジャンヌのおかげで休憩にありつけた、皆は正直ほっとしている。一日ほどぶっ続けで走行していたのだ。疲れるのも当たり前である。
「ダブダブダブ!!」
「そんなにお腹空いていたのか?。まったく荷物に紛れて来るとはどっちに似たのやら」
「この位の赤ん坊って柔らかい物しかたたべれないんじゃ?。まあ現に食べているから良いけど」
「このままいくのは危険ですけど今から引き返すにはかなりの時間が」
「・・・・しょうがないこのままいくぞ。ジャンヌも相当強いとジーニも言っていたしな丁度いいかもしれん」
「わかりました。とりあえず今日一日は体を休めましょう」
ジャンヌは渡されたパンやら何やらを勢いよく食べていく、一歳にもなっていないくせによく食べる幼児である。
ツヴァイの発言はまたメリアに怒られるものとなるのだがこれはまた今度。
ツヴァイ一行は一日野宿を決め込むのだった。しかし正直このまま乗り込まなくてよかった。万全まではいかないまでも多少は回復できるだろう。
しかし次の日からは驚異的な速度でアルサレムへと行ける事となった。
「うわ!」
「うっぷ、気持ち悪い」
「この浮遊感はやばいわね」
「俺の子供達はなんでこんなに強いんだ...」
「何とも羨ましい....子供達だけで世界を手に入れられそうですな...」
ツヴァイ達がのる馬車が空高く舞い上がり高速でアルサレムへと向かっていく。馬は野に放っているが相当の重さであるはず。なのに軽々と持ち上げていく風の女神。
ジャンヌはパワーレベリングのおかげでジャンヌ自身のステータスと巨人達の能力が爆上げされている。そのおかげで風の女神だけで今の現状である。
馬車内では各々の感想を口に出す。そしてこの浮遊感にやられてフッティアは胃の内容物をぶちまけてしまうがそれを優しく介抱するキーファを更に好きになっていくのだった。
しかしクァンタムはとても物騒な事を言っている。ジャンヌやジーニにその気がないのは言うまでもないのである。
馬車が全速力で走って二日というこの距離をものの20分で到着してしまうジャンヌであった。
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