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第四章 ルインズガル大陸
第二十一話 ギールとロクーデ
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天雷の剣を回収しに僕はアダマイオスを殺めた場所へと飛んできた。
だけど不思議なことにそこにはアダマイオスの遺体はなかった。みんなにも聞いたんだけど遺体は最初からなかったみたい。僕はそれを聞いていてもここに来るまでの道で吐きそうになってしまった。
僕の体は3歳なんだな。もちろん前世でも人の死体何て見たら僕は普通ではいられなかったと思うけど、やっぱり3歳で人の命を握る事はとても大きなことなんだよね。
今後もああいう人の命の重さを何とも思っていない人達を殺める事になると思うけど。
僕はその時、殺める事を躊躇しない。僕はシリカさん達を守るんだ。あの夢を現実にならないように僕は拳を握り決意する。
天雷の剣の前に降りたつ。そこには天雷の剣と血で汚れた地面があった。確かにここでアダマイオスの命を刈り取ったのがわかる。僕は胸の鼓動が大きくなるのを感じた。
天雷の剣がバチバチとなり僕を呼んでいる。
「遅くなったね」
天雷の剣を引き抜く。そして足早にそこを去る。
あまりそこには長くいたくなかった。ただそれだけ....。
次の日僕はふと思ったんだ、そういえばデシウスは何で戻ってきたのかな?って。僕は許可してないんだけど。
「デシウス~」
「抱いてよろしいんですか?」
デシウスは期待の眼差しで僕をみやる。フローラちゃんはブスっとしたんだけどそれはすぐに笑顔に変わる事になる。
「何でシュミットから帰ってきたの?」
「ええ!。それはジーニ様が大変な事になったと聞いて....居てもたってもいられなくなり....」
デシウスは話ながら少しずつションボリとうつむいていった。僕はため息をついてデシウスの頭を撫でる。
「心配してくれてありがとう。だけど僕は大丈夫だよ。それよりもシュミットの方が心配だよ」
「ああ、ジーニ様はなんと心の広い。ですが安心してください。シュミットはもう大丈夫ですよ」
そういってデシウスは僕を抱きしめて頬を僕の頬にこすりつける。
デシウスが言うにはベンジャミンは国民と一緒に畑を耕したり孤児院を手伝ったりと懸命に働いてきた。その事が国民の心をつかんだみたい。
更にデシウスの言葉もあってかベンジャミンはシュミットの人達に認められたようだ。これは多くの加護なしとしてスラムへと送られた子供達が生きていた事がおおきかった。誰一人死んでいなかった事に涙して喜んだベンジャミンは国民達の心を打ったらしいね。実際は本当に安心したんだと思うけどね。
シュミットは完全に新しい国に生まれ変わった。
僕は昔のベンジャミンを反面教師にしてこの国をいい国にしていくぞ~。っとその前にガイアって人とフローラちゃんを治してあげないと。
この日、一日僕はアステリアを見て回った。
商店もちゃんと全店開店してる。獣人達と一緒に切り盛りしている姿はやっぱりいいね。
その時ふと見たことある人を視線に捉えた。
「....ん?ギール?」
エルフを裏切ってデシウスを苦しめてた人だ。何でここにと思って見ていると何とロクーデと一緒に行動していた。
影から見ていると二人はそのまま僕の屋敷へと向かっていった。
「何故、ギールがここに!」
「あ?お前は、エルフか。同族を見るのはいつ以来だ?」
デシウスはギールのその態度に苛立ち剣を引き抜き今にも切り掛かりそうになってる。
「ははは、お前も俺を恨んでいる口か」
「何を他人事のように!!」
デシウスは父の形見の全身鎧を身に纏う。あの鎧は瞬間的に身に纏えるのかと感心しているとギールも全身鎧を身に纏った。装着!って言いたくなるほどの速度だな、たぶんアイテムバックの効果だと思う。
「恨みによる剣は周りが見えなくなるのだな。だが仕方ない、俺がやった事は確かに恨まれて当然の事だからな」
「では黙って討たれろ!」
デシウスの大剣をギールは受け流すように剣で受けた。地面に突き刺さるデシウスの大剣が街の石畳を破壊した。
その隙にギールは攻撃をしなかった。ギールの剣ならばそれは可能だったはずだけどどうしたんだろ?。
僕は二人の戦闘を少し離れた所から見て、ロクーデの動きがおかしいのが見て取れた。
キョロキョロと辺りを見回している。ギールと一緒にいるのだからギールの心配をするのが普通だと思うんだけどなんか違うみたい。
「さあ、いくらでも怒りをぶつけろ。俺はそれを受け止めてやる」
「何を偉そうに!。死んで言ったものに同じ事が言えるのか!」
街に二人の剣と剣の当たる音が響いていく。デシウスはみんなに認知されている、なのでみんなギールへと視線を落とした。それぞれギールへと睨みを効かせていく。
少し嫌な雰囲気に僕は頬を膨らませて憤る。だけどデシウスが気のすむまで我慢するよ。
これは過去の話なんだ、僕が入れる話じゃない。まあ前回は思いっきりギールをいじめちゃったけどね。テヘペロ。
「だからだよ。死んだものでは俺への恨みをぶつけられんだろ。だからこそ生きているお前のようなエルフにぶつけてほしいのだ。それにお前はあのデバイアの娘のようだしな」
「父さんを知っているのか」
「ああ、デバイアは俺と肩を並べてエルフィードを守った仲だからな」
「何!」
デシウスは知らなかったようで驚いている。
「懐かしいな、あいつは馬鹿正直にその鎧を着て最前線で戦っていたな。俺はその背を守ってよく戦ったものだ」
「では何故!」
「はは、俺はエルフを守ったのさ。この世界からな」
「何を訳の分からない事を!」
デシウス達は話しながら剣を交える。
だけど不思議なことにそこにはアダマイオスの遺体はなかった。みんなにも聞いたんだけど遺体は最初からなかったみたい。僕はそれを聞いていてもここに来るまでの道で吐きそうになってしまった。
僕の体は3歳なんだな。もちろん前世でも人の死体何て見たら僕は普通ではいられなかったと思うけど、やっぱり3歳で人の命を握る事はとても大きなことなんだよね。
今後もああいう人の命の重さを何とも思っていない人達を殺める事になると思うけど。
僕はその時、殺める事を躊躇しない。僕はシリカさん達を守るんだ。あの夢を現実にならないように僕は拳を握り決意する。
天雷の剣の前に降りたつ。そこには天雷の剣と血で汚れた地面があった。確かにここでアダマイオスの命を刈り取ったのがわかる。僕は胸の鼓動が大きくなるのを感じた。
天雷の剣がバチバチとなり僕を呼んでいる。
「遅くなったね」
天雷の剣を引き抜く。そして足早にそこを去る。
あまりそこには長くいたくなかった。ただそれだけ....。
次の日僕はふと思ったんだ、そういえばデシウスは何で戻ってきたのかな?って。僕は許可してないんだけど。
「デシウス~」
「抱いてよろしいんですか?」
デシウスは期待の眼差しで僕をみやる。フローラちゃんはブスっとしたんだけどそれはすぐに笑顔に変わる事になる。
「何でシュミットから帰ってきたの?」
「ええ!。それはジーニ様が大変な事になったと聞いて....居てもたってもいられなくなり....」
デシウスは話ながら少しずつションボリとうつむいていった。僕はため息をついてデシウスの頭を撫でる。
「心配してくれてありがとう。だけど僕は大丈夫だよ。それよりもシュミットの方が心配だよ」
「ああ、ジーニ様はなんと心の広い。ですが安心してください。シュミットはもう大丈夫ですよ」
そういってデシウスは僕を抱きしめて頬を僕の頬にこすりつける。
デシウスが言うにはベンジャミンは国民と一緒に畑を耕したり孤児院を手伝ったりと懸命に働いてきた。その事が国民の心をつかんだみたい。
更にデシウスの言葉もあってかベンジャミンはシュミットの人達に認められたようだ。これは多くの加護なしとしてスラムへと送られた子供達が生きていた事がおおきかった。誰一人死んでいなかった事に涙して喜んだベンジャミンは国民達の心を打ったらしいね。実際は本当に安心したんだと思うけどね。
シュミットは完全に新しい国に生まれ変わった。
僕は昔のベンジャミンを反面教師にしてこの国をいい国にしていくぞ~。っとその前にガイアって人とフローラちゃんを治してあげないと。
この日、一日僕はアステリアを見て回った。
商店もちゃんと全店開店してる。獣人達と一緒に切り盛りしている姿はやっぱりいいね。
その時ふと見たことある人を視線に捉えた。
「....ん?ギール?」
エルフを裏切ってデシウスを苦しめてた人だ。何でここにと思って見ていると何とロクーデと一緒に行動していた。
影から見ていると二人はそのまま僕の屋敷へと向かっていった。
「何故、ギールがここに!」
「あ?お前は、エルフか。同族を見るのはいつ以来だ?」
デシウスはギールのその態度に苛立ち剣を引き抜き今にも切り掛かりそうになってる。
「ははは、お前も俺を恨んでいる口か」
「何を他人事のように!!」
デシウスは父の形見の全身鎧を身に纏う。あの鎧は瞬間的に身に纏えるのかと感心しているとギールも全身鎧を身に纏った。装着!って言いたくなるほどの速度だな、たぶんアイテムバックの効果だと思う。
「恨みによる剣は周りが見えなくなるのだな。だが仕方ない、俺がやった事は確かに恨まれて当然の事だからな」
「では黙って討たれろ!」
デシウスの大剣をギールは受け流すように剣で受けた。地面に突き刺さるデシウスの大剣が街の石畳を破壊した。
その隙にギールは攻撃をしなかった。ギールの剣ならばそれは可能だったはずだけどどうしたんだろ?。
僕は二人の戦闘を少し離れた所から見て、ロクーデの動きがおかしいのが見て取れた。
キョロキョロと辺りを見回している。ギールと一緒にいるのだからギールの心配をするのが普通だと思うんだけどなんか違うみたい。
「さあ、いくらでも怒りをぶつけろ。俺はそれを受け止めてやる」
「何を偉そうに!。死んで言ったものに同じ事が言えるのか!」
街に二人の剣と剣の当たる音が響いていく。デシウスはみんなに認知されている、なのでみんなギールへと視線を落とした。それぞれギールへと睨みを効かせていく。
少し嫌な雰囲気に僕は頬を膨らませて憤る。だけどデシウスが気のすむまで我慢するよ。
これは過去の話なんだ、僕が入れる話じゃない。まあ前回は思いっきりギールをいじめちゃったけどね。テヘペロ。
「だからだよ。死んだものでは俺への恨みをぶつけられんだろ。だからこそ生きているお前のようなエルフにぶつけてほしいのだ。それにお前はあのデバイアの娘のようだしな」
「父さんを知っているのか」
「ああ、デバイアは俺と肩を並べてエルフィードを守った仲だからな」
「何!」
デシウスは知らなかったようで驚いている。
「懐かしいな、あいつは馬鹿正直にその鎧を着て最前線で戦っていたな。俺はその背を守ってよく戦ったものだ」
「では何故!」
「はは、俺はエルフを守ったのさ。この世界からな」
「何を訳の分からない事を!」
デシウス達は話しながら剣を交える。
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