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第四章 ルインズガル大陸
第二話 戦力確保しました
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「ジーニ様お客様です」
「え?僕に?、誰ですか?」
「ローズ様です」
セバスの答えに僕はドキッとした。あの日以来あっていないのでどんな顔であったらいいのかわからないのです。おどおどしているとウィーリーさんがローズの名に反応した。
「ローズ様!いいですね。使えますよ」
ウィーリーさんはよしよしと頷く。どうやらローズさんを看板娘とてし使おうと思っているようだ。確かにローズさんの知名度を使えば行けそうな気がするけどやってくれるかな?
「君の言う事ならばやってみてもいいが...」
二つ返事でいい返事が返ってきた。だけど条件があるみたい。
「そのなんだ....[薔薇]を雇ってはくれないか?」
「「ええ!?」」
僕らは驚いてその理由を聞く。なんとローズさん達[薔薇]はみんなで冒険者ギルドをやめたみたいだ。
ロクーデの件でギルドに不信感を抱いていて更にフッティアさんやマリーちゃん、ガルドさん達、幹部が全員予定もない所へと移動させられた事で嫌気がさしていたようだ。
最初に我慢の限界を迎えたのはフッティアさんだ。
「アステリアが襲われたって言うのに何で私はここにいるんだ!」
これはあのオークキングの事件の時である。フッティアさんはアルサレムへと帰還してシュミットへと指示を受けた時だった。
しかしシュミットのローズはこの時すでにジーニによって解放の光が見えていた時だ。
ガルドの代わりにフッティアさんはロクーデからローズを守る為だけに向かわされていた。フッティアさんはローズの為にシュミットへ行くのは構わなかったがガルドが戻された事で向かう事に苛立った。
本当ならばアステリアでキーファ達を守っていたはずなのだ。好きになった人を守れずに遠くで祈る事しかできないという現状を我慢できるほど強くはないフッティアさんであった。
そしてマリーちゃんも切れた。最初のロクーデ事件の際に戻されたマリーちゃんは何と曲芸のバイトをさせる為に戻されたのだ。
偉そうな貴族の前で自分の頭の上に乗せたリンゴに矢をブーメランのように戻して当てるという曲芸であった。
確かにマリーちゃんにしかできない技ではあるが何故私が貴族のおべっかに使われなくてはいけないのか。
ローズの貞操を守る為にいつも近くに居たいのにと歯ぎしりして我慢したのだった。だが最終的には我慢限界でフッティアと相談するに至る。
そしてガルドである。ガルドは何一つ不満を感じてはいなかった。だがガルドはとても感受性の高い優しい男だ。彼女達の不満を肌に感じて手を上げたのだ。
三人が一斉に手を上げたのは他でもないジーニによってローズの故郷の安全が守られるという事を知った事が大きかった。
もう冒険者ギルドの命令に従わなくていいのだ。これからは自由に冒険したりそれこそしたい事をしていればいいのだと、ローズの為に。
しかしローズは違う。[薔薇]を率いる者としてやはり皆の住まいや仕事の斡旋などをしていかなくてはいけない。それはリーダーの責務である。
ある程度ガルドがやってくれているがやはりリーダーとしてやれることをやらなくてはいけない。最低限、収入の安定と住まいの提供はクリアしなくてはと、ジーニのお願いに条件をだしたのだった。
「どうだろうか?」
「う~ん。[薔薇]を雇えるほどお金はまだないよ」
確かにアステリアは上り調子だよ。畑も順調で発育のいい物はもう二回ほど納品して収入になっているし。
鉱山の元盗賊達もイキイキと働いて毎日記録を更新するほど掘ってくれるし。
何でか盗賊さん達は働き者なんだよね。美味しい物食べさせているからかも。みんな泣きながら食べるんだもんあげてるこっちが嬉しくなっちゃうよね。
しかし半端な収入はない。冬に備えてお金を貯めないといけないからね。
「金はいいんだ。住まいは空いていないか?。それに見た所、魔法使いが不足しているように見えるが...」
流石ローズさん。戦力分析完璧だね。アステリアの人達はもちろん獣人の方々も気持ちいいくらい脳筋だよ。ウィーリーさんと一緒にきたエルサさんくらいしか魔法使いはいません。
そうそう、アスハさん達はこの街にいついてくれました。初めての冒険者です。ギルドはまだないけど指名依頼と言う形で雇っています。住まいも一軒家を拠点にしてもらっているのですごく喜んでたよ。
ちなみに彼ら4人は[ルーザシフト]って言うチーム名で動いているみたい。ルーザさんを基準に動く事からそんな名前がついたらしい。盾を構えるルーザさんの後ろにアスハ、ウスハさんが、ルーザさんの斜め後ろに構えて敵を迎え撃つ。そしてエルサさんは三人が時間を稼いだ所で中級の魔法を叩きこむとか言っていたっけ。
「どうだろうか?」
「まあ、俺達からしたら願ったりかなったりだが」
「いいの?」
ツヴァイお父様は頭を掻いて困惑しながらも喜んでいる様子。僕はローズさんの不利益にならないか心配している。流石にタダで雇ってしまうのは気が引ける。
「ふふ、私と君の中じゃないか。それに私の故郷も救ってくれているだろ?」
ローズさんは僕の鼻を指で押して話す。僕は豚っぱなになるとローズさんが吹きだして笑った。
「流石俺の息子だ」
何だか誇らしげなツヴァイお父様。
だけどこれで二つの課題が解決しそう。加護なしの地位向上とアステリアの戦力である。
ローズさんの[薔薇]という組織はとてもでかい。総勢2000人である。その為リーダーであるローズがみんなに一目置かれていたのだ。2000人と言えばアステリアの二倍以上である。まあそこはアステリアの人口が少なすぎたのだが出来立てなので仕方ない。
ローズさん達[薔薇]の人達には試作品の魔石のピアスを上げる予定である。そしてそれがかなった暁には僕の野望が何歩も進むだろう。
フフフフフ。
「君は時々おかしな顔をするな。可愛いからいいが」
わ~ローズさんに不敵な笑顔を見られちゃった。恥ずかしい。
でも可愛いって言われて嬉しいな。最近シリカさんにしか言われていなかったし...。
僕は頭を抑えて照れているとみんなに笑われちゃった。だって嬉しいんだものしょうがないよね。
「え?僕に?、誰ですか?」
「ローズ様です」
セバスの答えに僕はドキッとした。あの日以来あっていないのでどんな顔であったらいいのかわからないのです。おどおどしているとウィーリーさんがローズの名に反応した。
「ローズ様!いいですね。使えますよ」
ウィーリーさんはよしよしと頷く。どうやらローズさんを看板娘とてし使おうと思っているようだ。確かにローズさんの知名度を使えば行けそうな気がするけどやってくれるかな?
「君の言う事ならばやってみてもいいが...」
二つ返事でいい返事が返ってきた。だけど条件があるみたい。
「そのなんだ....[薔薇]を雇ってはくれないか?」
「「ええ!?」」
僕らは驚いてその理由を聞く。なんとローズさん達[薔薇]はみんなで冒険者ギルドをやめたみたいだ。
ロクーデの件でギルドに不信感を抱いていて更にフッティアさんやマリーちゃん、ガルドさん達、幹部が全員予定もない所へと移動させられた事で嫌気がさしていたようだ。
最初に我慢の限界を迎えたのはフッティアさんだ。
「アステリアが襲われたって言うのに何で私はここにいるんだ!」
これはあのオークキングの事件の時である。フッティアさんはアルサレムへと帰還してシュミットへと指示を受けた時だった。
しかしシュミットのローズはこの時すでにジーニによって解放の光が見えていた時だ。
ガルドの代わりにフッティアさんはロクーデからローズを守る為だけに向かわされていた。フッティアさんはローズの為にシュミットへ行くのは構わなかったがガルドが戻された事で向かう事に苛立った。
本当ならばアステリアでキーファ達を守っていたはずなのだ。好きになった人を守れずに遠くで祈る事しかできないという現状を我慢できるほど強くはないフッティアさんであった。
そしてマリーちゃんも切れた。最初のロクーデ事件の際に戻されたマリーちゃんは何と曲芸のバイトをさせる為に戻されたのだ。
偉そうな貴族の前で自分の頭の上に乗せたリンゴに矢をブーメランのように戻して当てるという曲芸であった。
確かにマリーちゃんにしかできない技ではあるが何故私が貴族のおべっかに使われなくてはいけないのか。
ローズの貞操を守る為にいつも近くに居たいのにと歯ぎしりして我慢したのだった。だが最終的には我慢限界でフッティアと相談するに至る。
そしてガルドである。ガルドは何一つ不満を感じてはいなかった。だがガルドはとても感受性の高い優しい男だ。彼女達の不満を肌に感じて手を上げたのだ。
三人が一斉に手を上げたのは他でもないジーニによってローズの故郷の安全が守られるという事を知った事が大きかった。
もう冒険者ギルドの命令に従わなくていいのだ。これからは自由に冒険したりそれこそしたい事をしていればいいのだと、ローズの為に。
しかしローズは違う。[薔薇]を率いる者としてやはり皆の住まいや仕事の斡旋などをしていかなくてはいけない。それはリーダーの責務である。
ある程度ガルドがやってくれているがやはりリーダーとしてやれることをやらなくてはいけない。最低限、収入の安定と住まいの提供はクリアしなくてはと、ジーニのお願いに条件をだしたのだった。
「どうだろうか?」
「う~ん。[薔薇]を雇えるほどお金はまだないよ」
確かにアステリアは上り調子だよ。畑も順調で発育のいい物はもう二回ほど納品して収入になっているし。
鉱山の元盗賊達もイキイキと働いて毎日記録を更新するほど掘ってくれるし。
何でか盗賊さん達は働き者なんだよね。美味しい物食べさせているからかも。みんな泣きながら食べるんだもんあげてるこっちが嬉しくなっちゃうよね。
しかし半端な収入はない。冬に備えてお金を貯めないといけないからね。
「金はいいんだ。住まいは空いていないか?。それに見た所、魔法使いが不足しているように見えるが...」
流石ローズさん。戦力分析完璧だね。アステリアの人達はもちろん獣人の方々も気持ちいいくらい脳筋だよ。ウィーリーさんと一緒にきたエルサさんくらいしか魔法使いはいません。
そうそう、アスハさん達はこの街にいついてくれました。初めての冒険者です。ギルドはまだないけど指名依頼と言う形で雇っています。住まいも一軒家を拠点にしてもらっているのですごく喜んでたよ。
ちなみに彼ら4人は[ルーザシフト]って言うチーム名で動いているみたい。ルーザさんを基準に動く事からそんな名前がついたらしい。盾を構えるルーザさんの後ろにアスハ、ウスハさんが、ルーザさんの斜め後ろに構えて敵を迎え撃つ。そしてエルサさんは三人が時間を稼いだ所で中級の魔法を叩きこむとか言っていたっけ。
「どうだろうか?」
「まあ、俺達からしたら願ったりかなったりだが」
「いいの?」
ツヴァイお父様は頭を掻いて困惑しながらも喜んでいる様子。僕はローズさんの不利益にならないか心配している。流石にタダで雇ってしまうのは気が引ける。
「ふふ、私と君の中じゃないか。それに私の故郷も救ってくれているだろ?」
ローズさんは僕の鼻を指で押して話す。僕は豚っぱなになるとローズさんが吹きだして笑った。
「流石俺の息子だ」
何だか誇らしげなツヴァイお父様。
だけどこれで二つの課題が解決しそう。加護なしの地位向上とアステリアの戦力である。
ローズさんの[薔薇]という組織はとてもでかい。総勢2000人である。その為リーダーであるローズがみんなに一目置かれていたのだ。2000人と言えばアステリアの二倍以上である。まあそこはアステリアの人口が少なすぎたのだが出来立てなので仕方ない。
ローズさん達[薔薇]の人達には試作品の魔石のピアスを上げる予定である。そしてそれがかなった暁には僕の野望が何歩も進むだろう。
フフフフフ。
「君は時々おかしな顔をするな。可愛いからいいが」
わ~ローズさんに不敵な笑顔を見られちゃった。恥ずかしい。
でも可愛いって言われて嬉しいな。最近シリカさんにしか言われていなかったし...。
僕は頭を抑えて照れているとみんなに笑われちゃった。だって嬉しいんだものしょうがないよね。
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