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第三章 建国
第二十五話 水車が来た①
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あのアステリア城壁戦から五日経ち、僕はシュミットにベンジャミンを迎えに行く。
ベンジャミンとフェリアさん、デシウスを連れて僕はアステリアへと飛んでいます。
ソフィアさんとソーアさんは流石にシュミットを留守にするのはよくないと言って残った。何かあった場合すぐに連絡するように言ったので大丈夫だろう。
「凄い!」
「気持ちいいわね~」
「流石はジーニ様」
三人はそれぞれ感想を述べて空を楽しんでいる。僕はそれに気をよくして少し上昇。
「おおお、どこまで上がるんだ」
「雲の上なんてお伽話でしか語られていないわよ」
「流石はジーニ様」
ベンジャミンとフェリアさんは感動をして頬を高揚させている。デシウスは流石はジーニ様と納得しているみたい。何だか恥ずかしい。
雲の上に上がると太陽がだけしかない晴天が広がる。どこまでも続く青い空が地平線で遮られるのが見える。
「あと少しでアステリアですよ~」
「もう!?」
「もっとこの空を楽しみたいわね」
「流石はジーニ様」
二人は残念そうにしているがデシウスは目を瞑って頷くのみ。デシウスってまさかして高所恐怖症かな?。
僕はデシウスの弱点を把握しておく為にデシウスの前へ。
「デシウス?」
「流石はジーニ様」
壊れたレコーダーのように同じ事を言って目を瞑るデシウス。やはりおかしい。
「目を開けてデシウス。そうじゃないと綺麗なデシウスの顔が台無しだよ」
「流石....!?」
デシウスは僕の言葉に反応して壊れたレコーダーを発動させようとしたが僕の言葉を理解した時、目を見開いた。
「ああ~~~、こわひ」
デシウスは僕と下を交互に見てすぐに僕へと抱き着いた。どうやら思った通り高所恐怖症のようで涙を流して怖がってる。
ふむ、いつも強気でいるデシウスがこうなると可愛いな。そう思って僕は抱きつかれたままアステリアへと降下していく。
ベンジャミンをアステリアに向かえてすぐにアドスバーンから水車が届いた。
やった~やっと水を引き入れられる~。と喜んでいたんだけど....。
「お~ジーニ~、会いたかったぞ!!」
「アウ?」
僕を見ると残像が残るほどの速度で僕に近づき抱き上げるおじさん。僕は首を傾げているとおじさんの横に控えていた女の人が腰に手をあてて呆れた様子でおじさんに話す。
「アドスバーン様..落ち着いてください。まずは自己紹介をするのが礼儀でしょ....」
「お~そうだったそうだった」
「アドスバーン!?様」
ツヴァイお父様がその名前に驚愕する。
僕を抱き上げていたアドスバーンは僕を降ろしてツヴァイお父様の前へとあるく。そして名乗りを上げた。
「私がアドスバーンだ。これからアステリアと仲良くしていくのだ。その、様と言うのはやめてくれ」
「え?あ?」
ツヴァイお父様は困惑してお姉さんとアドスバーンを交互に見て差し出された手を握ろうか戸惑っている。
「はっはっは、そう緊張するな。今までは敵同士であったがこれからは味方なのだ」
ガシッとアドスバーンが戸惑っていたツヴァイお父様の手を無理やり握って握手をかわした。ツヴァイお父様は困惑したままであった。
アドスバーンは握って一呼吸入れると手を離して僕をみやる。
「この子がジーニでいいのだな?さっきは興奮してしまって申し訳ないな」
「え?ええ、やっぱりジーニが目的だったんですね」
「そうよ。アドスバーン様はジーニ様が欲しいみたいなんです。ああ、私はジェイラよ」
横に控えていた女性はジェイラと名乗った。この人がベンジャミンを助けてくれた人かと僕は確認しているとジェイラが僕を見降ろしてクスリと笑った。
「ずっと見ていたけどやっぱり子供なのね。可愛らしいわ。いっそ今すぐにジーニ様をくれるのならば簡単なのだけど」
「そうせくな。....この国は今からスタートする。いや正確に言うと4か国会議からだな。それから国が安定してから話し合おう」
ジェイラの言葉にアドスバーンは笑い言葉を加えた。その笑いにツヴァイお父様は嫌そうな顔を向けていた。狙っていることに変わりはないのでそれが嫌なんだろうね。僕としてはそう思ってくれることが嬉しく思う。だって大事って事だもんね。
「我らの駐屯場所は北の位置だ。会議までは外で待っていよう」
「家はたくさんありますよ」
「いえ、さすがにまだ我らは信用されていないでしょう。戦争で死んだ者もいるのです。無用な争いは避けたいと思います」
ツヴァイお父様の言葉に手を出して否定したジェイラさん。確かにあまりいい印象は受けていないみたいでアステリアの人達から少しそういう視線を感じた。殺気ではないけどいやな視線だ。
流石に戦争したばかりの国にいい印象は受けないよね。
「では、ジーニ殿。依頼通りの水車だ」
さっきから気になっていたんだよ。アドスバーンが指さすその馬車。布で覆われたその馬車は3台。
アドスバーンはニヤッと笑い一台の布をはぎ取った。
ベンジャミンとフェリアさん、デシウスを連れて僕はアステリアへと飛んでいます。
ソフィアさんとソーアさんは流石にシュミットを留守にするのはよくないと言って残った。何かあった場合すぐに連絡するように言ったので大丈夫だろう。
「凄い!」
「気持ちいいわね~」
「流石はジーニ様」
三人はそれぞれ感想を述べて空を楽しんでいる。僕はそれに気をよくして少し上昇。
「おおお、どこまで上がるんだ」
「雲の上なんてお伽話でしか語られていないわよ」
「流石はジーニ様」
ベンジャミンとフェリアさんは感動をして頬を高揚させている。デシウスは流石はジーニ様と納得しているみたい。何だか恥ずかしい。
雲の上に上がると太陽がだけしかない晴天が広がる。どこまでも続く青い空が地平線で遮られるのが見える。
「あと少しでアステリアですよ~」
「もう!?」
「もっとこの空を楽しみたいわね」
「流石はジーニ様」
二人は残念そうにしているがデシウスは目を瞑って頷くのみ。デシウスってまさかして高所恐怖症かな?。
僕はデシウスの弱点を把握しておく為にデシウスの前へ。
「デシウス?」
「流石はジーニ様」
壊れたレコーダーのように同じ事を言って目を瞑るデシウス。やはりおかしい。
「目を開けてデシウス。そうじゃないと綺麗なデシウスの顔が台無しだよ」
「流石....!?」
デシウスは僕の言葉に反応して壊れたレコーダーを発動させようとしたが僕の言葉を理解した時、目を見開いた。
「ああ~~~、こわひ」
デシウスは僕と下を交互に見てすぐに僕へと抱き着いた。どうやら思った通り高所恐怖症のようで涙を流して怖がってる。
ふむ、いつも強気でいるデシウスがこうなると可愛いな。そう思って僕は抱きつかれたままアステリアへと降下していく。
ベンジャミンをアステリアに向かえてすぐにアドスバーンから水車が届いた。
やった~やっと水を引き入れられる~。と喜んでいたんだけど....。
「お~ジーニ~、会いたかったぞ!!」
「アウ?」
僕を見ると残像が残るほどの速度で僕に近づき抱き上げるおじさん。僕は首を傾げているとおじさんの横に控えていた女の人が腰に手をあてて呆れた様子でおじさんに話す。
「アドスバーン様..落ち着いてください。まずは自己紹介をするのが礼儀でしょ....」
「お~そうだったそうだった」
「アドスバーン!?様」
ツヴァイお父様がその名前に驚愕する。
僕を抱き上げていたアドスバーンは僕を降ろしてツヴァイお父様の前へとあるく。そして名乗りを上げた。
「私がアドスバーンだ。これからアステリアと仲良くしていくのだ。その、様と言うのはやめてくれ」
「え?あ?」
ツヴァイお父様は困惑してお姉さんとアドスバーンを交互に見て差し出された手を握ろうか戸惑っている。
「はっはっは、そう緊張するな。今までは敵同士であったがこれからは味方なのだ」
ガシッとアドスバーンが戸惑っていたツヴァイお父様の手を無理やり握って握手をかわした。ツヴァイお父様は困惑したままであった。
アドスバーンは握って一呼吸入れると手を離して僕をみやる。
「この子がジーニでいいのだな?さっきは興奮してしまって申し訳ないな」
「え?ええ、やっぱりジーニが目的だったんですね」
「そうよ。アドスバーン様はジーニ様が欲しいみたいなんです。ああ、私はジェイラよ」
横に控えていた女性はジェイラと名乗った。この人がベンジャミンを助けてくれた人かと僕は確認しているとジェイラが僕を見降ろしてクスリと笑った。
「ずっと見ていたけどやっぱり子供なのね。可愛らしいわ。いっそ今すぐにジーニ様をくれるのならば簡単なのだけど」
「そうせくな。....この国は今からスタートする。いや正確に言うと4か国会議からだな。それから国が安定してから話し合おう」
ジェイラの言葉にアドスバーンは笑い言葉を加えた。その笑いにツヴァイお父様は嫌そうな顔を向けていた。狙っていることに変わりはないのでそれが嫌なんだろうね。僕としてはそう思ってくれることが嬉しく思う。だって大事って事だもんね。
「我らの駐屯場所は北の位置だ。会議までは外で待っていよう」
「家はたくさんありますよ」
「いえ、さすがにまだ我らは信用されていないでしょう。戦争で死んだ者もいるのです。無用な争いは避けたいと思います」
ツヴァイお父様の言葉に手を出して否定したジェイラさん。確かにあまりいい印象は受けていないみたいでアステリアの人達から少しそういう視線を感じた。殺気ではないけどいやな視線だ。
流石に戦争したばかりの国にいい印象は受けないよね。
「では、ジーニ殿。依頼通りの水車だ」
さっきから気になっていたんだよ。アドスバーンが指さすその馬車。布で覆われたその馬車は3台。
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