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第一章 誕生
第11話 ゴブリン
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ラーシアと契約した次の日。久しぶりにギルドにやってきた。ツィンさんが迎えてくれて、早速依頼を受けることにした。
「ゴブリンの依頼でいいのか?」
「はい。銅の冒険者ですから」
「……銅ね~」
無難にゴブリンの依頼を選択。ツィンさんにジト目を向けられるけど、顔を出すだけだからね。それにマジックバッグにはサラマンダーとかリザードマンとかカイザースケルトンが入ってるんだよね。
「銅ですよ。じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい。金みたいな銅の冒険者さん」
嫌みっぽく見送るツィンさん。からかわれてばかりの僕であった。
ギルドを出るまでピッツァさん達に睨まれていたけど無視してた。あの人たちは依頼をしないでサボってるのかな。まだ何か言い足りないのかな?
「旦那様! おはようございます!」
「え? ラーシア?」
ギルドを出てゴブリンが目撃された場所である森へと行こうと思ったらラーシアが挨拶してきた。昨日みた貴族みたいな服じゃなくて、魔法使いみたいな服になってる。まさか……
「今日からよろしくお願いします!」
「……どういうこと?」
「ふふ、旦那様をお守りするために冒険者となったのです。もちろん、解体も致しますよ。私の部下たちが」
ちょこんと隣に並ぶラーシア。なぜか顔を赤くさせている。パーティーを組むつもりはないので撒くことにした。
「だ、旦那様~!」
「ダンナじゃないし、パーティーメンバーじゃないよ!」
どんどん遠くなっていくラーシアが叫んできた。否定の言葉を置いて城壁の外へと飛び出す。門を守る兵士達が目を真ん丸にして驚いてる。ってそんなことはどうでもいいんだ。変なことになっちゃったな~。
「は~。このくらい離せば大丈夫かな」
ゴブリンが目撃された森にたどり着いて一息つく。元借金取りとパーティーなんてごめんこうむる。ラーシアと組むならリコさん達とパーティーを組んだ方がいい。
「当分は一人で過ごす。そして隠居生活を送るのだ」
仕事を済ませて家に直帰。そして、昼寝するんだ。怠惰に過ごすぞ~。
「さて、それをするにはゴブリンゴブリン」
仕事してますっていう体裁は整えないとね。まあ、墓守の仕事はしているからいいと思うんだけどね。
「おっと、いたいた」
街から走って一分の森。と言っても僕のステータスなので馬で一時間のところだな。僕のステータスはじいちゃんのせいでぶっ壊れになっちゃったからな~。全部じいちゃんのせいってことで。
「あれ? 先客かな?」
リコさん達と同じくらいの年齢の男の子達がゴブリンと戦っているのが見える。三人のパーティーで回復魔法が使えそうな子はいないな。
「ヴァン! 気をつけろ!」
「分かってるエヴィン。弓で援護してくれポルン」
「ほい」
剣を持つ二人の少年と弓の三人。弓の少年が上手くゴブリンを牽制できてるけど、背後は疎かみたいだ。今にも弓の子に飛ぶつこうとしてるゴブリンがいる。木の上にいるからポルンって言われた子は気が付いてないな。
「ギャギャ!」
「え!? わ~、って!?」
後退しながら弓を射っていたポルン。とうとうゴブリンが飛びついてきて驚きの声をあげた。獲物を横取りするようで助けるのを躊躇っていたけど、命に関わることだから文字通りの横やりを入れさせてもらった。マジックバッグからリザードマンの槍を放り投げてゴブリンを仕留める。驚いて僕を見据える三人。
「前から来てるよ。集中して」
「「「は、はい!」」」
僕の声で気を取り直す三人。僕の手伝いは最初だけ、自分たちの倍以上のゴブリンを屠っていく。
静かになると僕へとお辞儀をしてお礼を言って来た。
「ありがとうございます」
「助けてくれなかったらポルンが怪我して僕らも危なかったです」
ヴァンとエヴィンのお礼に手を振って答える。怪我はしたかもしれないけど、この子達なら何とかなっただろう。
「ありがとです。助かりましたです」
「あ、いやいや」
ポルンが僕の手を両手で持ってブンブン縦に振るう。ポルンはウサギの獣人だろうか? 身長が極端に低い。
「見ての通りおいらは兎人です。二人とは故郷が一緒で幼馴染ってやつです」
「まあ、腐れ縁ってやつ」
「腐ってないです。新鮮です」
「そういう意味じゃないって」
ポルンの言葉に二人が交互につっこむ。仲がいいな。
「ゴブリンを人数分倒そうと思ったら仲間を呼ばれちゃってあなたが来なかったら危なかったです。えっと、お名前を聞いても?」
エヴィンに名前を尋ねられる。名を名乗ると頷いて『アレアさん』と呟いた。三人で呟くもんだから面白くてつい笑ってしまった。
「アレアさんは凄い人です。ゴブリンが一瞬で消えたです」
「ははは、そうかな? 助けようと必死だったからわからないな」
ポルンが褒めてくれる。とりあえず、ごまかしておこうかな。
「金の冒険者ですよね。凄いな~」
「あっ、いや」
「僕らも早く銅にならないと」
ヴァンがしみじみ呟くとすぐにエヴィンが声をあげた。訂正しようと思った遮られちゃったな。
「じゃあ、僕らは数こなしたので」
「アレアさんの邪魔にならないうちに帰ります」
「ありがとうですアレアさん」
三人はそそくさと街へと帰っていった。金の冒険者の邪魔になると思ったのかな。君たちと同じ銅なんだけどね。
「しかし、あんな大量のゴブリンは珍しかったな~。木の上に待機してるゴブリンも変だったし」
単純にゴブリンと言っても指揮系統の上位種と言われる魔物がいる場合がある。そういう場合はさっきみたいに背後からとか、罠があったりとか戦術を使ってくる。もしかしたらここら辺に上位種のゴブリン、ジェネラルやキング、ロードなんかがいるのかもしれないな。
「ってまさかね。こんな街の近くでゴブリンが生き残るなんて無理だし」
新人の冒険者でも倒せる魔物の代表であるゴブリン。町に近ければ近いほど狩りつくされる存在だ。生き残らないと強くなれないこの世界は魔物も一緒。普通は街にこんな近い森じゃ上位種なんて絶対に無理。
まあ、絶対なんてないんだけどね。僕がおかしな存在になったみたいに。
「……ウォーリアかな?」
「グルルルル」
まさかね~。なんて言っていたら目の前に大剣を担いだゴブリンが子分を引き連れて現れた。上位種の前の段階の職業もちの魔物だ。ゴブリンの一個上の存在だな。ウォーリアからジェネラルやマジシャンへと派生して行くんだけど、普通はここまでのはずだ。冒険者もいっぱいいる土地だしね。
「まずは子分を!」
手裏剣を取り巻きゴブリンの額に放つ。ゴブリン達は何をされたのかわからずに絶命していく。ウォーリアゴブリンは驚いて大剣を掲げて駆けてくる。
振り下ろされる大剣、紙一重で躱すと地面を揺らす。龍光を鞘から放つと光を放ちウォーリアゴブリンの目を潰す。
「はっ!」
大剣を駆け上がり龍光がウォーリアゴブリンの首を狩り落とした。
「ふぅ。冒険者のみんなは何やってるんだ? 上位種になるゴブリンなんて滅多にないはずなのに」
経験を詰めるほどここら辺は冒険者は少なくない。城壁のない村なんかがおそわれればすぐにでも冒険者がやってくるし、ゴブリンが生き残れるはずないんだよな。
「手裏剣はちゃんと回収してっと。心配だからここら辺を探索するか。ウォーリアよりも強化されているゴブリンがいたら危険だしね」
ウォーリアの上のくらいまで強化されると罠なんかを多用してきて新人冒険者なんかが犠牲になっちゃう。そんなことが続くとキングやロードなんかが生まれて町を襲うほどの規模に膨れ上がる。
特にロードって言うのは危険だ。トロールとか場合によってはゴーレムなんかも引き連れるようになるとか言われてる。トロールはゴブリンをもっと馬鹿にして大きくした感じでHPが高いだけだけど、ゴーレムは剣なんか弾いちゃって大変。城壁用のバリスタを多用して倒すとか聞いたことがあるな。
ゴブリンの危険性を考えながら森を探索しているとゴブリンの死体の山が作られているのが見えた。人が作ったのなら後は燃やすだけだけど……
「!? 隠れよう」
何もいなかったから山に近づいていたけど、気配を感じて木陰へと隠れる。
松明を持ったゴブリンに導かれるように魔法使いみたいな帽子をかぶったゴブリンがやってきた。マジシャンだ!
「ゴブリンの依頼でいいのか?」
「はい。銅の冒険者ですから」
「……銅ね~」
無難にゴブリンの依頼を選択。ツィンさんにジト目を向けられるけど、顔を出すだけだからね。それにマジックバッグにはサラマンダーとかリザードマンとかカイザースケルトンが入ってるんだよね。
「銅ですよ。じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい。金みたいな銅の冒険者さん」
嫌みっぽく見送るツィンさん。からかわれてばかりの僕であった。
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「旦那様! おはようございます!」
「え? ラーシア?」
ギルドを出てゴブリンが目撃された場所である森へと行こうと思ったらラーシアが挨拶してきた。昨日みた貴族みたいな服じゃなくて、魔法使いみたいな服になってる。まさか……
「今日からよろしくお願いします!」
「……どういうこと?」
「ふふ、旦那様をお守りするために冒険者となったのです。もちろん、解体も致しますよ。私の部下たちが」
ちょこんと隣に並ぶラーシア。なぜか顔を赤くさせている。パーティーを組むつもりはないので撒くことにした。
「だ、旦那様~!」
「ダンナじゃないし、パーティーメンバーじゃないよ!」
どんどん遠くなっていくラーシアが叫んできた。否定の言葉を置いて城壁の外へと飛び出す。門を守る兵士達が目を真ん丸にして驚いてる。ってそんなことはどうでもいいんだ。変なことになっちゃったな~。
「は~。このくらい離せば大丈夫かな」
ゴブリンが目撃された森にたどり着いて一息つく。元借金取りとパーティーなんてごめんこうむる。ラーシアと組むならリコさん達とパーティーを組んだ方がいい。
「当分は一人で過ごす。そして隠居生活を送るのだ」
仕事を済ませて家に直帰。そして、昼寝するんだ。怠惰に過ごすぞ~。
「さて、それをするにはゴブリンゴブリン」
仕事してますっていう体裁は整えないとね。まあ、墓守の仕事はしているからいいと思うんだけどね。
「おっと、いたいた」
街から走って一分の森。と言っても僕のステータスなので馬で一時間のところだな。僕のステータスはじいちゃんのせいでぶっ壊れになっちゃったからな~。全部じいちゃんのせいってことで。
「あれ? 先客かな?」
リコさん達と同じくらいの年齢の男の子達がゴブリンと戦っているのが見える。三人のパーティーで回復魔法が使えそうな子はいないな。
「ヴァン! 気をつけろ!」
「分かってるエヴィン。弓で援護してくれポルン」
「ほい」
剣を持つ二人の少年と弓の三人。弓の少年が上手くゴブリンを牽制できてるけど、背後は疎かみたいだ。今にも弓の子に飛ぶつこうとしてるゴブリンがいる。木の上にいるからポルンって言われた子は気が付いてないな。
「ギャギャ!」
「え!? わ~、って!?」
後退しながら弓を射っていたポルン。とうとうゴブリンが飛びついてきて驚きの声をあげた。獲物を横取りするようで助けるのを躊躇っていたけど、命に関わることだから文字通りの横やりを入れさせてもらった。マジックバッグからリザードマンの槍を放り投げてゴブリンを仕留める。驚いて僕を見据える三人。
「前から来てるよ。集中して」
「「「は、はい!」」」
僕の声で気を取り直す三人。僕の手伝いは最初だけ、自分たちの倍以上のゴブリンを屠っていく。
静かになると僕へとお辞儀をしてお礼を言って来た。
「ありがとうございます」
「助けてくれなかったらポルンが怪我して僕らも危なかったです」
ヴァンとエヴィンのお礼に手を振って答える。怪我はしたかもしれないけど、この子達なら何とかなっただろう。
「ありがとです。助かりましたです」
「あ、いやいや」
ポルンが僕の手を両手で持ってブンブン縦に振るう。ポルンはウサギの獣人だろうか? 身長が極端に低い。
「見ての通りおいらは兎人です。二人とは故郷が一緒で幼馴染ってやつです」
「まあ、腐れ縁ってやつ」
「腐ってないです。新鮮です」
「そういう意味じゃないって」
ポルンの言葉に二人が交互につっこむ。仲がいいな。
「ゴブリンを人数分倒そうと思ったら仲間を呼ばれちゃってあなたが来なかったら危なかったです。えっと、お名前を聞いても?」
エヴィンに名前を尋ねられる。名を名乗ると頷いて『アレアさん』と呟いた。三人で呟くもんだから面白くてつい笑ってしまった。
「アレアさんは凄い人です。ゴブリンが一瞬で消えたです」
「ははは、そうかな? 助けようと必死だったからわからないな」
ポルンが褒めてくれる。とりあえず、ごまかしておこうかな。
「金の冒険者ですよね。凄いな~」
「あっ、いや」
「僕らも早く銅にならないと」
ヴァンがしみじみ呟くとすぐにエヴィンが声をあげた。訂正しようと思った遮られちゃったな。
「じゃあ、僕らは数こなしたので」
「アレアさんの邪魔にならないうちに帰ります」
「ありがとうですアレアさん」
三人はそそくさと街へと帰っていった。金の冒険者の邪魔になると思ったのかな。君たちと同じ銅なんだけどね。
「しかし、あんな大量のゴブリンは珍しかったな~。木の上に待機してるゴブリンも変だったし」
単純にゴブリンと言っても指揮系統の上位種と言われる魔物がいる場合がある。そういう場合はさっきみたいに背後からとか、罠があったりとか戦術を使ってくる。もしかしたらここら辺に上位種のゴブリン、ジェネラルやキング、ロードなんかがいるのかもしれないな。
「ってまさかね。こんな街の近くでゴブリンが生き残るなんて無理だし」
新人の冒険者でも倒せる魔物の代表であるゴブリン。町に近ければ近いほど狩りつくされる存在だ。生き残らないと強くなれないこの世界は魔物も一緒。普通は街にこんな近い森じゃ上位種なんて絶対に無理。
まあ、絶対なんてないんだけどね。僕がおかしな存在になったみたいに。
「……ウォーリアかな?」
「グルルルル」
まさかね~。なんて言っていたら目の前に大剣を担いだゴブリンが子分を引き連れて現れた。上位種の前の段階の職業もちの魔物だ。ゴブリンの一個上の存在だな。ウォーリアからジェネラルやマジシャンへと派生して行くんだけど、普通はここまでのはずだ。冒険者もいっぱいいる土地だしね。
「まずは子分を!」
手裏剣を取り巻きゴブリンの額に放つ。ゴブリン達は何をされたのかわからずに絶命していく。ウォーリアゴブリンは驚いて大剣を掲げて駆けてくる。
振り下ろされる大剣、紙一重で躱すと地面を揺らす。龍光を鞘から放つと光を放ちウォーリアゴブリンの目を潰す。
「はっ!」
大剣を駆け上がり龍光がウォーリアゴブリンの首を狩り落とした。
「ふぅ。冒険者のみんなは何やってるんだ? 上位種になるゴブリンなんて滅多にないはずなのに」
経験を詰めるほどここら辺は冒険者は少なくない。城壁のない村なんかがおそわれればすぐにでも冒険者がやってくるし、ゴブリンが生き残れるはずないんだよな。
「手裏剣はちゃんと回収してっと。心配だからここら辺を探索するか。ウォーリアよりも強化されているゴブリンがいたら危険だしね」
ウォーリアの上のくらいまで強化されると罠なんかを多用してきて新人冒険者なんかが犠牲になっちゃう。そんなことが続くとキングやロードなんかが生まれて町を襲うほどの規模に膨れ上がる。
特にロードって言うのは危険だ。トロールとか場合によってはゴーレムなんかも引き連れるようになるとか言われてる。トロールはゴブリンをもっと馬鹿にして大きくした感じでHPが高いだけだけど、ゴーレムは剣なんか弾いちゃって大変。城壁用のバリスタを多用して倒すとか聞いたことがあるな。
ゴブリンの危険性を考えながら森を探索しているとゴブリンの死体の山が作られているのが見えた。人が作ったのなら後は燃やすだけだけど……
「!? 隠れよう」
何もいなかったから山に近づいていたけど、気配を感じて木陰へと隠れる。
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