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第七章 俺が欲しいのはお前だ
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相羽家の相続問題。派閥に経営。分家と本家。片岡の話す内容が煩雑すぎて、理解できないことばかりだ。光は移動中の車内で頭を抱え、うううと唸った。
「頭痛くなってきた……」
「大丈夫ですか、どこかで休憩しましょうか」
「いやいい。先を急ごうぜ」
助手席でうずくまる光を心配そうに横目で眺めながら、片岡は首都高の追い越し車線を限界スピードで走り抜ける。その傍ら、本来外の人間に話してはいけない内部事情をかいつまんで解説してくれた。
家内で起きている問題は、主に親戚間での相続争いと、その時代の長を支持する派閥同士の権力争い。
先代派と現当主派がいて、勝行の父・修行率いる時代に則して刷新した制度を望む現当主派は、勢力としては弱い方。先代派はその名の通り、勝行の祖父を崇拝しているため、昔ながらの伝統を重んじる頑固な権力者が多い。そして後者こそが彼の自由を奪おうとしているという。
「要するに、親戚同士で喧嘩してるってことだろ」
「簡単に言えばそうですね」
「んで、親父さん以外は全員勝行の敵……合ってる?」
「合ってます。先代派は勝行さんを崇拝しているので、敵という言い方は少し違うかもしれませんが。当主――お父様が大学の進路希望を反対している現在、ご親族の中にあの方の望む未来を擁護する味方はいないでしょう。勝行さんは実家では誰と話していても敬語を使います。病気のことを抜きにしても、気を許してフランクにお話できる家族は、光さんだけなんですよ」
「……そんなの……全然、知らなかった……」
家族という切れない温もりに憧れを抱いていた光にしてみれば、相羽家の殺伐とした関係がにわかに信じられなかった。元々他人行儀で希薄そうな関係だとは思っていたが、互いの腹の内を探り合う家族なんて嫌いになるに決まっている。
「バンド活動の件も当主以外には反対されていたので、最近は先代派の風当たりがきついのです。夏の一件以来、WINGSの動画や写真が一気にマスメディアを通して流れ始めたので、デビューしたことが明るみになってしまいまして。水商売だと言って卑下する年寄りも多いですから」
「だからいつも宴会、途中でサボってたのか」
「そうですね。宴席はいわば針のむしろ。週末、実家で勉強なさるようになったのは、執拗になった晩餐の席への誘いを断る口実でもありました」
真面目に勉強をしている姿を見せておけば、親族から欠席を咎められることはないというわけだ。
大人の酒の相手はつまらない。そう言って途中で光の元に戻ってきた盆休みの席でも、厭味ばかり言われていたのなら居辛かっただろう。てっきり父親たちと御馳走を食べて家族だんらんを楽しんでいると思っていたのに。光は昨夜の懐石料理を思い出して、泣きたくなってきた。
内情を知らない光は、今までずっと父親だけが勝行のバンド活動を懸念していると思っていた。ところが全くの逆だったわけだ。むしろ彼はずっと自由にさせてくれた方だと聞いて、少し安堵する。
身寄りのない今西兄弟を養い、学費や治療費を援助する代わりに『勝行をよろしく頼む』と言ってきたあの人は決して厭味な男ではなかった。むしろ優しくていい父親だと思っていた。だからこそ聞きたい。どうして今になって、勝行の進路に反対をするのか。どうしてここまできて、最後まで息子の味方でいてくれないのか。どうして――
「勝行さんは普段とても慎重に行動されるので、母屋でもし誰かに襲われたのだとしたら、明らかにプライベートで気を許していた時です。そんな条件が揃う相手というのは……」
「親父さん……か。そりゃ、勝行も油断するよな……」
「元々親睦会はお嫌いで滅多に顔を出さなかったせいか、昨夜は誰もあの方の不在を気に留めることはなかったそうです。私は別の業務を任されておりまして。不在に気づいてから当主に訴えたのですが、真剣に取り合ってくださらず。どうせ親睦会が面倒でサボったのだろうと仰っていました」
「でもアンタに何も言わないでふらっと消える奴じゃないだろ、あいつは」
「ええ。その時は突如中身が入れ替わり、別人になった時です」
「……あ……そ、そうか」
中身がすり替わった後、桐吾に逢いに行ったことをどこかで知って、光の元に向かっているのかもしれない。片岡はそういう予想も立てたらしい。だとしたら光のスマホに大量の着信履歴がつきそうなものだが、今回はしんと静まり返ってきて、何の音沙汰もない。
「……前、確認したよな。あんたと親父さんは勝行の味方かって」
「はい」
「どうしてじゃあ……こんなことになるんだよ……」
「すみません。相羽本家には虐待とも言える体罰の習慣があります。私がお傍に居られない時に血族と揉めると、お守りすることができません……」
片岡は所詮使用人の一人。どんなに二人のことを知っていても、内部紛争に関しては手出しできないという。そして相羽の血族だけが使用を許される、監獄のような懲罰小屋があることも。
まるで査問のような懇親会でもし人格が変わってしまい、人を殴るようなことがあったかもしれない。あるいは修行の逆鱗に触れ、激しい言い争いになったかも。そうなった時はおそらく。
「あの方はきっと、その懲罰小屋に幽閉されていると思います」
「どこにあるんだ。可能性があるのに探しに行かないのかよ」
「そこは当主だけが管理しており、合鍵もありません。血族以外が立ち入ることもできないのです」
「そんな……じゃあやっぱ親父さんに掛け合うしかないじゃないか」
「鍵を管理している部屋。それから小屋の居場所。すべて当主直属の部下以外知らないところにあります。私はどちらも知っていますが、残念ながら鍵を手に入れることができません」
「どうして?」
「まだ勝行さんが幼い頃、一度先代に幽閉されたことがありまして。当時私は当主の部屋から鍵を盗み、小屋から助け出したんです。以来、その小屋周辺は出禁なのです」
「……おっさん。マジでやる時は何でもやるんだな」
「当然です。勝行さんの命の危険を感じたので背に腹は代えられませんでした。しかしその時から勝行さんは暗闇と閉所に閉じ込められると、人格が急に変わって破壊衝動を抑えられなくなりました」
「人格が……。じゃあそこはきっと、逃げたくなるほど怖い場所なんだ……な……」
「おそらく当時の幽閉が勝行さんの精神病の原因です」
片岡の話す過去の救出劇も気になるけれど、その場所に再び閉じ込められて暗闇で泣いているのなら、今度は自分が助けに行かねば。ケイも困っているだろう。
光はぐっと拳を握り締め、「俺だって戦う」と決意を新たにした。
正直なところ、自分に何ができるかわからない。けれど何もしないわけにはいかない。
「俺だって親父さんの子どもだ。相羽の子だって、親父さんに言ってもらった。だから俺が絶対その小屋、開けてやる」
「光さん……」
「本家についたら真っ先に親父さんの部屋な! 俺知らないから、連れてってくれ」
「かしこまりました」
「あ、でも……」
「どうしました?」
「お姫様抱っこだけはやめてくれ」
違う方面で精神的に消耗する。ぼそっと呟くと、片岡は笑いながら「了解です」と軽快に返事した。
「私はどこまでも光さんをサポートします。身勝手なお願いで申し訳ありませんが、どうか……勝行さんを救って差し上げてください」
「あんたに言われなくても」
ウインカーがカチカチとリズムよく音を立てる。まるで時限爆弾の残り時間を刻むように。
高速道路を降りた先、三鷹の空は雨雲で濃厚な灰色に染まっていた。
相羽家の相続問題。派閥に経営。分家と本家。片岡の話す内容が煩雑すぎて、理解できないことばかりだ。光は移動中の車内で頭を抱え、うううと唸った。
「頭痛くなってきた……」
「大丈夫ですか、どこかで休憩しましょうか」
「いやいい。先を急ごうぜ」
助手席でうずくまる光を心配そうに横目で眺めながら、片岡は首都高の追い越し車線を限界スピードで走り抜ける。その傍ら、本来外の人間に話してはいけない内部事情をかいつまんで解説してくれた。
家内で起きている問題は、主に親戚間での相続争いと、その時代の長を支持する派閥同士の権力争い。
先代派と現当主派がいて、勝行の父・修行率いる時代に則して刷新した制度を望む現当主派は、勢力としては弱い方。先代派はその名の通り、勝行の祖父を崇拝しているため、昔ながらの伝統を重んじる頑固な権力者が多い。そして後者こそが彼の自由を奪おうとしているという。
「要するに、親戚同士で喧嘩してるってことだろ」
「簡単に言えばそうですね」
「んで、親父さん以外は全員勝行の敵……合ってる?」
「合ってます。先代派は勝行さんを崇拝しているので、敵という言い方は少し違うかもしれませんが。当主――お父様が大学の進路希望を反対している現在、ご親族の中にあの方の望む未来を擁護する味方はいないでしょう。勝行さんは実家では誰と話していても敬語を使います。病気のことを抜きにしても、気を許してフランクにお話できる家族は、光さんだけなんですよ」
「……そんなの……全然、知らなかった……」
家族という切れない温もりに憧れを抱いていた光にしてみれば、相羽家の殺伐とした関係がにわかに信じられなかった。元々他人行儀で希薄そうな関係だとは思っていたが、互いの腹の内を探り合う家族なんて嫌いになるに決まっている。
「バンド活動の件も当主以外には反対されていたので、最近は先代派の風当たりがきついのです。夏の一件以来、WINGSの動画や写真が一気にマスメディアを通して流れ始めたので、デビューしたことが明るみになってしまいまして。水商売だと言って卑下する年寄りも多いですから」
「だからいつも宴会、途中でサボってたのか」
「そうですね。宴席はいわば針のむしろ。週末、実家で勉強なさるようになったのは、執拗になった晩餐の席への誘いを断る口実でもありました」
真面目に勉強をしている姿を見せておけば、親族から欠席を咎められることはないというわけだ。
大人の酒の相手はつまらない。そう言って途中で光の元に戻ってきた盆休みの席でも、厭味ばかり言われていたのなら居辛かっただろう。てっきり父親たちと御馳走を食べて家族だんらんを楽しんでいると思っていたのに。光は昨夜の懐石料理を思い出して、泣きたくなってきた。
内情を知らない光は、今までずっと父親だけが勝行のバンド活動を懸念していると思っていた。ところが全くの逆だったわけだ。むしろ彼はずっと自由にさせてくれた方だと聞いて、少し安堵する。
身寄りのない今西兄弟を養い、学費や治療費を援助する代わりに『勝行をよろしく頼む』と言ってきたあの人は決して厭味な男ではなかった。むしろ優しくていい父親だと思っていた。だからこそ聞きたい。どうして今になって、勝行の進路に反対をするのか。どうしてここまできて、最後まで息子の味方でいてくれないのか。どうして――
「勝行さんは普段とても慎重に行動されるので、母屋でもし誰かに襲われたのだとしたら、明らかにプライベートで気を許していた時です。そんな条件が揃う相手というのは……」
「親父さん……か。そりゃ、勝行も油断するよな……」
「元々親睦会はお嫌いで滅多に顔を出さなかったせいか、昨夜は誰もあの方の不在を気に留めることはなかったそうです。私は別の業務を任されておりまして。不在に気づいてから当主に訴えたのですが、真剣に取り合ってくださらず。どうせ親睦会が面倒でサボったのだろうと仰っていました」
「でもアンタに何も言わないでふらっと消える奴じゃないだろ、あいつは」
「ええ。その時は突如中身が入れ替わり、別人になった時です」
「……あ……そ、そうか」
中身がすり替わった後、桐吾に逢いに行ったことをどこかで知って、光の元に向かっているのかもしれない。片岡はそういう予想も立てたらしい。だとしたら光のスマホに大量の着信履歴がつきそうなものだが、今回はしんと静まり返ってきて、何の音沙汰もない。
「……前、確認したよな。あんたと親父さんは勝行の味方かって」
「はい」
「どうしてじゃあ……こんなことになるんだよ……」
「すみません。相羽本家には虐待とも言える体罰の習慣があります。私がお傍に居られない時に血族と揉めると、お守りすることができません……」
片岡は所詮使用人の一人。どんなに二人のことを知っていても、内部紛争に関しては手出しできないという。そして相羽の血族だけが使用を許される、監獄のような懲罰小屋があることも。
まるで査問のような懇親会でもし人格が変わってしまい、人を殴るようなことがあったかもしれない。あるいは修行の逆鱗に触れ、激しい言い争いになったかも。そうなった時はおそらく。
「あの方はきっと、その懲罰小屋に幽閉されていると思います」
「どこにあるんだ。可能性があるのに探しに行かないのかよ」
「そこは当主だけが管理しており、合鍵もありません。血族以外が立ち入ることもできないのです」
「そんな……じゃあやっぱ親父さんに掛け合うしかないじゃないか」
「鍵を管理している部屋。それから小屋の居場所。すべて当主直属の部下以外知らないところにあります。私はどちらも知っていますが、残念ながら鍵を手に入れることができません」
「どうして?」
「まだ勝行さんが幼い頃、一度先代に幽閉されたことがありまして。当時私は当主の部屋から鍵を盗み、小屋から助け出したんです。以来、その小屋周辺は出禁なのです」
「……おっさん。マジでやる時は何でもやるんだな」
「当然です。勝行さんの命の危険を感じたので背に腹は代えられませんでした。しかしその時から勝行さんは暗闇と閉所に閉じ込められると、人格が急に変わって破壊衝動を抑えられなくなりました」
「人格が……。じゃあそこはきっと、逃げたくなるほど怖い場所なんだ……な……」
「おそらく当時の幽閉が勝行さんの精神病の原因です」
片岡の話す過去の救出劇も気になるけれど、その場所に再び閉じ込められて暗闇で泣いているのなら、今度は自分が助けに行かねば。ケイも困っているだろう。
光はぐっと拳を握り締め、「俺だって戦う」と決意を新たにした。
正直なところ、自分に何ができるかわからない。けれど何もしないわけにはいかない。
「俺だって親父さんの子どもだ。相羽の子だって、親父さんに言ってもらった。だから俺が絶対その小屋、開けてやる」
「光さん……」
「本家についたら真っ先に親父さんの部屋な! 俺知らないから、連れてってくれ」
「かしこまりました」
「あ、でも……」
「どうしました?」
「お姫様抱っこだけはやめてくれ」
違う方面で精神的に消耗する。ぼそっと呟くと、片岡は笑いながら「了解です」と軽快に返事した。
「私はどこまでも光さんをサポートします。身勝手なお願いで申し訳ありませんが、どうか……勝行さんを救って差し上げてください」
「あんたに言われなくても」
ウインカーがカチカチとリズムよく音を立てる。まるで時限爆弾の残り時間を刻むように。
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