89 / 165
第六章 over the clouds
7
しおりを挟む
**
「おい……三連休の金曜ロックイベ、WEB告知だけでチケット完売した」
「え、うそ」
INFINITYのSNSで「出演バンド:WINGS」と告知しただけで、前売券が売り切れてしまった。今まで一度も単独チケットを売ったことのない新人バンドの実績とは思えないと、周囲からは驚きの声が漏れる。
「なんてこった。これはもはやうちの企画イベントじゃねえ、WINGSのワンマンライブじゃないか」
それでもオーナーは「お前らはきっと売れると信じてた!」と二人をねぎらい、久我には「やってくれたなあ。俺の仕事増やしやがって」と文句じみた檄を飛ばされた。
「当然よ。うちのWINGS舐めないで」と、企画立案したプロデューサー・保も鼻高々だ。
去年は懸命に知名度を上げようと学園祭に出たり、インストアライブで巡業していたが、今年は受験や闘病で殆ど何もしていない。唐突に決まったライブチケットの存在すら知らなかった勝行と光は、お祭り騒ぎの大人たちに囲まれ暫し茫然としていた。特に勝行は寝耳に水すぎてなかなか現実感が湧かずにいた。
光が遠慮がちにブレザーの裾を引っ張り、勝行に小声で確認する。
「なあ勝行。完売って凄い?」
「ああ、俺たちのライブ、お金を出すほど楽しみにしてくれる人が沢山いるってことだ」
「そ、そっか。……そっか! じゃあ頑張らないとだな」
嬉しそうな笑みを零す光と腕を当てて喜び合う。だがすぐに光は眉をひそめた。
「でもお前……勉強大丈夫か」
「こないだ学校で受けた模試では、オールA判定出たんだ。だからちょっとぐらいは大丈夫さ。結果聞いて父も機嫌よかったし、チケット売切れるほどのライブだって言えばきっと許してくれる」
「おおお、すげえな! Aって一番いいやつだろ」
「任せて。最近ほんと調子いいんだ。光が美味しいご飯食べさせてくれるおかげかなあ」
勝行が笑いながらそう言うと、光はなぜか顔を赤らめて「そ、そうに決まってんだろ」と胸を張った。元々食は細い方なのだが、食欲の秋が到来したのかここ最近は食べ物も美味しく感じられるし、寝起きの片頭痛が少なくて体調もいい。何かとっておきの良薬でも口にしたのかと思うほどだ。
それを光に聞くと、顔を赤らめたり青ざめたりしながら、口をもごもごさせる。
「か、片岡のオッサンが色々教えてくれた。身体を冷やさないメニューとか……あと疲れてる時は甘いのが効くって言ってて」
「へえ。あの人博識だからなあ」
甘いものをそこまで頂いた覚えはないが、夜食に出したと言われるとそうだったような気がする。だがここ最近は疲れて寝落ちることが多いのか、夜の記憶があまりない。光より先に寝てしまうこともあるらしく、起きたら光のベッドで添い寝したままだったことも。
その都度「自分が思ってる以上に疲れてんだよ、きっと。これぐらい寝た方がいいって」と光に言われて納得した。きっと光が勉強に疲れた自分を見かねてベッドに連れ込み、ハグをしてくれたのだろう。その時の記憶がないことがとても悔やまれるけれど、そのおかげでいい成績が取れたに違いないと勝行は考えていた。残る運動不足はライブハウスで解消したいところだ。
先月はハロウィン。今月は勤労感謝の日。そして来月はクリスマス。
今は月一回のゲリラライブが関の山といったところだったが、その僅かな活動は勝行の唯一の気晴らしでもあった。それに大人たちの力を借りて、着実に知名度が上がっていくのがわかる。理想のライブに出たいと思うあまり、階段を大きく飛んで踏み過ったあの夏の失敗とは違う、確実で地道な動きだ。
九月に回したファンミーティングの切り取り動画も好評で、最近は公式ファンクラブも立ち上げたらしい。保は着々と「高校卒業後のWINGS」への土台を組んでいる様子だった。
今はおんぶに抱っこの状態だが、できるところは自分でも携わりたい。勝行は家庭教師のスケジュールを調整し、この数日間だけはライブに集中させてもらうことにした。
ファンの間では追加販売して欲しいといった要望もあったが、小さなライブハウス内の軽いイベントでは越えられない壁も待ち構えていた。
「チケット何枚売った?」
「オールスタンディングで300」
「……限界だな。うちはそれ以上入れたら身動きできねえ。カメラ来るんなら尚更」
「初めて来る女性客も多いと思うのでけが人が出ると困りますし……僕がSNSで事情を説明して謝罪を入れます」
「そうだな、勝行たち本人が真剣に協議した結果だって言えば、ファンも納得するだろうからな。頼む」
予想以上のライブになることで人手の増員や対応策に追われ、ライブハウス内は連日大騒ぎだ。勝行は会議で決まったことを早速ファンへのメッセージとしてスマホに打ち込んだ。
『僕たちのライブを楽しみにしてくれてありがとう。
完売後の問い合わせを多数受けて、皆で相談しました。しかしお客様の安全を第一に考えた結果、どうしても定員を増やすことができませんでした。力及ばずでごめんなさい!必ずどこかでまたライブします。その時は――』
(……次は絶対、INFINITYのクリスマスライブに出演したい……でもこんなこと、言ったら騒ぎになるだろうからやめておこう)
あえて未来はぼかし、保に内容の許可を取ってメッセージを投稿する。
この後は機材の準備、セットリストの確認、音合わせに場当たり、音響チェックに個人練習。当日ライブが終わるまでやることは山積みだ。大変だが、受験勉強よりもこっちの方が楽しくて仕方ない。寝る暇も惜しいと思える。
その一方で「やっぱ所詮、顔だよな」「下積みなしでいきなり売れると後であっさり落ちぶれるに決まってる」という否定的な声が楽屋の片隅から聞こえてくる。陰口を叩くのはスタッフではなく、他の出演バンドの人間が大半だ。ここは子どもがままごとで活動する場所じゃない――暗にそう言いたげな彼らの冷ややかな視線を一身に受けながら、勝行は舞台袖から裏へ、ステージへと奔走した。
「おい勝行、あんま無理すんなよ」
「大丈夫です、久々なんで動かないと感覚が掴めなくて!」
「楽しそうだから止めねえけど、区切りついたら休憩室に来てくれ。光は咳が出てたから今そこに閉じ込めてる」
「……っわかりました、すぐ行きます」
オーナーに突然そんなことを告げられ、再び夏休み前の悪夢が蘇る。あの日もほぼ満杯になった客席を横目で見ながら、ライブに出演することなく光と救急車に乗り込んだ。
今回は自分たちWINGSの出演をはっきり明記して売ったワンマンライブだ。これをドタキャンするわけにはいかない。
だが事情を理解してくれているオーナーは、焦って今すぐにでも機材を投げ飛ばしそうになっていた勝行をやんわり引き留めてくれた。
「あー違う違う、今は落ち着いてるから大丈夫だ。サポメンの皆が交代で付き添ってる」
「す、すみません……助かります」
「光になんかあったらすぐ連絡する。お前には無理のない範疇で楽しめって言いたかったんだ。勝行にまで倒れられたら困る」
頼もしい上司がいるおかげで、勝行はどこまでも奔走できる。
それでも巻きでやるべき仕事を終わらせ、急いで休憩室の前まで戻った。
扉の真ん中にあるガラス窓から、久我や須藤に取り囲まれた光の姿が見える。――しかし、ドアノブにかけた手を止めてしまった。
光は満面の笑みを浮かべながら久我に差し出されたジュースを飲み、須藤に頭を撫でられ、オーナーにはブランケットをかけてもらっている。まさに至れり尽くせり。勝行の出る幕などどこにもない気がした。
「……」
携帯吸入器と薬がテーブルに置いてあるが、激しく咳き込んでいる様子は見受けられない。顔色も悪そうには見えない。むしろ休憩室のオレンジ色の照明が光の茶髪をさらに明るく照らし、その笑顔はキラキラ輝いて見えた。
(汚くて醜い、俺の心とは大違いだ)
一瞬にして手の届かない遠い世界に行ってしまったような、そんな錯覚すら覚える。
思わず自虐の笑みが零れた。ここ数か月の漠然とした不安の原因は、もう自分でもはっきりとわかる。くだらない妬みだ。
同じバンドメンバーや仲間に光を可愛がってもらえるのは本望だったはずなのに。――光の隣のポジションには誰一人立たせたくない。あの笑顔を自分以外に向けないでほしい――などと、物理的に無理なことばかり願ってしまう自分が情けなくて格好悪い。彼をプロデュースしたいと願う己の夢とは完全に相反する、薄汚い独占欲。
学校で晴樹に告げられた「みっともない執着心」という言葉も、まだ胸の内にじくじくと突き刺さっている。
『愛してあげるふりして縛り付けるくせに――そんなのは愛って言わないよ』
「五月蠅い……人の気も知らないで……」
光を愛していると声に出すたび、その醜悪な感情も比例して増していく。
「誰か、ここの配線知らないかー」
「あ、勝行ぃ、手が空いてるならちょっとこっち来て」
「はいわかりました」
背後から他のスタッフに呼び止められ、勝行は休憩室に戻ることなく再び仕事に没頭した。
ライブが無事に成功するまでは、忘れていたい感情だった。
「おい……三連休の金曜ロックイベ、WEB告知だけでチケット完売した」
「え、うそ」
INFINITYのSNSで「出演バンド:WINGS」と告知しただけで、前売券が売り切れてしまった。今まで一度も単独チケットを売ったことのない新人バンドの実績とは思えないと、周囲からは驚きの声が漏れる。
「なんてこった。これはもはやうちの企画イベントじゃねえ、WINGSのワンマンライブじゃないか」
それでもオーナーは「お前らはきっと売れると信じてた!」と二人をねぎらい、久我には「やってくれたなあ。俺の仕事増やしやがって」と文句じみた檄を飛ばされた。
「当然よ。うちのWINGS舐めないで」と、企画立案したプロデューサー・保も鼻高々だ。
去年は懸命に知名度を上げようと学園祭に出たり、インストアライブで巡業していたが、今年は受験や闘病で殆ど何もしていない。唐突に決まったライブチケットの存在すら知らなかった勝行と光は、お祭り騒ぎの大人たちに囲まれ暫し茫然としていた。特に勝行は寝耳に水すぎてなかなか現実感が湧かずにいた。
光が遠慮がちにブレザーの裾を引っ張り、勝行に小声で確認する。
「なあ勝行。完売って凄い?」
「ああ、俺たちのライブ、お金を出すほど楽しみにしてくれる人が沢山いるってことだ」
「そ、そっか。……そっか! じゃあ頑張らないとだな」
嬉しそうな笑みを零す光と腕を当てて喜び合う。だがすぐに光は眉をひそめた。
「でもお前……勉強大丈夫か」
「こないだ学校で受けた模試では、オールA判定出たんだ。だからちょっとぐらいは大丈夫さ。結果聞いて父も機嫌よかったし、チケット売切れるほどのライブだって言えばきっと許してくれる」
「おおお、すげえな! Aって一番いいやつだろ」
「任せて。最近ほんと調子いいんだ。光が美味しいご飯食べさせてくれるおかげかなあ」
勝行が笑いながらそう言うと、光はなぜか顔を赤らめて「そ、そうに決まってんだろ」と胸を張った。元々食は細い方なのだが、食欲の秋が到来したのかここ最近は食べ物も美味しく感じられるし、寝起きの片頭痛が少なくて体調もいい。何かとっておきの良薬でも口にしたのかと思うほどだ。
それを光に聞くと、顔を赤らめたり青ざめたりしながら、口をもごもごさせる。
「か、片岡のオッサンが色々教えてくれた。身体を冷やさないメニューとか……あと疲れてる時は甘いのが効くって言ってて」
「へえ。あの人博識だからなあ」
甘いものをそこまで頂いた覚えはないが、夜食に出したと言われるとそうだったような気がする。だがここ最近は疲れて寝落ちることが多いのか、夜の記憶があまりない。光より先に寝てしまうこともあるらしく、起きたら光のベッドで添い寝したままだったことも。
その都度「自分が思ってる以上に疲れてんだよ、きっと。これぐらい寝た方がいいって」と光に言われて納得した。きっと光が勉強に疲れた自分を見かねてベッドに連れ込み、ハグをしてくれたのだろう。その時の記憶がないことがとても悔やまれるけれど、そのおかげでいい成績が取れたに違いないと勝行は考えていた。残る運動不足はライブハウスで解消したいところだ。
先月はハロウィン。今月は勤労感謝の日。そして来月はクリスマス。
今は月一回のゲリラライブが関の山といったところだったが、その僅かな活動は勝行の唯一の気晴らしでもあった。それに大人たちの力を借りて、着実に知名度が上がっていくのがわかる。理想のライブに出たいと思うあまり、階段を大きく飛んで踏み過ったあの夏の失敗とは違う、確実で地道な動きだ。
九月に回したファンミーティングの切り取り動画も好評で、最近は公式ファンクラブも立ち上げたらしい。保は着々と「高校卒業後のWINGS」への土台を組んでいる様子だった。
今はおんぶに抱っこの状態だが、できるところは自分でも携わりたい。勝行は家庭教師のスケジュールを調整し、この数日間だけはライブに集中させてもらうことにした。
ファンの間では追加販売して欲しいといった要望もあったが、小さなライブハウス内の軽いイベントでは越えられない壁も待ち構えていた。
「チケット何枚売った?」
「オールスタンディングで300」
「……限界だな。うちはそれ以上入れたら身動きできねえ。カメラ来るんなら尚更」
「初めて来る女性客も多いと思うのでけが人が出ると困りますし……僕がSNSで事情を説明して謝罪を入れます」
「そうだな、勝行たち本人が真剣に協議した結果だって言えば、ファンも納得するだろうからな。頼む」
予想以上のライブになることで人手の増員や対応策に追われ、ライブハウス内は連日大騒ぎだ。勝行は会議で決まったことを早速ファンへのメッセージとしてスマホに打ち込んだ。
『僕たちのライブを楽しみにしてくれてありがとう。
完売後の問い合わせを多数受けて、皆で相談しました。しかしお客様の安全を第一に考えた結果、どうしても定員を増やすことができませんでした。力及ばずでごめんなさい!必ずどこかでまたライブします。その時は――』
(……次は絶対、INFINITYのクリスマスライブに出演したい……でもこんなこと、言ったら騒ぎになるだろうからやめておこう)
あえて未来はぼかし、保に内容の許可を取ってメッセージを投稿する。
この後は機材の準備、セットリストの確認、音合わせに場当たり、音響チェックに個人練習。当日ライブが終わるまでやることは山積みだ。大変だが、受験勉強よりもこっちの方が楽しくて仕方ない。寝る暇も惜しいと思える。
その一方で「やっぱ所詮、顔だよな」「下積みなしでいきなり売れると後であっさり落ちぶれるに決まってる」という否定的な声が楽屋の片隅から聞こえてくる。陰口を叩くのはスタッフではなく、他の出演バンドの人間が大半だ。ここは子どもがままごとで活動する場所じゃない――暗にそう言いたげな彼らの冷ややかな視線を一身に受けながら、勝行は舞台袖から裏へ、ステージへと奔走した。
「おい勝行、あんま無理すんなよ」
「大丈夫です、久々なんで動かないと感覚が掴めなくて!」
「楽しそうだから止めねえけど、区切りついたら休憩室に来てくれ。光は咳が出てたから今そこに閉じ込めてる」
「……っわかりました、すぐ行きます」
オーナーに突然そんなことを告げられ、再び夏休み前の悪夢が蘇る。あの日もほぼ満杯になった客席を横目で見ながら、ライブに出演することなく光と救急車に乗り込んだ。
今回は自分たちWINGSの出演をはっきり明記して売ったワンマンライブだ。これをドタキャンするわけにはいかない。
だが事情を理解してくれているオーナーは、焦って今すぐにでも機材を投げ飛ばしそうになっていた勝行をやんわり引き留めてくれた。
「あー違う違う、今は落ち着いてるから大丈夫だ。サポメンの皆が交代で付き添ってる」
「す、すみません……助かります」
「光になんかあったらすぐ連絡する。お前には無理のない範疇で楽しめって言いたかったんだ。勝行にまで倒れられたら困る」
頼もしい上司がいるおかげで、勝行はどこまでも奔走できる。
それでも巻きでやるべき仕事を終わらせ、急いで休憩室の前まで戻った。
扉の真ん中にあるガラス窓から、久我や須藤に取り囲まれた光の姿が見える。――しかし、ドアノブにかけた手を止めてしまった。
光は満面の笑みを浮かべながら久我に差し出されたジュースを飲み、須藤に頭を撫でられ、オーナーにはブランケットをかけてもらっている。まさに至れり尽くせり。勝行の出る幕などどこにもない気がした。
「……」
携帯吸入器と薬がテーブルに置いてあるが、激しく咳き込んでいる様子は見受けられない。顔色も悪そうには見えない。むしろ休憩室のオレンジ色の照明が光の茶髪をさらに明るく照らし、その笑顔はキラキラ輝いて見えた。
(汚くて醜い、俺の心とは大違いだ)
一瞬にして手の届かない遠い世界に行ってしまったような、そんな錯覚すら覚える。
思わず自虐の笑みが零れた。ここ数か月の漠然とした不安の原因は、もう自分でもはっきりとわかる。くだらない妬みだ。
同じバンドメンバーや仲間に光を可愛がってもらえるのは本望だったはずなのに。――光の隣のポジションには誰一人立たせたくない。あの笑顔を自分以外に向けないでほしい――などと、物理的に無理なことばかり願ってしまう自分が情けなくて格好悪い。彼をプロデュースしたいと願う己の夢とは完全に相反する、薄汚い独占欲。
学校で晴樹に告げられた「みっともない執着心」という言葉も、まだ胸の内にじくじくと突き刺さっている。
『愛してあげるふりして縛り付けるくせに――そんなのは愛って言わないよ』
「五月蠅い……人の気も知らないで……」
光を愛していると声に出すたび、その醜悪な感情も比例して増していく。
「誰か、ここの配線知らないかー」
「あ、勝行ぃ、手が空いてるならちょっとこっち来て」
「はいわかりました」
背後から他のスタッフに呼び止められ、勝行は休憩室に戻ることなく再び仕事に没頭した。
ライブが無事に成功するまでは、忘れていたい感情だった。
0
お気に入りに追加
227
あなたにおすすめの小説
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。

【運命】に捨てられ捨てたΩ
雨宮一楼
BL
「拓海さん、ごめんなさい」
秀也は白磁の肌を青く染め、瞼に陰影をつけている。
「お前が決めたことだろう、こっちはそれに従うさ」
秀也の安堵する声を聞きたくなく、逃げるように拓海は音を立ててカップを置いた。
【運命】に翻弄された両親を持ち、【運命】なんて言葉を信じなくなった医大生の拓海。大学で入学式が行われた日、「一目惚れしました」と眉目秀麗、頭脳明晰なインテリ眼鏡風な新入生、秀也に突然告白された。
なんと、彼は有名な大病院の院長の一人息子でαだった。
右往左往ありながらも番を前提に恋人となった二人。卒業後、二人の前に、秀也の幼馴染で元婚約者であるαの女が突然現れて……。
前から拓海を狙っていた先輩は傷ついた拓海を慰め、ここぞとばかりに自分と同居することを提案する。
※オメガバース独自解釈です。合わない人は危険です。
縦読みを推奨します。

僕の追憶と運命の人-【消えない思い】スピンオフ
樹木緑
BL
【消えない思い】スピンオフ ーオメガバース
ーあの日の記憶がいつまでも僕を追いかけるー
消えない思いをまだ読んでおられない方は 、
続きではありませんが、消えない思いから読むことをお勧めします。
消えない思いで何時も番の居るΩに恋をしていた矢野浩二が
高校の後輩に初めての本気の恋をしてその恋に破れ、
それでもあきらめきれない中で、 自分の運命の番を探し求めるお話。
消えない思いに比べると、
更新はゆっくりになると思いますが、
またまた宜しくお願い致します。

あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる