僕の拾った猫は獣人でした。

猫獣人の飼い主になる。

トントンっ

僕は何かに叩かれた気がして目を覚ました。
すると…目の前には猫の耳としっぽを生やした男の人がいたのであった！　急な展開に僕は驚きを隠せなかった。

「ふぁっ！？ え？ 誰…ですか？」

そして、その男の人は心底不思議そうな顔をして言ったのであった。

「は？ 誰って昨日助けてもらった猫に決まっているだろ？ そんなことも分からないのか」

「いやいやいやいや、猫？ ネコ？ ねこ？ neco？ cat？ でも僕が助けたのって普通の猫だよな…あれ？ 猫って成長すると人になるのか？ ん？」

僕の頭は人生最大級に混乱していた。
昨日助けた猫が朝起きたら人型になっているなんて誰も思いはしないだろう。

「お前､獣人知らないのかよ」

「いや､獣人が何かは知っていたけどまさか本当に存在するとは…」

「まっ、そういうことだからこれからよろしくな！　飼い主！」

猫獣人は笑顔でそう言ってきた…。
僕はこの猫獣人の飼い主になったようだ。