154 / 182
序章 きみが灰になったとしても
第30話 金糸雀と備忘録
しおりを挟む兵糧攻め、という兵法がある。
端的に言えば、敵の食糧補給路を断つことで兵糧を欠乏させ、相手を打ち負かすという攻め方だ。
大陸の過去の歴史を見ても、この兵法で攻められた側は苦戦を強いられた結果となっている。それだけ兵糧は戦場において重要な立ち位置にあるということだ。
人間が『食』という制約に縛られている間は、兵糧攻めはいつの時代も有効な手法なのだろう。
(重いな……)
みんなの遠征分の食糧が詰まったリュックを背負いながら、決して声には出さないが、やはり心の中では思ってしまう。
『交互に持ってもらってるとは言え、食糧運ぶのは大変だよね』
(身を以て体験してるよ)
呼吸を多少荒らげながらもラウラ達の背中を何とか追い掛ける。弱音を吐かずに、ただ前へ。
(そう言えば……)
ノウトは頭の中で話を切り出した。
(アヤメは食事とか取らなくてもいいのか?)
『ダーリン、わたしの心配してるの? やっさしー』
(当然だろ。アヤメは俺の仲間なんだから)
言うと、アヤメは一瞬だけ間を置いて、
『うん。わたしは食べなくても平気な身体だから心配しなくても大丈夫』
(そうなのか。てっきり定期的に剣に血を吸わせないといけないみたいな感じかと)
『ないない』
アヤメはおどけるように笑った。
『わたしは〈殺戮〉の女神なんだから、食事なんてしなくていいんだよ』
(……そっか)
ノウトは顔を上げた。
(そう言えばさ、勇者を召喚したのも女神って言われてるけど、それはアヤメとは無関係なのか?)
『う~ん、多分?』
(多分って、なんだよ)
『言えるかは分かんないけど、わたしたちはそれぞ─────…………』
突然、アヤメの声がぷつりと着れるように途切れる。
「検閲ってやつか……」
何か勇者に伝えてはならないことはアヤメは口に出来ないようだ。
「ノウト、なにか言った?」
見ると、レンがこちらを振り向いていた。
「いや、なんでもない」
「そう」レンは一旦前を見てから、もう一度こちらを見た。「荷物重かったらいつでも言ってくれよ。交代するからさ」
「おう。でもまだ大丈夫」
「そっか。分かった」
レンは前を向く。彼は今、黒い鎧に身を包んでいる。それはいつも言っている耐日服───正式名称は圧縮型〈闇〉神機《闇衣》───で、フルアーマー型の耐日服だ。フウカのものとは違い、確かな防御性も兼ね備えており、同素材のものを接着することで自ら修復する作用も働いている。
対して、フウカのそれは鎧ではなくまさしく服だ。
いや、服とも言えないかもしれない。所々装飾はあるものの、それは身体のラインにぴったりで服とはとても断言出来ない。
一般人であるノウトから言わせてもらえば、もはや下着レベルだ。耐日服の上になにか着ればいいのにと思わざるを得ないが、フウカが動きやすいからこれでいい、と言うので、ノウトはもう何も言えなくなっていた。
帝都から出立して五日、ノウトたちは帝国と連邦の国境にある峠を越えている最中にあった。
ごつごつとした岩場をただ歩んで進む。
目標地点まではまだ何キロもある。フウカに案内役を頼んでいるから、地理的に疎いノウトもその点は安心出来るけれど、それにしたってこれはきつい。気を抜いたら倒れてしまいそうだ。
「そろそろ休憩にしようか」
ラウラのその言葉が活力となってノウトを踏ん張らせた。
「水場も近いし、時間的にもちょうどいいかもね」
せせらぎの流れる傍にレンが腰を下ろした。それに倣って、ノウトが食糧の入ったリュックを下ろす。ダーシュとフウカは立ったままだ。
「ふぅ……。みんな、おつかれ」そう言ったレンは日陰だからと、兜のバイザーを上げた。
「おーう」
「まだ道は長いけどね」
「まぁ、今後の為に一息くらいはついてもいいでしょう」フウカが水をすくって自らの水筒に補給し始めた。
「……………」ダーシュは涼しい顔でラウラの後ろに黙って立っている。
「水分補給しっかりなー」
「分かってる分かってる」
「あと、食事は各自済ませるように。保存食がバッグの中にあるから適宜摂取ということで」
ノウトの言葉に皆が頷いて、各々が鞄を漁り始めた。ノウトも自分の分を確保してから、座り心地の悪くなさそうな岩を選んでその上に座った。
「このまま峠を越えて南下すればオークの収斂街アーデバリが見えてくるはずだよな」
ノウトが言うと、ラウラが「そうそう」と頷いた。
「そこを突っ切ったらさすがにまずいから沿岸部から通ってく訳だけど」
ラウラはそこまで言って、フウカに視線を向けた。
「あてがあるんだよね、フウカ」
「はい。私が連邦に偵察に行く際にいつも使っている隠し通路がありますので。今日の予定はまずそこまで行って、その入り口で夜営して日を越してから先に進もうかと考えてます」
「うん。俺はそれでいいと思う」レンが携帯食糧を片手に言った。
「今日中に行けるたどり着けるかは」ダーシュが腕を組んだ。「分からないがな」
「私一人では行けますが、人数が多い分時間はかかるでしょう」
「常人じゃまず無理だろうね。だから、今は出来るだけ前に進まなきゃ」
「ああ、そうだな」
ノウトは頷いて、携帯食糧を一飲みした。
「あと10分したらここを発とう。任務は素早く迅速に、だろ?」
◇◇◇
果たして、ノウトたちは峠を越えた。
ほぼ一週間の時間を費やして、連邦への国境を渡ることが出来たのだ。国境前で小休符を打ってから、今に至るまで歩き続けている。
ノウトは目を細めて、先の方を見やった。茅葺き屋根の木造家屋や農場みたいなものがぽつぽつと見える。
「あれ、街ではないよな。集落か?」
「オークにはそれぞれ身分があって、それで地域ごとに階級が分けられてるみたいな感じなんだよね。全体が円に近い形になっていて、中央に寄れば寄るほど身分の高いオークがいるんだ」レンが手庇をつくる。
「収斂街ってのはそっから来てるんだな。なんだかんだ初めて来たな」
「足を運ぶことは基本的にありえないからね。俺もここまで侵入したのは二度目くらいだよ」
「前にもあったのか?」
「ああ。ほんの三年前、軍務卿ヴィリクローズ伯に連れられてね」
「俺が──というか勇者たちが、こっちに来る前か」
「そうだね」
レンは肯定して、決して歩を止めずに進んでいく。
「監視の手が薄いルートを知っているので、そこを通りましょう。こっちです」
フウカが先導して、その後ろを着いていく。進んでいくにつれて、道が平坦になっていった。ゆるやかな丘がまだらにあって、オークの哨戒兵の死角を通るようにぐねぐねと進む。ただ前に進んでいく。歩け。歩け。進め。
どれくらい歩いただろうか。辺りが薄暗くなり、西の空が赤く焼けている。遠くの方にぽつぽつと灯りが見える。あれはオークたちの灯りだ。あれに近付いてはいけない。灯りに触れてはバレてしまう。
ノウトは呼吸をする度に暗殺を発動させた。ゆっくりと、ゆっくりと。消えるように呼吸する。すると、後ろを歩くラウラですらノウトを視認することはできなくなる。ロストガンとの修行の成果だ。
「今日はここで野営しましょう」
フウカが切り出して、ノウトたちは肩をなで下ろした。オークたちの灯りは微かにしか見えない。それくらい離れているのだ。それぞれが黙って野宿の準備をする。準備と言っても、横になれそうな場所を見つけるだけだ。そこに持ってきた薄い布を敷いて、座り込んだり、横になったりする。
日没が近づいてはいるもののまだ薄明るい。
数メートル先が見えないくらいまで暗くなると、フウカとラウラが立ち上がって木陰に消えて行った。
「ダーシュ、着いていかなくていいのか?」
「小用に着いていくバカがいるか」
「ノウトは分かってて言ったんじゃない?」
「いや、フォローしてもらって悪いけど、全然分からなかった」
「お前はまだまだだな」
「ラウラのことを知り尽くしてるダーシュには勝てないよ」
ノウトが言うと、ダーシュはどこか誇らしげに頬を緩めた。
ラウラとフウカが戻ってきてから、ノウトとレンも少し離れたところで用を足した。ダーシュは今はいい、らしい。
野営地に戻ると、ラウラは横になって、ダーシュはその近くで佇み、フウカは短剣を磨いていた。
ノウトとレンは軽く明日の予定を話し合ってから横になった。日が変わると同時に起きる必要がある。それとは別に起きて見張りも交互にしなくてはいけない。
目を瞑るといろいろなことを考えてしまう。その中には不安と焦燥ももちろんある。
なるべく考えないようにすると、余計に頭にちらついて、どうしようもなくなってしまう。
やるせないその思いを胸の中にしまう。ただ今は、今を精一杯生きろ。やるべきことはそれだけだ。
夜だけど、……いや、夜だからだろうか。少しだけ暑い。寝苦しいほどではない。風はあるし、今日の場所はそれなりに地面が柔らかい。
じめじめしている。夜鳥の鳴き声が割と近くから聞こえる。虫の声もする。それに、誰かの寝息が聞こえる。レンか、それともラウラか。どちらでもいい自問自答に頭を埋め尽くさせて、ノウトは眠りに溶けていく。
◇◇◇
暑い。
めちゃくちゃに暑い。
七月の半ば、真夏とは言えないけれど、それでも暑いことには違いない。アスファルトが溶けるような暑さ。暑い、というよりももはや熱い。蝉の声がうるさくて、煩わしい。うだるように暑い。
地球温暖化だとかなんとか、昔は騒がれてたらしいけれど、今じゃそんなこと誰も気にしていない気がする。いや、それはないか。誰もが頭では分かってるんだろうけれど気付かないふりをしているんだ。
僕は肩にかかった水筒を手に取り、ごくりとお茶を飲む。……あぢぃ。
背中のランドセルもほっぽって、今すぐ日影に駆け出したい。でも、そんなことは出来ない。今日は大切なものを持ってきてるのだ。投げ出したらそれが爆弾のごとく爆裂に爆発してしまうだろう。
「ぁっつぃ……」
思わず口から零れる、陽炎のような消え入る声。ここが地獄なのだろうか。きっとそうだ。そうに違いない。僕は、それに値する罪を犯してしまった。当然なのかもしれない。……なんて思ってる場合じゃない。倒れるな、これ。やばいわ、これは。うん。僕でも分かる。
早くあそこで涼もう。
頭の中で咄嗟に考えついた最高の案。
水分補給だけじゃこの暑さには耐えきれない。僕は帰り道の途中にある、小さな神社に立ち寄った。道の横にあるのに、森の中にあるから凄い分かりづらいけど、僕はその場所を知っていた。帰るのが嫌な時、いつもここで時間を潰していたのだ。
僕は申し訳程度の小さな鳥居をくぐって社に向かって歩く。
「……あれ?」
あの子がいない。いつもならいるはずなのに。
僕は顎に手をやって考えた。
いつもの時間。いつもの場所。何もかもいつも通りだ。
「わっ!!」
「うわぁっ!?」
心臓が爆発してしまったかもしれないと一瞬思ってしまった。
「いてて」
驚きのあまり、尻もちをついてしまった。なんたってこの子ったら突然後ろから現れたんだもん。
僕が猛烈に驚いた様子を見て、有栖はけたけたと笑った。
「大丈夫?」
「驚かしといてそれはないでしょ」
「手、かしてあげる」
僕は差し出されたその手を見た。手首の辺りにバンソーコーが貼ってある。どうして貼ってるの? 怪我してるの? そう聞こうとして、一瞬躊躇してから、有栖の手を取らずに自分の力だけで立ち上がった。
「ごめん、手、汚れちゃったね」
「お尻もね。まったく、いたずら好きなのはあいかわらずだな、有栖は」
「だって、きみがおもしろいんだもん」
ちょっと怒ろうとしたけど、その笑顔が可愛かったから、手の力が緩んだ。そして、僕は赤いランドセルの横に自分のランドセルを置いて、目を逸らしながら口を開く。
「ま、気にしてはないけど」
「そっか」
有栖は小さく笑って、僕の手を取った。
「手、洗お。そのままじゃ絵かけないでしょ?」
有栖に手を引かれて、僕らは神社に隣接した公園の水道で手を洗った。僕が蛇口をひねって手を洗っていると、汚れてないはずの有栖が手を伸ばして水に触れた。
「うわー。きもちいいね、これ」
「暑いから余計にね」
「ずっとこうしてたいな、わたし」
「僕も」
言うと、有栖がいたずらっぽい顔をした。
「えいっ」
何を思ったのか有栖は手で掬った水をこちらにかけてきた。避けようとはしたが有栖に近いところにいたのと手を洗っている最中だったから、完璧に避けることは出来なかった。
「やったな~?」
僕が言うと、有栖は楽しそうに笑って、避ける体勢をつくった。僕は視線を水道に戻して、それから蛇口を閉じた。
「ま、やんないけど」
「えー、つまんない」
僕が社のほうへと戻ろうとすると、有栖が後ろから着いてきた。
「ごめんね、怒った?」
「いや、怒ってはない。いつも通りだし」
「きみは変な子だね」
「有栖に言われたくないけどね」
「ふふっ」
彼女が楽しそうに笑ったから、僕も笑ってしまった。神社のところに戻って、僕は自らのランドセルを持ち上げた。
「なんと、今日は有栖におみやげを持ってきてます」
「え、やったー。なになに?」
僕がランドセルの中に手を突っ込んで、ひんやりと冷えたそれを手に掴む。短めの円柱だ。両の手にひとつづつ握ってから、
「じゃん!」
と取り出した。
「わっ」
有栖は一瞬だけ声を失った。どうだどうだ。驚いただろう。
「帰り道にあった自販機で買ってきたんだ」
「お金はどうしたの?」
「ランドセルの中に入れてた」
「下校中に自販機で缶ジュースを買うとかー、おぬしもワルよのー」
「有栖には負けるよ」
僕はそう言ってから、サイダーを片方差し出した。どちらも同じものだったから、適当に右手を前に出した。有栖がそれを手に取った。
「ありがと」
「うん」
有栖が笑ったから、僕も笑った。笑ってみせた。
「あー、これさ」
有栖は手にあるサイダーの缶ジュースを見つめながら意味ありげに呟いた。
「ん、なに?」
「ん~~、いや、なんでもない」
「絶対なんでもなくないでしょ」
「いや、なんでもないって」
「そう?」
「うん。じゃあさ、せーので開けよ」
「え、ああ。いいよ」
有栖がプルトップに手を触れたのを見てから、僕も同じようにプルトップをつかんだ。ひんやりと冷たくて身震いしてしまった。
「せーのっ」
有栖の掛け声と同時に、僕と有栖は缶ジュースを開けた。その瞬間、
「うわっ!?」
気づけなかった。そうだ。有栖に驚かされて、僕は尻もちをついた。その時にランドセルの中でサイダーを振っちゃったんだ。
泡が溢れ出す。溢れ出す。僕があたふたしていると、有栖は溢れ出す缶ジュースの蓋に口を当ててこぼれないようにしていた。有栖は缶ジュースを受け取った時から気づいてたんだ。
僕も有栖の真似をして、サイダーがこぼれないように自分の持つ缶に口をつけた。数秒してから、炭酸が抜けたのか、溢れるのが止まった。
「うわぁ、びしょびしょ」
有栖が言った。僕は有栖と自分の服を交互に見やった。同じくらい濡れてしまっている。
「ごめん、有栖はきづいてたのに」
僕が苦笑いしながら言うと、有栖は首を振った。
「ううん、いいの。これでおあいこ」
有栖は笑って、社の縁側に座りながら残りのサイダーを飲み始めた。
「あっついね」
「うん、暑い」
僕は有栖の隣に座った。
「喉痛いなー」
「炭酸苦手なの?」
「実はね」
「そうだったんだ」
「でも、炭酸抜けたら甘くておいしいよ」
「そっちのが好きな人はじめて見た」
「そっか」
僕は目を細めて、遠くを見るようにした。その行為に意味はない。ただ、隣にいる有栖の顔が直視出来なかった。
「もうここに住んじゃおっかな」
「ここって、……ここ?」
僕は社の方向に指をさした。
「うん」
「ほぼ野宿じゃん…?」
「楽しそうじゃない?」
「やだよ。危なそうだし、虫とかやばそうだし」
「わたしはいいと思うけどなー」
「野宿とか、有栖もワルよのう」
僕が冗談っぽく言うと、有栖はお腹をかかえて笑った。
「帰り道にサイダー買ってきたきみに言われたくないなー」
目尻に浮かぶ笑い涙を拭って、有栖がこちらを見る。その時、有栖の首辺りに赤いあざみたいなものが見えた。どうしたの、それ、大丈夫? とは聞けなかった。
僕はただ、有栖の笑顔が見たかっただけなんだ。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる