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序章 きみが灰になったとしても
第9話 一秒前の自分よりも
しおりを挟む昼食を食べ終わったのち、ノウト達は魔皇城への帰路に着いていた。
呉服店や鍛冶屋、預かり所など様々なところを案内して貰っていると、いつの間にか日が傾いていて、夕日が街を照らしていた。
「今日はありがとな。いろいろ案内してくれて」
「こちらこそにゃ。ノウト様のおかげで午後の仕事がなくにゃったのにゃ」
「チナチナは煩悩の塊ね」フィーユがジト目でチナチナを見た。「まぁ、ひさしぶりにゆっくり出来たし、あながち間違ってはないけど」
「思ったよりたくさん回れたよね」ミャーナが楽しそうに笑った。
「そうですね。いつもミャーナ雑貨屋に行きたいって言ってましたし」
「ふふふ」ミャーナが頬を綻ばせる。
「ラウラ様たちにお会い出来たのが一番の収穫ね」
「フィーユのお兄さんにも会えたしにゃ~」
「思い出させないで、あんな人」
「そんなこと言いながらフィーユはそんなお兄さんが~?」
「笑わせないでよ、チナチナ。ほんとに知らないんだから。家族を放って出てった人なんて」
「ふふん」
チナチナが微笑ましそうににやけた。なんだかんだ、フィーユもルーツァのことを気にしているのだ。
「まだ案内しきってないところはいつか行きましょうね」シファナがノウトを見る。
「ああ、また頼むよ」
ノウトが言うと、シファナがこくりと頷いた。
夕陽を背にノウト達は笑い合った。
ノウトは彼女らの笑顔を見ながら、出会ったばかりのノウトをこんなに手厚く扱ってくれるこの子達を守りたいと心の底から希った。
◇◇◇
決意したあの日から数日が経過した。
ノウトは鍛錬と雑用を繰り返す日々を暮らしていた。
ノウトの朝は早い。
この日は陽が昇る少し前に目を覚ました。身支度を軽く済ませてから魔皇城の一角にある訓練所へと向かう。
ここは基本的に帝国の兵士ならば誰でも使用出来て、木刀や模造刀を借りて剣の練習をするのが主な施設となっている。
ノウトはここで朝早くに来て素振りを繰り返す。
強くなるにあたって剣術を鍛えるのが一番だという考えに落ち着いた。剣を振れば、並行して筋肉もスタミナも鍛えられる。
素振りの目標は一日五百回だ。それが終わったら走り込みが待っている。
素振りが百回を越したあたりだろうか。見知った人物と目が合った。
モファナの姫、ラウラだ。
彼女は時たま、この時間に訓練をしにくる。
ラウラはノウトを一瞥して、それから木剣を手に取った。剣の柄を感触を確かめるかのように何回か握って空中を斬った。
それを数回繰り返していると、急に手を止めて、
「…………全然集中出来ない……」
ラウラはノウトに聞こえないような本当に小さな声で呟き、木剣を元の場所に戻した。そして、そのまま無言で訓練所をあとにした。
ノウトが素振りを続けていると、日が顔を見せてからしばらく経過していた。
そろそろ他の魔人兵が来る頃合いだろう。
ノウトがここで鍛えていると、訓練所に入ってノウトを見た魔人兵は揃って踵を返してその場を去っていく。勇者であるノウトと同じ場所にいたくないのだろう。当然だ。ノウトだって同じ立場だったらそうする。
だから、彼らが来る頃にノウトはこの場は去る。自分の部屋に向かってある程度荷物を整えてから外に出る。
早朝の帝都は昼頃と静寂が響くように静かだ。道行く人と偶にすれ違うくらいでほとんど誰とも会うことは無い。
そんな時を見計らって魔皇城から帝都の外までの道を走り込みに利用する。
今のノウトに一番必要なもの。
それは体力だ。
走ってすぐバテるような身体じゃ、救えるものも救えない。
帝都の外に出たら、誰も通らないであろう郊外をランニングする。
ある程度人影が増えて来たら城に戻って水浴びをしたのちに、着替えてシファナ達と共に朝食を取る。
「今日の煮付け、すっごい上手ですね。美味しいです」
「えへへ。ありがと」
「これなら毎日ミャーナが料理担当でいいわね」
「それは、困るかな~」
「冗談よ」
「冗談抜きで美味しいからぜひ頼みたいにゃ~」
「チナチナの料理は壊滅的だからな」
「ノウト君、それは失礼じゃないかにゃ?」
「まぁ、事実だし」
「フィーユもひどいにゃ」
「……正直フィーユ嬢も人のこと言えないよな」
「ほんとですよね」
「なにそこコソコソやってんのよ、怒るわよ!」
──なんて他愛ない会話をして、それから掃除洗濯炊事と雑務をこなして夕方になったら魔皇に連れられてソマリスの街に行き、そこでミファナや他の人たちと会う。
街の復旧を手伝って夜が更けてきたら、人のいなくなった訓練所で剣を振り続ける。眠気が限界に来たら、倒れるようにベッドに眠り、また早朝に目を覚ます。
この日常を数週間繰り返した。
ずっと動きっぱなしなのに、不思議とつらくはなかった。
シファナやミャーナ達と話しているのは楽しかったしミファナが嬉しそうに近況を語るのを聞くのは生きがいに近い。魔皇の隣にいる時間も大切だ。
全てが充実していた。
彼女のいない世界にも希望を見い出せているのかもしれない。
だが、大きな懸念があった。
それは、このままこれを続けて果たして強くなれのか、ということ。
ノウトは強くならなくちゃいけない。
それはなぜか。
皆を救いたいからだ。
なぜ救いたいのか。
それは、────
「……救けたいから」
ノウトが小声で呟いた。
救けたいから、救ける。
この世界に正解はない。
でも、間違っていることはあると思う。
何が間違っているか、それを見極めることが大切だ。
「……今はただ、強くなれ、俺」
自己暗示するように言った。
素振りを続ける。
振って振って、振りまくる。
最初にくらべたら様になってきた方だとは思う。筋力も体力も付いてきた。以前よりは強くなっているのがわかる。地力は上がってきている。地味に。地道に。
「あ」
素振りをしていると、彼女と目が合った。
あ、と声に出したのはノウトではない。とある猫耳族の女の子だ。……まぁ、女の子と呼ぶには些か強過ぎるけど。最近よく会うな、なんて思ってしまった。
「おはよう」
「え、ああ、うん。おは、よう」
ラウラは歯切れ悪く挨拶を返した。最近のノウトのポリシーとしても挨拶をなるべく怠らないようにしている。
「またこんな早くから練習してるんだ」
ラウラがノウトの方を見ずに、興味なさげに言った。また、というのは以前もラウラとここで会ったからだ。彼女も朝早くにここに来る。
「俺は強くならないといけないからな」
「あっそ」
ラウラは木剣が積まれた棚から一本それを取り出して、持ちやすさを確かめるように二、三回宙を斬った。たったそれだけの動作だったのに、ノウトは見とれてしまった。
どうしたらあの領域まで辿り着けるのだろう。ノウトとラウラとでは戦闘力が天と地の差がある。
「何見てんの」
「いや、別に」
「答えになってない、よっ」
ラウラがもう一度宙を斬る。木剣が風を纏ったように見えた。ノウトとは太刀筋があまりに違う。どこだ。持ち方? 構え方? 振り方? 吸収しろ。学ぶとは真似ることだ。誰かがそう、言ってたような気がする。
「そんなに凝視するなんて、さてはアンタ、あたしに惚れてるなぁ~?」
「そうかもな」
ノウトはラウラの振るう姿を見ながら適当に答えた。見ることに集中していた彼は聞くことを放棄していた。
「はぁ!?」
ラウラが泡を食った顔をしている。何故だろう。いや、関係ない。今は彼女の振るう姿だけに集中しろ。
「ちょっ、見ないでよ」
「別にいいだろ。そのまま振っててくれ」
「そんなに見られてたら集中出来ないでしょ」
「きみは姫なんだろ? 見られることには慣れてるんじゃないのか?」
「そ、それとこれとは別っ」
「おい、もっと見させてくれ。振るのなんでやめるんだよ」
「……アンタ殴るよ、まじで」
ラウラが怒りを顕にしたので、さすがのノウトも食い下がって、素振りを再開した。
ラウラの握り方、構え方を頭の中にイメージして真似をする。
脇は締めていたな。肩幅くらい足は開いていた。腰か? 腰の高さが違うのかもしれない。
ちらちらとラウラがこちらを見ている気がするが、気にしない。今度は自分の姿勢を考える時間だ。
「……あーもう見てらんない」
突然、ラウラが木剣を投げ出してこちらに歩いてきた。その剣幕にノウトは思わず後ずさる。
「構え方も呼吸の仕方も全然なってない。あんた、なに? 帝都来て初めて剣触ったの? 勇者って小さい頃から修行してたりしてるんじゃないの?」
「そんな、わけないだろ。目覚めたのはつい半月くらい前だ」
「……目覚めた?」
「あー、……だから、俺は勇者として一ヶ月くらい前に召喚させられただけだから、それ以前の記憶がないんだ。だから剣に触れたのもここに来てからだし、修行を始めたのもついこの間からだ」
ノウトが早口で捲し立てるように言うと、ラウラは空いた口が塞がらないと言った感じで驚いていた。
「でも、だからって言い訳はしたくない。ここからでも、俺は強くなるんだ」
ノウトが右手にある木刀を強く握った。
「アンタ……」
ラウラはそう言って、目を瞑って、そしてノウトの目を見据えた。
それから、ノウトの後ろに立って、ぴたりと身体をくっつけた。そして、背後からノウトの木刀を持つ手を上から握る。
「持ち方はこう。足はもう少し開いて、……そう。肩の力抜いて。息を吸って、それで、……ここ。ここで息止めるイメージ。顎引いて。膝を少し曲げて。それで振ってみて」
ラウラがノウトの背中から離れた。
ノウトは教わった通りに呼吸して、それから息を吐いた瞬間に木刀を振るった。
「………」
明らかに、今までと感触が違った。木刀が空中でブレない。真っ直ぐと空を切っていった。
「少しは様になったね。案外センスいいよ、アンタ」
「どうして──」
ノウトが小さな声で言うと、ラウラがそっと笑った。
「なんか、ちょっとだけ応援したくなっちゃって」
そう言ってから、ラウラは目付きを少しだけ鋭くした。
「でも、アンタのことまだ認めてないから」
ラウラが胸の前で腕を組む。
「足でまといだし、そのまま戦場来られたらはっきり言って邪魔。うちの子達にもすっごい迷惑かかる。今なら下りられるんじゃない? どうする? 下りる? 逃げた方が楽だよ?」
「下りるわけないだろ」
ノウトは即答した。
「俺が少し手を伸ばすだけで、救けられる人がいる。それを黙って見過ごせるか」
「……そっか」
ラウラは、今までノウトに見せたことがないような優しい顔で微笑んだ。
そこで、訓練所に何人かが入ってきた。猫耳族と、それから魔人族数人だ。
「ラウラ様、おはようございます!」
「あ、うん、おはよう」
そして、彼らはノウトを見るなり、顔色を180度変えた。
前述の通り、ノウトが朝早くに来ているのには理由があった。それが彼らだ。ノウトが練習していると影で何か言っているのが聞こえてしまうものだから全く集中出来なく、過去に練習を邪魔してくる者もいた。まぁ、ノウトが勇者だから当然の話ではある。
「ラ、ラウラ様、そいつから離れた方がいいですよ」
「どうして?」
「だ、だって、そいつ。勇者ですよ? どうやって魔皇様に取り入ったのか知りませんけど、絶対関わらない方がいいですって」
魔人の一人がそう言うと、ラウラが少しだけ俯いた。
そして、ノウトと一瞬目を合わせて、「あたしも、同じだったんだな……」とノウトにも聞こえないような声で小さく呟いた。それからまた目を背けて話し始めた。
「あたしもね、勇者に家族を殺されたから。……だからアンタのこと嫌いだった。アンタは勇者だから。だから最悪で、糞野郎だってレッテルを最初から貼ってた。でも、アンタが勇者だからと言ってアンタが悪い奴とは限らないって、ようやく気付けたよ」
ラウラが拳を軽く握った。
「シャーファから、アンタがダーシュを命を張って守ろうとしたって聞いたんだ。アンタが言う、救いたいから救うっていうのが嘘じゃないことは分かった」
ラウラが木剣を握る拳をノウトに向けた。
「だから、強くなってよ。それで、あたしと一緒に戦おう」
ラウラは向日葵のような笑顔でそう言った。ノウトはその笑顔に応えるように、
「おう。もちろん」
と笑ってみせた。それから、ラウラは小さく微笑んだ。
そして、踵を返して、ノウトのことをいびった彼らに凄んだ。彼らは揃って「ひっ」と小さな悲鳴をあげる。
ラウラは澄んだ顔でひらひらと手を振って、訓練所を後にした。
「あの」
ノウトは魔人兵に近付いて、口を開いた。
「良かったら俺と、手合わせてしてくれませんか?」
距離を置いていたのは、ノウトの方だったのかもしれない。自分から歩み寄らなくちゃ、何も進まないのだ。
魔人兵達はお互いに顔を見合わせて、それから頷いてみせた。
そして、ノウトと魔人兵たちは何時間も剣を打ち合った。ノウトは当然、一度も勝つことは出来なかった。でも、少なくとも前よりは進んでいる気がする。
今はただ進もう。
そうすれば、昨日の自分よりも強くなる。
強くなれば、救える。
このままで、いいんだよな。
なぁ、───……
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