51 / 182
第一章 勇者殺しの勇者
幕間 遥か彼方の君へ
しおりを挟む
「しっかしノウトはちゃんとやってるのかねぇ~」
魔帝国マギア、帝都グリムティア。その魔皇城の一室。作戦会議室兼定例会議室に魔皇の従者三人が座っていた。
魔皇直属護衛兵、魔皇曰く四天王が集まるのは決まっていつもここだ。
「フッ。どうせ既にバレて殺されてるに決まってる」
「そう言ってやンなよユークゥ」
ロストガンは足を机の上にどさっと乗せて足を組んでいる。
「黙れ根暗土竜族が」
「はァ、ホント口悪ィなァこいつ」
「ユークそれロス以外の血夜族に言ったら殺されるから」
「ハッ。失敬、こいつ以外の血夜族と会ったことがないのでな」
「それはさすがに嘘でしょ……」
「それにハイエルフである俺が血夜族なんぞに殺られるものか」
「なンならここでバトってみっかァ?」
「ちょちょちょ魔皇様のお城また壊れちゃうでしょやめて!」
ラウラが立ち上がって慌てふためく。
「ヴェロア様の物を傷付けるわけがなかろうこのちんちく猫娘」
「ちんちくぅ……っ!? ……う、うるさい耳長引き籠もり!」
「そうだぞ耳長ツンデレ引き籠もりィ!」
「おい貴様ら細切れにするぞ」
ユークが腰から細剣を引き抜く。
そこでバタンと正面の扉が開かれ、ヴェロア、次にメフィが入ってくる。
ヴェロアは部屋に入ってくるなり千鳥足で歩いて椅子に座り、卓上にどさっと身を投げ出した。その後、机に顔を突っ伏して、両手をその前に放り出す。
ユークは引き抜きかけた細剣をかしゃりと鞘に戻して床に片膝をつく。
「魔皇様、おはようございます。あぁ、今日もまた一段と見目麗しい……」
「ユーク、魔皇様今疲れてんだから、ちょっとは空気読んでよ」
ユークはフッ、と鼻で笑ってから、
「魔皇様が美しいのは当然のことだろう」
「あぁ、話通じてないわこいつ」
「おぬしら少しは静かにしたらどうじゃ。魔皇が疲弊しているのは承知じゃろう?」
メフィがその小さな体躯を精一杯使って椅子に座った。ラウラの反対の席だ。
「それでボスゥ~。ノウトのやつどんな感じなンです?」
ロストガンが椅子の背にもたれかかって不遜な態度で話す。
「あぁ……。ノウト、あやつ……。はぁ………。………ほんと、あやつ……」
ヴェロアは大きくため息を吐いた。恋する乙女みたいだ、ラウラはそう思ってしまった。いやいや、そうじゃなくって。
「ちょ、ちょっとその反応なんですか!? まさか、あいつの身に何かあったとか!?」
ヴェロアは未だ卓上に顔を突っ伏したままだ。
「……あー、すまない。メフィ、頼んでいいか?」
「うーむ……。そうじゃな。魔皇はだいぶ参ってるみたいじゃからわしから皆に伝えよう」
メフィがヴェロアの後頭部を一瞥したあとにラウラやロストガン、そしてユークそれぞれの目を見る。
「簡潔に言うと、ノウトがアヤメを呼び起こしてしまったのじゃ」
「アヤメって……」
「なんだ、それは」
ユークがメフィの隣の椅子に座り直して問う。
「そうか。ユークは知らんのじゃったな。アヤメは竜連隊との戦いでノウトが発現させてしまった、言うなれば勇者の〈神技〉の源じゃな」
「ああ、そこの身内が殺されたっていうあの──」
「ちょっとユーク。いくらロス相手だからって……。もっと気を使ったらどうなの?」
「ハッ。何故俺がそいつの気を使わなくちゃいけないんだ」
「こいっつ……。ロスもなんか言ったら!?」
「はァ? 俺が何か言うポイントあった?」ロストガンは両手を頭の後ろにやって、どうでもいい、みたいな顔をした。
「ああもうどいつもこいつもクズばっか……」
「誰が屑だと───」
「おぬしら!!!」
メフィが椅子からガタリと立ち上がる。メフィの怒号が部屋全体に響き渡った。皆の視線が収束する。
「わしらがここで争ってどうする! 今は結束して協力せねばならぬ時じゃろう!」
「ごめん、メフィ……」
ラウラが俯いて謝罪の意を言葉にする。ほか二人はあまり反省していないようだが、口は噤んでいる。
「分かれば良い」
「それで、メフィ。ノウトの奴はどうなったンだよ。アヤメが起きたらバレちゃうンじゃないか?」
「その通りじゃ。他の勇者に悪魔だと罵られて完全に敵対関係となってしまったようじゃな」
「うぅ……」
ヴェロアが未だ俯いて何か小さく声を出していた。さては魔皇様お酒飲んだな……。お酒弱いって分かってるはずなのに。今はそっとしておこう。
「ハハハッ。俺の言った通りだ! して、あいつはもう死んだんだろうな?」
ユークが声高らかに笑い、メフィに向き直る。
「アンタどっちの味方よ」
「俺はハリトノヴァの全国民と魔皇様の味方だ」
「相変わらずだね、アンタ……」
「それなんじゃがな。ノウトは他の勇者を人質に取って上手く逃げられたようじゃ」
「ひゅ~。やるなァノウト」
ロストガンが下手くそな口笛を吹いて賞賛する。
「ハッ。勇者が語るに落ちたな」
「でも殺されてなくて良かったよ。逆にノウトに勇者全員殺されてた可能性もあったってことだよね。それも大丈夫なんでしょ?」
「ああ、アヤメが発現して殺したのは一人だけのようじゃな」
「一人で良かった。3年前はあれで大変な目にあったからなぁ。………あっ、ごめんロス……」
「気にすんな、どうでもいいし。それにしてもノウト、勇者と平和的解決をしたいなンてなァ。ハッハァ」
「変わんないよね、あいつ」
ラウラがふふっ、と笑う。
「まったくじゃ」
メフィがこくり、と頷く。
するとヴェロアが顔をやっと上げた。その面持ちは至って真剣で真面目だった。
「……私達で護らないとな」
「はいっ。不甲斐ないあいつの為にも頑張らないとですねっ」
ラウラが元気よく返事を返した。
今日もまた朝日が魔皇城を明るく照らしていた。
魔帝国マギア、帝都グリムティア。その魔皇城の一室。作戦会議室兼定例会議室に魔皇の従者三人が座っていた。
魔皇直属護衛兵、魔皇曰く四天王が集まるのは決まっていつもここだ。
「フッ。どうせ既にバレて殺されてるに決まってる」
「そう言ってやンなよユークゥ」
ロストガンは足を机の上にどさっと乗せて足を組んでいる。
「黙れ根暗土竜族が」
「はァ、ホント口悪ィなァこいつ」
「ユークそれロス以外の血夜族に言ったら殺されるから」
「ハッ。失敬、こいつ以外の血夜族と会ったことがないのでな」
「それはさすがに嘘でしょ……」
「それにハイエルフである俺が血夜族なんぞに殺られるものか」
「なンならここでバトってみっかァ?」
「ちょちょちょ魔皇様のお城また壊れちゃうでしょやめて!」
ラウラが立ち上がって慌てふためく。
「ヴェロア様の物を傷付けるわけがなかろうこのちんちく猫娘」
「ちんちくぅ……っ!? ……う、うるさい耳長引き籠もり!」
「そうだぞ耳長ツンデレ引き籠もりィ!」
「おい貴様ら細切れにするぞ」
ユークが腰から細剣を引き抜く。
そこでバタンと正面の扉が開かれ、ヴェロア、次にメフィが入ってくる。
ヴェロアは部屋に入ってくるなり千鳥足で歩いて椅子に座り、卓上にどさっと身を投げ出した。その後、机に顔を突っ伏して、両手をその前に放り出す。
ユークは引き抜きかけた細剣をかしゃりと鞘に戻して床に片膝をつく。
「魔皇様、おはようございます。あぁ、今日もまた一段と見目麗しい……」
「ユーク、魔皇様今疲れてんだから、ちょっとは空気読んでよ」
ユークはフッ、と鼻で笑ってから、
「魔皇様が美しいのは当然のことだろう」
「あぁ、話通じてないわこいつ」
「おぬしら少しは静かにしたらどうじゃ。魔皇が疲弊しているのは承知じゃろう?」
メフィがその小さな体躯を精一杯使って椅子に座った。ラウラの反対の席だ。
「それでボスゥ~。ノウトのやつどんな感じなンです?」
ロストガンが椅子の背にもたれかかって不遜な態度で話す。
「あぁ……。ノウト、あやつ……。はぁ………。………ほんと、あやつ……」
ヴェロアは大きくため息を吐いた。恋する乙女みたいだ、ラウラはそう思ってしまった。いやいや、そうじゃなくって。
「ちょ、ちょっとその反応なんですか!? まさか、あいつの身に何かあったとか!?」
ヴェロアは未だ卓上に顔を突っ伏したままだ。
「……あー、すまない。メフィ、頼んでいいか?」
「うーむ……。そうじゃな。魔皇はだいぶ参ってるみたいじゃからわしから皆に伝えよう」
メフィがヴェロアの後頭部を一瞥したあとにラウラやロストガン、そしてユークそれぞれの目を見る。
「簡潔に言うと、ノウトがアヤメを呼び起こしてしまったのじゃ」
「アヤメって……」
「なんだ、それは」
ユークがメフィの隣の椅子に座り直して問う。
「そうか。ユークは知らんのじゃったな。アヤメは竜連隊との戦いでノウトが発現させてしまった、言うなれば勇者の〈神技〉の源じゃな」
「ああ、そこの身内が殺されたっていうあの──」
「ちょっとユーク。いくらロス相手だからって……。もっと気を使ったらどうなの?」
「ハッ。何故俺がそいつの気を使わなくちゃいけないんだ」
「こいっつ……。ロスもなんか言ったら!?」
「はァ? 俺が何か言うポイントあった?」ロストガンは両手を頭の後ろにやって、どうでもいい、みたいな顔をした。
「ああもうどいつもこいつもクズばっか……」
「誰が屑だと───」
「おぬしら!!!」
メフィが椅子からガタリと立ち上がる。メフィの怒号が部屋全体に響き渡った。皆の視線が収束する。
「わしらがここで争ってどうする! 今は結束して協力せねばならぬ時じゃろう!」
「ごめん、メフィ……」
ラウラが俯いて謝罪の意を言葉にする。ほか二人はあまり反省していないようだが、口は噤んでいる。
「分かれば良い」
「それで、メフィ。ノウトの奴はどうなったンだよ。アヤメが起きたらバレちゃうンじゃないか?」
「その通りじゃ。他の勇者に悪魔だと罵られて完全に敵対関係となってしまったようじゃな」
「うぅ……」
ヴェロアが未だ俯いて何か小さく声を出していた。さては魔皇様お酒飲んだな……。お酒弱いって分かってるはずなのに。今はそっとしておこう。
「ハハハッ。俺の言った通りだ! して、あいつはもう死んだんだろうな?」
ユークが声高らかに笑い、メフィに向き直る。
「アンタどっちの味方よ」
「俺はハリトノヴァの全国民と魔皇様の味方だ」
「相変わらずだね、アンタ……」
「それなんじゃがな。ノウトは他の勇者を人質に取って上手く逃げられたようじゃ」
「ひゅ~。やるなァノウト」
ロストガンが下手くそな口笛を吹いて賞賛する。
「ハッ。勇者が語るに落ちたな」
「でも殺されてなくて良かったよ。逆にノウトに勇者全員殺されてた可能性もあったってことだよね。それも大丈夫なんでしょ?」
「ああ、アヤメが発現して殺したのは一人だけのようじゃな」
「一人で良かった。3年前はあれで大変な目にあったからなぁ。………あっ、ごめんロス……」
「気にすんな、どうでもいいし。それにしてもノウト、勇者と平和的解決をしたいなンてなァ。ハッハァ」
「変わんないよね、あいつ」
ラウラがふふっ、と笑う。
「まったくじゃ」
メフィがこくり、と頷く。
するとヴェロアが顔をやっと上げた。その面持ちは至って真剣で真面目だった。
「……私達で護らないとな」
「はいっ。不甲斐ないあいつの為にも頑張らないとですねっ」
ラウラが元気よく返事を返した。
今日もまた朝日が魔皇城を明るく照らしていた。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

最初からここに私の居場所はなかった
kana
恋愛
死なないために媚びても駄目だった。
死なないために努力しても認められなかった。
死なないためにどんなに辛くても笑顔でいても無駄だった。
死なないために何をされても怒らなかったのに⋯⋯
だったら⋯⋯もう誰にも媚びる必要も、気を使う必要もないでしょう?
だから虚しい希望は捨てて生きるための準備を始めた。
二度目は、自分らしく生きると決めた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
いつも稚拙な小説を読んでいただきありがとうございます。
私ごとですが、この度レジーナブックス様より『後悔している言われても⋯⋯ねえ?今さらですよ?』が1月31日頃に書籍化されることになりました~
これも読んでくださった皆様のおかげです。m(_ _)m
これからも皆様に楽しんでいただける作品をお届けできるように頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします(>人<;)

〈完結〉前世と今世、合わせて2度目の白い結婚ですもの。場馴れしておりますわ。
ごろごろみかん。
ファンタジー
「これは白い結婚だ」
夫となったばかりの彼がそう言った瞬間、私は前世の記憶を取り戻した──。
元華族の令嬢、高階花恋は前世で白い結婚を言い渡され、失意のうちに死んでしまった。それを、思い出したのだ。前世の記憶を持つ今のカレンは、強かだ。
"カーター家の出戻り娘カレンは、貴族でありながら離婚歴がある。よっぽど性格に難がある、厄介な女に違いない"
「……なーんて言われているのは知っているけど、もういいわ!だって、私のこれからの人生には関係ないもの」
白魔術師カレンとして、お仕事頑張って、愛猫とハッピーライフを楽しみます!
☆恋愛→ファンタジーに変更しました

黒豚辺境伯令息の婚約者
ツノゼミ
ファンタジー
デイビッド・デュロックは自他ともに認める醜男。
ついたあだ名は“黒豚”で、王都中の貴族子女に嫌われていた。
そんな彼がある日しぶしぶ参加した夜会にて、王族の理不尽な断崖劇に巻き込まれ、ひとりの令嬢と婚約することになってしまう。
始めは同情から保護するだけのつもりが、いつの間にか令嬢にも慕われ始め…
ゆるゆるなファンタジー設定のお話を書きました。
誤字脱字お許しください。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

追放もの悪役勇者に転生したんだけど、パーティの荷物持ちが雑魚すぎるから追放したい。ざまぁフラグは勘違いした主人公補正で無自覚回避します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ざまぁフラグなんて知りません!勘違いした勇者の無双冒険譚
ごく一般的なサラリーマンである主人公は、ある日、異世界に転生してしまう。
しかし、転生したのは「パーティー追放もの」の小説の世界。
なんと、追放して【ざまぁされる予定】の、【悪役勇者】に転生してしまったのだった!
このままだと、ざまぁされてしまうが――とはならず。
なんと主人公は、最近のWeb小説をあまり読んでおらず……。
自分のことを、「勇者なんだから、当然主人公だろ?」と、勝手に主人公だと勘違いしてしまったのだった!
本来の主人公である【荷物持ち】を追放してしまう勇者。
しかし、自分のことを主人公だと信じて疑わない彼は、無自覚に、主人公ムーブで【ざまぁフラグを回避】していくのであった。
本来の主人公が出会うはずだったヒロインと、先に出会ってしまい……。
本来は主人公が覚醒するはずだった【真の勇者の力】にも目覚めてしまい……。
思い込みの力で、主人公補正を自分のものにしていく勇者!
ざまぁフラグなんて知りません!
これは、自分のことを主人公だと信じて疑わない、勘違いした勇者の無双冒険譚。
・本来の主人公は荷物持ち
・主人公は追放する側の勇者に転生
・ざまぁフラグを無自覚回避して無双するお話です
・パーティー追放ものの逆側の話
※カクヨム、ハーメルンにて掲載
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる