あのエピローグのつづきから 〜勇者殺しの勇者は如何に勇者を殺すのか〜

shirose

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第一章 勇者殺しの勇者

第44話 菖蒲の咲く、あの頃に

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       ◇◇◇




 夢だ。



 でもかなりはっきりしてる。
 明晰夢ってやつかな。

 俺はその中でなんだって出来た。
 空だって飛べるし、風のように速く走ることも出来る。

 でも、真っ暗なんだ。
 どこまでも、どこまでも、暗闇が続いてる。
 夜よりも、目を瞑るよりも、暗くて、暗い。

 空間全てに闇が満ちていた。
 何も見えない。
 自分以外、闇しかない。

 それが凄い怖くってさ。
 だから早く起きたいのに、起き方が分からない。

 いつの間に俺は「誰か、いないか?」といるはずもない誰かに問いかけていた。
 当然、返事はない。

 しかし、その場からふと見上げると、何処か違和感があった。

 ここは真っ暗なのにそれ以上に真っ黒い何かが宙に浮いていたんだ。

 そんなに大きくはないな。
 自分の背と同じくらいの………なんだろう。形はよく分からない。

 それは黒よりも黒い、何かだった。
 何かとしか言えないような、形容し難い何か。周りよりも粘度の高い闇がそこにあった。
 闇の中にある闇。

 それがとても美しく見えて、思わずじっと見入ってしまった。
 見ていれば、心が満たされるような、そんな感覚に陥った。

 どれくらい見ていたのだろうか。
 たった数秒かもしれないし、何万時間とかそんなだった気もする。
 ほら、夢の中って長いようで短かったり、短いようで長く感じたりするだろ?

 そんな感じで黒よりも黒い何かを見ていたら突然、それが動いたんだ。

 わさわさと手足か何かを動かしてる。
 手足、いや、触手───でもないな。
 髪の毛でもない。
 翼かな。多分そうだ。

 羽根がそこら中に漂っているのが分かる。
 俺の頬を羽根が掠めた。

 黒よりも黒い何かだったそれは、次第に人の形をした黒い何かへと変形していく。
 黒に浮かぶ人型のそれにはその身の丈よりも大きな翼が生えていた。それももちろん黒い。

 黒い人型は俺の方にどんどん近付いてくる。
 真っ黒な闇が、目と鼻の先に。

 は手を伸ばして俺の頬を両手で覆う。
 背筋の凍るような悪寒がした。

 見ている分には心地よかったに触れられた瞬間、それは畏怖の対象となった。
 頬に触れているその手は氷のように冷たく、雪のように柔らかい。

 黒い何かの人でいえば口に当たる部分がゆっくりと、開く。
 口の中はさらに深い闇に覆われた深淵が在った。

『────やっと会えたね』

 聞いたことがある声だ。
 細く、それでいて澄んだ声音。

 でも、思い出せないんだ。何番煎じだよ。ほんと。
 既視感はあるのに、寧ろ既視感しかないのに。だめだ。

 思い出せない。

 くそ。

『─────もうすぐだよ……。あは』

 もうすぐ……?
 何がもうすぐなんだ、俺はそう訊こうと思った。

 しかし、の唇にそれが収束される。
 俺の口はその唇に塞がれたのだ。

 冷たい。

 の舌が俺の口内に入ってきて、黒い翼に抱擁される。
 それと文字通り一つになる。


 次の瞬間、この真っ暗な世界とも一つになって、







 黒よりも、







 黒くなる。


















 黒。

















 黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒█黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒████黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒██黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒█████黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒███黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒████黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒█████黒黒█黒黒████黒黒黒黒██████黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒█████████黒黒黒黒黒黒黒黒█████黒黒黒黒黒████黒黒黒黒黒黒黒黒黒███████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████████
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██


















「はぁ……っ……。はぁ…………っ………」


 ノウトは飛び起きるように眠りから目を覚ました。

 冷や汗で部屋着が濡れて肌寒い。
 息切れで胸と頭が痛い。
 過呼吸になりかけている。
 心臓は耳の中にあるようにばくばくと大きな早鐘を鳴らしていた。

「うぐっ……ぁッ……」

 両手で胸を押さえつけるように抑える。
 ただただ恐ろしかった。目を閉じるとその夢のことを思い出して身が震える。少しだけ泣きそうだ。
 何だったんだよ、今の。夢にしては鮮明すぎるし。
 悠遠の時をただ一つの“黒”として生きていたかのようだった。
 有り体に言えば、悪夢だ。
 夢の中で見た、あの黒い何かは一体何だったんだろうか……。訳が分からない。


 ────そうだ、リアとの約束。


 弱々しい照明によって微かに照らされたこの部屋の時計を見ると、すでに約束の0時を五分ほど過ぎていた。

 やばい。寝すぎた。
 汗でびっしょりになった肌着を着替える。

 耳を澄ますと、誰かの寝息やいびきが聞こえた。
 その音のする方を見遣るとそれぞれのベッドにフェイ、スクード、カミルがいて、みんなぐっすりと眠っていた。
 いびきをしていたのはスクードのようだ。フェイはめちゃくちゃ寝相が悪く、布団と枕を床に蹴飛ばして両手を広げて眠っていた。
 カミルは頭だけを布団から出して仰向けに寝ている。なんかいらっとする寝方だな。
 ノウトは誰も起こさないように足音を消して、そして息を殺して、部屋からゆっくりと出た。我ながら上手く部屋から抜け出せたと思う。
 ロビーの灯りは未だに点いていて誰かいるのを危惧したが、幸い誰もいないようだった。入口の扉を開け、宿の外に出る。


 リアが言ってたのは確か、宿の近くの桟橋だよな。
 かなりざっくりした位置情報だが、ノウトには何となく通じた。宿を出て、しばらく南に歩くとすぐに海に出る。そこから海沿いに歩いていけば目的の桟橋はすぐそこだ。
 宿前集合で良かった気もするけど。余程リアは他の誰かに聞かれるのを警戒しているようだ。

 こんな時間ともなれば風が冷たくなる。
 上着のポケットに手を突っ込んで、早足で歩く。
 リア、怒ってそうだな。約束より15分は遅れてる。

 見上げれば見える星々はただただ綺麗だった。星の光で夜道が黒く光っている。星は好きだ。ずっと見てられる自信がある。記憶が無くなる前も俺は星が好きだったような気がする。

 桟橋が見えてきた。
 小さい桟橋で小舟ひとつが停泊できるくらいの大きさだ。
 人影が見えた。暗くてはっきりとは見えないが、こちらに背を向けて、桟橋の先で足を投げ出して座っている。おそらくリアだろう。
 リアと思わしき人影はフードを被っていた。

 ノウトは走り出して、手を振った。

「ごめん! リア、遅れた!」

「遅いよ~ノウト君~」
















「…………な……」


 声で分かった。

 そいつはフードを脱いで顔を見せた。

 顔を見て確信した。

 正確に言えば、その人影の正体は、

「……なんで、お前………」

 リアではなかった。
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