106 / 126
LOVE
3-3 call my name
しおりを挟む
昼過ぎなのに薄暗い事務所は、良二によって開けられた『務』の窓から、初冬の冷めた空気を吸い込んだ。それにつられるように、良二の身体もようやく若菜を向く。
「て、め……何言ってんだよ」
真っ直ぐに良二を見つめ続ける若菜は、静かに涙を流していて。
その涙に動揺しないわけのない良二。態度には出すまいと、不機嫌を全面に押し出し、タバコをふかすことでしまい込む。
「じゃ何のために、ここでマジックやり続けてんだよ。俺に教わるとかなんとかっつってよ」
「最初は……そりゃ最初は、マジック教わって、YOSSYさんの弟子にしてもらいたくて、必死でしたよっ。でもこの前っ、柳田さんが話してくれた昔のこと、聞いてから、私、なんか違うなって」
ゆらゆら揺れている、若菜の声。
「私、柳田さんの役に立ちたい……立ち続けたい! 秘書であること抜きに、いや、もちろん秘書であることも、私の自慢で、自信ですけど。それよりもっとシンプルに、一番に柳田さんのことを、いつも大事にしたいんですっ」
鼻の頭が熱くなっていく若菜。鼻呼吸をすると、ズズッと啜ってしまった。
「柳田さんが、最近楽しいって言ってくれたの、私、すんごく嬉しくて。私が柳田さんに、『楽しい』って、ずっとずっと言わせたいって、思ったんです! 毎日毎日、柳田さんには、楽しいって思ってもらいたい。私だって、柳田さんと一緒に居ると、楽しいから、だから」
不格好に涙を拭う若菜。
「私、柳田さんからマジック教えてもらうのが好きです。なかなか理解しない私にも、根気よく教えてくれるから。そんで、私が出来たとき、柳田さんちょっとだけ笑ってくれるから」
ドキリとする良二。咥えていたタバコを外す。
「たくさん出来るようになって、柳田さんに楽しいって思ってもらえて、で、ちょっとずつ笑ってもらえると、私も楽しいし、幸せでね」
「…………」
「そんな風に、柳田さんの楽しいを作ることが、私がここに居る理由に変わったんです。YOSSYさんに言われて来たことがきっかけだったけど、でももう今は、そうじゃない。私は、私の意思で、ここに居続けてるんです」
左の中指と人指し指がわずかに熱い。知らぬ間に、タバコの火が近付いていた。慌てて携帯灰皿に落とし、蓋をする。
「でも、タイミングが重なるみたいに、私がやりたいことがわかるとね、今までに無いくらい、いろんな人から頼られたんです」
初回のベビードレスに始まり、幼い双子への衣装作成や、YOSSY the CLOWNからの勧誘。そして、今回の件。
「困ってるわけじゃないし、めちゃめちゃ嬉しいです。こんな経験したことない。いつも私、邪魔にされてたし。だから全部、引き受けたんです。私にしかやれないことなんじゃないかなって、思ったから」
そういうことか、と胸に抱く良二。詰まった眉間が更に深まる。
「でも、でもそれだと、一番大事にしたい柳田さんのことが、大事に出来てないってことなんですよね? 現にこんな感じで、柳田さんに、嫌な想いさせたし。なんかもうどうしたらいいか、わかんなくて」
きゅん、と目を瞑る若菜。右手が自らのひたいを抱える。
「大事なものに、順番があるなんて知らなかった」
「え」
「私、一番以外は諦めないといけないのかな。でも、私はたくさん大事にしたくて、でもそれじゃ欲張りで、結局『一番』が疎かになって」
「…………」
「柳田さん。私のわがままで、傷付けちゃって、ごめんなさい」
ふらふら、と前へ萎れる若菜の躯体。再び乱雑に涙を拭い、顔を俯けて良二へ直る。
「離れてなるものかって、思ってたんですけど……柳田さんの邪魔になるのは、一番嫌なんで、明日、出……」
続きを言おうとするだけで、若菜の目の前がぐらぐらと揺れる。
「出て、行きますから」
ボタボタ、重みのある涙が事務所のつるりとした灰色のタイル床を濡らす。
「ここにある私物、明日には、なんとかしますね」
涙と共に、力なく無理矢理笑む若菜が、さすがに良二にさえも痛々しく映る。
「違う、待て」
独り言に似た良二の言葉。わずかに若菜には届かなかったらしい。くるりとゆっくり、ベージュ色スーツの背が良二へ向いた。
「今日もう、ゆっくり寝てくださいね。徹夜で、お疲れなんですから」
事務所のアルミ扉のノブに、手がかかる。そこへパタパタと涙が落ちる。
同時に、良二は寄りかかっていた窓辺から背を離し、大股でズンズンと若菜へ寄った。
違う、言いたかったことはこんなんじゃない。
それよりもっと先があるんだ──。
「若菜っ」
♧
「どこ行くんだよ」
玄関先で、ダセェ新しい靴を履くアイツへ、そんな風に声をかけたあの日。
「外国だよ」
「が、ガイコク?」
くるりと振り返り見上げた俺へ、いつもの仮面笑顔でアイツは答えた。なんでもないように──まるで、近所へ暇を潰しに行くみたいに。
「何の、ために」
「修行しに行くんだ。俺の芸で、一人でも多くを笑わせるために」
「なん、なんでそんなこと、テメー『も』やるんだよ」
俺だって、やろうと思ってたのに。
腹括ったばっかだったのに。
「決めたんだ。俺が父さんと母さんの『続き』をやるって」
「父さんの代わりは俺がやる! マジックは俺のモンだろ、決めただろ!」
「大丈夫。もちろんマジックは良二のだ。だから俺はマジック以外で、父さんと母さんの続きをするんだよ」
「どーやって」
「それを見つけるために、世界を行くんだ」
長い沈黙。続く睨み合い。
「祖父放ってくのか」
「祖父の傍には、良二が居るだろ」
「俺だけじゃないだろ、孫は」
「そのままそっくり返すよ、良二」
コイツに、俺が口喧嘩で勝てるわけがねぇ。俺は国語が苦手なんだ。
でも。
言っときたいことは、あるから。
「残ってるもの中途半端にして、新しいとこ行っちまって、それでテメーはいいのかよ!」
「残って続けてても進展がないのは、自分の力量のせいだから。だから修行しに行くだけだって」
察し悪いな、『俺の』兄貴のくせに。
違うんだよ、そういうことじゃないんだ。
俺が本当に言いたいことは、回りくどくしか言えねぇけど、本当は──。
「随分勝手だな、打たれ弱いし」
「頑固な泣き虫に言われたくないよ」
手が、すり抜けていく気がする。
本心を言えないがために。
掴まえておきたいものが、ボロボロと。
ボロボロ、と。
♧
「て、め……何言ってんだよ」
真っ直ぐに良二を見つめ続ける若菜は、静かに涙を流していて。
その涙に動揺しないわけのない良二。態度には出すまいと、不機嫌を全面に押し出し、タバコをふかすことでしまい込む。
「じゃ何のために、ここでマジックやり続けてんだよ。俺に教わるとかなんとかっつってよ」
「最初は……そりゃ最初は、マジック教わって、YOSSYさんの弟子にしてもらいたくて、必死でしたよっ。でもこの前っ、柳田さんが話してくれた昔のこと、聞いてから、私、なんか違うなって」
ゆらゆら揺れている、若菜の声。
「私、柳田さんの役に立ちたい……立ち続けたい! 秘書であること抜きに、いや、もちろん秘書であることも、私の自慢で、自信ですけど。それよりもっとシンプルに、一番に柳田さんのことを、いつも大事にしたいんですっ」
鼻の頭が熱くなっていく若菜。鼻呼吸をすると、ズズッと啜ってしまった。
「柳田さんが、最近楽しいって言ってくれたの、私、すんごく嬉しくて。私が柳田さんに、『楽しい』って、ずっとずっと言わせたいって、思ったんです! 毎日毎日、柳田さんには、楽しいって思ってもらいたい。私だって、柳田さんと一緒に居ると、楽しいから、だから」
不格好に涙を拭う若菜。
「私、柳田さんからマジック教えてもらうのが好きです。なかなか理解しない私にも、根気よく教えてくれるから。そんで、私が出来たとき、柳田さんちょっとだけ笑ってくれるから」
ドキリとする良二。咥えていたタバコを外す。
「たくさん出来るようになって、柳田さんに楽しいって思ってもらえて、で、ちょっとずつ笑ってもらえると、私も楽しいし、幸せでね」
「…………」
「そんな風に、柳田さんの楽しいを作ることが、私がここに居る理由に変わったんです。YOSSYさんに言われて来たことがきっかけだったけど、でももう今は、そうじゃない。私は、私の意思で、ここに居続けてるんです」
左の中指と人指し指がわずかに熱い。知らぬ間に、タバコの火が近付いていた。慌てて携帯灰皿に落とし、蓋をする。
「でも、タイミングが重なるみたいに、私がやりたいことがわかるとね、今までに無いくらい、いろんな人から頼られたんです」
初回のベビードレスに始まり、幼い双子への衣装作成や、YOSSY the CLOWNからの勧誘。そして、今回の件。
「困ってるわけじゃないし、めちゃめちゃ嬉しいです。こんな経験したことない。いつも私、邪魔にされてたし。だから全部、引き受けたんです。私にしかやれないことなんじゃないかなって、思ったから」
そういうことか、と胸に抱く良二。詰まった眉間が更に深まる。
「でも、でもそれだと、一番大事にしたい柳田さんのことが、大事に出来てないってことなんですよね? 現にこんな感じで、柳田さんに、嫌な想いさせたし。なんかもうどうしたらいいか、わかんなくて」
きゅん、と目を瞑る若菜。右手が自らのひたいを抱える。
「大事なものに、順番があるなんて知らなかった」
「え」
「私、一番以外は諦めないといけないのかな。でも、私はたくさん大事にしたくて、でもそれじゃ欲張りで、結局『一番』が疎かになって」
「…………」
「柳田さん。私のわがままで、傷付けちゃって、ごめんなさい」
ふらふら、と前へ萎れる若菜の躯体。再び乱雑に涙を拭い、顔を俯けて良二へ直る。
「離れてなるものかって、思ってたんですけど……柳田さんの邪魔になるのは、一番嫌なんで、明日、出……」
続きを言おうとするだけで、若菜の目の前がぐらぐらと揺れる。
「出て、行きますから」
ボタボタ、重みのある涙が事務所のつるりとした灰色のタイル床を濡らす。
「ここにある私物、明日には、なんとかしますね」
涙と共に、力なく無理矢理笑む若菜が、さすがに良二にさえも痛々しく映る。
「違う、待て」
独り言に似た良二の言葉。わずかに若菜には届かなかったらしい。くるりとゆっくり、ベージュ色スーツの背が良二へ向いた。
「今日もう、ゆっくり寝てくださいね。徹夜で、お疲れなんですから」
事務所のアルミ扉のノブに、手がかかる。そこへパタパタと涙が落ちる。
同時に、良二は寄りかかっていた窓辺から背を離し、大股でズンズンと若菜へ寄った。
違う、言いたかったことはこんなんじゃない。
それよりもっと先があるんだ──。
「若菜っ」
♧
「どこ行くんだよ」
玄関先で、ダセェ新しい靴を履くアイツへ、そんな風に声をかけたあの日。
「外国だよ」
「が、ガイコク?」
くるりと振り返り見上げた俺へ、いつもの仮面笑顔でアイツは答えた。なんでもないように──まるで、近所へ暇を潰しに行くみたいに。
「何の、ために」
「修行しに行くんだ。俺の芸で、一人でも多くを笑わせるために」
「なん、なんでそんなこと、テメー『も』やるんだよ」
俺だって、やろうと思ってたのに。
腹括ったばっかだったのに。
「決めたんだ。俺が父さんと母さんの『続き』をやるって」
「父さんの代わりは俺がやる! マジックは俺のモンだろ、決めただろ!」
「大丈夫。もちろんマジックは良二のだ。だから俺はマジック以外で、父さんと母さんの続きをするんだよ」
「どーやって」
「それを見つけるために、世界を行くんだ」
長い沈黙。続く睨み合い。
「祖父放ってくのか」
「祖父の傍には、良二が居るだろ」
「俺だけじゃないだろ、孫は」
「そのままそっくり返すよ、良二」
コイツに、俺が口喧嘩で勝てるわけがねぇ。俺は国語が苦手なんだ。
でも。
言っときたいことは、あるから。
「残ってるもの中途半端にして、新しいとこ行っちまって、それでテメーはいいのかよ!」
「残って続けてても進展がないのは、自分の力量のせいだから。だから修行しに行くだけだって」
察し悪いな、『俺の』兄貴のくせに。
違うんだよ、そういうことじゃないんだ。
俺が本当に言いたいことは、回りくどくしか言えねぇけど、本当は──。
「随分勝手だな、打たれ弱いし」
「頑固な泣き虫に言われたくないよ」
手が、すり抜けていく気がする。
本心を言えないがために。
掴まえておきたいものが、ボロボロと。
ボロボロ、と。
♧
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
心の中に白くて四角い部屋がありまして。
篠原愛紀
青春
その日、私は自分の白い心の部屋に鍵をかけた。
その日、私は自分の白い心の部屋に鍵をかけた。
もう二度と、誰にも侵入させないように。
大きな音を立てて、鍵をかけた。
何色にも染めないように、二度と誰にも見せないように。
一メートルと七十センチと少し。
これ以上近づくと、他人に自分の心が読まれてしまう香澄。
病気と偽りフリースクールに通うも、高校受験でどこに行けばいいか悩んでいた。
そんなある日、いつもフリースクールをさぼるときに観に行っていたプラネタリウムで、高校生の真中に出会う。彼に心が読まれてしまう秘密を知られてしまうが、そんな香澄を描きたいと近づいてきた。
一メートル七十センチと少し。
その身長の真中は、運命だねと香澄の心に入ってきた。
けれど絵が完成する前に真中は香澄の目の前で交通事故で亡くなってしまう。
香澄を描いた絵は、どこにあるのかもわからないまま。
兄の死は香澄のせいだと、真中の妹に責められ、
真中の親友を探すうちに、大切なものが見えていく。
青春の中で渦巻く、甘酸っぱく切なく、叫びたいほどの衝動と心の痛み。
もう二度と誰にも自分の心は見せない。
真っ白で綺麗だと真中に褒められた白い心に、香澄は鍵をかけた。
全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―
入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。
遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。
本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。
優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。
Cutie Skip ★
月琴そう🌱*
青春
少年期の友情が破綻してしまった小学生も最後の年。瑞月と恵風はそれぞれに原因を察しながら、自分たちの元を離れた結日を呼び戻すことをしなかった。それまでの男、男、女の三人から男女一対一となり、思春期の繊細な障害を乗り越えて、ふたりは腹心の友という間柄になる。それは一方的に離れて行った結日を、再び振り向かせるほどだった。
自分が置き去りにした後悔を掘り起こし、結日は瑞月とよりを戻そうと企むが、想いが強いあまりそれは少し怪しげな方向へ。
高校生になり、瑞月は恵風に友情とは別の想いを打ち明けるが、それに対して慎重な恵風。学校生活での様々な出会いや出来事が、煮え切らない恵風の気付きとなり瑞月の想いが実る。
学校では瑞月と恵風の微笑ましい関係に嫉妬を膨らます、瑞月のクラスメイトの虹生と旺汰。虹生と旺汰は結日の想いを知り、”自分たちのやり方”で協力を図る。
どんな荒波が自分にぶち当たろうとも、瑞月はへこたれやしない。恵風のそばを離れない。離れてはいけないのだ。なぜなら恵風は人間以外をも恋に落とす強力なフェロモンの持ち主であると、自身が身を持って気付いてしまったからである。恵風の幸せ、そして自分のためにもその引力には誰も巻き込んではいけない。
一方、恵風の片割れである結日にも、得体の知れないものが備わっているようだ。瑞月との友情を二度と手放そうとしないその執念は、周りが翻弄するほどだ。一度は手放したがそれは幼い頃から育てもの。自分たちの友情を将来の義兄弟関係と位置付け遠慮を知らない。
こどもの頃の風景を練り込んだ、幼なじみの男女、同性の友情と恋愛の風景。
表紙:むにさん
私の隣は、心が見えない男の子
舟渡あさひ
青春
人の心を五感で感じ取れる少女、人見一透。
隣の席の男子は九十九くん。一透は彼の心が上手く読み取れない。
二人はこの春から、同じクラスの高校生。
一透は九十九くんの心の様子が気になって、彼の観察を始めることにしました。
きっと彼が、私の求める答えを持っている。そう信じて。
北白川先生(♀ 独身)に召喚されました
よん
青春
小田原の県立高校に勤務する国語教諭――北白川。彼女はある目的を果たすために、自分が受け持つ五人の生徒を毎晩二時に召喚するようになった。一日一度のことわざ、そこに込められた思いとは……。
『イルカノスミカ』『フラれる前提で私にコクる鈴木くん』のスピンオフ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
僕は 彼女の彼氏のはずなんだ
すんのはじめ
青春
昔、つぶれていった父のレストランを復活させるために その娘は
僕等4人の仲好しグループは同じ小学校を出て、中学校も同じで、地域では有名な進学高校を目指していた。中でも、中道美鈴には特別な想いがあったが、中学を卒業する時、彼女の消息が突然消えてしまった。僕は、彼女のことを忘れることが出来なくて、大学3年になって、ようやく探し出せた。それからの彼女は、高校進学を犠牲にしてまでも、昔、つぶされた様な形になった父のレストランを復活させるため、その思いを秘め、色々と奮闘してゆく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる