70 / 126
TRUST
1-6 cherish your mind
しおりを挟む
「デザイン料は、あのクソ兄貴に返しとく。もともと俺からアンタに渡すのはしっくりこなかったんだ」
ふらりと立ち上がった良二は、センターテーブルに放ったままになっている茶封筒を、細長い左手で拾い上げた。
「アンタは俺様に雇われてるわけじゃねぇから、ちゃんと奴から直にふんだくれ」
「わ、わかりました」
ヒラヒラ、良二に揺らされる茶封筒。三度目のまばたきの後で、それはなんの躊躇いもなくクッシャクシャに丸められてしまった。
「えっ?!」
「あーっ、カネが!」
身を乗り出すようにして、茶封筒を心配した蜜葉と若菜。想定内の反応だなと、掌を合わせたまま心内でニヤリとする良二。
「ん」
「え」
次いで、手の甲を上に向けた右拳を若菜へと突き出す。
「テメーにやる」
「いや、くっしゃくしゃの茶封筒ですよね? カネも入ってるけど、ってあああ、体が勝手に……」
『あげる』と言われて動かないわけのない若菜。ぐらぐら、と良二の右拳に吸い寄せられる。注視すると、良二の親指と人指し指の間から凧糸が五センチほど伸びていた。
「ん? 何これ」
条件反射的にむぎゅっと掴んだ若菜は、ピーっとそれを引っ張ってみる。
「え、ええ?!」
スルスルスル、と小さな国旗が次々に列なって拳から出てきた。引っかかることなく、引けば引くだけ出てくる国旗。日本、アメリカ、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス、中国、ロシア……まさしく『万国旗』。
どこまで続くの、と顔をしかめる若菜だが、引っ張る手は止まらない。やがて糸巻きのようにくるくる巻き付けていき、然るべきタイミングで良二は握っていた拳を緩め、掌を返した。
「あれっ、封筒じゃない」
「わぁ、す、スゴい、です」
目を真ん丸に驚く若菜と蜜葉は、万国旗付き凧糸の終わりに付いていた『くっしゃくしゃの茶封筒ではない物』に、目を凝らす。
「鍵?」
「お家の鍵、でしょうか」
持ち手部分が長方形で、シルバー色の、ごく一般的な先端がギザギザとした鍵。チャランと静かに揺れる鍵は、そうして若菜の手に渡った。
「カネは?! 柳田さん、カネは?!」
「さぁな」
「ちょっと。ちゃんとYOSSYさんに返してくださいよ?」
「そのうちな」
シラを切る良二。ツーンと半開きの目を逸らす。
「で、これどこの鍵なんです?」
「テメーに貸してる部屋の、真上の部屋だ」
「え、ウチの上?」
「そこを今から、テメー『ら』の作業場にしろ」
言った後で、良二はゆっくりと窓を向いて若菜の視線から逃れようとした。耳がわずかに赤く染まる。複数系にしたことを照れているわけだが、誰にも気付かれずに流れる。
「さ、作業場?! マジすか!」
「あー。クソ兄貴に家賃は貰ってんだよ。だから金の事は気にすんな、だと」
ガシガシと後頭部を掻く良二。かかとを擦り、事務机へと移動する。
「部屋も片付けてある。一昨日業者を入れた。電気ガス水道も使える。冷蔵庫とレンジとテーブルとイスしかねぇが、充分だろ」
くるりと若菜へ向き直ると、ワナワナと肩を震わせ、口をへにゃんへにゃんに曲げている若菜と目が合った。
「なっ?! なんだよ、その顔っ」
「柳田さんっ、ありがとうございます!」
がばりと立ち上がり、また九〇度を越える角度に上半身を曲げて頭を下げた若菜。万国旗付きの鍵を大事そうに胸に抱え、にへら、と笑む。
「は……お、おう」
あさってを向く良二の鼓動は、知らぬ間に速度が増していて。
「作業場貰えた!」
「は、はいっ!」
くるりと振り返った若菜が、見ている側が恥ずかしくなるほどの輝きを溢した。それが素敵だと思えた蜜葉も、同じように頬を染め、顎を引く。
「じゃあ問題ねぇなら、一旦解散しろ」
「はーい」
「あのっ、や、柳田さんっ、で、よろしい、んですよね? お名前……」
今度は蜜葉が静かに立ち上がる。ガラガラ、と事務椅子を半分引いたところで、良二が蜜葉へ顔を向ける。
「あ? あぁ。俺は柳田良二、ここの私立探偵だ」
「よ、よかったです。お名前まで、間違ってたらあの、ますます申し訳ないというか、なんというか」
小さく肩を縮める蜜葉へ、若菜が詰め寄るように身を寄せた。
「ね、私にも名前教えてください。呼び方に困るから」
「は、はい。小田、蜜葉です。学院大付属高の、に、二年っ、です」
「蜜葉ね。私は服部若菜、二一才だけど二二の歳のうら若き乙女。好きに呼んでくれて構わないです」
「テメー、まだそれ言ってんのか」
「いいじゃないですか、私のお決まり挨拶なんですぅ。ねぇ蜜葉、いいですよねー?」
「よかねぇ、一〇〇点満点中九点だ。寒いからやめろ」
「ええー? じゃあ柳田さんなら何にするんですか」
「必要ねぇから考えもしねぇな」
「『俺は柳田良二。イケメンクールでちょっぴりファンタジーな、しがない一匹狼探偵よ』……これでいきましょ」
「ふふっ」
「やらねぇよ、つーか『ちょっぴりファンタジー』ってなんだ」
「設定がファンタジーじゃないですか」
「ウルセェ、現実なんだからしゃーねーだろっ」
「あ、耳赤いですよ。気に入ったんですね!」
「気に入るかバァカ」
「早速使っていきましょ!」
「いいからさっさと打ち合わせしやがれ!」
♧
「結局飲み物も出さないでごめんなさい」
「い、いえ。お気になさらないで、ください」
事務所から出た若菜と蜜葉。そのまま左へ曲がり、駅方面へと並んで歩き出す。
「若菜さんも、探偵の柳田さんも、面白い方、ですね」
柔く口角を上げ、蜜葉は上品に笑った。
「ホント?! ひひひ、よかったです」
言われたそれに、素直に喜ぶことができた若菜。最近心地いいと感じている『良二との掛け合い』で笑いを取れたから、という点でくすぐったく思ってもいる。
「あ、手芸屋に着いたら、デザイン画見せてくださいね。デザイナー本人と生地の指定が直接出来るのは助かります」
「わか、わかりました」
手芸屋は、最寄駅である『西大学街駅』東口を出てすぐの二四時間営業のスーパーの三階に、テナント入りしている。大手メーカーで、時折安売りをしてくれるがために、越してきてまだ一ヵ月半である若菜は、早くも常連になった。
「あ、あの……」
「ん?」
左肩に提げた合皮の鞄紐を、相変わらずぎゅうと握り締めている蜜葉。右隣の若菜へは、照れてしまって顔を向けられない。
「わ、わたしには、その、敬語じゃなくて、大丈、大丈夫、です。わたしのが、その、若輩ですし」
流れ行く人波に視線を泳がせつつ、そう小さく若菜へ伝えてみる。
わずかな間の後で、若菜は蜜葉を一瞥し、「じゃあ」と声色を明るく弾ませた。
「わかった、そーする。敬語やめっ」
若菜なりにニッコリとしながら言ったつもりだったものの、案の定『不気味な笑み』になってしまっている。幸い、蜜葉が付近の店舗看板に視線を注いでいたために、気が付かれずに済んだ。
「ねぇねぇ、蜜葉はどうして自分で作らないんだ?」
覗き込むように声をかける。蜜葉は再び若菜をチラリ盗み見たが、やはり人波に視線を混ぜた。
「えと、お裁縫、全然できなくて、わたし」
「ふぅん、そっか。じゃあ、作りながら教えたげるから、覚えてみるか?」
その言葉に、思わず立ち止まってしまった蜜葉。
今まで、若菜のようにフランクに「やってみなよ」などと助言を受けたことは無かった。『慎重に』『着実に』が、両親のモットー。踏み込もうとすることを咎められるのでは、と先入観で足が竦み、動かなくなってしまう。
「どした?」
二歩先で振り返る若菜。ポカンと口を開けて立ち竦む蜜葉へ、心配そうに眉を寄せる
「そんな、こと、わたし」
細く揺れてる蜜葉の声。若菜は一歩分だけ蜜葉へ戻る。
「そんなことっ、わたし、今までご提案、されたこと、なかったんです」
マズいことを言ってしまったろうか、と胸がざわめく若菜。謝辞を申し出ようかと迷うが、しかし蜜葉は口角を上げた。
「嬉しいって、思っても、若菜さんはご迷惑、では、ありませんかっ?」
「ん?」
「わた、わたしも、その、自分で気持ちを込めて、縫ったもの、を、その、サムくんとエニーちゃんに、着て、着ていただきたくて……それで、あの」
笑みを浮かべてはいるものの、ハの字の眉をサッと蜜葉は俯けた。鞄の紐を握る手がふるふると震えている。
「蜜葉っ」
「は、はいっ」
視線を上向けた先に見えた若菜の表情に、蜜葉はドキリと肩を跳ね上げた。
「『一緒に』作るぞ! 最高で、最良で、最善の衣装!」
ニンマリ、と珍しく上手く笑えている若菜。更にそれは、蜜葉にはキラキラとまばゆく見えて。
フルフル、と背筋に期待の鳥肌が立てば、蜜葉は鞄の紐から両手を離し、若菜の手を取って大きくガクンと頷いた。
ふらりと立ち上がった良二は、センターテーブルに放ったままになっている茶封筒を、細長い左手で拾い上げた。
「アンタは俺様に雇われてるわけじゃねぇから、ちゃんと奴から直にふんだくれ」
「わ、わかりました」
ヒラヒラ、良二に揺らされる茶封筒。三度目のまばたきの後で、それはなんの躊躇いもなくクッシャクシャに丸められてしまった。
「えっ?!」
「あーっ、カネが!」
身を乗り出すようにして、茶封筒を心配した蜜葉と若菜。想定内の反応だなと、掌を合わせたまま心内でニヤリとする良二。
「ん」
「え」
次いで、手の甲を上に向けた右拳を若菜へと突き出す。
「テメーにやる」
「いや、くっしゃくしゃの茶封筒ですよね? カネも入ってるけど、ってあああ、体が勝手に……」
『あげる』と言われて動かないわけのない若菜。ぐらぐら、と良二の右拳に吸い寄せられる。注視すると、良二の親指と人指し指の間から凧糸が五センチほど伸びていた。
「ん? 何これ」
条件反射的にむぎゅっと掴んだ若菜は、ピーっとそれを引っ張ってみる。
「え、ええ?!」
スルスルスル、と小さな国旗が次々に列なって拳から出てきた。引っかかることなく、引けば引くだけ出てくる国旗。日本、アメリカ、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス、中国、ロシア……まさしく『万国旗』。
どこまで続くの、と顔をしかめる若菜だが、引っ張る手は止まらない。やがて糸巻きのようにくるくる巻き付けていき、然るべきタイミングで良二は握っていた拳を緩め、掌を返した。
「あれっ、封筒じゃない」
「わぁ、す、スゴい、です」
目を真ん丸に驚く若菜と蜜葉は、万国旗付き凧糸の終わりに付いていた『くっしゃくしゃの茶封筒ではない物』に、目を凝らす。
「鍵?」
「お家の鍵、でしょうか」
持ち手部分が長方形で、シルバー色の、ごく一般的な先端がギザギザとした鍵。チャランと静かに揺れる鍵は、そうして若菜の手に渡った。
「カネは?! 柳田さん、カネは?!」
「さぁな」
「ちょっと。ちゃんとYOSSYさんに返してくださいよ?」
「そのうちな」
シラを切る良二。ツーンと半開きの目を逸らす。
「で、これどこの鍵なんです?」
「テメーに貸してる部屋の、真上の部屋だ」
「え、ウチの上?」
「そこを今から、テメー『ら』の作業場にしろ」
言った後で、良二はゆっくりと窓を向いて若菜の視線から逃れようとした。耳がわずかに赤く染まる。複数系にしたことを照れているわけだが、誰にも気付かれずに流れる。
「さ、作業場?! マジすか!」
「あー。クソ兄貴に家賃は貰ってんだよ。だから金の事は気にすんな、だと」
ガシガシと後頭部を掻く良二。かかとを擦り、事務机へと移動する。
「部屋も片付けてある。一昨日業者を入れた。電気ガス水道も使える。冷蔵庫とレンジとテーブルとイスしかねぇが、充分だろ」
くるりと若菜へ向き直ると、ワナワナと肩を震わせ、口をへにゃんへにゃんに曲げている若菜と目が合った。
「なっ?! なんだよ、その顔っ」
「柳田さんっ、ありがとうございます!」
がばりと立ち上がり、また九〇度を越える角度に上半身を曲げて頭を下げた若菜。万国旗付きの鍵を大事そうに胸に抱え、にへら、と笑む。
「は……お、おう」
あさってを向く良二の鼓動は、知らぬ間に速度が増していて。
「作業場貰えた!」
「は、はいっ!」
くるりと振り返った若菜が、見ている側が恥ずかしくなるほどの輝きを溢した。それが素敵だと思えた蜜葉も、同じように頬を染め、顎を引く。
「じゃあ問題ねぇなら、一旦解散しろ」
「はーい」
「あのっ、や、柳田さんっ、で、よろしい、んですよね? お名前……」
今度は蜜葉が静かに立ち上がる。ガラガラ、と事務椅子を半分引いたところで、良二が蜜葉へ顔を向ける。
「あ? あぁ。俺は柳田良二、ここの私立探偵だ」
「よ、よかったです。お名前まで、間違ってたらあの、ますます申し訳ないというか、なんというか」
小さく肩を縮める蜜葉へ、若菜が詰め寄るように身を寄せた。
「ね、私にも名前教えてください。呼び方に困るから」
「は、はい。小田、蜜葉です。学院大付属高の、に、二年っ、です」
「蜜葉ね。私は服部若菜、二一才だけど二二の歳のうら若き乙女。好きに呼んでくれて構わないです」
「テメー、まだそれ言ってんのか」
「いいじゃないですか、私のお決まり挨拶なんですぅ。ねぇ蜜葉、いいですよねー?」
「よかねぇ、一〇〇点満点中九点だ。寒いからやめろ」
「ええー? じゃあ柳田さんなら何にするんですか」
「必要ねぇから考えもしねぇな」
「『俺は柳田良二。イケメンクールでちょっぴりファンタジーな、しがない一匹狼探偵よ』……これでいきましょ」
「ふふっ」
「やらねぇよ、つーか『ちょっぴりファンタジー』ってなんだ」
「設定がファンタジーじゃないですか」
「ウルセェ、現実なんだからしゃーねーだろっ」
「あ、耳赤いですよ。気に入ったんですね!」
「気に入るかバァカ」
「早速使っていきましょ!」
「いいからさっさと打ち合わせしやがれ!」
♧
「結局飲み物も出さないでごめんなさい」
「い、いえ。お気になさらないで、ください」
事務所から出た若菜と蜜葉。そのまま左へ曲がり、駅方面へと並んで歩き出す。
「若菜さんも、探偵の柳田さんも、面白い方、ですね」
柔く口角を上げ、蜜葉は上品に笑った。
「ホント?! ひひひ、よかったです」
言われたそれに、素直に喜ぶことができた若菜。最近心地いいと感じている『良二との掛け合い』で笑いを取れたから、という点でくすぐったく思ってもいる。
「あ、手芸屋に着いたら、デザイン画見せてくださいね。デザイナー本人と生地の指定が直接出来るのは助かります」
「わか、わかりました」
手芸屋は、最寄駅である『西大学街駅』東口を出てすぐの二四時間営業のスーパーの三階に、テナント入りしている。大手メーカーで、時折安売りをしてくれるがために、越してきてまだ一ヵ月半である若菜は、早くも常連になった。
「あ、あの……」
「ん?」
左肩に提げた合皮の鞄紐を、相変わらずぎゅうと握り締めている蜜葉。右隣の若菜へは、照れてしまって顔を向けられない。
「わ、わたしには、その、敬語じゃなくて、大丈、大丈夫、です。わたしのが、その、若輩ですし」
流れ行く人波に視線を泳がせつつ、そう小さく若菜へ伝えてみる。
わずかな間の後で、若菜は蜜葉を一瞥し、「じゃあ」と声色を明るく弾ませた。
「わかった、そーする。敬語やめっ」
若菜なりにニッコリとしながら言ったつもりだったものの、案の定『不気味な笑み』になってしまっている。幸い、蜜葉が付近の店舗看板に視線を注いでいたために、気が付かれずに済んだ。
「ねぇねぇ、蜜葉はどうして自分で作らないんだ?」
覗き込むように声をかける。蜜葉は再び若菜をチラリ盗み見たが、やはり人波に視線を混ぜた。
「えと、お裁縫、全然できなくて、わたし」
「ふぅん、そっか。じゃあ、作りながら教えたげるから、覚えてみるか?」
その言葉に、思わず立ち止まってしまった蜜葉。
今まで、若菜のようにフランクに「やってみなよ」などと助言を受けたことは無かった。『慎重に』『着実に』が、両親のモットー。踏み込もうとすることを咎められるのでは、と先入観で足が竦み、動かなくなってしまう。
「どした?」
二歩先で振り返る若菜。ポカンと口を開けて立ち竦む蜜葉へ、心配そうに眉を寄せる
「そんな、こと、わたし」
細く揺れてる蜜葉の声。若菜は一歩分だけ蜜葉へ戻る。
「そんなことっ、わたし、今までご提案、されたこと、なかったんです」
マズいことを言ってしまったろうか、と胸がざわめく若菜。謝辞を申し出ようかと迷うが、しかし蜜葉は口角を上げた。
「嬉しいって、思っても、若菜さんはご迷惑、では、ありませんかっ?」
「ん?」
「わた、わたしも、その、自分で気持ちを込めて、縫ったもの、を、その、サムくんとエニーちゃんに、着て、着ていただきたくて……それで、あの」
笑みを浮かべてはいるものの、ハの字の眉をサッと蜜葉は俯けた。鞄の紐を握る手がふるふると震えている。
「蜜葉っ」
「は、はいっ」
視線を上向けた先に見えた若菜の表情に、蜜葉はドキリと肩を跳ね上げた。
「『一緒に』作るぞ! 最高で、最良で、最善の衣装!」
ニンマリ、と珍しく上手く笑えている若菜。更にそれは、蜜葉にはキラキラとまばゆく見えて。
フルフル、と背筋に期待の鳥肌が立てば、蜜葉は鞄の紐から両手を離し、若菜の手を取って大きくガクンと頷いた。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
犬猿☆ラブコンフリクト
綾鷹ーアヤタカー
青春
男勝りな性格の女子、辻本 茉弘(つじもと
まひろ)は、容姿端麗だけど性格の悪い男子、二海 健治(ふたみ けんじ)と出会う。
顔を合わせる度に口喧嘩が始まるほど犬猿の仲な2人。
だけど、二海の不器用な優しさに触れていくうちに、彼に対する感情が変わっていく辻本。
そんな2人の不器用な青春ラブストーリー。
天使と狼
トウリン
恋愛
女癖の悪さに定評のある小児科医岩崎一美《いわさき かずよし》が勤める病棟に、ある日新人看護師、小宮山萌《こみやま もえ》がやってきた。肉食系医師と小動物系新米看護師。年齢も、生き方も、経験も、何もかもが違う。
そんな、交わるどころか永久に近寄ることすらないと思われた二人の距離は、次第に変化していき……。
傲慢な男は牙を抜かれ、孤独な娘は温かな住処を見つける。
そんな、物語。
三部作になっています。
星乃純は死んで消えたい
冷泉 伽夜
青春
打たれ弱い二世アイドルがグループをのしあげていく話。
父親は大物タレント・母親は大物女優。
息子の純は、ただの中学生。――のはずだった。
いつものように父親と一緒に芸能事務所を出入りしていると、社長にスカウトされてアイドルになることが決まってしまう。
ダンスも歌もダメダメな純は、芸能界の荒波にもまれながら必死に生き抜いていく。
これは
心がすさみ、病んで、絶望しながらもアイドルとして歩んだ純の、精いっぱいの物語――。
キミとふたり、ときはの恋。【Summer Breeze】
冴月希衣@商業BL販売中
青春
『キミとふたり、ときはの恋。【立葵に、想いをのせて】』の続編。
【独占欲強め眼鏡男子と、純真天然女子の初恋物語】
女子校から共学の名門私立・祥徳学園に編入した白藤涼香は、お互いにひとめ惚れした土岐奏人とカレカノになる。
付き合って一年。高等科に進学した二人に、新たな出会いと試練が……。
恋の甘さ、もどかしさ、嫉妬、葛藤、切なさ。さまざまなスパイスを添えた初恋ストーリーをお届けできたら、と思っています。
☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*☆
『花霞にたゆたう君に』の続編です。
◆本文、画像の無断転載禁止◆
No reproduction or republication without written permission.
表紙:香咲まりさん作画
女神と共に、相談を!
沢谷 暖日
青春
九月の初め頃。
私──古賀伊奈は、所属している部活動である『相談部』を廃部にすると担任から言い渡された。
部員は私一人、恋愛事の相談ばっかりをする部活、だからだそうだ。
まぁ。四月頃からそのことについて結構、担任とかから触れられていて(ry
重い足取りで部室へ向かうと、部室の前に人影を見つけた私は、その正体に驚愕する。
そこにいたのは、学校中で女神と謳われている少女──天崎心音だった。
『相談部』に何の用かと思えば、彼女は恋愛相談をしに来ていたのだった。
部活の危機と聞いた彼女は、相談部に入部してくれて、様々な恋愛についてのお悩み相談を共にしていくこととなる──
【完結】±Days
空月
青春
次々かかってくる幼馴染ズからの電話。恋愛相談?なんでそんなもの持ち込んでくるんだおまえらは…!しかも内容馬鹿らしすぎて頭痛がするっての!――自称平々凡々一般人の、平凡から遠ざかる日常のお話。初恋に右往左往な幼馴染ズにアドバイザーとして無理やり転校させられたり、その先で変人な知り合いにばったりしたり、結局転校もアドバイザーの立場も受け入れたり。
一部お題使用の変則的な小説と言えるかも疑問な代物です。基本地の文なしで進行します。逆ハーを脇から見てみようがコンセプト(多分)。
後々はシリアス色強めの話もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる