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高城先輩と別れてからは、バドミントン部の練習に参加した。これまで以上に気合い入りまくり。二年の先輩方をバカスカ負かしてしまったほどだ。
部活が終わったその帰路で、意気揚々と高城先輩にメッセージを送る。『部活終わりました』と送れば、数分して『お疲れさま』と返ってきた。
こういうなんてことのないやり取りから始まって、ゆくゆくは仲を深められたらいいな。スマートフォンを胸に抱いて天を仰ぐオレは傍から見れば酷く滑稽だろうが、幸せの渦中のオレにはノーダメージだった。
未だ四月、始まりの始まり。高城先輩に既に言い寄っている男が何人もいるのかもしれないけど、その中から突出しなければ近付くこともままならないだろう。
頑張るぞの気合いを入れて、跳ねるようにして帰宅した。
『先輩は付き合ってる人いますか』
メッセージでのやり取りを始めて二〇日が経った頃、オレはようやく本題を切り出すことができた。
同じ高校とはいえ、学年差があるだけに校内で毎日顔を合わせられるわけではない。現にこの二〇日間で高城先輩に会えた……というか目撃できたのは六回だ。実に悲しい。だから見かけたらすぐに、遠くからでも大きく声をかけて手を振った。たったそれだけ、直接の会話はできなかった。
だからこそ、例えば薬を少しずつ身体に馴らすように、少しずつ少しずつ距離を縮めていこうと注力していた。一日に一〇ラリー出来たなら上々だ。このくらいなら先輩の負担にならないだろうし、時間を空けてでもどうにかメッセージを絶やさないようにメッセージキャッチボールを続けると決めた。
誕生日、趣味、習いもの、好きなもの、音楽ジャンル。他愛ないようなことから教え合って心のガードを互いに下げていく。そうしていく中で、何日かおきに少しずつラリー量を増やしていけばいいだけだ。そう自分に言い聞かせて逸る気持ちをセーブしていた。
先輩からの返信間隔は一五分から二時間以内。手汗ぐっしょりの疑問を投げかけてからは緊張の待ち時間だった。
筋トレをすることで意識を誤魔化そうと自室でスローペースのスクワットをしていると、机の上でスマートフォンの振動音がブイブイ鳴った。
十中八九、先輩だ。慌ててスマートフォンを引っ掴み、トーク画面にする。
『いないよ』
画面にはそんなひらがな四文字が並んでいた。オレは嬉しさのあまり、半裸の状態で飛び上がってしまった。
『そうなんすね! じゃあ、先輩がいいって思ってくれたらぜひオレと付き合ってください!』
食い気味に文字を打ち込んで、迷うことなく送信。今の今だが既読マークは点かなかった。
オレは先輩が大好きだけど、先輩はオレのこと恋愛対象なのか、正直疑わしい。
いや、本当は気が付いている。先輩はオレのことをただの『一方的に好きでいてくれる後輩』くらいにしか思っていないことに。
例えば心がまだなくたって、彼氏彼女として仲を深める約束ができれば、先輩がオレのこと好きになってくれるんじゃないかなって思っている。つまりは『とりあえず付き合ってみる』というやつだ。そういうのを経て大成功している友達だってそれなりにいたもんだ。オレと先輩にもあてはまるんじゃないかと思って、期待してしまうのが通例だろう。
なかなか返事がこないので、再度スローペースのスクワットで気を散らす。チラチラとスマートフォンへ視線をむけては「いやいや焦るな」と自制を強いる。
結局先輩からの返事がないままその日は就寝。翌朝になっても返事は来ず。だからオレは痺れを切らして、登校するなりまっすぐ3Aの教室前に向かった。
先輩たちから3Aへ突撃することは止められていたけど、オレはこれを遂げるために高校に入学したようなものなのだ。もうなりふりかまっていられなかった。
「すんません、高城先輩いますか」
通りすがりの男の先輩に声をかける。3Aに入ろうとしていた人だ、同じクラスなんだから面識くらいあるに決まっている。
ビク、とした彼は、キョロキョロと周囲を見回してから手短に「あれ」と窓辺を指す。そして彼とは一度も目が合わずに立ち去られてしまった。
まぁ、仕方がない。見知らぬ一年男子が、慈み野で一番美人かわいい高城先輩を朝一番に呼びつけるだなんて何事かと思うだろう。
ともあれ、窓辺の一席で談笑している高城先輩の後ろ姿を見つけて、オレは3Aの教室内へ「高城先輩ーっ」と躊躇うことなく大きく声をかけた。
くるりと勢いよく顔を向ける高城先輩。その長い黒髪がふわりさらりと揺れて舞って、まるでシャンプーのCMのようだ。教室後ろの出入口からブンブンと手を振るオレを見て、先輩は早足で向かってくる。教室内もなんとなくシンとなって、なんだか水を差してしまった気がした。
「お、おはようタケルくん。どうしたの? 三年の教室まで来て……」
先輩は人一人分までオレとの距離を縮めて、そうコソコソと訊ねた。まぁ、先輩が周りを気にしているのであればオレも合わせるに限る。
「おはようございます。あの、昨日の返事聞きに来たっていうか、直接言いたいことがあってっていうか」
「あ。ごめんね、返さなくって。私あの後すぐ寝ちゃって」
「そ、そうだったんすね! なんだ、よかった」
「あの。変な訊き方になっちゃうんだけど」
コソコソの声が更に潜められる。同時に周囲を気にかける高城先輩。なんならオレの立つ廊下の向こうの方まで気にしている。そ、そんなに俺と喋ってんのを誰かに見られたら恥ずかしいもんなのか? ちょっと傷付くような……。
「どうしてタケルくんは、私のこと好きなの?」
ほぼ耳打ちに近い問いかけ。先輩の近さと甘く爽やかな薫りとでドキドキが加速するし、訊ねてきた内容にも戸惑う。
「それっ、それはポスターの――」
「よぉ、鈴」
ドンと左後ろから誰かにぶつかられた。特徴的な男声が高城先輩の名を呼ぶ。オレはぶつかってきたソイツを睨むように見上げた。
一七五は越えている身長の男子生徒。キツネっぽい顔をしていて、見えているこの横顔で既に胡散臭そうだ。
「あれ? もしかしてコイツと話し中だった? ふーん、見たことないけどどこのクラス?」
「あ、えと――」
「後輩なのっ。部活の体験のこと訊きに来てくれただけ。私部長だし、名前載せてるし!」
オレの返答を遮ってきた高城先輩の雰囲気が、異様にビリッとしている。笑顔はそのままなのに緊張感だけやたらとすごいというか、とにかく肌感覚で先輩に話を合わせておいた方がよさそうだと直感した。生唾を呑んで「そ、そうっス」と首肯。キツネ顔からはかたくなに視線を外さない。
「へーえ、後輩ね。英会話部盛り上がってるんだなぁ。よかったじゃん」
「う、うん、まぁ」
「ところで後輩くん、お名前は?」
「あ、1――」
「わぁっ。ほらほら、チャイム鳴っちゃうよ! もうクラス戻らなくちゃだよ」
高城先輩に右腕ひとつでグイと強く押し出され、オレは三歩あとずさる。「え」とか「あの」しか言えてないことに焦りの汗が背中に噴き出した。返事もままならない上、まともに話ができないなんて悔しすぎる。
「せ、先ぱ――」
「部活の話の続きはお昼休みに伝えるね! じゃあまたねっ」
こわばった笑顔の高城先輩は、一方的に教室の扉をバタンと閉めてしまった。「待って」の手が虚空をひと掻きする。
「高城、先輩……」
掻いた手を見つめ、ギュッと力任せに拳を作る。
扉が閉められる直前、あのキツネ顔がニタリと黒々しく笑んでいたのを見てしまった。そこには優越性や敵意、蔑みなんかの感情まで含んでいたに違いない。
あの笑みが記憶に貼りついてしまったために、オレは腹の底が冷えてしまった。ついでにしばらくその場から動けなくなって、本当にチャイムが鳴り響くまで下唇を固く噛んでただ黙って俯いていた。
部活が終わったその帰路で、意気揚々と高城先輩にメッセージを送る。『部活終わりました』と送れば、数分して『お疲れさま』と返ってきた。
こういうなんてことのないやり取りから始まって、ゆくゆくは仲を深められたらいいな。スマートフォンを胸に抱いて天を仰ぐオレは傍から見れば酷く滑稽だろうが、幸せの渦中のオレにはノーダメージだった。
未だ四月、始まりの始まり。高城先輩に既に言い寄っている男が何人もいるのかもしれないけど、その中から突出しなければ近付くこともままならないだろう。
頑張るぞの気合いを入れて、跳ねるようにして帰宅した。
『先輩は付き合ってる人いますか』
メッセージでのやり取りを始めて二〇日が経った頃、オレはようやく本題を切り出すことができた。
同じ高校とはいえ、学年差があるだけに校内で毎日顔を合わせられるわけではない。現にこの二〇日間で高城先輩に会えた……というか目撃できたのは六回だ。実に悲しい。だから見かけたらすぐに、遠くからでも大きく声をかけて手を振った。たったそれだけ、直接の会話はできなかった。
だからこそ、例えば薬を少しずつ身体に馴らすように、少しずつ少しずつ距離を縮めていこうと注力していた。一日に一〇ラリー出来たなら上々だ。このくらいなら先輩の負担にならないだろうし、時間を空けてでもどうにかメッセージを絶やさないようにメッセージキャッチボールを続けると決めた。
誕生日、趣味、習いもの、好きなもの、音楽ジャンル。他愛ないようなことから教え合って心のガードを互いに下げていく。そうしていく中で、何日かおきに少しずつラリー量を増やしていけばいいだけだ。そう自分に言い聞かせて逸る気持ちをセーブしていた。
先輩からの返信間隔は一五分から二時間以内。手汗ぐっしょりの疑問を投げかけてからは緊張の待ち時間だった。
筋トレをすることで意識を誤魔化そうと自室でスローペースのスクワットをしていると、机の上でスマートフォンの振動音がブイブイ鳴った。
十中八九、先輩だ。慌ててスマートフォンを引っ掴み、トーク画面にする。
『いないよ』
画面にはそんなひらがな四文字が並んでいた。オレは嬉しさのあまり、半裸の状態で飛び上がってしまった。
『そうなんすね! じゃあ、先輩がいいって思ってくれたらぜひオレと付き合ってください!』
食い気味に文字を打ち込んで、迷うことなく送信。今の今だが既読マークは点かなかった。
オレは先輩が大好きだけど、先輩はオレのこと恋愛対象なのか、正直疑わしい。
いや、本当は気が付いている。先輩はオレのことをただの『一方的に好きでいてくれる後輩』くらいにしか思っていないことに。
例えば心がまだなくたって、彼氏彼女として仲を深める約束ができれば、先輩がオレのこと好きになってくれるんじゃないかなって思っている。つまりは『とりあえず付き合ってみる』というやつだ。そういうのを経て大成功している友達だってそれなりにいたもんだ。オレと先輩にもあてはまるんじゃないかと思って、期待してしまうのが通例だろう。
なかなか返事がこないので、再度スローペースのスクワットで気を散らす。チラチラとスマートフォンへ視線をむけては「いやいや焦るな」と自制を強いる。
結局先輩からの返事がないままその日は就寝。翌朝になっても返事は来ず。だからオレは痺れを切らして、登校するなりまっすぐ3Aの教室前に向かった。
先輩たちから3Aへ突撃することは止められていたけど、オレはこれを遂げるために高校に入学したようなものなのだ。もうなりふりかまっていられなかった。
「すんません、高城先輩いますか」
通りすがりの男の先輩に声をかける。3Aに入ろうとしていた人だ、同じクラスなんだから面識くらいあるに決まっている。
ビク、とした彼は、キョロキョロと周囲を見回してから手短に「あれ」と窓辺を指す。そして彼とは一度も目が合わずに立ち去られてしまった。
まぁ、仕方がない。見知らぬ一年男子が、慈み野で一番美人かわいい高城先輩を朝一番に呼びつけるだなんて何事かと思うだろう。
ともあれ、窓辺の一席で談笑している高城先輩の後ろ姿を見つけて、オレは3Aの教室内へ「高城先輩ーっ」と躊躇うことなく大きく声をかけた。
くるりと勢いよく顔を向ける高城先輩。その長い黒髪がふわりさらりと揺れて舞って、まるでシャンプーのCMのようだ。教室後ろの出入口からブンブンと手を振るオレを見て、先輩は早足で向かってくる。教室内もなんとなくシンとなって、なんだか水を差してしまった気がした。
「お、おはようタケルくん。どうしたの? 三年の教室まで来て……」
先輩は人一人分までオレとの距離を縮めて、そうコソコソと訊ねた。まぁ、先輩が周りを気にしているのであればオレも合わせるに限る。
「おはようございます。あの、昨日の返事聞きに来たっていうか、直接言いたいことがあってっていうか」
「あ。ごめんね、返さなくって。私あの後すぐ寝ちゃって」
「そ、そうだったんすね! なんだ、よかった」
「あの。変な訊き方になっちゃうんだけど」
コソコソの声が更に潜められる。同時に周囲を気にかける高城先輩。なんならオレの立つ廊下の向こうの方まで気にしている。そ、そんなに俺と喋ってんのを誰かに見られたら恥ずかしいもんなのか? ちょっと傷付くような……。
「どうしてタケルくんは、私のこと好きなの?」
ほぼ耳打ちに近い問いかけ。先輩の近さと甘く爽やかな薫りとでドキドキが加速するし、訊ねてきた内容にも戸惑う。
「それっ、それはポスターの――」
「よぉ、鈴」
ドンと左後ろから誰かにぶつかられた。特徴的な男声が高城先輩の名を呼ぶ。オレはぶつかってきたソイツを睨むように見上げた。
一七五は越えている身長の男子生徒。キツネっぽい顔をしていて、見えているこの横顔で既に胡散臭そうだ。
「あれ? もしかしてコイツと話し中だった? ふーん、見たことないけどどこのクラス?」
「あ、えと――」
「後輩なのっ。部活の体験のこと訊きに来てくれただけ。私部長だし、名前載せてるし!」
オレの返答を遮ってきた高城先輩の雰囲気が、異様にビリッとしている。笑顔はそのままなのに緊張感だけやたらとすごいというか、とにかく肌感覚で先輩に話を合わせておいた方がよさそうだと直感した。生唾を呑んで「そ、そうっス」と首肯。キツネ顔からはかたくなに視線を外さない。
「へーえ、後輩ね。英会話部盛り上がってるんだなぁ。よかったじゃん」
「う、うん、まぁ」
「ところで後輩くん、お名前は?」
「あ、1――」
「わぁっ。ほらほら、チャイム鳴っちゃうよ! もうクラス戻らなくちゃだよ」
高城先輩に右腕ひとつでグイと強く押し出され、オレは三歩あとずさる。「え」とか「あの」しか言えてないことに焦りの汗が背中に噴き出した。返事もままならない上、まともに話ができないなんて悔しすぎる。
「せ、先ぱ――」
「部活の話の続きはお昼休みに伝えるね! じゃあまたねっ」
こわばった笑顔の高城先輩は、一方的に教室の扉をバタンと閉めてしまった。「待って」の手が虚空をひと掻きする。
「高城、先輩……」
掻いた手を見つめ、ギュッと力任せに拳を作る。
扉が閉められる直前、あのキツネ顔がニタリと黒々しく笑んでいたのを見てしまった。そこには優越性や敵意、蔑みなんかの感情まで含んでいたに違いない。
あの笑みが記憶に貼りついてしまったために、オレは腹の底が冷えてしまった。ついでにしばらくその場から動けなくなって、本当にチャイムが鳴り響くまで下唇を固く噛んでただ黙って俯いていた。
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