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第3章

168. 愛撫*

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「んっ…。」

サックルさんは僕に軽く口付けるとすぐに離れていった。

「…フェル…来た時から思ってたんだが、他の奴の匂いがするな…。」

サックルさんは僕の首元に鼻を近付けるとクンクンと匂いを嗅いだ。そのままサックルさんの鼻の位置はドンドン下がっていき、僕の脚の付け根まで到達する。

僕は恥ずかしさで「あっ…あのサックルさん…そんなところまで匂うんですか…?」と聞くがサックルさんは構わず、クンクンと嗅ぎ続けた。

暫くするとサックルさんはバッと僕を見上げ「犬に触られただろう…。」と呟いた。

「あっ…えっ…?」

「ここまで犬の匂いがついている…マーキングされているな…。フェル、今すぐ服を脱げ。」

そうサックルさんは堂々と言い放ち、僕は一瞬、何を言われたか分からず固まってしまった。

サックルさんは「私の番いに他の獣の匂いが付くなど許せん。自分で脱げないなら私が脱がしてやろう。」と僕のズボンに手を掛けた。僕はそこでハッとしてズボンを脱がそうとしているサックルさんの手を握る。

「あの…いや、そんな大丈夫ですから!帰ったらお風呂にも入りますし!」

と必死に言うも僕の力なんてサックルさんの比ではない。

サックルさんは僕の手をそのままに下着ごとずり下げた。すると外気にさらされる僕のモノ。恥ずかしさの余り、サックルさんの手を離し前を隠した。

僕は涙目でサックルさんを睨んだがサックルさんは僕の視線に気付くと「涙目のフェルも唆るな…。」と見当違いなことを言ってくる。

サックルさんはクスッと笑うと僕に顔を近付け、

「フェル…怒らないでくれ。他の獣の匂いを取りたいだけだ。せっかく気持ちが通じあったのに他の獣の匂いが付いているのは許せん。私の匂いを付けさせてくれ。」

と言い、再び口付けてきた。

「んんっ…ふっ…。」

と軽い口付けから深いものへ。

サックルさんは僕の反応を楽しみながらキスをし、僕が無抵抗になるのを確認すると下肢に手を伸ばした。



クチュ…クチュ…



僕の先走りの音が聞こえる。

「あっ…ああんっ…んん…!」

サックルさんは僕をベッドに横たえらせると僕の頰や首筋、鎖骨と舐めとっていく。徐々に下がっていく舌は僕の弱い乳首まで舐めとる。サックルさんは僕の身体中を舐め回しながらも右手は休めない。僕は快感に流されながら「(いつの間にか上着までめくられてる…!)」とハァハァと息つきながら思っていた。

サックルさんは乳首を舐めながら「この辺りは匂いが薄いな。」と続け、僕は

「んっ…あっ…やぁ…!」

と快感に堪えれずにいた。

サックルの舌はヘソまで下がり、とうとう僕の性器まで下りてくる。そしてそのまま咥えると思いきや、性器を舐めるまでに留まった。僕としては正直、咥えられると思っていたので拍子抜けである。その舐め方も本当に舐めてるだけの軽いものでイくには物足りない。

「あっ…サッ…クルさん…。」と僕は急かすように呟いた。

サックルさんは僕のモノをゆっくりと舐めつつ「んっ?」と上目遣いに僕を見た。その表情は少し意地悪そうで僕の反応を楽しんでいるようだった。

「…まだコチラが終わってない。先に匂いを消すぞ。」

とサックルさんは僕の下肢を舐め回すと、次は僕をうつ伏せにした。

「ココが1番匂う…。フェル…ココを舐められたな…?」

と僕の秘部を親指でなぞる。

「あっ…ん…やっ…そんなとこ…!」と否定するも「ほぉ…舐められておらんのか?」と信じてはくれない。

「ほん…とにされて…ないんです…おしり…おしりだけ…。」と息絶え絶えに答えた。

「ふむ…尻だけとは…マーキングが甘いな。私なら全身を舐め回して種付けするのに…。」

とサックルさんが怖いことを言い出したので

「サッ…サックルさん!お願いです…!最後…最後まではしないで下さい!」

と頼み込んだ。

決してサックルさんにお尻丸出しで頼むことではない。しかし、この状況では仕方ない。

「…そうだな…今のフェルに私のを入れると傷付くかもしれん。もう少し大人になるまで待つとするか…。ただし次の発情期が来たら容赦せんぞ?」

と言い、サックルさんは僕の秘部まで舐めとった。

「あんっ…!やぁ…!きたな…い!」

と僕がお尻をフリフリして逃れようとすると「フェル…それは誘ってるようにしか思えんからやめろ。」と言われた。

サックルさんは舌を伸ばし僕の襞を丁寧に舐めつつ、指でも伸ばす。僕の口からは喘ぎ声が止まらない。暫くするとサックルさんの指が僕の中に入ったのがわかった。



グチュ…ジュボ…グチュ…ジュボ…



サックルさんは浅くではあったが緩やかに指を出し入れし、僕の気持ちいいところを探しているようだ。しかし、挿入が浅いことから僕のいいところまではその指は入ってこない。僕は痺れをきらし「もっと…!」と叫ぶ。サックルさんはフフッと笑い「番いの願いは聞いてやらねばな。」と指を奥まで突き入れた。
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