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第3章

166. 予期せぬ訪問者*

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「あまりにも痛いようでしたら、私が持っているものを分けましょうか?」

「えっ!?いいんですか!?」

僕はその好意に飛び付いた。

「痛い部分に塗って一晩寝れば十分ですよ。」

「ありがとうございます。是非お願いします!」

「では、用意してきますので少しお待ちくださいね。」

彼はそう言うと部屋に戻って行った。

暫くすると小さな小瓶に色んな薬草で作られたであろう濃緑色した塗り薬を渡してくる。

「あまり、塗り過ぎないで下さいね。飲み薬ではありませんが効能がいい分、副作用がありますので。」

「わかりました!」

僕は嬉々とその小瓶を受け取り部屋へと戻った。

部屋に着いた僕は先にお風呂を済ませ、塗り薬を用意する。

「(あんまり塗り過ぎないで、って言ってたけどベタベタに塗らなかったらいいのかな?でも浅くつけ過ぎても効かなかったら意味ないし…。)」

僕は適量というものがわからないまま小瓶の半量を使う形でお尻に塗り込んだ。塗り薬が乾ききるまでだらしないが、下半身には何も身につけずうつ伏せに休むことにする。

「(はぁ~…なんかポカポカしてきた…。お尻気持ちいい…。)」と思いつつ、そのまま寝てしまった。







「(んんっ…くすぐったい…な…ん…。)」

身体の違和感にだんだんと意識が浮上してくる。寝惚けた頭で身体を捻ると僕のお尻を一心不乱に舐める"犬"がいた。

えっ!?と思い、思わず仰向けに転がり距離を取る。

「えっ!えっ?なんで?犬が…!それになんでお尻舐めてるの!」

僕は犬に下半身丸出しであることを忘れ開脚してしまっている。犬は僕の脚と脚の間を陣取り尻尾をパタパタを動かし、なおもお尻を舐めようと鼻先を僕の秘部近くに押し付けてくる。

「あっ…あん!ちょっ…ダメだよぉ…!」

そんな刺激にも喘ぎ声を上げる僕はかなり変態かもしれない。

「この塗り薬は痛み止めなんだから…!」

犬に言ったところで分からないかもしれないが必死に説明する。犬はそれでも鼻先でグイグイと押しやり、僕にお尻を突き出せと言ってるようだった。

「(何これ…副作用とかじゃないよね…?そもそもなんで犬が入ってきてるの!?)」

とパニックになりながら、どうにか犬の頭を押しやる。

「もう…!美味しいものじゃないんだってばぁ!ちょっ…そこは…薬塗ってな…!」

と言いかけたところで犬が舌を伸ばし僕の性器を舐めとった。すると犬の標的はお尻の薬から僕の性器に変わる。

「ああんっ!舐めないでぇ…!勃っちゃうから…!」

僕の先走りが甘いのを犬に知られてしまい、ドンドン吸い付いてくる。たまに当たる犬歯が刺激となり、僕の性器は緩々と勃ち上がった。

「あっ…ダメ…!そんな吸わないで…!」

犬だからか、緩急のある動きは殆ど見せず欲望のままに吸い上げる。

「あんっ…あっ…あっ…ああぁぁーッ!」

と僕はまさかの犬のフェラでイッてしまった。犬は僕の出したものをゴクゴクと飲み込み、最後の一滴まで吸い取ると丁寧に性器を舐めてから口を離した。

僕はイッた刺激で暫くハァハァと呼吸を整えていたが犬が僕のベッドに乗り上げてきたことで身体を硬くした。

「(もう…無理…!早く出てってよぉ!)」と目で訴える。犬はそのことを分かってくれたのか、僕の頰をひと舐めすると去っていった。








次の日の朝、昨日散々な目にあった僕はあれからまた犬が戻ってくるんじゃないかと思い、寝付くことが出来なかった。なので若干寝不足である。しかし、あの客にもらった薬が効いたのかお尻の痛みは取れており、今日もまた長い時間、馬車に乗るので助かっていた。

「(はぁ…昨日のは何だったんだろう。仕方ない…馬車で寝るか…。)」

僕はそう思いながら、受付への階段を降りていった。すると昨日、薬をくれた客が入り口に立っている。去り際に挨拶でも、と思い声をかけた。

「あの…昨日はありがとうございました。あの薬、とてもよく効きました。お尻も痛くないですし。」

「あっ…あの!」

と何故か焦ったように声を上げる。

「はい?」と言うと小声で「昨日、部屋に誰か来ませんでしたか?」と聞かれた。

「(ええっ!?どうしよう…犬が来たこと言うべき?でも、犬のこと伝えても仕方ないし…。)」

僕が犬のことを言うか渋っていると「犬は!?犬は来ましたか?」と言ってくる。

「(なんで分かるの?)」と思いつつ「犬が来ました。」と答える。流石にお尻や性器を舐められたなんて言えない。

すると「はぁ~…。」と溜息を吐き「申し訳ありませんでした!」と謝られた。
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