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第2章
125. エリーの反応
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するとエリーは
「フェンネル様、おめでとうございます。是非、お祝いさせて下さい。」
「ありがとう、でも実はまだ父様に了承してもらってないんだ。今日、兄様が帰ってきたら言いに行くつもり。了承してくれると良いけど…。」
「きっと受け入れて下さいますよ、旦那様は懐が広い方ですから。
あの…差し出がましいのですが、重婚のことはお伝えするのですか…?」
「そうだね…兄様には最悪そうなるかも、とは伝えてるんだけどね。父様にもいつかは言うつもりだけど今回はまだ言わないかな。正直、エリーに重婚のことを教えてもらって気が楽になったのは事実だけど今すぐどう、とかじゃないから重婚するって決めてから言おうかな、って思ってる…。」
「そうなんですね、差し出がましいことを言って申し訳ありませんでした。」
と頭を下げられた。
「いいよ、いいよ!顔を上げて。僕のことを心配して言ってくれてるのに怒ったりしないよ!」
僕はそうエリーを宥めながら朝食を終えた。
その日の夕方、エリーに言われいつもより少し早めに帰宅した兄様を出迎えた。
「(ホントに結婚したら毎日こういうことするんだよね…。)」
と若干、照れながら玄関へと急ぐ。
僕が玄関に立っていると兄様は急ぎ足でこちらに近付くと僕を抱き上げた。
いきなりのことにビックリして「うわぁ!」と声を上げる。
「兄様、どうしたの?」
と思わず聞いてしまった。
「…だって愛しい奥さんが出迎えてくれるんだよ、嬉しさのあまり抱き締めても仕方ないでしょう?」
と僕の顔中にキスしてくる。
僕は恥ずかしさもありつつ、嬉しさの方が優っていたので大人しくその行為を受け入れていた。
兄様と一緒に部屋へ行くと兄様は制服を脱ぎだした。僕はそれを受け取りハンガーへかける。クローゼットにテキパキと直すと兄様は「なんか、いいね。」と嬉しそうだった。
父様が帰ってくるまで少し時間があったので紅茶を飲んで寛ぐことにした。僕が紅茶を入れようと準備し始めると、兄様に止められる。僕が「やらせて。」と言っても「火傷したらダメだから。」とやらせてくれない。僕が少しムッとしていると、
「いいんだよ、フェル。私がフェルにしてあげたいんだから、だから機嫌直して。」
と額にキスされる。
「(…あまーい!!!上手くいきすぎて怖いよぉ…絶対なんか返ってきそうだし…。それに兄様、前よりあからさまになってる…まぁでも嫌じゃないんだけど…。)」
僕達は兄様の淹れた紅茶を堪能しながら、今後について話しをした。
「フェル…前にも言ったけど父様には事前に言ってあるから婚約のことは了承を得られると思う。でも、私が少し心配しているのは跡継ぎについてだ。」
僕はそう言われ、身体がビクッとなる。
「フェルもわかってる通り、このままだと私がこの家を継ぐ。そしたら跡継ぎが必要になってくる。だからフェルには私との子を産んでほしい。ただ、私達は兄弟だから他の人と比べて妊娠率が低いのは知ってるよね?だから私としてはフェルが成人を迎えたらすぐに子作りを始めたいんだけど、どうかな?」
「………うん、大丈夫だよ。僕が兄様との子供を産めるかわからないけど僕もその方がいいと思う。
(もし無理そうなら最悪、養子とかもらうのかな?)」
「大丈夫だよ、私達なら。それに…私は万が一、子供が出来なくても養子を貰おうとは思ってないよ。」
その発言には驚いた。
「えっ!それはダメだよ!跡継ぎがいなかったらこの家はどうなるの?」
「それは…まぁ無くなることになるけど、それでもいいと思えるくらい私はフェルと結ばれたい。フェルには跡継ぎを産まなければならない、という制約に縛られて欲しくないんだ…そうは言ってもフェルのことだから気にしちゃうんだろうけど、きっと煮詰まって考えるより気楽に考えている方が出来やすかったりすると思うんだよね。だからね、フェル、考えすぎたらダメだよ。」
「でも…。」
「…フェルがそこまで心配なら成人を迎えた日から毎日、抱き潰してもいいけど…。」
と怖いことを言い出したので「そこまでは大丈夫!」と食い気味に言っておいた。
「フェンネル様、おめでとうございます。是非、お祝いさせて下さい。」
「ありがとう、でも実はまだ父様に了承してもらってないんだ。今日、兄様が帰ってきたら言いに行くつもり。了承してくれると良いけど…。」
「きっと受け入れて下さいますよ、旦那様は懐が広い方ですから。
あの…差し出がましいのですが、重婚のことはお伝えするのですか…?」
「そうだね…兄様には最悪そうなるかも、とは伝えてるんだけどね。父様にもいつかは言うつもりだけど今回はまだ言わないかな。正直、エリーに重婚のことを教えてもらって気が楽になったのは事実だけど今すぐどう、とかじゃないから重婚するって決めてから言おうかな、って思ってる…。」
「そうなんですね、差し出がましいことを言って申し訳ありませんでした。」
と頭を下げられた。
「いいよ、いいよ!顔を上げて。僕のことを心配して言ってくれてるのに怒ったりしないよ!」
僕はそうエリーを宥めながら朝食を終えた。
その日の夕方、エリーに言われいつもより少し早めに帰宅した兄様を出迎えた。
「(ホントに結婚したら毎日こういうことするんだよね…。)」
と若干、照れながら玄関へと急ぐ。
僕が玄関に立っていると兄様は急ぎ足でこちらに近付くと僕を抱き上げた。
いきなりのことにビックリして「うわぁ!」と声を上げる。
「兄様、どうしたの?」
と思わず聞いてしまった。
「…だって愛しい奥さんが出迎えてくれるんだよ、嬉しさのあまり抱き締めても仕方ないでしょう?」
と僕の顔中にキスしてくる。
僕は恥ずかしさもありつつ、嬉しさの方が優っていたので大人しくその行為を受け入れていた。
兄様と一緒に部屋へ行くと兄様は制服を脱ぎだした。僕はそれを受け取りハンガーへかける。クローゼットにテキパキと直すと兄様は「なんか、いいね。」と嬉しそうだった。
父様が帰ってくるまで少し時間があったので紅茶を飲んで寛ぐことにした。僕が紅茶を入れようと準備し始めると、兄様に止められる。僕が「やらせて。」と言っても「火傷したらダメだから。」とやらせてくれない。僕が少しムッとしていると、
「いいんだよ、フェル。私がフェルにしてあげたいんだから、だから機嫌直して。」
と額にキスされる。
「(…あまーい!!!上手くいきすぎて怖いよぉ…絶対なんか返ってきそうだし…。それに兄様、前よりあからさまになってる…まぁでも嫌じゃないんだけど…。)」
僕達は兄様の淹れた紅茶を堪能しながら、今後について話しをした。
「フェル…前にも言ったけど父様には事前に言ってあるから婚約のことは了承を得られると思う。でも、私が少し心配しているのは跡継ぎについてだ。」
僕はそう言われ、身体がビクッとなる。
「フェルもわかってる通り、このままだと私がこの家を継ぐ。そしたら跡継ぎが必要になってくる。だからフェルには私との子を産んでほしい。ただ、私達は兄弟だから他の人と比べて妊娠率が低いのは知ってるよね?だから私としてはフェルが成人を迎えたらすぐに子作りを始めたいんだけど、どうかな?」
「………うん、大丈夫だよ。僕が兄様との子供を産めるかわからないけど僕もその方がいいと思う。
(もし無理そうなら最悪、養子とかもらうのかな?)」
「大丈夫だよ、私達なら。それに…私は万が一、子供が出来なくても養子を貰おうとは思ってないよ。」
その発言には驚いた。
「えっ!それはダメだよ!跡継ぎがいなかったらこの家はどうなるの?」
「それは…まぁ無くなることになるけど、それでもいいと思えるくらい私はフェルと結ばれたい。フェルには跡継ぎを産まなければならない、という制約に縛られて欲しくないんだ…そうは言ってもフェルのことだから気にしちゃうんだろうけど、きっと煮詰まって考えるより気楽に考えている方が出来やすかったりすると思うんだよね。だからね、フェル、考えすぎたらダメだよ。」
「でも…。」
「…フェルがそこまで心配なら成人を迎えた日から毎日、抱き潰してもいいけど…。」
と怖いことを言い出したので「そこまでは大丈夫!」と食い気味に言っておいた。
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