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第1章
84. お仲間
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それから、アミリス様とロザリーナ姉様の結婚式は滞りなく進み、最後は皆から祝福の拍手を受け、無事終わる。
最初は姉様が家を出るというので寂しい気持ちもあったが2人を見ると、とても幸せそうだったので幸せな気持ちで終わることが出来た。
「(これで姉様はロザリーナ・セイボリーになるんだなぁ…今よりもっと会えなくなっちゃうから寂しいけど、笑顔で送り出さなくっちゃ…!)」
僕はそう思いながら目一杯拍手をした。
その後、僕は式後の2人の部屋に呼ばれる。
「(なんで僕だけなんだろ…?父様と母様はいいのかな?)」と思いつつ、2人の待つ部屋へと向かった。
コンコンッ
「姉様、フェンネルです。入ってもいいですか?」
とドア越しに声を掛ける。
すると直ぐに返事があったので室内に入ると姉様が「フェル!」と僕を抱き締めてきた。
僕は咄嗟に抱き締められてビックリしたが「姉様、苦しいよ~。」と笑って姉様を見上げる。
姉様は、
「フェル、今日はお祝いしてくれてありがとう!凄く嬉しかったわ!あと、急に呼び出してごめんなさい、フェルにどうしても話しておきたいことがあって…。」
と言ってきた。
「姉様、今日は一段と綺麗だね。見惚れちゃったよ!ううん、大丈夫。どうしたの?」
「フフッ、ありがとう。じゃあ、ゆっくり話しましょう。こっちのソファーに座って?」
と促されるとアミリス様が席を外した。
僕は「(あれ?)」と思いながらもソファーに座る。
「あのね、フェル、フェルには少し難しいかもしれないけど聞いてね。私、前から思ってたことがあるの。それはタジェット兄様とディルのことよ、あの2人はフェルのところに常に一緒にいたがるでしょう?それは、きっと兄弟だから、っていうことだけじゃないと思うの。多分2人はフェルのことを恋人にしたいくらい好きなんだと思う。フェルは気付いてた?」
と真剣な顔で言われた。
「(うん…だろうね、告白までされてるし…。)
うん、兄様達に好き、って言われたよ?」
と答えると「そうなの!?」とビックリされた。
「2人共、そんなにフェルのことが好きなのね…。フェル…私はフェルが2人の内どちらかと結婚ってなっても応援するからね…!それで…その後どうなったかっていうのを教えて欲しいの。」
とモジモジしながら言われる。
「(ん…?なんで恥ずかしがってるんだ?心配してくれてるはずなのに…。)
うん、わかった。またお手紙に書くね。」
と僕が言うと途端に明るくなり、
「ホント!?嬉しい!手紙待ってるわね!」
と手を握られた。
「(あれ…?なんで姉様はこんなに僕の恋愛事情を知りたいんだろ…?)
姉様、そんなに僕のこと心配してくれてるの?」
と聞くと、
「それは勿論そうだけど…ごめんなさい、フェル…。それだけじゃないの。」
と次は悲しそうな顔になる。
「フェルに嘘をついてるみたいで嫌だから、ハッキリと言うわね。実は最近…令嬢の間で"衆道"のお話が流行ってて、私も友人から渡されて読んでみたら…見事にハマってしまったの…!だから、昔からフェルのことが大好きな2人がどうなっていくのか知りたくて…!ごめんなさい、フェル…こんなこと言って…。」
僕はその言葉に驚いたもののこんなに近くにお仲間がいたことに感動した。
「(うわ~!こんな近くにお仲間がいたなんて…嬉しい~!いいよ、いいよ!姉様!僕、姉様になんでも話すよ!)
衆道って男同士の恋愛だよね?うん、いいよ。兄様達とのことをお手紙に書いたらいいんだよね。あんまり大したこと書けなかったらごめんね。」
と僕が謝ると、
「ホント!?ありがとう~!嬉しい~!さすがフェルだわ~話が早い!…で、ちなみにもうキスはしたの?」
とグイグイ聞いてくる。
僕はフフッと笑って「うん…。」と答えると「さすが2人ね…!」と姉様は興奮し「それ以上は!?」と聞かれたので「口の中に舌が入ってきていっぱい舐められた。」と答えると顔を真っ赤にして「キャー!!」とさらに興奮していた。
その後、兄様達のことをもっと話したかったが、アミリス様を待たせているので今日はここで終わらせることにした。
「(流石に新婚初夜を邪魔したら悪いもんね~。)」
と僕は思いながら部屋を後にする。
「(それにしても姉様がBLが好きだったなんて嬉しいな~!それに色々話しても身内だから信頼も出来るしね。まぁこの世界は男同士がほとんどだから衆道の本もいっぱい出てるだろう。僕も後々、性教育も受けるだろうけど、そこは焦らずに流れに身を任せようかな。それに僕の周りじゃ兄様達を始め、勝手に手を出してくるから嫌でも身につくし…。)」
と僕は苦笑いになりながら、父様達の待つ部屋へと向かった。
最初は姉様が家を出るというので寂しい気持ちもあったが2人を見ると、とても幸せそうだったので幸せな気持ちで終わることが出来た。
「(これで姉様はロザリーナ・セイボリーになるんだなぁ…今よりもっと会えなくなっちゃうから寂しいけど、笑顔で送り出さなくっちゃ…!)」
僕はそう思いながら目一杯拍手をした。
その後、僕は式後の2人の部屋に呼ばれる。
「(なんで僕だけなんだろ…?父様と母様はいいのかな?)」と思いつつ、2人の待つ部屋へと向かった。
コンコンッ
「姉様、フェンネルです。入ってもいいですか?」
とドア越しに声を掛ける。
すると直ぐに返事があったので室内に入ると姉様が「フェル!」と僕を抱き締めてきた。
僕は咄嗟に抱き締められてビックリしたが「姉様、苦しいよ~。」と笑って姉様を見上げる。
姉様は、
「フェル、今日はお祝いしてくれてありがとう!凄く嬉しかったわ!あと、急に呼び出してごめんなさい、フェルにどうしても話しておきたいことがあって…。」
と言ってきた。
「姉様、今日は一段と綺麗だね。見惚れちゃったよ!ううん、大丈夫。どうしたの?」
「フフッ、ありがとう。じゃあ、ゆっくり話しましょう。こっちのソファーに座って?」
と促されるとアミリス様が席を外した。
僕は「(あれ?)」と思いながらもソファーに座る。
「あのね、フェル、フェルには少し難しいかもしれないけど聞いてね。私、前から思ってたことがあるの。それはタジェット兄様とディルのことよ、あの2人はフェルのところに常に一緒にいたがるでしょう?それは、きっと兄弟だから、っていうことだけじゃないと思うの。多分2人はフェルのことを恋人にしたいくらい好きなんだと思う。フェルは気付いてた?」
と真剣な顔で言われた。
「(うん…だろうね、告白までされてるし…。)
うん、兄様達に好き、って言われたよ?」
と答えると「そうなの!?」とビックリされた。
「2人共、そんなにフェルのことが好きなのね…。フェル…私はフェルが2人の内どちらかと結婚ってなっても応援するからね…!それで…その後どうなったかっていうのを教えて欲しいの。」
とモジモジしながら言われる。
「(ん…?なんで恥ずかしがってるんだ?心配してくれてるはずなのに…。)
うん、わかった。またお手紙に書くね。」
と僕が言うと途端に明るくなり、
「ホント!?嬉しい!手紙待ってるわね!」
と手を握られた。
「(あれ…?なんで姉様はこんなに僕の恋愛事情を知りたいんだろ…?)
姉様、そんなに僕のこと心配してくれてるの?」
と聞くと、
「それは勿論そうだけど…ごめんなさい、フェル…。それだけじゃないの。」
と次は悲しそうな顔になる。
「フェルに嘘をついてるみたいで嫌だから、ハッキリと言うわね。実は最近…令嬢の間で"衆道"のお話が流行ってて、私も友人から渡されて読んでみたら…見事にハマってしまったの…!だから、昔からフェルのことが大好きな2人がどうなっていくのか知りたくて…!ごめんなさい、フェル…こんなこと言って…。」
僕はその言葉に驚いたもののこんなに近くにお仲間がいたことに感動した。
「(うわ~!こんな近くにお仲間がいたなんて…嬉しい~!いいよ、いいよ!姉様!僕、姉様になんでも話すよ!)
衆道って男同士の恋愛だよね?うん、いいよ。兄様達とのことをお手紙に書いたらいいんだよね。あんまり大したこと書けなかったらごめんね。」
と僕が謝ると、
「ホント!?ありがとう~!嬉しい~!さすがフェルだわ~話が早い!…で、ちなみにもうキスはしたの?」
とグイグイ聞いてくる。
僕はフフッと笑って「うん…。」と答えると「さすが2人ね…!」と姉様は興奮し「それ以上は!?」と聞かれたので「口の中に舌が入ってきていっぱい舐められた。」と答えると顔を真っ赤にして「キャー!!」とさらに興奮していた。
その後、兄様達のことをもっと話したかったが、アミリス様を待たせているので今日はここで終わらせることにした。
「(流石に新婚初夜を邪魔したら悪いもんね~。)」
と僕は思いながら部屋を後にする。
「(それにしても姉様がBLが好きだったなんて嬉しいな~!それに色々話しても身内だから信頼も出来るしね。まぁこの世界は男同士がほとんどだから衆道の本もいっぱい出てるだろう。僕も後々、性教育も受けるだろうけど、そこは焦らずに流れに身を任せようかな。それに僕の周りじゃ兄様達を始め、勝手に手を出してくるから嫌でも身につくし…。)」
と僕は苦笑いになりながら、父様達の待つ部屋へと向かった。
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