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第1章

65. 次へのステップ*

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僕は生前、自分で性器を触ると勃つ、くらいのことは物心ついた時から知っていた。そしてエロいことを考えて勃つというのも10歳くらいで自覚する。

この世界に転生してからというもの予想外に周りの成熟度が高く、カラマス君に至っては10歳でディープキスを仕掛けるほどだ。さらに15歳で成人となってしまう為、10歳くらいから夜の営みについても学ぶらしい。そしてこの世界での初体験の平均年齢は11歳~13歳程度。聞いた時は衝撃だった。しかし、日本での平均初体験年齢も14歳程だとテレビで言っていたような気がする。

そして僕は変に生前の記憶があることからトイレ以外ほとんど自分の性器に触れたことがない。7歳という年齢もあるが、こうやって兄様にエロい手つきで触られたりフェラされたりするとすぐイキそうになってしまう。イクと言っても精通はまだなので空イキになってしまうだろうが。




兄様は僕の性器を触り「フェルの…可愛いね。」と言い、亀頭を親指でクニクニと弄りだす。

「ん…んんっ…。」

と僕がなるべく声を上げないように我慢していると「声が聞きたいのに…。」と不満気な声でワザと声を出させようと親指の動きを早くした。

「ふっ…ん…。」

と僕も自分の声を抑えるのに必死になる。

そして暫く愛撫と共に弄られていると先走りが出始めた。

兄様が「だんだん濡れてきたよ。フェルの色んな初めてをちょうだいね。」と言い、僕の性器をパクリと口に含んだ。

「あっ…兄様…きたな…。」

と訴えたが「ほんはほほはいほ(そんなことないよ。)」と口に含んだまま喋られる。

「(ギャー!口に入れたまま喋らないでー!僕、生前でもされたことないのにー!)」

と驚いていると、兄様は僕の性器を咥えたまま舌を使って上下にストロークし始めた。僕の性器は既に完勃ち状態でそれだけでイキそうになる。

兄様は夢中でジュプジュプと音を出しながら僕の性器を舐めていた。

「あぁん…あっ…やっ…!」

と僕が快感に喘いでいると兄様がチュッと音を立てながら性器から口を離す。

僕が「はぁ…はぁ…。」と言いながら兄様を見つめると興奮した顔で、

「どうしよう…フェル…。フェルの先走りが甘くて美味しいんだけど、こんなの初めてだよ。フェルの身体って何処もそんなに甘くて美味しいの?これで精通を迎えたらどうなるんだろ…?もっと甘いのかな…?楽しみだね。」

と言ってきた。

僕は直感でそれがスキルの一部だと理解する。

「(神様~!また弄ったでしょ~!)」と泣きそうになりながら僕は生前でも体験したことのない快感にパニックになる。

兄様にフェラされながら乳首を弄られ、身体はビクビクとなるし、もう何がなんだかわからなくなってポロポロと涙が溢れる。

兄様は僕の急な変化に驚くと、フェラするのを止め「どうしたの!?」と顔を近付けてきた。

「ふっ…ん…こわいよぉ…。」

と僕は素直な気持ちを涙目で訴えると、兄様はハッとして、

「ゴメンね…フェル…また暴走しちゃった…。私が悪かったよ…フェルの可愛いさのあまり理性を失っていた。フェルにはまだ早かったね…今日はこれくらいで終わろうか…。」

と僕にシーツを掛けながら頰にキスしてきた。

兄様の顔を見ると凄く残念そうだったので、胸がチクリと痛んだが今の僕には受け止めきれないので仕方ない。

その代わり「兄様…。」と声を掛け、こちらに顔を近付けた兄様にチュッとキスをし「ゴメンね…?」と謝る。

すると「フフッ。フェルは気にしなくていいよ、私が急いで進めようとしたのが悪いんだし。…ちょっと汗かいちゃったからシャワー浴びてくるね?」と兄様はご機嫌で浴室に向かった。






兄様を見送った僕はシーツを捲り身体を確認する。

「(うわぁ…すごい数のキスマーク…兄様、すごい独占欲だな…いつの間にこんなに付けたんだろ…?)」

と笑ってしまう。

僕はベッドサイドに置いてあった着替えを手に取り、身に付ける。運良く着てきた騎士団の制服は長袖、長ズボン、襟付きだったのでキスマークはほとんど隠すことができた。

僕が着替え終わり鏡で姿を確認していると、



ドンドンッ



「おーい!タジェット様~。仕事持ってきたぞ~!あなたの大好きな仕事ですよー。」

と声が聞こえた。

「(えっ!?どうしよう…ここはさっきの執務室の隣の部屋だから大丈夫かな…?まさか入ってきたりしないよね…?)」

と僕が思ってると「おーい!いないのかぁ?入るぞー!」と隣の部屋に入ってくる音が聞こえる。

「(えっ!?入ってきた!どうしよ…怪しい人じゃないよね?でも勝手に入ってくるなんて…とりあえず僕が行って確かめなくっちゃ!)」

僕はそう思うと隣の部屋へと続く扉をコソッと開けて覗いてみた。



カチャッ


「(思ったより音デカイよ!)」

すると、執務室の机の上に大量の書類を置きキョロキョロと周りを見渡している男性と目が合った。

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