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第1章

44. 図書室での情事*

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僕は先程の出来事を忘れ、夢中になって覗き込んだ。

「もう!ラヴィン!部屋に戻ってからにしてよ!」

「だって、我慢できねーんだから仕方ねーだろ?さっきの訓練で気が高ぶってんだから。それにお前だってココこんなにして…期待してんだろ…?」

そうラヴィンと呼ばれた男は相手の下半身を弄りながら相手の右耳から首筋にかけて舐めている。

「ん…んゃ…めて…。」

受け側はそう言いながらも本気で抵抗しているようには見えない。

「はぁ…サラ…1回イクか?」

「やっ…やだ…!」

「ふーん…じゃあココはこのままでいいんだ?」

ラヴィンはニヤニヤとしながらモノを扱くのをやめる。

すると、サラと呼ばれた少年は

「あっ…ラヴィン…意地悪しないで…!」

と言い、ラヴィンの手に自分のモノを擦り付けた。

ラヴィンはニヤッと笑うと、

「じゃあおねだりしてみろよ。俺がまたしたくなるくらいの。」

サラはビックリして少し固まっていたが、快感には勝てず、

「ん…んっ…ラヴィン…お願い…イかせて…?」

と相手の服に縋り付き、上目遣いにお願いした。

「フッ…まだまだだな。それじゃあ俺の手は動かないぜ。」

そうラヴィンはサラのモノからも手を離してしまう。

「いや!ラヴィン…離さないで…!」

サラはそう言うとラヴィンの手を持ち、自分のモノを握らせた。

サラは背伸びをしてラヴィン首に手を回すと深い口付けと共に腰を擦り付けた。

それでラヴィンはスイッチが入ったのか、ラヴィンは相手のモノを擦りながらラストスパートという風にスピードを上げる。その度にぐちゅぐちゅと相手の先走りの音が聞こえた。

「あっ…あぁ…ダメ…!…イクッ!」

「…いいぜ…イケ!」

その瞬間、相手のモノは弾け、白濁がラヴィンの手を汚す。それをラヴィンは満足そうに眺め、手に付いたモノを見せつけるように舐めた。




「…サラ…大丈夫か…?」

そうラヴィンは言うと、相手の腰を支える。

相手は「はぁ…はぁ…。」と息荒くラヴィンにもたれかかり「ばか…!」と声を上げると再びラヴィンの唇に噛み付くようにキスをした。

キスが落ち着くと、

「ラヴィン…もう…部屋に行こ…?後ろも可愛がって…?」

「あぁ、続きはベッドでな…?俺も限界だ…。」

2人は暫く抱き合うと衣服を整え、図書室を去って行った。




僕はその光景を目の当たりにし、本棚の隅に座り込んだ。

「(うわ~!生で見ちゃったよー!どうしよ~!僕の探し求めていたモノがここにあるー!)」

と興奮していた。

僕も暫くそこでしゃがみこみ、先程の情事を頭にインプットしていた。

「(絶対に忘れないぞー!滅多に見られない光景だったんだからな…!忘れないように頭に叩き込まなくっちゃ!)」

それから少しして落ち着いた僕は、図書室を後にしようと扉を開けた。しかし、廊下の向こうからバタバタと数人の足音が聞こえた為、図書室に戻りドアに張り付いて外の様子を伺った。

「(どうしたんだろ…?さっきまでは静かだったのに…。)」

僕はそう思いつつ、足音が遠くなるまで待機する。

「先輩、この学校内に不審者が現れたそうです。怪しい人物を見つけた際は捕らえて騎士団に引き渡せ、とのことです。」

「そうか、わかった。相手の特徴などはあるのか?」

「はい………ですがまだ殆ど情報はわかっておらず、小柄で私達と同じ制服を着て潜伏しているとしか…。」

「わかった。見つけ次第、直ぐに連絡を取り合おう。では、一先ず解散!」

その声を皮切りに足音がバラバラになっていくのが聞こえた。

僕はドア越しにそんなことを聞き、パニックになる。

「(えっ!?僕のこと…?どっ…どうしよう…。大事になっちゃったよぉ…。)」

僕はこれからどうするべきか考え、最初に見つけた抜け道を通って出て行こうと思い立った。

「(早く逃げないと!騎士団に捕まっちゃう!)」

僕は行きと同じように慎重に、かつ素早く移動した。

最初に使った抜け道の近くに着き、物陰に隠れ覗いてみるとその周辺に騎士団候補生が何人もおり、この抜け道が使えないことがわかった。そして、それはもう1つの抜け道も同じだった。

「(どうしよう…出られなくなっちゃった…!)」

僕は何処かに隠れてこの騒ぎが収まるまで潜んでいようと考える。

「(あっ!図書室に戻ろう!)」

僕は思い立ち、来た道を戻り出した。

なんとか騎士団候補生の目を掻い潜り、図書室近くに戻ってきたが、廊下の向こうで、

「見つけたぞ!あそこだ!追え!」

という言葉にビクッとなりながら身を縮こませた。

「(うわ~ん!ごめんなさい~!)」

てっきり捕まると思っていた僕は半泣きになりながら、小さくなっていたが誰も僕を捕らえる者はおらず、むしろ遠ざかっていた。

「(えっ…!?僕じゃなかった!?よかった~!よし!今の内に逃げよう!)」

僕は再び抜け道へと走った。

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