次期魔王の教育係に任命された

ミイ

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第1章

8. 自己紹介

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次の日、ネフライトの案内の元、他の魔族達と顔を合わせた。

「ショウ様、ご紹介します。この4人は魔王様直属の部下達です。右からアイオライト、アルマンディン、パパラチァ、インペリアルといいます。すぐに覚えるのは難しいと思いますので追々覚えていって下さい。」

ネフライトの言う通り一通り紹介してもらったが、いまいちカタカナの名前に慣れていない僕は今の一回で覚えれる気がしない。すると彼等は順番に自己紹介をしてくれた。

「はじめまして、ショウ様。僕はアイオライトと言います。覚えにくいならアオって呼んで下さい。こう見えて淫魔です。いつか是非、ショウ様の夢にお邪魔したいです!」

そう言って彼…というか見た目は少年の彼はニコニコと笑う。

「私はアルマンディン、吸血鬼だ。君は偉大なる次期魔王様の教育係に選ばれた。ならきっと君の血は美味しいのだろうな…いつかその味を味わってみたいものだ。」

そう言って舌舐めずりをする。ゾワゾワと鳥肌が立った。

「もうアルマ!ショウ様を脅かさないの!ごめんなさいね、ショウ様。私はエルフのパパラチァです。見た目はこんなですが、男性でも女性でもない両性です。何かお困りのことがあれば気軽に聞いて下さいね。」

今のところパパラチァが1番まともそうだ。

そして最後の1人に目を向けると皆よりも一際身体の大きな彼と目が合った。しかし、一向に口を開かない。

「イリア!ほら、名前くらい言いなさい!ショウ様は私達の上司になるのよ!」

えぇ⁉︎初耳…!

「フンッ!俺はこんな奴認めない…。」

そう言って目を逸らしてしまう。

まぁこの人にとったらこんなポッと出の…それもこんな弱そうな奴がいきなり上司って言われても納得出来ないだろう…。

「何言ってるの!ごめんなさい、ショウ様。イリアのこれはただの照れ隠しだから。」

「ッ違う!俺は皆が認めても俺は認めない!」

そう言って2人が睨み合う。

「あの!いいんです!急に僕なんかを認めろって言われても難しいですよね。インペリアルさん、なるべくご迷惑にならないようにしますから…少しの間だけ我慢して下さい。僕は役割を終えたらすぐ消えますので…。」

「えっショウ様、居なくなってしまうんですか⁉︎」

僕の答えにネフライトがいち早く反応した。

「はい、次期魔王様が成人を迎えるまでという約束ですのでそれを終えたら自分の国に帰ります。」

「そうなんですか…残念です。せっかく仲良くなれましたのに…。」

「そう言って頂けて嬉しいです。期限まで精一杯やりますので、宜しくお願い致します。」
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