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第4章

114. 密着*

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その声を皮切りに彼が僕の唇を奪う。

「ふっ…ん…。」

彼の力強い抱擁と激しい口付けにそっと口許を緩めるとそのままヌルッと彼の舌が入ってきた。

「んんっ…。」


じゅっ…じゅる…ぴちゃ…


彼から与えられる唾液と自分の唾液が合わさり普段では絶対に聞こえない音が自分の口から漏れる。彼の舌が咥内を縦横無尽に動き回り、僕の舌を絡め取ると少しの隙間も許さないとばかりに吸い上げられる。僕はその激しさを受け入れるだけで必死だ。

うぅっ…なんだかモリオン上手くなってる気がする…。この100年で誰かとこういうことをしたのかな…。

勝手にそんな相手を想像し嫉妬する。自分が言えた立場ではないのは重々分かっていたが、どうしても気になってしまい思わずモリオンの胸をトントンッと叩くと無理矢理その口づけを終わらせた。モリオンは不機嫌そうに僕を見つめ顎に手を掛ける。

「モリオン…僕がいない間に誰かとこういうこと…した?」

彼を見上げながら伝えると…

「ふぁっ…!んんっ…!」

僕の問いにモリオンは再び僕に口付けた。

えっ!ちょっと!

僕は渾身の力を振り絞って彼の胸に手を突っ撥ねて距離を取る。

「モッ…モリオンなんで…。」

僕の質問に答えてくれない。やはり他の人と…?という想いが生まれてくる。しかしそんな僕の想いとは対照的に彼はフッと不敵な笑みを浮かべると「何故そう思ったんだ?」と告げる。言い返すのも恥ずかしいが言わないと彼は答えてくれなさそうだ。

「だっ…だってモリオン…キスが上手くなってるから…!」

顔を真っ赤にして答えると彼は初めて蕩けるような笑みを見せてくれた。そして僕に啄ばむようなキスを施すと僕の目を真っ直ぐと見つめ「そんな相手はいない、俺にはショウだけだと言っただろう?」と再び口付けた。







「あっ…あぁ…!」

「はぁあっ…ショウ…ショウ!」

僕はうつ伏せになりお尻を高く上げた状態で彼を受け入れていた。ギシギシとベッドのスプリングを響かせながらモリオンが僕を突き上げる。

「あぁっ!そこっ!」

モリオンのモノが一際感じる場所を掠め、思わず上擦った声が漏れる。

「ココか。」

彼は嬉しそうな声色で僕の背中を舐めると的確にそこを責め立てる。そして半勃ちの僕のモノをグチャグチャと擦り射精を促した。

「あぁんっ!やぁ!もっ…イッちゃ…!」

「ああ…俺も…!」

モリオンがラストスパートの様に腰のグラインドを早め小刻みに揺れる。

「あっ!あっ!イく!イく!」
「…ッ!!!」

その瞬間ほぼ2人同時に射精し、脱力感に襲われる。僕がグタッと身体を丸ませるとモリオンが僕の首筋や肩にチュッチュッとキスをする。そして僕の髪を撫ぜた時、ピタリと彼の動きが止まった。不思議に思い振り返ると「ショウ…俺があげたピアスはどうした?」と聞いてきた。

「…あっ。」

思わずナカのモノを締め付ける。

「なんだ…落としたのか?」

「あっ…んぁ!モリオンッ…!」

彼は面白そうに腰を打ち付けた。ナカで出したものがグチュグチュと音を立ててとろとろと溢れ出てきている。しかし彼は御構い無しにナカのモノを馴染ませるように腰を動かすと僕の耳をペロッと舐めた。
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