次期魔王の教育係に任命された

ミイ

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第3章

84. 弱点*

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イッた余韻にうっとりと彼を見上げる。全身が性感帯になったかの様に彼が触れるところ全て快感に変わったように思う。彼は僕の反応にクスリと笑うと僕の頰に口付け、僕の脇腹から腰をするすると撫で始めた。そして両手でお尻を鷲掴み、むにゅむにゅとお尻を揉みながら時折、秘部に触れる。

「あっ…やぁ…!」

そこを他人に触られるのは初めてだった。自分で触るよりも強い快感に声を抑えられない。

「あっ…イ…ンカさん…触っちゃ駄目…!」

僕が必死に抵抗するも彼は僕の弱点である耳を舐め始めた。

グチュッ…チュッ…

「んんっ…んっ…。」

耳の中を彼の舌が這い回り、グチュグチュと卑猥な音がダイレクトに伝わってくる。彼には僕の弱いところがバレてしまっているせいか、そこを重点的に攻められる。尖った耳や耳朶を甘噛みされ、片手で乳首を弄られる。

そしてとうとう僕の身体が彼に寄りかかる様に力が抜け切ると彼は僕をうつ伏せの体勢に転ばせ、お尻だけ高く持ち上げた。

彼の目の前に僕の秘部が全て曝け出され、恥ずかしさで顔から火が出る。気持ちだけはこんなことすぐに止めないと、とは思っているが身体は快感を拾おうと敏感に反応してしまう。

「やっ…やだ…!インカさん!」

彼の理性になんとか届くように声を上げるが彼の吐息が秘部にかかるのを感じゴクリと息を呑んだ。

あああ~ダメだっ…!!!

そう思い全身を強張らせた瞬間「ママ~?パパ~?」とアクアの声が響く。

2人でハッとして動きが止まる。

「ママ~?お腹空いた~!」とアクアが僕を探し、部屋の扉を開け回っているのが分かる。僕は固まっているインカさんを放置すると急いで脱ぎ捨てられた衣服を身に付け、アクアの元へ走った。






「アッアクア⁉︎おはよう…!」

「おはよう、ママ。パパの部屋に居たの?」

その言葉にドキッとする。

「うっうん…。今日、インカさんがお仕事だと思って起こしに行ったんだけど休みだったみたい。まだ寝てるよ?」

「えぇ~?そうなの?パパお寝坊さんだなぁ。僕の方が早起きだ!」

アクアは父親より早く起きれたのが嬉しかったのか、自慢気に食卓へと着く。僕も準備が出来るとアクアの前に座った。

「いただきまーす!」

元気に声を上げたアクアが朝食を食べ進めていく。僕はそれを見ながら、先程のインカさんの様子を思い出し1人顔を赤くするのだった。

そして暫くするとインカさんが「おはよう。」と言って僕の隣の席に着いた。「おはよう!」と挨拶をするアクアに対し、僕は恥ずかしくて彼の方を見れない。そのまま黙々と食べているとインカさんに「ショウ。」と呼ばれ、恐る恐る顔を上げると笑顔のインカさんに口付けられた。
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