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第2章
60. 仲直り
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「モリオン様と話し合われた方がいいかと思いますが…気まずい様でしたら私からショウ様が無事、戻られたことをお伝えしておきます。しかし、このまま距離を置いてしまうと今後の食事のこともありますし、一度顔を出した方が良いのではないでしょうか…?」
確かにそうだ、僕はモリオンに食事を与えないといけない。気まずいからって顔を合わせないようにすればいいだけじゃ済まされないんだ。僕は冷たい態度を取られる覚悟でモリオンに会うことに決める。
「うん、そうだね…。これ以上モリオンと気まずくなるのは嫌だし、僕から会いに行ってみる!ありがとう、ネフライト。」
「いいえ、ショウ様の心労を取るのも私の役目です。貴方にはいつも笑顔でいて頂きたい、私はそう願っております。」
…なんか凄いこと言われた…!
ネフライトの極上美人の笑顔に僕は顔を赤くしながら「そっそうなんだ!」と誤魔化すように笑う。するとネフライトは握ったままの手をグッと自分の方に引き寄せると僕を抱き締めた。
「私は貴方の笑顔を毎日、拝見したいのです。どうかお側に…。」
「………。」
えっ⁉︎なに!どうしたらいいの⁉︎何が正解…⁉︎
僕はあたふたしながら結局、ネフライトが満足するまでジッとする羽目となった。
魔王城に到着すると僕はモリオンの部屋の前で深呼吸をしながら覚悟を決める。そしてコンコンッと扉をノックして中からの返事を待った。すると「はい。」とモリオンの声が聞こえ、一瞬言葉に詰まる。
「ふぅ~…。」
よし!覚悟を決めたんだから当たって砕けろだ!僕は意を決して口を開く。
「モリオン、ショウだけど今、大丈夫?」
そう声を掛けると扉が勢いよく開き、彼が飛び出してきた。
「ショウ!心配したよ!」
彼は僕の顔を確認するとギュッと抱き着いてきた。その必死な様子に笑顔が溢れる。僕は彼を抱き締め返すと「ゴメンねモリオン、心配かけて。」と謝った。
その後、落ち着いたモリオンに部屋の中に案内してもらいソファーに腰掛けると早速モリオンに「何処に行ってたの?」と詰め寄られる。
僕は昨日の出来事から順番に説明し、今朝ネフライトに迎えに来てもらったことを告げた。するとモリオンは「またネフライトか…。」とボソッと呟く。
「モリオン…ネフライトがどうかしたの?」
苦々しい表情をする彼に尋ねてみたが彼は首を横に振って「何でもない。」と言う。これ以上は聞いてくるな、という態度に諦めざるを得ない。
それより僕には彼に謝らないといけないことがある。
「モリオン…一昨日のことだけど、ゴメンね?僕だけ気持ち良くなってモリオンのこと考えてあげられなかった…。」
「えっ…?」
「こんな僕のことを軽蔑したよね、あのっ!もしモリオンが僕のことが嫌なら魔王様に言って僕のこと、解雇にしてもらうようにお願いするから…。」
「何言ってるの⁉︎」
急にモリオンが立ち上がった。
確かにそうだ、僕はモリオンに食事を与えないといけない。気まずいからって顔を合わせないようにすればいいだけじゃ済まされないんだ。僕は冷たい態度を取られる覚悟でモリオンに会うことに決める。
「うん、そうだね…。これ以上モリオンと気まずくなるのは嫌だし、僕から会いに行ってみる!ありがとう、ネフライト。」
「いいえ、ショウ様の心労を取るのも私の役目です。貴方にはいつも笑顔でいて頂きたい、私はそう願っております。」
…なんか凄いこと言われた…!
ネフライトの極上美人の笑顔に僕は顔を赤くしながら「そっそうなんだ!」と誤魔化すように笑う。するとネフライトは握ったままの手をグッと自分の方に引き寄せると僕を抱き締めた。
「私は貴方の笑顔を毎日、拝見したいのです。どうかお側に…。」
「………。」
えっ⁉︎なに!どうしたらいいの⁉︎何が正解…⁉︎
僕はあたふたしながら結局、ネフライトが満足するまでジッとする羽目となった。
魔王城に到着すると僕はモリオンの部屋の前で深呼吸をしながら覚悟を決める。そしてコンコンッと扉をノックして中からの返事を待った。すると「はい。」とモリオンの声が聞こえ、一瞬言葉に詰まる。
「ふぅ~…。」
よし!覚悟を決めたんだから当たって砕けろだ!僕は意を決して口を開く。
「モリオン、ショウだけど今、大丈夫?」
そう声を掛けると扉が勢いよく開き、彼が飛び出してきた。
「ショウ!心配したよ!」
彼は僕の顔を確認するとギュッと抱き着いてきた。その必死な様子に笑顔が溢れる。僕は彼を抱き締め返すと「ゴメンねモリオン、心配かけて。」と謝った。
その後、落ち着いたモリオンに部屋の中に案内してもらいソファーに腰掛けると早速モリオンに「何処に行ってたの?」と詰め寄られる。
僕は昨日の出来事から順番に説明し、今朝ネフライトに迎えに来てもらったことを告げた。するとモリオンは「またネフライトか…。」とボソッと呟く。
「モリオン…ネフライトがどうかしたの?」
苦々しい表情をする彼に尋ねてみたが彼は首を横に振って「何でもない。」と言う。これ以上は聞いてくるな、という態度に諦めざるを得ない。
それより僕には彼に謝らないといけないことがある。
「モリオン…一昨日のことだけど、ゴメンね?僕だけ気持ち良くなってモリオンのこと考えてあげられなかった…。」
「えっ…?」
「こんな僕のことを軽蔑したよね、あのっ!もしモリオンが僕のことが嫌なら魔王様に言って僕のこと、解雇にしてもらうようにお願いするから…。」
「何言ってるの⁉︎」
急にモリオンが立ち上がった。
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