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第2章
50. 脱出
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「ああ、そうだな。それがいい。」
インカさんはパッとアクアに向き直るとそう返事をし、僕の方を向く。
「ショウ、この森を抜けた一番近くの村に我々は住んでいる。君が良ければ息子の礼に是非、家に招待したい。」
「えっ、でもそんなっ…!申し訳ないです…。」
だって何もしてないのに…!
「いや、アクアも是非来て欲しいと言っている。私にはこのような形でしか礼が出来ない…ショウが迷惑でなければお願いしたいのだが…。」
そう頼んでくるインカさんを見ながら、よく考えればインカさん達に着いていけばこの森を抜けれるんじゃ…?と思いつく。
彼の突然の誘いに驚きはしたが、この森を抜けれるならとそれに了承し、インカさんとアクアと共に村に向かって歩き出した。
20分後ー…。
「やっと抜けれたー!」
思わずバンザイをしながら喜びを表現しているとインカさんにクスクスと笑われる。
「あっ…すみません。」
いい大人が…と恥ずかしさに頰を染めると「いや、君は感情を素直に出すんだな。」と微笑まれる。
「我々は普段、人型をとって生活をしているが、あまり感情を表には出さない。顔に出すことで相手に心情を知られてはいけないからな。」
「えっ…でも…。」
あれ…?さっきまでのインカさん、凄く感情表現をしてたようだけど…。
「あぁ…でも何故か君といると感情が上手く隠せない…こんなこと初めてだ。」
そう零したインカさんは思案するように考え込む。
ん…?んん…?なんでだろ…?
僕もその言葉の意味が分からず彼を見つめ返していると彼は再び微笑み「アクアがこの短時間で懐くのも珍しい。だから、きっと君の事を安心できる存在だと知ったからかもしれないな。」と告げた。
そして歩き続けること1時間…やっとインカさん親子が住むという街に辿り着いた。
はぁ…やっと着いた…。街ってこんなに遠かったんだね…いつもありがとうアイオライト、アルマンディン…。
心の中でお礼を言い、また城に帰ったら2人に感謝の気持ちを伝えようと改めて思った。
僕がフゥ…と息を吐くと「ショウ!こっちだ、来てくれ。」とインカさんの声が響く。声のした方を向くと1軒の家の前で彼が手招きをしている。
「インカさん、ここは…?」
「ここはこの村の村長の家だ、客人とはいえショウはこの村の者ではない。よって1度は村長にその顔を見せなければならないんだ。手間をかけてすまないな。」
「いえ、僕も敵だと思われても困りますから。」
僕はインカさんと共にその家に足を踏み入れた。
インカさんはパッとアクアに向き直るとそう返事をし、僕の方を向く。
「ショウ、この森を抜けた一番近くの村に我々は住んでいる。君が良ければ息子の礼に是非、家に招待したい。」
「えっ、でもそんなっ…!申し訳ないです…。」
だって何もしてないのに…!
「いや、アクアも是非来て欲しいと言っている。私にはこのような形でしか礼が出来ない…ショウが迷惑でなければお願いしたいのだが…。」
そう頼んでくるインカさんを見ながら、よく考えればインカさん達に着いていけばこの森を抜けれるんじゃ…?と思いつく。
彼の突然の誘いに驚きはしたが、この森を抜けれるならとそれに了承し、インカさんとアクアと共に村に向かって歩き出した。
20分後ー…。
「やっと抜けれたー!」
思わずバンザイをしながら喜びを表現しているとインカさんにクスクスと笑われる。
「あっ…すみません。」
いい大人が…と恥ずかしさに頰を染めると「いや、君は感情を素直に出すんだな。」と微笑まれる。
「我々は普段、人型をとって生活をしているが、あまり感情を表には出さない。顔に出すことで相手に心情を知られてはいけないからな。」
「えっ…でも…。」
あれ…?さっきまでのインカさん、凄く感情表現をしてたようだけど…。
「あぁ…でも何故か君といると感情が上手く隠せない…こんなこと初めてだ。」
そう零したインカさんは思案するように考え込む。
ん…?んん…?なんでだろ…?
僕もその言葉の意味が分からず彼を見つめ返していると彼は再び微笑み「アクアがこの短時間で懐くのも珍しい。だから、きっと君の事を安心できる存在だと知ったからかもしれないな。」と告げた。
そして歩き続けること1時間…やっとインカさん親子が住むという街に辿り着いた。
はぁ…やっと着いた…。街ってこんなに遠かったんだね…いつもありがとうアイオライト、アルマンディン…。
心の中でお礼を言い、また城に帰ったら2人に感謝の気持ちを伝えようと改めて思った。
僕がフゥ…と息を吐くと「ショウ!こっちだ、来てくれ。」とインカさんの声が響く。声のした方を向くと1軒の家の前で彼が手招きをしている。
「インカさん、ここは…?」
「ここはこの村の村長の家だ、客人とはいえショウはこの村の者ではない。よって1度は村長にその顔を見せなければならないんだ。手間をかけてすまないな。」
「いえ、僕も敵だと思われても困りますから。」
僕はインカさんと共にその家に足を踏み入れた。
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