次期魔王の教育係に任命された

ミイ

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第1章

20. 吸血*

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グロッシュラーは僕の首筋をペロッと舐めると軽く牙を立てる。

「んんっ…!」

僕は彼の素早さと突然のことに身体を強張らせ、抵抗を忘れ、ただ彼のなすがままになっていた。彼が首元でニヤッと笑ったのが分かる。

「痛いのは最初だけです。あとは快感しか感じません。」

彼はそう言うが、それが問題なんだと言いたくても言えない。彼の行動に身を固くしていると「では、早速…。」とグロッシュラーが更に牙を突き刺した。

「…ッ!い"っ…!」

グロッシュラーの言う通り、刺された瞬間は痛みしか感じなかったがジュルジュルと血を吸われているとだんだん気持ちよくなってくる。お酒を呑んで良い感じに酔っ払ったような…。

「んっ…はぁ…はぁ…。」

少しずつ身体の力も抜け、グロッシュラーに縋るような体勢になる。

「んちゅ…はぁ…やはり美味ですね。それに良い具合に力も抜けてきた…。本来はここまでするつもりはありませんでしたが、貴方が快感に弱いということが分かったので、もう少し先に進んでみましょう…。」

そう言うと僕をベッドに寝かせ覆い被さってくる。流石にこの体勢はマズイと頭では分かっているが視界がフワフワとして思うように動かない。

「ああっ…ダメ…だ。」

なんとか彼の身体を突っぱねたいのに投げ出された腕は持ち上がらない。

「フフッ…口ではダメだと言ってますが、抵抗出来てませんよ?」

グロッシュラーは巧みに僕のシャツのボタンを外すとスルッと脇腹を撫でてくる。

「あっ…。」

僕の口から思わず喘ぎ声が漏れる。

彼は再び笑うとシャツから覗く僕の乳首を見つけ、そこをペロペロと舐め始めた。

「あんっ…あっ…や…!」

非常にマズイ…。このままだと最後までヤられてしまう…!

「いいですね、従順なのはキライではありませんよ、貴方のココ。」

彼は僕の乳首を舐めながら器用にスラックスのボタンを外し、前を寛がせる。そして、ぷるんと出てきた僕のモノを掴むと上下に扱き出した。

「あっ…あっ…!」

乳首の刺激とモノへの刺激に絶え間無く喘ぎ声が漏れる。

「はぁ…!やっ!もうイク!イク!はな…して!」

他人にイかされるなんて屈辱的だ。しかし、そんな僕の抵抗も虚しくその後、彼の手でイかされる。

「はぁ…はぁ…はぁ…。」

僕は恥ずかしさと気持ち良さでもう訳がわからなくなり四肢を投げ出す。彼は僕の様子にまたしてもニヤッと笑うと僕の出した精液を掬いペロッと舐めた。

「…濃いですね、溜まってましたか?それとも魔力の強さに比例しているのでしょうか?」

「…ッ!そんなの!知らない!」

僕の精一杯の強がりも彼には全く効いていないようで「では、今日はこの辺で。」と早々に部屋から出て行ってしまった。
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