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71. 本音
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*過激な発言がありますのでご注意ください。
「…ハッ!どれだけ自分が愚かなことをしたかやっと気が付いたのですか?…分かったなら、今後一切ルート様に近付かないことね!」
そう言って自信満々にブルーマリーが畳み掛ける。
ヒロインは反論する言葉が見つからないのか悔しそうに唇を噛み締めブルーマリーを睨んでいた。
野次馬達はこの緊迫した空気に誰一人動けないでいる。とその時、たまたま通り掛かった先生がこの事態に気付き乱入してきた。
「おい、どうしたんだ?」
その言葉にやっと周りは解き放たれた様に散り散りに去り、先生は睨み合ってるブルーマリーとヒロイン、そして少し離れたところにいる僕を見つけると真っ先に僕のところに近付いてきた。
「バルサム、何があったんだ?」
僕は先生と目が合った瞬間から嫌な予感はしていた、きっと僕が説明させられるんだと。僕は何処まで本当のことを話すべきが言い淀み、口を紡ぐ。するとブルーマリーが「私が説明いたします。」と言って先生の前に立った。その時、ヒロインがダッと教室を出て行ってしまい僕は咄嗟にヒロインを追いかける。
「(ちょっ…!ちょっと待って!ヒロイン早いっ!)」
ヒロインはどんどんと人の少ない場所へと進んで行く。彼女はキョロキョロと周りを見渡すと近くにあった木を徐ろに蹴り出した。
何かブツブツ言っている…。よし近付こう。
夢中で木を蹴っているヒロインは僕が近付いても気が付かない。
「コロスコロスコロスコロス……。」
「(恐っ!!)」
「あの女…ホント邪魔!断罪イベントまで精神が持ちそうにないわ…あの女だけ先に始末しようかしら…。」
「(えぇ!?ゲームのシナリオ無視!?)」
僕は不安になりながらその光景を見つめ続ける。
「てか、あの女の弟ってゲームにいなかったわよね…前から不思議に思ってたけど…裏キャラ?なんかいつもタイミング良く現れるから怪しいのよね…。」
「(ぼっ…僕!疑われてる!)」
「でも私のこと庇ったりしてくれるからサポートキャラなのかしら…まぁ私にとって害じゃなければいいわ。要らなくなったら消せばいいんだし…フフッ!」
「(えっ…僕消されるの…?)」
「…ハッ!どれだけ自分が愚かなことをしたかやっと気が付いたのですか?…分かったなら、今後一切ルート様に近付かないことね!」
そう言って自信満々にブルーマリーが畳み掛ける。
ヒロインは反論する言葉が見つからないのか悔しそうに唇を噛み締めブルーマリーを睨んでいた。
野次馬達はこの緊迫した空気に誰一人動けないでいる。とその時、たまたま通り掛かった先生がこの事態に気付き乱入してきた。
「おい、どうしたんだ?」
その言葉にやっと周りは解き放たれた様に散り散りに去り、先生は睨み合ってるブルーマリーとヒロイン、そして少し離れたところにいる僕を見つけると真っ先に僕のところに近付いてきた。
「バルサム、何があったんだ?」
僕は先生と目が合った瞬間から嫌な予感はしていた、きっと僕が説明させられるんだと。僕は何処まで本当のことを話すべきが言い淀み、口を紡ぐ。するとブルーマリーが「私が説明いたします。」と言って先生の前に立った。その時、ヒロインがダッと教室を出て行ってしまい僕は咄嗟にヒロインを追いかける。
「(ちょっ…!ちょっと待って!ヒロイン早いっ!)」
ヒロインはどんどんと人の少ない場所へと進んで行く。彼女はキョロキョロと周りを見渡すと近くにあった木を徐ろに蹴り出した。
何かブツブツ言っている…。よし近付こう。
夢中で木を蹴っているヒロインは僕が近付いても気が付かない。
「コロスコロスコロスコロス……。」
「(恐っ!!)」
「あの女…ホント邪魔!断罪イベントまで精神が持ちそうにないわ…あの女だけ先に始末しようかしら…。」
「(えぇ!?ゲームのシナリオ無視!?)」
僕は不安になりながらその光景を見つめ続ける。
「てか、あの女の弟ってゲームにいなかったわよね…前から不思議に思ってたけど…裏キャラ?なんかいつもタイミング良く現れるから怪しいのよね…。」
「(ぼっ…僕!疑われてる!)」
「でも私のこと庇ったりしてくれるからサポートキャラなのかしら…まぁ私にとって害じゃなければいいわ。要らなくなったら消せばいいんだし…フフッ!」
「(えっ…僕消されるの…?)」
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