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70. 喧嘩
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「(次は何で怒ってるんだよー!ブルーマリーもブルーマリーだけど、ヒロインも問題ばっかり起こさないでよ!)」
僕はそう思いながら教室に辿り着く。
そこには前回と同様、既に人集りができており僕の登場にモーゼの十戒のごとく道が拓ける。
中に入ると仁王立ちのブルーマリーと椅子に座るヒロインがいた。
「貴方、今度はルート様に魔法の練習に付き合って欲しいと言ったそうね?」
今回のブルーマリーは前回よりもいささか冷静だが、その表情は険しい。しかしヒロインも負けじと応戦している。
「…テストが不安だったので補習をして頂けないかと頼んだだけです…。」
「なら、ルート様ではなくて違う方でも良かったのではなくって?」
「しかし、ルート様は光魔法の先生です。ですから私がその事で質問があってもおかしくはありません。」
「だから!他にも光魔法の先生がいるにも関わらずルート様に頼んだのは何故です!?前にも言ったようにルート様には私という婚約者がいるのです。そのような相手に個人的に何か頼むなど…貴族の端くれなら知っているでしょう!?それくらいのルールは守りなさい!」
ブルーマリーの言うことは最もだ。決して間違ったことは言っていない。さてヒロインはどう出るのか。
「…そっ…そうかも知れませんが、ルート様は光魔法を使う方の中でも上位の方です。そんな方に教えて頂きたいと思うのは当たり前ではありませんか?」
「…ッ!話は聞いておりましたの!?そもそもルート様に声をかけることがいけないことなのです!学習しませんわね!?」
ヒロインはブルーマリーの言葉に反論出来ず、とうとう黙り込んでしまった。
僕はそう思いながら教室に辿り着く。
そこには前回と同様、既に人集りができており僕の登場にモーゼの十戒のごとく道が拓ける。
中に入ると仁王立ちのブルーマリーと椅子に座るヒロインがいた。
「貴方、今度はルート様に魔法の練習に付き合って欲しいと言ったそうね?」
今回のブルーマリーは前回よりもいささか冷静だが、その表情は険しい。しかしヒロインも負けじと応戦している。
「…テストが不安だったので補習をして頂けないかと頼んだだけです…。」
「なら、ルート様ではなくて違う方でも良かったのではなくって?」
「しかし、ルート様は光魔法の先生です。ですから私がその事で質問があってもおかしくはありません。」
「だから!他にも光魔法の先生がいるにも関わらずルート様に頼んだのは何故です!?前にも言ったようにルート様には私という婚約者がいるのです。そのような相手に個人的に何か頼むなど…貴族の端くれなら知っているでしょう!?それくらいのルールは守りなさい!」
ブルーマリーの言うことは最もだ。決して間違ったことは言っていない。さてヒロインはどう出るのか。
「…そっ…そうかも知れませんが、ルート様は光魔法を使う方の中でも上位の方です。そんな方に教えて頂きたいと思うのは当たり前ではありませんか?」
「…ッ!話は聞いておりましたの!?そもそもルート様に声をかけることがいけないことなのです!学習しませんわね!?」
ヒロインはブルーマリーの言葉に反論出来ず、とうとう黙り込んでしまった。
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