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2. 保護

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目が覚めると僕は下半身が寒いことが気になった。下を見ると下半身丸出しで、あのまま寝てしまっていたらしい。

「(うわぁ…お腹カピカピしてる…。)」

昨日、綺麗に拭わずに放置していた為、お腹にその残骸が残っていた。辛うじてディルドはお尻から抜けている。

「(あれ…でもここ何処…?たしか部屋のベッドで横になってた筈なのに…なんで森?)」

僕はTシャツ1枚というなんとも情けない姿で草木の生える森の中に横たわっていた。

ゆっくりと起き上がりながら周りを見渡す。

「(まさかコレって小説によくある異世界トリップっていうやつ…?)」

早々に状況把握をした僕はこの状況が本当なのか確認する為に立ち上がった。

「(いくらTシャツの丈が長いからってコレはマズイと思うんだよね…。)」

今の僕の服装は寝巻きに使っていたTシャツ1枚。それも丈が少し長めで太ももの半分くらいは隠れている状態。

「(とにかくお腹のカピカピをどうにかしたい…。川か池か、水のあるところを探さないと…。)」

僕はファンタジー小説あるあるの魔物や魔獣に気をつけつつ森の中を歩き始めた。





暫く歩き続け、魔獣に襲われ…ることもなく黙々と歩き続ける。

「(はぁ…裸足で歩き続けるのって大変…草が多いから怪我とかは今の所してないけど、小さい虫とか踏ん付けるかもとか思ったら怖いし…。)」

僕は暫く歩き続けたが、疲れを癒すため木にもたれかかるとそのまま休憩することにした。











「…い、おいっ!」

「(んっ…誰?)」

僕はまたもや寝てしまっていたらしい。寝惚け眼で自分を呼び掛けてくれる人に顔を向け、ボーッとその人の顔を見つめていると「おいっ!俺の言ってることはわかるか!?」と再度、話し掛けられる。

「んん~…はい。」と答えると「何故、こんな場所に子供が…?」と呟かれた。

「(んっ?子供?)」と疑問に思ったが声には出さず、僕は「川か池を探してたんです。」と答え、やっと目が覚めた状態で改めてその男性を見た。すると男性の頭には猫耳のような尖った耳が生えており、僕は目を丸くする。

「(何あれ…?猫耳?猫にしては鋭いな…犬…狼…?何の動物か分からないけど、ファンタジーだな…。)」

その男性は僕がボーッとしている姿を見て勘違いしたのか「何か変な物を食べたり、襲われたりしてないか!?怪我は!?」と肩を抱きながら焦っている。「あ…いや…。」と僕が訂正しようとしたとき「ん?」と首筋を嗅がれる。

「あの…なんですか…?」

と聞くといきなりうつ伏せに転がされた。

僕が「えぇっ!?」と驚いて声を上げると「ここからイランの香りがする…。」と布越しだがお尻に顔を近付けられた。

「(えっ…何?イラン?何それ?てか、お尻…お尻ってまさかローションの匂いじゃないの?)」

僕は昨夜、自慰をしたまま眠ってしまったのでお尻はまだローションがついたままだ。しかし、そんなことを知らない男性は僕の服をペロッとめくると「やっぱりな…。」と零した。

「君は…イランの植物に襲われたんだろう…?」

「えっ…?」

と考えている間に男性はどんどんと話を進めていく。

「いや、大丈夫だ、何も言わなくてもいい…辛かったな…。今から俺の家に来て落ち着くまで過ごすといい。」

そう言うと僕の意見も聞かず抱き上げ、僕は思わず男性の首にしがみついた。

「…こんな軽いとは…やはりまだまだ子供だな…。」

僕は内心、複雑な気持ちだったがお風呂を貸して貰えるなら…と連れて行かれるまま大人しく従った。







その男性の家に着くと、お風呂に入れられる。「1人で入れます。」と言ったが「子供が遠慮することはない、それにイランの樹液を出さなくては…。」と僕を裸にした。僕はベッドの上では裸に慣れているがこんなにムードのない中、裸になるのは恥ずかしい。咄嗟に男性に背を向けたが男性に秘部を撫でられ思わず「ふっ…。」と声を上げる。

「まだ催淫効果が残っているのか…?俺が綺麗にしてやろう。」

と湯船のお湯をかける。そのまま僕の秘部に指を撫で付けると、滑りに任せて指を突き入れた。

「ああっ…!」

と声を上げるも男性はひたすらお尻に残ったローションを掻き出す行為に夢中だ。僕は恥ずかしくも浴槽に手をつき、上半身を折り曲げ男性にお尻の穴を晒している状態。

「(恥ずかしい…けど、こういうのも悪くないかも…。)」

男性はある程度ローションを掻き出すと「急にすまないな、イランの樹液を体内に残しておくと始末が悪いんだ。」と再び僕を抱き上げ、湯船に沈めた。僕はお尻だけでイくことはなかったが、中途半端に刺激を与えられ、前は欲を吐き出したいと主張している。男性も僕がハァハァと言いながら前を勃たせているのはわかっているはずなのに見て見ぬ振りで触ろうとはしない。

「(そりゃそうか…治療のためにやってるだけっぽいし、エロい目で見るはずないか…。)」

とガッカリしながら男性を見上げた。
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