2 / 81
2. 保護
しおりを挟む
目が覚めると僕は下半身が寒いことが気になった。下を見ると下半身丸出しで、あのまま寝てしまっていたらしい。
「(うわぁ…お腹カピカピしてる…。)」
昨日、綺麗に拭わずに放置していた為、お腹にその残骸が残っていた。辛うじてディルドはお尻から抜けている。
「(あれ…でもここ何処…?たしか部屋のベッドで横になってた筈なのに…なんで森?)」
僕はTシャツ1枚というなんとも情けない姿で草木の生える森の中に横たわっていた。
ゆっくりと起き上がりながら周りを見渡す。
「(まさかコレって小説によくある異世界トリップっていうやつ…?)」
早々に状況把握をした僕はこの状況が本当なのか確認する為に立ち上がった。
「(いくらTシャツの丈が長いからってコレはマズイと思うんだよね…。)」
今の僕の服装は寝巻きに使っていたTシャツ1枚。それも丈が少し長めで太ももの半分くらいは隠れている状態。
「(とにかくお腹のカピカピをどうにかしたい…。川か池か、水のあるところを探さないと…。)」
僕はファンタジー小説あるあるの魔物や魔獣に気をつけつつ森の中を歩き始めた。
暫く歩き続け、魔獣に襲われ…ることもなく黙々と歩き続ける。
「(はぁ…裸足で歩き続けるのって大変…草が多いから怪我とかは今の所してないけど、小さい虫とか踏ん付けるかもとか思ったら怖いし…。)」
僕は暫く歩き続けたが、疲れを癒すため木にもたれかかるとそのまま休憩することにした。
「…い、おいっ!」
「(んっ…誰?)」
僕はまたもや寝てしまっていたらしい。寝惚け眼で自分を呼び掛けてくれる人に顔を向け、ボーッとその人の顔を見つめていると「おいっ!俺の言ってることはわかるか!?」と再度、話し掛けられる。
「んん~…はい。」と答えると「何故、こんな場所に子供が…?」と呟かれた。
「(んっ?子供?)」と疑問に思ったが声には出さず、僕は「川か池を探してたんです。」と答え、やっと目が覚めた状態で改めてその男性を見た。すると男性の頭には猫耳のような尖った耳が生えており、僕は目を丸くする。
「(何あれ…?猫耳?猫にしては鋭いな…犬…狼…?何の動物か分からないけど、ファンタジーだな…。)」
その男性は僕がボーッとしている姿を見て勘違いしたのか「何か変な物を食べたり、襲われたりしてないか!?怪我は!?」と肩を抱きながら焦っている。「あ…いや…。」と僕が訂正しようとしたとき「ん?」と首筋を嗅がれる。
「あの…なんですか…?」
と聞くといきなりうつ伏せに転がされた。
僕が「えぇっ!?」と驚いて声を上げると「ここからイランの香りがする…。」と布越しだがお尻に顔を近付けられた。
「(えっ…何?イラン?何それ?てか、お尻…お尻ってまさかローションの匂いじゃないの?)」
僕は昨夜、自慰をしたまま眠ってしまったのでお尻はまだローションがついたままだ。しかし、そんなことを知らない男性は僕の服をペロッとめくると「やっぱりな…。」と零した。
「君は…イランの植物に襲われたんだろう…?」
「えっ…?」
と考えている間に男性はどんどんと話を進めていく。
「いや、大丈夫だ、何も言わなくてもいい…辛かったな…。今から俺の家に来て落ち着くまで過ごすといい。」
そう言うと僕の意見も聞かず抱き上げ、僕は思わず男性の首にしがみついた。
「…こんな軽いとは…やはりまだまだ子供だな…。」
僕は内心、複雑な気持ちだったがお風呂を貸して貰えるなら…と連れて行かれるまま大人しく従った。
その男性の家に着くと、お風呂に入れられる。「1人で入れます。」と言ったが「子供が遠慮することはない、それにイランの樹液を出さなくては…。」と僕を裸にした。僕はベッドの上では裸に慣れているがこんなにムードのない中、裸になるのは恥ずかしい。咄嗟に男性に背を向けたが男性に秘部を撫でられ思わず「ふっ…。」と声を上げる。
「まだ催淫効果が残っているのか…?俺が綺麗にしてやろう。」
と湯船のお湯をかける。そのまま僕の秘部に指を撫で付けると、滑りに任せて指を突き入れた。
「ああっ…!」
と声を上げるも男性はひたすらお尻に残ったローションを掻き出す行為に夢中だ。僕は恥ずかしくも浴槽に手をつき、上半身を折り曲げ男性にお尻の穴を晒している状態。
「(恥ずかしい…けど、こういうのも悪くないかも…。)」
男性はある程度ローションを掻き出すと「急にすまないな、イランの樹液を体内に残しておくと始末が悪いんだ。」と再び僕を抱き上げ、湯船に沈めた。僕はお尻だけでイくことはなかったが、中途半端に刺激を与えられ、前は欲を吐き出したいと主張している。男性も僕がハァハァと言いながら前を勃たせているのはわかっているはずなのに見て見ぬ振りで触ろうとはしない。
「(そりゃそうか…治療のためにやってるだけっぽいし、エロい目で見るはずないか…。)」
とガッカリしながら男性を見上げた。
「(うわぁ…お腹カピカピしてる…。)」
昨日、綺麗に拭わずに放置していた為、お腹にその残骸が残っていた。辛うじてディルドはお尻から抜けている。
「(あれ…でもここ何処…?たしか部屋のベッドで横になってた筈なのに…なんで森?)」
僕はTシャツ1枚というなんとも情けない姿で草木の生える森の中に横たわっていた。
ゆっくりと起き上がりながら周りを見渡す。
「(まさかコレって小説によくある異世界トリップっていうやつ…?)」
早々に状況把握をした僕はこの状況が本当なのか確認する為に立ち上がった。
「(いくらTシャツの丈が長いからってコレはマズイと思うんだよね…。)」
今の僕の服装は寝巻きに使っていたTシャツ1枚。それも丈が少し長めで太ももの半分くらいは隠れている状態。
「(とにかくお腹のカピカピをどうにかしたい…。川か池か、水のあるところを探さないと…。)」
僕はファンタジー小説あるあるの魔物や魔獣に気をつけつつ森の中を歩き始めた。
暫く歩き続け、魔獣に襲われ…ることもなく黙々と歩き続ける。
「(はぁ…裸足で歩き続けるのって大変…草が多いから怪我とかは今の所してないけど、小さい虫とか踏ん付けるかもとか思ったら怖いし…。)」
僕は暫く歩き続けたが、疲れを癒すため木にもたれかかるとそのまま休憩することにした。
「…い、おいっ!」
「(んっ…誰?)」
僕はまたもや寝てしまっていたらしい。寝惚け眼で自分を呼び掛けてくれる人に顔を向け、ボーッとその人の顔を見つめていると「おいっ!俺の言ってることはわかるか!?」と再度、話し掛けられる。
「んん~…はい。」と答えると「何故、こんな場所に子供が…?」と呟かれた。
「(んっ?子供?)」と疑問に思ったが声には出さず、僕は「川か池を探してたんです。」と答え、やっと目が覚めた状態で改めてその男性を見た。すると男性の頭には猫耳のような尖った耳が生えており、僕は目を丸くする。
「(何あれ…?猫耳?猫にしては鋭いな…犬…狼…?何の動物か分からないけど、ファンタジーだな…。)」
その男性は僕がボーッとしている姿を見て勘違いしたのか「何か変な物を食べたり、襲われたりしてないか!?怪我は!?」と肩を抱きながら焦っている。「あ…いや…。」と僕が訂正しようとしたとき「ん?」と首筋を嗅がれる。
「あの…なんですか…?」
と聞くといきなりうつ伏せに転がされた。
僕が「えぇっ!?」と驚いて声を上げると「ここからイランの香りがする…。」と布越しだがお尻に顔を近付けられた。
「(えっ…何?イラン?何それ?てか、お尻…お尻ってまさかローションの匂いじゃないの?)」
僕は昨夜、自慰をしたまま眠ってしまったのでお尻はまだローションがついたままだ。しかし、そんなことを知らない男性は僕の服をペロッとめくると「やっぱりな…。」と零した。
「君は…イランの植物に襲われたんだろう…?」
「えっ…?」
と考えている間に男性はどんどんと話を進めていく。
「いや、大丈夫だ、何も言わなくてもいい…辛かったな…。今から俺の家に来て落ち着くまで過ごすといい。」
そう言うと僕の意見も聞かず抱き上げ、僕は思わず男性の首にしがみついた。
「…こんな軽いとは…やはりまだまだ子供だな…。」
僕は内心、複雑な気持ちだったがお風呂を貸して貰えるなら…と連れて行かれるまま大人しく従った。
その男性の家に着くと、お風呂に入れられる。「1人で入れます。」と言ったが「子供が遠慮することはない、それにイランの樹液を出さなくては…。」と僕を裸にした。僕はベッドの上では裸に慣れているがこんなにムードのない中、裸になるのは恥ずかしい。咄嗟に男性に背を向けたが男性に秘部を撫でられ思わず「ふっ…。」と声を上げる。
「まだ催淫効果が残っているのか…?俺が綺麗にしてやろう。」
と湯船のお湯をかける。そのまま僕の秘部に指を撫で付けると、滑りに任せて指を突き入れた。
「ああっ…!」
と声を上げるも男性はひたすらお尻に残ったローションを掻き出す行為に夢中だ。僕は恥ずかしくも浴槽に手をつき、上半身を折り曲げ男性にお尻の穴を晒している状態。
「(恥ずかしい…けど、こういうのも悪くないかも…。)」
男性はある程度ローションを掻き出すと「急にすまないな、イランの樹液を体内に残しておくと始末が悪いんだ。」と再び僕を抱き上げ、湯船に沈めた。僕はお尻だけでイくことはなかったが、中途半端に刺激を与えられ、前は欲を吐き出したいと主張している。男性も僕がハァハァと言いながら前を勃たせているのはわかっているはずなのに見て見ぬ振りで触ろうとはしない。
「(そりゃそうか…治療のためにやってるだけっぽいし、エロい目で見るはずないか…。)」
とガッカリしながら男性を見上げた。
25
お気に入りに追加
2,132
あなたにおすすめの小説
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
相槌を打たなかったキミへ
ことわ子
BL
カメラマンの平凡ノンケ攻め×ホストの美形ビッチ受け。
一人で写真スタジオを営んでいる都井心広(とい みひろ)とホストの苗加笑也(なえか えみや)は高校の同級生。
三年間同じクラスだったが、グループが違ったため一度も話した事がなかった。それどころか、陽キャグループにいた心広は、大人しく暗い笑也の事を少し引いた目で見ていた。
そのまま時は過ぎ、大人になった二人は偶然再会する。
ホストとカメラマン。
元同級生で性格は真逆。
だったはずなのに──?
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる